おすすめの請求書発行システム8選
請求書を発行する際に手作業での作成は手間がかかり、エラーが発生する可能性があります。そこで、請求書発行システムを導入すれば、業務の効率化や正確性の向上が期待できます。しかし、請求書発行システムは数多く存在し、どのシステムを選ぶべきか悩むこともあるでしょう。
そこで本記事では、おすすめの請求書発行システムを8種類ご紹介します。それぞれのシステムの特徴や価格、利用者の口コミなどを総合的に考慮し、選び方のポイントも解説します。
サービス名 | 初期費用 / 月額費用 | 無料トライアル | 郵送代行 |
楽楽明細 | 初期費用:100,000円(税抜)〜 月額費用:25,000円(税抜)〜 | 〇 | 〇 |
バクラク請求書発行 | 初期費用:30,000円〜 月額費用:個別見積 | 〇 | 要問合せ |
Bill One | 初期費用:0円〜 月額費用:0円〜 | 〇 | 〇 |
Misoca | 初期費用:0円 月額費用: ・小規模法人向け:8,000円 ・大規模法人向け:30,000円〜 | 〇 1年間 | 〇 |
ソアスク | 基本パック:80万円 | 〇 1ヶ月間 | 〇 |
クラウド会計ソフトfreee請求書 | 初期費用:無料 月額費用:無料 *freee会計の契約が必要 | 〇 | 〇 |
SpreadOffice | 初期費用:無料 月額費用: ・ライトプラン:980円/月(税込) ・ミドルプラン:1,280円/月(税込) ・スタンダードプラン:1,980円/月(税込) | 〇 60日間 | 〇 |
Tradeshift | 初期費用:要問合せ 月額費用:要問合せ | - | - |
1.楽楽明細
内容 | |
運営会社 | 株式会社ラクス |
初期費用 / 月額費用 | 100,000円(税抜)〜 / 25,000円(税抜)〜 |
従量課金 | - |
無料トライアル | 〇 |
API連携 | 〇 |
メール送信 | 〇 |
郵便代行 | 要問合せ |
主な機能 | ・AIによる請求書自動作成機能 ・複数の決済方法に対応する支払い状況の確認 ・リマインド機能、など |
「楽楽明細」は、株式会社ラクスが提供する請求書発行システムです。特徴としては、テンプレートから自社オリジナルの請求書を作成でき、複数の決済方法に対応し、請求書の管理やクラウド上での保存ができる点が挙げられます。
また、AIによる請求書の自動作成機能もあり、手間を省ける点がメリットです。その他、請求書作成時の消費税計算や、送付先住所の自動入力機能も備えています。使い勝手が良く、中小企業や個人事業主に向いています。
2.バクラク請求書発行
内容 | |
運営会社 | 株式会社LayerX |
初期費用 / 月額費用 | 3万円〜 / 個別見積 |
従量課金 | - |
無料トライアル | 〇 |
API連携 | 〇 |
メール送信 | 〇 |
郵便代行 | 〇 |
主な機能 | ・請求書の自動作成 ・複数の決済方法に対応 ・支払い状況の確認 ・リマインド機能 ・税理士向けの機能、など |
請求書発行システム「バクラク請求書発行」は、株式会社LayerXが提供するクラウド型請求書作成サービスで、クラウド上で請求書の発行や管理ができるシステムです。運営会社の株式会社LayerXは、顧客管理や予約システムの開発実績を持ち、安定性にも定評があります。
シンプルな使い勝手や多彩なカスタマイズ機能が特徴で、手間や時間を削減できる点がメリットとして挙げられます。また、日本語に対応しており、様々な業種や規模の企業で利用されています。セキュリティ面にも力を入れており、安心して利用可能です。
3.Bill One
内容 | |
運営会社 | Sansan株式会社 |
初期費用 / 月額費用 | 0円 / 0円 |
従量課金 | - |
無料トライアル | 〇 |
API連携 | 〇 |
メール送信 | 〇 |
郵便代行 | 要問合せ |
主な機能 | ・請求書の自動作成 ・売掛金の自動管理 ・クレジットカード決済 ・リマインダー機能 ・API連携機能 ・債権チェック機能、など |
請求書発行システム「Bill One」は、名刺管理を企業の顧客管理や営業支援に進化させるクラウドサービスで有名なSansan株式会社が提供するサービスです。特徴としては、AIによる請求書の自動作成・送付や、オンライン上での売掛金管理機能があります。
また、得意先からのクレジットカード決済や、ファクタリングによる前払い融資も可能です。見込めるメリットとしては、請求書作成の煩雑な作業を削減できることや、売掛金の回収期間を短縮できることが挙げられます。
4.Misoca(ミソカ)
内容 | |
運営会社 | 株式会社Misoca |
初期費用 / 月額費用 | 初期費用:0円 月額費用: ・小規模法人向け:8,000円 ・大規模法人向け:30,000円~ |
従量課金 | - |
無料トライアル | 〇 |
API連携 | 〇 |
メール送信 | 〇 |
郵便代行 | 〇 |
主な機能 | ・請求書の自動作成 ・売掛金の自動管理 ・支払いリマインダー機能 ・API連携機能 ・自動債権チェック機能、など |
請求書発行システム「Misoca(ミソカ)」は、株式会社Misocaが提供するクラウド型の請求書管理サービスです。特徴として、入金管理や売上管理機能が充実しており、見積書や納品書、支払いリマインドメールの自動作成など、業務の効率化に貢献します。
また、税務署へのデータ送信や請求書の自動作成など、法定調書の作成もサポートしており、中小企業や個人事業主にとって手軽で使いやすいサービスです。さらに、初期費用は無料で利用可能であり、料金プランも月額費用のみでシンプルな体系に設定されています。
5.ソアスク
内容 | |
運営会社 | 株式会社オプロ |
初期費用 / 月額費用 | 基本パック:80万円 / 75,000円(税抜)〜 |
従量課金 | 4,500円(税抜)〜 |
無料トライアル | - |
API連携 | 〇 |
メール送信 | 〇 |
郵便代行 | 要問合せ |
主な機能 | ・AIによる自動請求書作成機能 ・請求書の発行 ・売掛金の管理 ・支払いリマインダー機能 ・クレジットカード決済機能、など |
請求書発行システム「ソアスク」は、株式会社オプロが提供しています。特徴としては、複数の決済手段に対応していることや、オンライン決済や自動請求書作成などの機能が充実していることが挙げられます。
また、導入が容易で、初期費用や基本料金が無料という点も魅力的です。さらに、経費精算機能や見積書発行機能などもあるため、業務の効率化に役立ちます。ただし、機能が多岐にわたるため、使いこなすには一定の学習コストが必要かもしれません。
自社の業務に必要な機能がきちんと備わっているかを確認することが重要であり、また、システムの導入や利用にかかるコストや手間を考慮することも必要です。
6.クラウド会計ソフト freee(フリー)請求書
内容 | |
運営会社 | freee株式会社 |
初期費用 / 月額費用 | 無料*freee会計の契約が必要 |
従量課金 | 無料 |
無料トライアル | 〇 |
API連携 | 〇 |
メール送信 | 〇 |
郵便代行 | 〇 |
主な機能 | ・請求書の発行 ・売掛金の管理 ・支払いリマインダー機能 ・振込データの出力 ・検索機能、など |
「クラウド会計ソフト freee(フリー)請求書」は、freee株式会社が運営している国内シェアNo.1のクラウド会計ソフト「freee」の請求書発行機能です。会計ソフトとして高い評価を受けており、請求書発行も簡単で自動計算やスキャン機能による請求書作成が可能です。
また、自社ブランドのロゴやクレジットカード決済も対応しています。利用料金も非常にリーズナブルで、無料プランも用意されているため、個人事業主や小規模企業にもオススメです。また、請求書発行だけでなく、見積書・注文書・納品書なども作成できるため、経理処理の効率化にも貢献します。
7.SpreadOffice(スプレッドオフィス)
内容 | |
運営会社 | 株式会社スプレッドオフィス |
初期費用 / 月額費用 | 初期費用:0円 月額費用: ・ライトプラン:980円/月(税込) ・ミドルプラン:1,280円/月(税込) ・スタンダードプラン:1,980円/月(税込) |
従量課金 | - |
無料トライアル | 〇 |
API連携 | 〇 |
メール送信 | 〇 |
郵便代行 | - |
主な機能 | ・複数の請求書テンプレートの利用 ・見積書や納品書の発行 ・消費税の自動計算 ・口座振替 ・クレジットカード決済に対応した決済機能、など |
SpreadOffice(スプレッドオフィス)は、オフィスソフトウェアとして機能するだけでなく、請求書作成や売上管理も可能な株式会社スプレッドオフィスが運営しているクラウドサービスです。特に、複数のユーザーでの同時編集や、Excelと同じような操作感で扱えることが大きな特徴です。
また、請求書発行だけでなく、見積書や納品書の発行も行えます。見積書から請求書への変換も簡単に行えるため、効率的な売上管理が期待できます。さらに、AIを活用した自動帳簿化機能もあり、手間を省いた会計処理が可能です。
8.Tradeshift(トレードシフト)
内容 | |
運営会社 | トレードシフトジャパン株式会社 |
初期費用 / 月額費用 | - |
従量課金 | - |
無料トライアル | - |
API連携 | - |
メール送信 | 〇 |
郵便代行 | - |
主な機能 | ・複数の通貨や言語での請求書作成 ・自動マッチング機能 ・支払い履歴のトラッキング ・APIによるシステム連携 ・AIを活用した支払い予測、など |
Tradeshift(トレードシフト)は、世界中の企業が使用するビジネスネットワークおよびデジタルトランザクションプラットフォームを提供するグローバル企業です。請求書の発行だけでなく、調達、支払い、および金融サービスに関するソリューションも提供しています。
特に、グローバルな取引に特化した多言語対応の請求書発行機能やAIを活用した請求書処理の自動化などが特徴です。また、世界中の企業とつながることができ、取引先との電子化が容易になるメリットがあります。さらに、グローバルな法令に対応しているため、法令遵守にも安心です。
請求書発行システムとは?
請求書発行システムとは、ビジネスにおいて発生する請求書の発行・管理・送付などの業務を自動化するためのソフトウェアです。手作業で行うと時間と手間がかかり、ヒューマンエラーも起こりやすいため、請求書の精度や効率性を向上させることができます。
クラウド型とオンプレミス型に大別できる
請求書発行システムには、クラウド型とオンプレミス型の2つのタイプがあります。
- クラウド型
- オンプレミス型
クラウド型は、サーバーを運用する必要がなく、インターネット経由でシステムにアクセスできるため、導入が容易で、初期費用やランニングコストを抑えることが可能です。また、システムのアップデートや保守管理などもクラウドサービス側で行ってくれるため、利用者側での手間も軽減できるでしょう。
一方、オンプレミス型は、専用サーバーにシステムをインストールし、自社内で運用するタイプのシステムです。データのセキュリティ性やカスタマイズ性が高いことが特徴で、クラウド型に比べて初期費用が高い傾向がありますが、導入後のランニングコストは比較的低く抑えられます。運用管理には自社内での専門知識が必要になります。
【クラウド型請求書発行システムとオンプレミス型請求書発行システムの比較表】
クラウド型 | オンプレミス型 | |
初期コスト | 〇 | × |
ランニングコスト | 〇 | × |
セキュリティ | △ | 〇 |
既存システムとの接続・統合 | × | 〇 |
インフラの調達期間 | 〇 | × |
クラウド型請求書システムとは?
クラウド型請求書システムは、インターネットを通じてソフトウェアを利用するサービスです。従来のオンプレミス型と比較すると、システムの構築や管理に必要なコストが低く、手軽に導入できます。
また、クラウド上でデータが管理されるため、バックアップやセキュリティ管理などもサービス提供元が行ってくれるため、ユーザー側での手間や負担が減るでしょう。
さらに、請求書の発行や管理に必要な機能が一通り揃っており、操作も比較的簡単で使いやすいというメリットがあります。今では多くの企業がクラウド型請求書システムを導入し、業務の効率化やコスト削減を実現可能です。
オンプレミス型請求書システムとは?
オンプレミス型請求書システムは、企業内に専用のサーバーを保有し、請求書システムを構築・運用すれば、データのセキュリティ管理を厳格に行うことが可能です。また、自社でシステムを構築するため、カスタマイズ性が高く、特定の業務やシステムに合わせた機能追加や修正できるでしょう。
一方、導入コストが高く、運用管理に専任のスタッフが必要となるため、中小企業などの規模の小さな企業では、クラウド型請求書システムを選ぶことが多い傾向にあります。
請求書発行システムのメリット
請求書発行しシステムの導入・利用には、以下のようなメリットがあります。
- 請求書処理にかかる業務の効率化
- 請求書発行業務に関するセキュリティ水準が向上
- 人的ミスの減少
1.請求書処理にかかる業務の効率化
請求書発行システムをクラウドで管理すれば、従来の手作業で行われていた請求書の発行や管理業務を大幅に効率化できます。請求書を作成するために必要な顧客情報や商品情報をクラウド上で一元的に管理すれば、請求書作成時に入力作業が省略され、ヒューマンエラーの削減や処理スピードの向上が期待可能です。
また、クラウド上で請求書の発行や送信、入金確認などが自動的に行われるため、業務の効率化とともに正確性の向上も実現できます。
さらに、クラウド型請求書発行システムは、どこからでもインターネットに接続できるため、外出先でも請求書の発行や管理が可能です。これにより、業務の場所や時間にとらわれず、柔軟な業務スタイルが実現できるでしょう。
2.請求書発行業務に関するセキュリティ水準が向上
クラウドによる請求書発行の管理には多くのメリットがあります。その中でも特に重要なのは、セキュリティ水準の向上です。請求書は企業の重要な情報を含んでいるため、紙ベースで管理すると情報漏洩のリスクが考えられるでしょう。
しかし、クラウドで請求書発行を管理すれば、情報を暗号化し、データのバックアップや復元が容易になります。また、専門のセキュリティ対策を講じたクラウドサービスを利用すれば、外部からの不正アクセスや攻撃から守られることができます。
さらに、クラウドによる管理で、情報共有やチームワークが促進され、業務効率の向上にもつながることが予想可能です。
3.人的ミスの減少
クラウドによる請求書の発行・管理には、多くのメリットがあります。その中でも、人的ミスの減少が挙げられます。従来の請求書発行業務では、手作業での入力や計算ミスが起こることがありましたが、クラウド上の自動化されたシステムにより、これらのミスを防止可能です。
また、クラウド上で請求書を発行すれば、発行に必要な情報が常に最新であるため、誤った情報の記載もなくなります。さらに、クラウド上で請求書を管理すれば、複数の担当者が同時に業務を行えるため、業務効率の向上が期待できるでしょう。
また、クラウド上で発行された請求書は、管理が簡単で、誰でも容易に閲覧・編集できるため、ヒューマンエラーによる問題も減少すると思われます。
請求書発行システムを選定する4つのポイント
請求書発行システムを選ぶ際に重要な4つのポイントについて解説します。
- システム化する範囲を決める
- システム連携の柔軟さを確認する
- 郵送業務を自社内に残すかどうかを決める
- セキュリティ対策の内容は要確認する
1.システム化する範囲を決める
請求書発行システムを選定する際には、システム化する範囲を決めることが大切です。請求書業務には、入金の管理や未入金先への催促、売上報告書の作成、売掛金の入金消込などが含まれますが、すべての業務をシステム化する必要はありません。業務の特徴や必要性に応じて、システム化する範囲の選択が重要になるでしょう。
システム化の対象範囲を決めるためには、具体的なシステム上の請求書業務の設計を行う必要があります。どの業務を自動化するか、どの程度の自動化を行うか、どのように業務の進捗管理やデータの入力・取り出しができるかなどの検討が大切です。
また、業務フローを見直し、システム化によって効率化できる業務を選択すれば、負荷軽減やヒューマンエラーの減少につながるでしょう。
2.システム連携の柔軟さを確認する
請求書発行システムを選定するポイントとして、システム連携の柔軟さの確認が重要です。請求書発行システムは、他のシステムとの連携が欠かせません。そのため、システム連携の柔軟さを確認すれば、異なるシステムやアプリケーション間で情報を共有するための連携機能が、柔軟に設計・構築されていることを確認できます。
具体的には、異なるシステムやアプリケーションとのデータ交換が容易であり、システムやアプリケーションの機能変更に対応しやすく、外部サービスやAPIとの連携がしやすく、拡張性が高く、新しいシステムやアプリケーションとの連携も容易にできる点が特徴です。
これらの柔軟性を備えた請求書発行システムは、ビジネスにとって大きなメリットとなるでしょう。
3.郵送業務を自社内に残すかどうかを決める
請求書発行システムを導入する際には、自社内で行っている請求書の郵送業務をどうするかが重要なポイントとなります。システム化すれば郵送業務の手間・コストが削減できますが、取引先がWeb請求書を受け付けていない場合や、テンプレートが決まっている場合などは、自社内での郵送業務を残すことが必要です。
自社都合だけで業務を変更すると、取引先との信頼関係を損ねる恐れがあるため、事前に取引先とのコミュニケーションを行い、必要に応じて郵送業務を残すかどうかを検討する必要があります。業務フローを正確に把握し、全体のコストを考慮した上で、適切な判断を行うことが重要になるでしょう。
4.セキュリティ対策の内容は要確認する
請求書発行システムを選定する際には、セキュリティ対策にも注意が必要になります。特にクラウド型を利用する場合、データセンターのリッチによってセキュリティレベルが異なるため、比較する際にはセキュリティ対策の内容の確認が大切です。監視体制やセキュリティ問題に対するサポートの有無、免責事項なども検討時に確認しておくべきです。
また、請求書には機密性の高い情報が含まれているため、システム上での情報漏洩や不正アクセスなどのリスクも考慮が必要でしょう。セキュリティ対策がしっかりとされている請求書発行システムを選定すれば、重要な情報を保護し、安心して利用できます。
自社に適した請求発行システムの導入を比較検討しよう
請求書発行システムには様々な種類があり、それぞれ特徴があります。本記事では、各請求書発行システムの特徴やメリット、デメリットを比較し、おすすめの8つのシステムを紹介しました。しかし、最も重要なのは自社に合った請求書発行システムを選ぶことです。
自社の業務に適したシステムを選定すれば、業務の効率化やコスト削減などのメリットを享受できます。また、システム導入後のサポート体制やセキュリティ対策も重要なポイントになります。慎重に比較検討し、自社に適した請求書発行システムの導入が大切です。