ファイル転送サービスおすすめ5選(法人向け)
この記事で紹介するファイル転送サービス5選を一覧表でまとめました。
サービス名 | 料金 | 送信ファイルサイズ | ストレージ容量 |
Fileforce(ファイルフォース | 【初期設定費用】 ・Small Business:900円/1ID/ユーザあたり10GB | 20GB (オプション) | 10GB〜30TB |
Bizストレージ ファイルシェア | 【初期設定費用】 【月額利用料】 | 最大2GB | 1GB~1TB ※プランによる |
クリプト便 | 【初期費用】 【月額利用料】 | 合計4GB | 要問い合わせ |
AD FILE | 【月額利用料】 【オプション】 | 合計20GB | 100GB ※オプションにより最大2TBまで |
Kozutumi | 【月額利用料】 ・990円~26.400円 ※無料プランあり | 2GB | 100MB~100GB |
tenpu | 【年額利用料】 ・88,000円~330,000円 ※2週間無料体験版あり | 最大20GB ※1ファイルあたり10GBまで | 100GB ※追加可能 |
Fileforce(ファイルフォース)
内容 | |
サービス開発・提供会社 | ファイルフォース株式会社 |
料金 | 【初期設定費用】 無料
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送信ファイルサイズ | 20GB(オプション) |
ストレージ容量 | 10GB〜30TB |
データ保管期間 | ー(操作ログは365日間保存) |
主な機能 |
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公式URL |
Fileforce(ファイルフォース)は、ファイルが暗号化されて利用できなくなるランサムウェアの被害ゼロという実績を誇るセキュリティ水準が高いクラウドストレージです。クラウド上でリアルタイムでファイルの共有ができるほか、まるでローカル環境のように快適に操作できるのが魅力です。
社内や外部、テレワークなど、メンバーに合わせて柔軟にアクセス権限設定ができるため、情報漏洩のリスクを最小限に抑えながら、データを安全に共有できます。プランはストレージの容量によって分かれており、1ID900円〜と低コストで安全性の高いクラウドストレージが利用可能。
早急なテレワーク環境の整備にも大きく役立ちます。
Bizストレージ ファイルシェア
内容 | |
サービス開発・提供会社 | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 |
料金 | 【初期設定費用】 【月額利用料】 |
送信ファイルサイズ | 最大2GB |
ストレージ容量 | 1GB~1TB |
データ保管期間 | ・期間設定が可能(最大30日) ・最大50GBまで10年間 ※別途オプション申し込みが必要 |
主な機能 | ・データ送受信 ・共有ファイル ・上長承認 ・上長供覧 ・送信先制限 ・パスワードでアクセス制限 ・送信取り消し ・アクセス期限設定 ・アーカイブ(有料) ・アクセス通知メール ・アクセス履歴 ・一斉送信 ・テンプレート |
公式URL | https://www.ntt.com/business/services/application/online-storage/bst-sh.html |
NTTのグループ会社が提供する、信頼性の高いファイル転送サービスです。1,000社以上、25万IDの導入実績を誇ります。
データの送受信だけでなく、アクセス権を持つメンバー間のファイル共有が可能です。送信先制限や上長承認など、ご送信を防ぐ機能も充実しています。高いセキュリティ面も定評があり、外部機関やユーザー企業より高く評価されています。
クリプト便
内容 | |
サービス開発・提供会社 | NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 |
料金 | 【初期費用】 【月額利用料】 |
送信ファイルサイズ | 5MB~ |
ストレージ容量 | 要問い合わせ |
データ保管期間 | ・10MB以内:最大25日 ・20MB以上:最大7日 |
主な機能 | ・データ送受信 ・ファイル共有機能 ・クローズド送信 ・承認機能 ・PCI DSS対応 ・オートパイロット ・端末認証 |
公式URL | https://www.nri-secure.co.jp/service/solution/crypto |
20年以上の実績と、ファイル転送市場で11年連続トップシェアを誇るサービスです。情報セキュリティー専門企業が提供するサービスで、金融機関をはじめ機密度の高い情報を扱う業種に多くの導入実績があります。
日本セキュリティ格付機構における、情報セキュリティ格付けの最高位である「AAAis」を取得するなど、さまざまな業界ガイドラインに適合しています。
AD FILE
内容 | |
サービス開発・提供会社 | 株式会社ビットツーバイト |
料金 | 【月額利用料】 |
送信ファイルサイズ | 合計20GB |
ストレージ容量 | 100GB/1ユーザー ※100GB~2TBまで増設可能(要別途月額費用) |
データ保管期間 | 要問い合わせ |
主な機能 | ・データ送受信 ・パスワード設定 ・コメント ・広告掲載 ・アップロード履歴 ・背景カスタマイズ |
公式URL | https://ad-file.jp/ |
データの送受信だけでなく、コミュニケーションツールとしての利用も可能なサービスです。データを送信する度に、自社の広告を送信先に表示したり、ダウンロード中にコメントを表示したりと、ファイル転送サービスにコミュニケーション機能を付加した点が特徴です。
ダウンロード画面を自由にカスタマイズでき、企業イメージに合わせた設定もできます。
Kozutumi
内容 | |
サービス開発・提供会社 | 株式会社ハートビーツ |
料金 | 【月額利用料】 |
送信ファイルサイズ | 2GB |
ストレージ容量 | ・無料プラン※月間送信料上限100MB ・パーソナルプラン※月間送信料上限3GB ・スタータープラン※月間送信料上限20GB ・スタンダードプラン※月間送信料上限100GB ・エンタープライズプラン:要問い合わせ |
データ保管期間 | 30日 |
主な機能 | ・自動ウイルススキャン ・送付先ダウンロード状況把握 ・グループ送受信 ・管理者による全送受信監査 ・送信取り消し ・サイバーリスク保険自動付帯 |
公式URL | https://kozutumi.com/ |
PPAP(パスワード付きZIPファイル)廃止の流れを受けて、簡単かつ安全な重要データの送受信を可能にするサービスです。PPAPは情報送信の主流でしたが、セキュリティの脆弱性が指摘され、官民で廃止の動きが広まっています。
Kozutumiは、機密情報の送信に関わる工数を減らし、かつ安全性を確保した送信が可能なサービスです。ウイルススキャンの標準装備と、サイバーリスク保険が自動付帯される点が特徴です。
tenpu
内容 | |
サービス開発・提供会社 | 株式会社イノベーター・ジャパン |
料金 | ・tenpu Free:無料プラン |
送信ファイルサイズ | 20GB ※tenpu Freeは1GBまで |
ストレージ容量 | 100GB |
データ保管期間 | 設定可能(デフォルトは7日) ※tenpu Freeは3日 |
主な機能 | ・データ保存期間設定 ・ファイル削除 ・ファイル自動削除 ・ダウンロード通知 ・背景画像変更 ・サブドメイン利用 ・送信履歴(tenpu Free/tenpu Pro実装なし) ・独自ドメイン(tenpu Enterpriseのみ実装) ・ウイルススキャン(tenpu Enterpriseのみ実装) |
公式URL | https://www.tenpu.me/ |
シンプルな操作で、ストレスのない送受信にこだわったサービスです。広告表示がなくシンプルな画面構成で、使いやすさを追求している点が特徴です。画面背景が変更可能で、企業イメージに合わせてデザインできます。
暗号化通信やパスワード保護など、基本的なセキュリティは標準実装されており、安心して活用できるサービスといえます。
ファイル転送サービスとは
ファイル転送サービスとは、メール添付では送信できないサイズのファイルを安全にやり取りできるサービスです。送り手はサービス上にファイルをアップロードします。受け手は送信の通知を受けサービスにログイン、そこからダウンロードし受け取ります。
記憶媒体を郵送するよりも紛失のリスクが少なく、安全かつコストをかけずにファイルを渡せるため、多くの企業で活用が進みました。
ファイル転送サービスが必要な理由
従来、企業間のデータのやり取りは、パスワード付きのZIPファイルをメールに添付して送付することが一般的でした。しかしサイズの大きなデータは送受信に時間がかかり、自社や相手先のサーバーに負担がかかります。また、パスワードの設定も面倒なものでした。
ファイル転送サービスを利用すれば、こうしたデメリットが解消でき、安全・確実にデータをやり取りできるのです。
有料ファイル転送サービスをおすすめする理由
無料サービスは、送信できるファイルサイズやストレージ容量が十分ではない場合も多く、セキュリティ面の不安が拭えません。不必要な広告が差し込まれるなど煩わしく感じることも多いでしょう。無料サービスを利用する企業は、取引先から情報セキュリティに対する意識が低いとみなされ、今後の取引に影響が出る恐れがあります。
有料ファイル転送サービスを活用するメリット
無料サービスよりも安心度の高い点が、有料ファイル転送サービスを活用するメリットです。具体的には以下が挙げられます。
- 大容量のデータが簡単にやり取りできる
- 高いセキュリティを確保できる
- 低コストで導入・運用できる
大容量のデータが簡単にやり取りできる
有料ファイル転送サービスはプランにもよりますが、1回で送信できるデータ量、保管しておくストレージ容量にある程度の余裕があります。多くのサービスは操作性が十分に配慮されており、UIも洗練され使いやすいものがほとんどです。大容量のファイルを無理なく、簡単にやり取りできる点が大きなメリットといえるでしょう。
高いセキュリティを維持できる
企業間のファイルのやり取りは、セキュリティが担保されていることが最低条件です。有料サービスであれば、暗号化通信やログ機能、アクセス制限やウイルススキャンなどが標準実装されており、情報漏洩リスクを最小限に抑えられます。上長承認プロセスを設ける機能を持つサービスを利用すれば、内部統制の強化も図られるでしょう。
低コストで導入・運用できる
USBなどの記録媒体を使うよりも、低コストでファイルのやり取りが可能になります。USBを購入する必要がなくなり、送料もかかりません。月額の定額制で利用でき、気軽に導入できるサービスも多くあります。利用料もさほど大きな金額ではありません。従業員が運用に慣れてくれば、効率化による人件費の削減も見込めるでしょう。
ファイル転送サービスを選定するポイント
ファイル転送サービスを選定する際は、以下に挙げるポイントを十分に確認しましょう。
- 送信可能なサイズ・転送スピードを確認する
- セキュリティを確認する
- ランニングコストと使いやすさを確認する
送信可能なサイズ・転送スピードを確認する
1回に送信するファイルのサイズや利用する人数、送受信の頻度や月間の総データ量を想定し、対応できるか確認しましょう。キャパオーバーでは運用に支障をきたし、オーバースペックだと余分な費用が発生します。
転送速度も大切な確認ポイントです。遅ければストレスを感じますし、効率化が進みません。1秒あたりの転送データ量の単位であるMB/sやMbpsを調べることも必要です。
セキュリティレベルを確認する
やり取りをするファイルの機密度に応じたセキュリティが確保されるかは、大切な確認ポイントです。サービスによってセキュリティ対策は異なり、高いセキュリティ機能を持つ製品は費用が高額になりがちです。暗号化やウイルススキャン、上長承認など必要な機能を洗い出し、自社にマッチしたセキュリティレベルのサービスを選択するとよいでしょう。
ランニングコストと使いやすさを確認する
必要な機能と利用人数に合わせたアカウントをそろえた場合、どのくらいのランニングコストになるのかシミュレーションしましょう。使用頻度も考慮して、導入により費用対効果が見込めるか確認します。使いやすさも大切なポイントです。使い勝手が悪く利用が進まなければ、USBを使用するなどルール外の運用が発生する恐れもあります。
安全で確実なデータの受け渡しはファイル転送サービスがおすすめ
情報漏洩は企業の社会的信用を一度に失わせる重大事となります。ファイルのやり取りを安全かつ確実な方法で行うことは、危機管理上欠かせない要素です。
セキュリティ機能が充実した有料のファイル転送サービスを導入することが、現実的な選択肢となるでしょう。想定される利用状況とセキュリティ面を十分に考慮し、自社にマッチしたサービスを検討しましょう。