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コロナ禍に飲食業界でV字回復!合計10億円の赤字から脱却するために取り組んだ業態変更とは

投稿日:2023年8月15日 /

更新日:2023年10月30日

コロナ禍に飲食業界でV字回復!合計10億円の赤字から脱却するために取り組んだ業態変更とは
● 対談● 店舗運営● 組織コミュニケーション診断● 組織の見える化● 組織運営● 経営・戦略● 経営管理

働き方改革サミット2022 コロナ禍における構造改革 Day1 アーカイブ
セッション開催日時:2022年10月3日

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目次

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登壇者のプロフィール

藪ノ 賢次(やぶの けんじ) 氏
クックビズ株式会社 代表取締役

1980年 5月生まれ

2004年 大阪府立大学工学部卒業
2007年 クックビズ株式会社設立、代表取締役就任
2022年 きゅういち株式会社、代表取締役社長就任
2023年 ワールドインワーカー株式会社 代表取締役社長就任

 

鈴木 章裕(すずき あきひろ) 氏
株式会社コミクス 代表取締役

1969年、大阪府生まれ。甲南大学法学部を卒業後、広告代理店の営業部長を経て、2000年にインターネット広告を手掛けるアイブリッジ株式会社へ入社。
2007年9月、アイブリッジ株式会社、アドデジタル株式会社、アカラ株式会社、ブランド総合研究所という4つの会社を束ねるグループ会社へと成長した同社の社長を辞し、株式会社コミクスを設立し、代表取締役社長に就任。

コロナ禍の飲食店を市場とするビジネスへの影響は?

コロナ禍で起こった出来事と、それに対してどのように対応してきたか。
色々聞いてて知っているんですけど、初動の3ヶ月とかえげつなかったんだろうなっていうので、まずお伺いしたいです。

飲食店マーケットにビジネスやられてますもんね、御社は。

鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

正直後ろからガツンって殴られた感じがしてちょっと何が起こってるか、あの時は正直分かってなかったかもしれないですね。

だから2月ぐらいにそういうことが起き始めて、1月に京都支店とかオープンしてるんですよね。結構、拠点を展開する真っ只中にコロナになったので。

拠点展開も、今思うとあまり深く考えたというよりは、他社もやってるし程度の話で。
我々の人材ビジネスってどっちかというと特化型って、業界後発参入型じゃないですか。

そうですね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

基本的には、総合型と同じことをするのか、ちょっと違うエッセンスを入れて戦っていくのかというと、私は後者でありたかったんですけど「人材大手はどこも拠点展開して売上作ってるんだから展開しようよ」みたいな、そういうちょっと安直に出し始めたので。

北海道を出してから1月に京都を出したんですけども、この辺りから私も拠点開発ではほとんど携わってなくて、ちょっとそこは大人になった部分もあったかなっていうところに来たんで。

リモートワークへの切り替えやオフィス閉鎖の実施

2020年の2月からコロナみたいな感じになってきましたよね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
本格化してこれはやばいってことになって、4月に各社一斉休業に入ったんですけども、その2カ月間っていうのは、今も記憶にないぐらいどうしていいのかって感じではありましたね。
一部休業に入るみたいなことを、2020年4月にやられてると思うんですけど。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

それまで我々「リモートワークしたくない」っていう人が圧倒的で、その理由としてはやっぱりこう飲食業界ってリモートワークと合わないだろうっていうことで。

対飲食店に商談するのはやっぱり足で稼がないといけないし、求職者はやっぱり拠点に這ってでもリアル面談に来たいっていう感じだったので、リモートワークに入る=売上の低下を自ら選ぶみたいな感じだったので、かなりここは抵抗感があったんですけど。

結局は全世界的にリモートワークに入ったことによって、我々もなし崩し的に入っていったっていう感じでした。

かなり不安がある中で売り上げも落ちてるかもしれないけども、そんなこと言っていられないということで。
あの時は、人命なのか売上成長なのかみたいなところを突きつけられてた感じはあったので。

ステイホームって言って、とりあえず中に入れようって感じでみんな籠らされましたもんね。3カ月間。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

安倍さんが緊迫した感じで緊急事態宣言の会見をされてたので、今みたいにコロナをマネジメントできるっていう発想はほぼなかったですから。

前情報が全くない中入ったので、とにかく全員分のwi-fiが要るんじゃないかとか、デスクトップの人はノートパソコンにするとか、そのレベルで準備してたのは覚えてますね。

オフィス統廃合したりってされたんですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

しましたね。
結局、京都にオープンしたばっかりだったんですが、その翌月の2月以降はどこの拠点を閉鎖するかみたいな感じになって。

結局その時は東京に2カ所、五反田と新橋にあって、横浜にもあったんで「関東は新橋に集約するぞ」ということで。

7月ぐらいに五反田を閉めて、五反田の人は新橋に移せば良いだけだったんでよかったんですけど、あとは地方どうするのかということで。

2020年の10月末に札幌、横浜、京都、福岡、その4拠点を一気に閉めたということで、福岡を閉めるのは結構最後まで議論したんです。

福岡って飲食も盛んですし、やっぱり「東名阪福」って言われるぐらい他の地方拠点よりも売り上げが圧倒的が大きかったので「ちょっといっちゃおうか」っていうことで、一旦東名阪に 集約しようということで、全部閉めました。

希望退職とかも取られたっていうのを聞いているんですけど。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
希望退職もしました。
8月に募集して9月に実施してということで50~60名くらいですかね。
そこで一気に減ったという感じで。
きついですね、経営者的には。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

そうですね。
2020年2月から、その時は230名くらいだったんですけど、自然減とかも全く補充せずに来たので、今は100名ぐらいに落ち着いてる感じです。

半分以下に減ったのがこの2年間の変化ですね。

撤退オペレーション時の経営者の心境は?

撤退オペレーションしながら、人も減らしていってる時、山本さんの心はどんな感じなんですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

言い方を選ばずに言うと「心ここにあらず」みたいな感じですよね。

多分直接的に100%受け止めると僕自体が病んじゃうと思うので、自分1人で改革していくのが難しいなってことで、結局11月に2人執行役員を取ったんですけど、2月から6月ぐらいまで気持ちの整理がいかなくて、7月に「これはもう会社を変えよう」ということで、拠点を減らすとか、従業員減らすとかっていうより、経営陣ごと変えないと難しいと思ったので、決断が入ったのが7月くらいですね。

早いですね、半年以内にどんどん決断されているんですね。
決断していかないと死んじゃいますもんね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

そうですね、このままだとちょっと難しいなという。
コロナ前の純粋にオーガニックに成長していく時の布陣でやってたので。

我々ってリーマンショックもほぼ経験してないですし、東京に来たのが2012年だったので、2011年の震災は影響全く受けてないんですよね。

初めて今回大きな影響を受けたってことですね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
「リセッションって何」という状態でここまで来てしまったというのは、いい面もあるんですけど、リスクコントロールがほぼできてない状態で大きくなってしまっていたので、相当大きな影響を受けました。
最大でコロナ前と比べると、YoYでどのくらい月間の売り上げが落ちたんですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
年間で30億円あったので2億5000万円ぐらいですね、月で言うと。
2億ちょいちょいくらいで、3億に届きそうなぐらいで「これは35億、40億といきそうだね」っていう感じのところから、まず1億5000万円ぐらいのところまで落ちてですね。
半分ぐらい減ったんですね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
2020年が14億、15億切っちゃったのでほぼ半分になって、去年2021年が10億だったので、またそこから減って。だから最盛期でいうと、去年で3分の1ぐらいになりましたね。
当然、借り入れ額を増やしたりとかそういうこともされてたんですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
無借金経営をずっとやっていたんですけど、今はもう10億から11億ぐらい借りてるので、2桁億円ぐらいは借金をしましたね。
そうですよね。何が起こるかわからないから一応キャッシュフロー的にちゃんと用意しとかないと危ないですからね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
一番多い時で、月5000万ぐらい赤字を出していた感じでした。
2020年が6億円、去年が3億円ちょっとぐらいなので、合計10億円ぐらい赤字を出したので、スタートアップかと思うような Jカーブを掘ってる感じですよね。
直近の決算見ながら、すごいと思ってもう感銘していたんですよね。
すぐコメント入れたりとかしていましたけど。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
ありがとうございます。
すごいですよね、見事にV字ですよね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

でもV字は、基本的には優秀な経営者は多分2021年でもうV字になっていると思うんですけど、我々は体制がほぼ整ってなかったので、コロナを本当にちゃんと乗り切るには2年かけて乗り切った方が、後々に関して言うといいかなと思ったので。

あまり、付け焼き刃的な、対症療法的な対策はあえて取らずに、全部やりかえてる感じですね。

V字回復を実現するまでの具体的な取り組みは?

1年、色々な撤退オペレーションとかをしながら「生きるための施策」をやられたと思うんですけど、その後の1年は具体的にどういった感じでリバイバルされていったんですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

これは人材ビジネスをやっているので、コロナ前は「求職者をどう獲得するか」っていうところを比較的トッププライオリティに置いてやってきて、まさに今またその状況に戻ってきているんですけど。

コロナ禍でよかったのが、求職者規定の発想から、もう一度求人起点ということで、求人をしっかり集めましょうというところに変えてやってきて、今まで求人っていうのは黙っていても来るというものだったんですけど、飲食の場合は特に人手不足なので。

求人の開拓力がやっぱり劣っているっていうところに課題感を感じて、もう一度求人を集めにいこうっていうことを1年半ぐらい前からずっとやってきて、それが1つの成果になったりとか。

拠点が統廃合したことによって、縦割りというのはほぼなくなりました。
なので今も営業はいくつかのチームに分かれてるんですけど、ほぼ拠点混合制になっていて、東京、名古屋、大阪の人が1つの営業チームで仕事をしてるという感じになったりとか。

そういう風になっていくと今までは結構縦割りだったので、たくさんマネージャーがいた状態だったんですけど、マネージャーの数をグッと絞って、それはそれでマイナスの影響もあるんですけど、マネジメントラインを結構シンプルにして、縦の階層もかなり少なくして、経営陣がいてミドルマネージャーがいて、一般社員という感じの3、4層ぐらいで今はしているんですね。

常に我々も一般社員も変化を感じられるという体制に変えていったところです。

縦の組織からフラットに近い組織になって、横断的に情報であったりとか、人が行き来できるような感じで、風通し良さがすごく良くなってる感じがしますね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
そうですね、チームでお客さんの担当するので。
今までだと、営業担当ってバラバラだったんですけども、チームで営業も、CSも、キャリアアドバイザーも一緒になってお客さんと対応するような感じのチームに変わってきてるので、そこはコンパクトになってすごくやりやすくなってるんじゃないかなと思っています。

「食ビジネスの変革を支援する会社」と定義した理由

4月22日の中長期戦略の中で「今後10年、cookbizは食ビジネスの変革を支援する会社と定義します」と新たなサービスとかも見てました。

見事にコロナであることを追い風にしている、販管費を落としながら、新たなビジネスモデルを作りながら落ちにくさのある会社作ってる感覚があって「食ビジネスの変革を支援する会社と定義します」と、なぜこれを定義したんですか。

鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

去年の7月か8月ぐらいに定義をして、そこから1年間ぐらい定義を掲げ続けてるんですけど。

今までも「新規事業をやりたい」とは言ってたんですよね。
色々とチャレンジはしたんですけども、なかなかうまくいかなかったんですよね。

その理由としては、人材ビジネスがあまりにも伸びていたので、お客さんの課題も人材採用とか人材教育とか人材定着にかなり寄っていてですね。

インバウンドもあって景気も良かったってこともあって、じわじわと25兆円産業である飲食ビジネス自体が、少しずつインバウンドの恩恵だったり、食の外部化の影響を受けて景気が良かったんですよね。

「人口が減りゆく国で、こんな維持するんだ」っていうことで、私も驚いてたんですけど。

これが逆回転が入り始めたのが2019年の年末くらいからで、コロナの前に1回外食不況みたいなのが小さく来ているんですよね。各社バタバタって閉め始めようとしてた時に、コロナでガツンとなったので。

そこから逆回転が入って、採用以前にお客さんが入らないとか、お酒が提供できないとか、居酒屋業態が通用しないとかですね。もしくは駅前のオフィス立地が通用しないとかですね。

今までは店舗の「業態」「立地」「人材」という3つぐらいが、だいたい大きな飲食店の要素だったと思うんですけど、基本的には業態もちゃんとプロダクトマーケットしてる。
で、立地もその業態にあった立地で、ちゃんと立地戦略も立てられてると。あとは人しかいないので、人がいないってことだけが課題なので、頑張ってくれっていうのがこの2019年ぐらいまで。

でも、20年、21年で彼のビジネスモデル自体が崩壊したので、人材はもちろん助けてほしいんですけど、それ以外にも「DXできませんか」とか「昼間の業態でいいの知りませんか」っていう風に変わりました。

お客さんからのリクエストも、人以外のものにも飛び火していってるので、このあたりを今まで参入したかったんですけど、採用課題が強すぎて「本業に力入れた方がよっぽど伸びるよね」っていうことで、なかなか新規事業に対するリソースの配分っていうのが、社内でも合意形成しにくかったものが「人だけだとダメだよね」っていうことで。

「店舗運営全般に携わりたい」っていう思いが、社内でも出来つつあったので、何度も立ち上げて新規事業としてやめていったんですけど、今までコンセプトなく新規事業をやってたような気がしていて。

次の10年「cookbizは食ビジネスの変革を支援する会社と定義します」っていう風に言い切ったのが今回初めてだったんですよね。

そのコンセプトの元に新規事業をやっていくと社内の合意形成もしやすかったのかなと思うんですけど、その辺は大きく変えたところですかね。

変えた上で、本当に食ビジネス全般支援されてますよね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
支援していこうということで、具体的には業態ソースとか、店舗MOとか、業務DXはこれから新規事業を創出していくっていうタイミングなんですけど、まだ資金支援というところから事業再生をし始めてるっていう感じですね。
買われたりとかされましたよね、この間も。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
そうですね。
まだ10月ですけども、基本的には1発目の案件を成約をしたっていうことでリリースしました。

社外から人事部の役割を担う動きを請け負う

コロナになって飲食店サイドからすると、行政から「20時半で締めてください」とか言われたら、夜に今まで稼げてて24時までやってたのは無理になるから、日職で稼がないといけないとか。

人余ってるから他の業態でDXさせて、社員の雇用を維持しないといけないとか、そういうニーズが日に日に高まっている中で必然的に出てきた、周辺ビジネスっていう感覚なんですけど。

去年とかは実際ご相談が増えたんですか。

鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

増えていますね。
あと人材採用のところも、今までは人材紹介、求人広告、スカウトみたいなバラ売りをしてたんですけども、今は採用総合パッケージと言って「各社の中途採用を丸ごと請け負いますよ」みたいなことをやっていて。

そうなってくると結構経営に近い感じでアプローチするので、ほぼ人材戦略のところのその次って経営戦略ぐらいのところになってくるので、経営戦略までヒアリングしていくと「じゃあどこに何店舗出すのか」みたいなものもおぼろげながら見えてくるので。

「じゃあその店舗は通常の店舗じゃなくて、ちゃんとDXさせた店舗を展開していきましょうよ」とか、今までと違う提案がしやすくなってきてるっていう感じですね。

社内の人事部的なところを、cookbizさんが社外で人事部的な動きをしてるみたいな印象で捉えてたんですけど。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
そんな感じです。

やっぱりその人事部的な動きをしていくためには、お客様理解であったりとか、より経営的な視点であったりとか、求められている社員のクオリティって上がるような感じがするんですけど。

そのあたりってどのようにお考えなんですか。

鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

基本的にはリスキリングしまくらないと、おそらく難しいと思います。
ただ我々の場合は、お客さんにコミットしたいっていう従業員が多いんですよね。

うちのビジョン・ミッションが「食のビジネスを変革支援」って言ってるぐらいですから、お客さんの変革に寄与したいっていう人が集まってるので。

今までその人たちを各部署とか、サービス、セクションにどちらかというと縛り付けてたんですけども。結局採用ビジネスって繁華の差があるので「今とは違うスキルを獲得しに行きましょう」ということで、促進していくとみんな前のめりでやってくれていてですね。

今まで兼務っていうとちょっとネガティブなイメージがあったんですけど「スキル開発にとって兼務はしていかないといけないよね」っていうことで、社外からそろそろ足していこうかなと思ってるんですけど。

今、社内の人間で難しいながらも色々試行錯誤しながらやっていて、それも楽しいっていう感じでフィードバックはしてもらえるので、バラ売りに対してもうちょっとコミットしたいっていう人が、社内でも結構いたっていうのは僕はすごい嬉しかったです。

あとはコンサルファーム的な視点とかも必要になってくるから、ケースバイケースで社外の人も増やしつつというのが、今後の展開として考えてるところって感じですかね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
そうですね。

単価1,000万円から5,000万円って、中長期戦略に書いてあったんですけど、結構大きいじゃないですか、数字のインパクト。

5,000万円が10社決まったら5億円だとか思いながら、それはもう結構丁寧にやっていくっていう方針ですかね。

鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

そうですね。

一旦は年間数社ぐらいでやりながら型を決めていくっていうか、もちろん1000万円から5000万円っていうのはトータルサポートという感じなので、うちからは数名担当で張りつくような形になるので、そんなに年間で回数は増やせないんですけど。

そこでノウハウとなっていったものをRPOっぽく、月額例えば5万円とかで他のクライアントでそんな何千万円も払えないけど、そこで生まれたノウハウをエッセンスとして欲しいというお客さんはやっぱり圧倒的に多いので、それを月数万円前半ぐらいでデリバリーできたらそこも次のビジネスにはなるかなと思うんですね。

確かに、経営支援ってところの一端を担うところの会社数が増えれば相談事が増えるので、結果的には御社のポジショニングも強くなりますよね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
そうですね、構想だけなのでね。
来年ぐらいにはだんだんこの辺が実行が出てくるので、結構私も楽しみにしてるんですけど。
とはいえ、販管費もガツンと落とされて。
元の本業の人材の方も戻ってきてるじゃないですか。その中で、新たな業態も作れているんで楽しみは楽しみですね。
鈴木
鈴木

苦境を乗り越えるために経営陣が意識するべきポイント

経営層の方とか、いわゆる管理職の方で同じように、今も苦しまれてる方がいっぱいいると思うんですけど 、苦しい中でも藪ノさん的には「まだV字じゃない」っておっしゃられてますけど、僕から見たら明らかにV字になってきているので。

ちゃんと苦境を乗り越えて成長させていく中で、経営層とかが何を意識して日々経営していったらいいかみたいな、アドバイス的なものとか経験シェアでもいいんですけど。
「これはやっぱり気をつけといた方がいいですよね」とこの2年半の中で思ってることとかありますか。

鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

結局、今も少し市況が変わって追い風が吹きつつあるんですけど、今の議論の方向性としては 「求職者をどうやって獲得するか」っていうコロナ前の課題に結局戻りつつある状態ですね。

それは良いと思う反面、結局コロナ前にその課題にもう少しじっくり腰を据えて着手していたら、今は課題じゃなくてチャンスになったかもしれないってことを考えると、この2年間でやってきたことは、2年前の調子いい時もなんとなく頭の片隅で引っかかってることとか、結局重要なのにいつも会議でおざなりになるよねとか、調子いい時って人事的な決めないといけないことも多いし、ある程度規模になってくるとMA案件とか入って来るので、その検討をしたりとか。

結局その経営会議や取締役会で話すアジェンダが多すぎて、本当の芯因みたいな。
この事業ってここが伸びるポイント、成長ドライバーなんだよねという、そのドライバーの周辺にある大きな課題を見過ごしてきたり、そこって議論するのがやっぱり大変なので、1日や2日で解決するものもないので、面倒くさがって結局やらなかったんですけど。

そのしわ寄せがこの2年間で全部やってきたことなのかなと思ってるので、わかりやすくその2017年に上場して、18年、19年ぐらいはその余力で伸びていった。

IPOボーナスということで、やっぱり知名度も上がったので、17年、18年と上がっていったんですけど、自分でも「これ何か違うな」ってずっと思ってて、結局そこで議論をし尽くせなかったことがコロナでよって顕在化したっていう感じなので。

経営者や経営陣であれば、常に頭をもたげている中長期的な課題ってあると思うんですけども「やっぱりこの話しない?」っていう形に経営陣の呼び止めて時間を作ってやらないことには、結局こういった有事の時に「どこが問題なんだ」って突き詰めていくと、ずっと議論をおざなりにしてた重要な課題に対して着手をしてなかったことが、結局ツケとなって返ってくるっていうような感じがしているので。

今やってる食ビジネスの変革、支援をって言ってることって本来は、多分16年17年ぐらいに上場してから「我々は人材以外じゃなくてこういうこともやっていきます」ということを投資家に説明しないといけなかったはずなので。

5年ぐらい前から本当は頭をもたげていた話なんだけど「人材で伸びてるからいいか」ってことで、議論が先送りになってた部分をまさに叩いてるっていう感じはしますね。

みんな頭痛いんじゃないですか。
うまくいってる人達って中長期課題ってやっぱり時間かかるし即効性ないので、放置しがちじゃないですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
放置しがちです。

おそらく上手くいき始めてる人の方が心のちょっとした引っ掛かりというか、経営者としてのその違和感みたいなものをやっぱ大事にしていただいて。

それを1人だとやっぱり悶々としてるだけなので、経営陣でしっかりとシェアして定例的な経営会議とか経営陣との1on1で、真面目にアジェンダ出すっていうのが結構大事なんじゃないかなと思いますけど。

めちゃくちゃ大事ですね。
2022年の12 月に執行役員を2名入れられてっていうことから2年ぐらい経ってるんですけど、執行役員2名入ることでどう変わっていって何を目的に入れられたんですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

2人ともそうですし、去年の期初から1人取締役が新任されてるので、今4名でやってるんですけども。
今の4名は私が言ってる「根本的には課題から逃げない」っていう契りみたいなものを交わして入ってきてもらってるんですね。

要は小手先で伸ばすっていうことが目的じゃないということをちゃんと共有できてるので、そこは大きいんじゃないかなと思います。

藪ノさんとその3名の、それぞれの役割分担ってあるんですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

役員の者は戦略策定と新規事業のところですね。
でもう 1人は営業系なんでHR事業そのものを見るっていう感じなので、売り上げの回復と再成長ですよね。

たとえば、コーポレートという感じで、私がその全体と人事的なところだったりとか、IR、M&Aぐらいのところは私がやってるっていう感じですね。

コーポレートはCFO的なポジションですか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
CFOじゃないんですけど、いわゆるそこの担当執行役員ということですね。
CFOは別にその4人以外にいるって感じですね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

CFOは今置いてないんですよ。

今CX等の人間を置いてなくて、コロナ前は私がCEOでCOOとCFOがいるって感じだったんですけど。CXを置いてしまうと弊害が出るときもあるので、別にその意見だけが絶対正しいってわけじゃないんですけども、どうしてもそのCXOっていう名前がついちゃうとお伺いを立てにいったりとか、活発な議論ができにくくなるケースもやっぱりあるので。

そういう人で有名な人であればあるほどMAとかしたがるから、守る時とか逆にややこしいですよね。
自分がやりたいのにできないみたいな感じでコンフリクトが起こったりとかするんで。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
今は有事の2年間だったので、全ての意思決定の権限は私にあるっていう風にさせていただいて、僕の意思決定に必要な情報をみんなでしっかり集めてくるっていうような感じの体制。
結局有事の時は船長が1人の方がいいじゃないですか。
そうですね。間違ってしまったら終わっちゃうんでね有事は。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ
結局、私が潰したら本当に私の責任だから、誰よりも責任を持って感じてるんで、私にやらせてほしいということで権限を集中させてきたんですけど。
これが経営にはなってるかなと思いますね。
まだ有事っていう感じかなとは思ってるんですけど、とはいえもう黒字化っていうところも見えてきていて、次の成長カーブを描ける中で「また今から2年、3年でちょっと体制を変えていく 」みたいなことは十分考えておられるということですかね。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

そうですね。

今後はやっぱりこれだけやる方向が事業再生なら事業再生、経営支援、人材採用って結構ばらけてきてるので、ホールディングスとかしていった方が良いんじゃないかなと思うので、大きなその事業の括りで別にしていった方がいいし。

私以外のトップが立って、より成長ドライバーを描けるのであればそれはそれでいいかなと思いますけど、cookbiz全体のデザインというのは引き続き私がやりたいなと思っています。

言いたいことは他にありますか。
鈴木
鈴木
藪ノ
藪ノ

さっき言ったように、この5年間ぐらいもたげてた課題を完全には解消できていないので。我々でいうとコロナによって「飲食店で働くってどうなの」っていう風に思っている人がやっぱり多くなってしまったと思うんですよね、結果的に言うと。
ただ 我々人材ビジネスから始まった会社なので、中長期で言うとこの「飲食店で働きたい」とか「食ビジネスに従事したい」っていう人が増えないと、僕ら事業も拡大してないし世の中も良くならないと思ってるので。

日本の強みですからね、「食」っていうのは。

そういう意味でもこの業界で働きたいと思ってくれる人が一人でも増えるような活動を我々としてはしていくべきかなと思うので、結局そこに事業の売上や利益がついてくるのかなと思うので、ひたすらやっていきたいなと思います。

まとめ

今後もSaaSについてのお役立ち情報とかを配信していきますので、チャンネル登録と高評価をよろしくお願いします。ご視聴いただきありがとうございました。
kyozon編集部
kyozon編集部

 

 

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