ERPのおすすめサービス5選を紹介
この記事で紹介するERPサービスは、以下の5選です。
サービス名 | 初期費用 | 月額利用料 | 無料プラン | 利用形態 |
要問い合わせ | ・50名以下の企業:2,980円~4,980円 | あり | クラウド | |
GEN | 要問い合わせ | 23,500円~ | 無料トライアルあり(30日) | クラウド |
SAP Business ByDsign | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 無料体験版あり | クラウド |
Ross ERP | 要問い合わせ | 要問い合わせ | なし | ・オンプレミス |
HUEシリーズ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | なし | ・オンプレミス |
マネーフォワード クラウドERP
マネーフォークラウドは、年商規模10億円未満の企業で導入シェアNO1を誇るサービスで、シリーズ累計導入社数10万社を数えるサービスです。
サービス開発・提供会社 | 株式会社マネーフォワード |
料金 | 【小規模~中小企業向け】 |
ERPのタイプ | コンポーネント型ERP(28のサービスから必要なものを組み合わせる) |
主な機能 | ・財務会計・税務申告・請求/債務管理・経費精算・人事管理・勤怠管理・給与計算・社会保険 ほか |
導入実績 | ・イオン・ケロッグ・ビューカード・WOLT ほか |
バックオフィス全体の業務改善が図れるERPサービスで、全28種のサービスから自社の状況にあわせ、1サービスから導入可能なコンポーネント型のERPです。
ワークフローやアクセス権限の管理、ログ管理機能を装備しており、内部統制機能が充実しています。IPOを目指す場合や、コンプライアンスやセキュリティを重視する企業に適したサービスといえるでしょう。
GEN
GENは、クラウド型のERPで、7つの業種に特化したサービスを展開しています。
サービス開発・提供会社 | GEN株式会社 |
料金 | ・GEN PRODUCTS:月額24,300円~ |
ERPのタイプ | ・統合型ERP(業種特化型) |
主な機能 | ・販売管理・在庫管理・マルチ通貨・プロジェクト・レポート・トークボード ほか |
導入実績 | 公式ホームページに記載なし |
公式URL | https://www.gen-square.com/ |
プログラミングの知識がないユーザーでも、ブラウザ上の操作でマスターや画面の追加など自由なカスタマイズが可能で、管理体制や帳票類の変更にも柔軟に対応できます。
WindowsとMac両方の端末で使用でき、販売管理・在庫管理・生産管理などそれぞれの業種に必要な業務をブラウザ上で一括管理できるシステムです。
SAP Business ByDesign
SAP Business ByDesignは、世界130カ国に拠点を持ち、22,000社以上で利用されているERPサービスです。
サービス開発・提供会社 | SAPジャパン株式会社 |
料金 | 要問い合わせ |
ERPのタイプ | 統合型ERP |
主な機能 | ・財務/管理会計・キャッシュフロー管理・マーケティング・セールス・勤怠管理・労務管理・給与計算・オンボーディング・購買管理・サプライチェーン管理 |
導入実績 | ・凸版印刷・ヨネックス・コダック ほか |
公式URL | https://www.sap.com/japan/products/erp/business-bydesign.html |
中堅企業向けのクラウド型ERPサービスです。多機能かつ、多言語・多通貨対応で、世界中のあらゆる商習慣や法令にも対応しています。そのため、グローバル展開を目指す企業をはじめさまざまな業種で利用されています。3~4カ月と短期間で導入できる点や、高い操作性も魅力といえるでしょう。
Ross ERP
Ross ERPは、化学業界や食品業界に特化したERPサービスで、国内外の企業に多数の導入実績があり、高い評価を得ています。
サービス開発・提供会社 | 株式会社日立システムズ |
料金 | 要問い合わせ |
ERPのタイプ | ・統合型ERP(業界特化型) |
主な機能 | ・販売管理・購買管理・生産計画・資材所要量計画・プロセス工程管理・在庫管理・原価管理・売掛管理・買掛管理・一般会計 ほか |
導入実績 | ・荒川化学工業 |
公式URL |
特有の商習慣を持つ、食品業界や化学業界に対応する業界特化型のERPサービスです。プロセス製造業(流体を原材料とする製造業)特有の生産管理や在庫管理、原価管理が可能です。
品目ごとに複数の荷姿での受け払いができる点が特徴で、紛対や液体、不定貫の製品、力価単位での詳細で正確な管理ができます。
HUEシリーズ
日本の大企業向けに特化した国産のERPで、2,200社以上の導入実績を誇ります。
サービス開発・提供会社 | 株式会社ワークスアプリケーションズ |
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料金 | 要問い合わせ |
ERPのタイプ | ・統合型ERP |
主な機能 | ・財務会計・管理会計・債権債務管理・固定資産管理・資金管理・経費精算・購買/調達管理・不動産管理・プロジェクト収支管理・販売管理・製造原価管理 |
導入実績 | ・丸紅・鹿島・熊谷組・TDK・パーソル ほか |
公式URL |
導入先の大手企業から受けたフィードバックを標準機能に取り込むことにより、業務網羅性を高めてきたサービスです。そのため、大手企業の複雑かつ多岐にわたる業務要件に対応が可能です。
バージョンアップは無償対応となっており、通常保守の範囲内でOSバージョンアップ等に対応してくれます。長期間安定して運用できるサービスとして定評があります。
ERPとは
ERPとは、「統合基幹業務システム」のことを指し、企業活動で発生するさまざまな情報を一元的に管理するものです。
従来は自社内にサーバーや機器類を設置するオンプレミスの設置形態が主流だったため、比較的規模の大きい企業を中心に導入されていました。昨今ではクラウド型で、安価な月額料金で利用できるサービスも増え、中小企業でも導入が進んでいます。
ERPの種類
ERPは2つのタイプに分類されます。すべてを網羅的に管理するタイプと、必要な機能だけをピックアップできるタイプです。
- 統合型ERP
- コンポーネント型ERP
統合型ERP
業務全体を網羅的にカバーし、トータルに管理するタイプのERPです。多機能であらゆる業務に対応可能ですが、費用が高額になる点は否めません。そのため、全体最適化が求められる大企業を中心に導入されています。
コンポーネント型ERP
「財務会計のみ」「販売管理と人事管理をセットで」というように、欲しい機能だけを選択できるタイプです。必要に応じて後から機能を追加することも可能です。統合型に比べ費用が抑えられるため、中小企業にも適しているERPといえます。
ERPの機能
ERPの機能は、基幹業務の多岐にわたる情報を管理するためにあります。管理情報は、「財務情報」「人事情報」「営業情報」「物流情報」の4つに大別され、そこからさらに機能が細分化されます。たとえば、「財務情報」の管理機能であれば、「財務会計機能」「経費管理機能」「債権・債務管理機能」といったイメージです。
ERP導入のメリット
ERP導入のメリットは情報の一元管理により、効率化が図れることです。同じ情報を複数のシステムで管理しなくてもよくなるため、データ入力の工数を大幅に削減できます。精度の高い情報がすぐに把握できるため、情報活用が進みスピード感のある経営が可能になるでしょう。
- 経営状態をリアルタイムで把握できる
- 適切な内部統制が可能になる
経営状態をリアルタイムで把握できる
ERPの各システムに入力された情報は、速やかに関連システムに反映されます。こうした一元的な管理により、財務状況や売上の推移、コストの発生状況など経営状態がリアルタイムで把握できるため、経営者はタイムリーな意思決定が可能になるのです。
適切な内部統制が可能になる
システムを一元化することにより、セキュリティ対策も統合でき、抜けや漏れのない体制が構築できます。役職や業務内容に応じた権限設定も明確化できるため、情報漏洩リスクが低減されるでしょう。社内データが把握しやすくなるので、社員の不正抑止につながり、適切な内部統制が可能になるのです。
ERPを選定する際のポイント
ERPを導入する場合、事業規模や事業内容により選ぶ製品は大きく違ってきます。「管理対象とする業務は何か」という視点も欠かせません。関係部署との調整も含め、事前準備は多岐にわたります。ERPを選定する際は。以下のポイントを確認するとよいでしょう。
- 事業規模や事業内容に見合っているか
- 必要な機能をすべて把握できているか
- 費用対効果は適切か
- サポート体制は充実しているか
事業規模や事業内容に見合っているか
大企業であれば、網羅的に業務がカバーできる統合型のERPが適しています。中小企業やスタートアップであれば、コンポーネント型を選択し、事業規模の拡大にあわせて機能強化する方法もあるでしょう。特殊な商習慣がある業界であれば、その業界に特化した製品もあります。自社に適したサービスであるかは、十分に確認するポイントです。
必要な機能をすべて把握できているか
ERPはサービスにより実装されている機能が異なります。自社のシステムの現状と照らしあわせ、必要な機能を把握することが必要です。ERPは部署を横断して使用するため、どの機能を導入するか、総合的な判断しなくてはなりません。
抜けや漏れを防ぐためには、関係部署からの十分なヒアリングや、各部署から代表者を選抜したプロジェクトチームで動くといった方法が有効です。
費用対効果は適切か
一般的に統合型のERPは、費用が高額になりがちです。またオンプレミス型か、クラウド型のサービス、どちらを選ぶかによっても導入費用は大きく違ってくるでしょう。
事業規模と活用目的に照らしあわせた費用対効果は、重要な確認ポイントです。また、アカウントで課金されるサービスの場合は、将来的な管理者の増員も見越しておくことも必要です。
サポート体制は充実しているか
サポート体制の充実度も重要な確認ポイントです。ERPは企業の基幹業務を支える重要なシステムであり、運用に滞りを生じることは、事業活動全体に大きな影響を及ぼします。
導入段階から導入初期にはとくに手厚いサポートが必要です。専任のコンサルタントがサポートしてくれるサービスであれば安心できます。あわせて、導入後のカスタマイズに対する支援体制なども確認しておくとよいでしょう。
自社にマッチしたERPの導入により業務効率化を図ろう
ERPの導入は、事業運営に大きなインパクトを与えます。導入には高額な費用がかかることも見込まれるため、慎重な検討が必要です。適切なERPの導入により業務効率化が進めば、将来的なトータルコストの削減につながります。
導入時は、社内体制を十分に整え、必要な機能、不要な機能をしっかり見極めることが大切です。自社にもっともマッチしたERPを選択し、業務効率化を推進しましょう。