＜福谷氏＞
本日はアイドマホールディングス事業責任者の水畑裕貴様にお越しいただき、「クラプロ」というサービスについて深掘りさせていただこうと思っております。自己紹介をお願いいたします。
＜水畑氏＞
アイドマホールディングスで全ソリューションを扱う事業責任者をしており、別事業として株式会社Sales Crowdの代表取締役も務めております、水畑と申します。もともと大手の通信代理店で11年間営業職をしておりましたが、アイドマホールディングスがまだ社員20人ほどの約7年前に転職でジョインいたしました。現場のセールスやコンサルティングなどで約700社のご支援をさせていただきました。
アイドマホールディングスはアウトバウンドの営業支援が主軸事業ですが、インバウンドも対応できるようにするため、2022年に「クラプロ」という事業を立ち上げました。本日は事例も含めてさまざまな情報を共有したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
＜福谷氏＞
こちらこそよろしくお願いいたします。
インバウンドのアプローチ施策に課題を抱えている企業は多い
＜福谷氏＞
本日は「Webマーケティング業務を外注したい」という方や、「営業資料を作成しても出来がイマイチだ」という方などに向けた内容にしたいと思っております。
早速、本題に入らせていただきます。
消費者の購買行動がオンライン化していることでWebマーケティングの必要性も高まっていますが、社内にWebマーケティングのノウハウやリソースがないために運用できていない企業様も多いかと思いますが、実態はいかがでしょうか？
＜水畑氏＞
アイドマホールディングスでお取引のある約8,000社に課題をヒアリングした際、「アウトバウンドの施策は充実しているが、インバウンドの施策をもっと強化したい」「Webマーケティングを始めたいけど、何から始めて良いのかわからない」「WebサイトやSNSの運用が難しい」といったお声をいただきました。その中でも最も多かったのが、人材不足の課題です。
企業の経営者様に課題をお聞きした際、約7割がWebマーケティングの課題について挙げ、「他の業務が忙しくてなかなか進められない」「専任者がいない」「予算がない」などの具体的な課題があるようでした。そうした課題を解決するために新しく採用しようとしても、予算が限られていて投資ができないという企業様も少なくありません。
こうした課題を目の当たりにし、1万通りの経営課題を聞いてきた私たちだからこそできることを考えた結果、インバウンドの施策を強化する「クラプロ」の立ち上げに至りました。
「クラプロ」は、Webディレクター、マーケター、デザイナーなどが企業様のWebマーケティングを支援させていただくサービスです。社員1人を雇用するのと同じくらいの経費で、専門人材による高品質なサポートを受けることができます。
現在ご利用になっているお客様は地方の中小企業様が大半です。たとえば、地方の金属加工会社様は、求人媒体で採用活動はしているもののなかなか優秀な人材を獲得できずに課題を抱えており「クラプロ」にご相談されました。SNSでの採用活動を行うにあたり「クラプロ」が求人情報の魅せ方や戦略などをご提案しております。
＜福谷氏＞
専門的な人材にWebマーケティング業務を外注できるのは非常に便利ですが、外注にあたって課題などはあるのでしょうか？
＜水畑氏＞
「うちのことをきちんと理解して伴走してくれるのか？」と懸念される企業様は多く見受けられます。たとえば「当社の機器について理解してくれるだろうか」「他社製品との違いを完璧に理解してくれるのか」と言われると、やはりお客様の社内の人間ではないため難しい部分はございます。
しかし、その製品が支持されているのは何らかの価値があるからこそなので、その価値の魅せ方については深部までご提案させていただくことが可能です。20～30の案を提示させていただき、一つひとつをテストしていくことで思いがけないリアクションがあったりするので、お客様と一緒になって施策を一つずつ丁寧に進めております。
人手がほしい業務をプロに任せられる
＜福谷氏＞
「クラプロ」について、さらに詳しくお聞かせいただけないでしょうか？
＜水畑氏＞
2人のWebディレクターがディレクションを行い、デザイナーやクリエイターが制作を担当します。そのため、お客様の社内にWeb関連の専門人材がいなくてもWebマーケティングを運用できる仕組みです。
大まかなご要望や目的などをご共有いただければ、ディレクターが深掘りしていき、具体的にどのような魅せ方にするかご提案させていただきます。当社は、全国の43万人の主婦の方が登録しているクラウドソーシングサービス「ママワークス」を運営しておりますので、ママワークスに登録しているワーカー様の中から専門的なスキルをもつ250名ほどの人材を選抜して「クラプロ」に在籍していただいております。企画の方向性のみすり合わせさせていただければ、具体的な戦略や施策への落とし込みは専門人材が行います。
＜福谷氏＞
一気通貫で依頼できるのですね。また、自社で内製化するよりもリーズナブルに運用できるのも魅力ですね。
＜水畑氏＞
専門的な知識をもつ優秀な人材を雇用するのが難しい時代ですよね。日本は2020年から2030年までに労働人口が約710万人減少する見込みとなっており、求人倍率も高まっていて売り手（働き手）市場と言えます。なおかつ、従業員50名未満の企業様に絞ると、労働力不足はさらに顕著になり、求人倍率は約20倍というデータもあるほど採用が難しくなっています。
さらに驚愕なのは、3年以内の離職率は50％以上というデータもあるのです。入社しても半数以上が3年以内に離職してしまうため、社内に「人材」という資産がなくなるんですよね。
こうした背景から、自社で専門人材を雇用するのは困難かつリスクもあるため、より安定的に社内の業務を回せるよう「クラプロ」を活用していただきたいと考えております。
「外注するだけなら派遣も同じではないか？」と思うかもしれませんが、派遣だと自社の業務内容を教えたり進捗を管理したりする手間・時間が必要です。しかし「クラプロ」はマネジメントも外注できるため、お客様の管理工数が不要になります。
内製化への移行もスムーズ
＜福谷氏＞
こんなに手厚いのに、リーズナブルに利用できるというのが信じられません。料金プランを詳しく教えていただけないでしょうか？
＜水畑氏＞
お客様の状況に合わせてカスタマイズでき、月額35万円よりご利用いただけます。
お客様の下にチームごと入らせていただきディレクターが制作スタッフの管理も行うため、お客様側には制作物のチェックなど、最低限の工数しかかかりません。
また、業界で初めて「タイムチャージ制」を導入している点も特徴です。「クラプロ」のように専門人材をアサインするサービスは他社にもありますが、サービスを解約したら専門人材へもう依頼できないのが一般的です。しかし当社の場合は、再現性のある仕組みを作ることを大切にしているので、「クラプロ」というサービスを解約したとしても、専門人材への依頼は引き続き可能で、サービス利用中に蓄積したノウハウはすべて納品させていただくため、内製化が実現します。
たとえばサービス契約中にさまざまな施策を行ってXとTikTokの運用がうまくいった場合、継続して「クラプロ」にすべての施策を依頼する企業様が30％で、うまくいったXとTikTokのみ依頼を続けるという企業様が40％いらっしゃいます。残りの30％の企業様は運用を内製化するために「クラプロ」自体は解約するのですが、自社で専門人材を雇用する企業様はわずか2％程度。では28％の企業様はどうしているのかと言うと、「クラプロ」で依頼していた専門人材をママワークスを通して直接的に業務委託契約をするのです。
これまでのデータや成果物、運用ノウハウはそのまま引き継ぐことができ、解約後も変わらずに運用を続けられるため、お客様からご好評いただいております。
＜福谷氏＞
それは便利ですね。実際の導入企業様からは、どのような声がありますか？
＜水畑氏＞
本日は2社の事例を紹介させていただきます。
まずは、売上につながったという事例です。「クラプロ」立ち上げ期からご依頼いただいている、社員7名ほどの映像制作会社「JAPAN SELECT株式会社」様では、日本全国の名物料理・旅館をInstagramにて紹介しています。都道府県ごとにInstagramを用意しているため47アカウント運用しているのですが、我々が1年8カ月運用して合計100万フォロワーの増加につながりました。その結果、映像制作依頼に関するお問い合わせが月間750％増加しました。
もう1社が、産業廃棄物の処理を行う「三洋商事株式会社」様のTikTokの事例です。「採用の強化」と「他社との差別化」を目的に当社にご依頼いただきました。産業廃棄物の処理会社がSNSを運用すること自体が珍しい取り組みのため、当社でも試行錯誤をしてTikTokが成功しました。1年2カ月で12万フォロワーを獲得し、ミリオン再生の動画もいくつかございます。300万円ほどかけて制作した採用特設サイトがあるのですが、それまでは求人応募が0件だったものが1年間で95件の応募があり、その中から25件ほどの採用に至ったそうです。TikTokでリアルな職場環境を魅せることができたため入社後のミスマッチも減り、今のところ離職者はいないとお聞きしています。
＜福谷氏＞
単なる専門人材のアサインというよりは、経営基盤にもなりえるサービスですね。制作物を納品するだけでなく、その後の運用や効果測定まで見ていただけるのは嬉しいですね。
今回は、御社の「クラプロ」について詳しく教えていただきありがとうございました。
なお、今回取材させていただいたアイドマホールディングス水畑様の取材記事は他にもございます。ぜひこちらもご確認ください。
https://kyozon.net/feature/interview_aidmahd/
