<福谷氏>
本日は株式会社Sales Crowdの代表取締役の水畑様にお越しいただき「Crowd Members(クラウド・メンバーズ)」について詳しくお話をうかがいたいと思います。まずは自己紹介をお願いできますでしょうか?
<水畑氏>
Sales Crowd代表取締役の水畑と申します。親会社のアイドマ・ホールディングスは営業やWebマーケティング、組織構築などのご支援などを手がけており、私は営業支援事業および全プロダクトの統括責任者をさせていただいております。
前職は通信代理店で11年ほど営業経験を積み、ソフトバンクの販売部門で13,000人中の1位を2度獲得したこともございます。次はBtoBの営業経験を積みたいと思いアイドマ・ホールディングスにジョインし、主にセールスとコンサルティングで約700社をご支援してきました。
その後Sales Crowdの立ち上げに携わり、2023年10月にSales Crowdの代表取締役に就任しました。
<福谷氏>
ありがとうございます。水畑様とは公私ともにお付き合いさせていただいておりまして、本日は御社のサービスについて改めて詳しくお聞きできることを楽しみにしておりました。
クラウドワーカーを活用するメリットとは?
<福谷氏>
本日は「クラウドワーカーに業務を依頼したい」というニーズが顕在化している方だけでなく、「社員がやるべき業務ではない業務が多すぎる」「残業が多くて人件費がかかりすぎている」など潜在層の方にも役立つ取材にしたいと思っております。
やはりこのような課題を抱えている企業様は多いようで、クラウドソーシングサービスも広く普及し、クラウドワーカーに業務を外注する企業も増えているように見えます。改めて、クラウドワーカーを活用するメリットを教えていただけないでしょうか?
<水畑氏>
多様なスキルや経験を持つクラウドワーカーが増えていることで、企業のあらゆる業務を外注できるようになっています。そのため、自社の社員は事業を創り上げてマネタイズしていくことに注力できるようになり、利益が上がり業績の向上が期待できます。
実際、アイドマ・ホールディングスでもクラウドワーカーを活用しており、2019年は1.5億円の利益だったのが2023年には22億円になったという実績もございます。
<福谷氏>
素晴らしいですね。具体的にどのような業務を依頼すると良いのでしょうか?
<水畑氏>
まずは自社の業務をマトリクス形式で「重要度」と「難易度」で細分化し、どちらも低い業務を外注するケースが多いですね。いわゆるノンコア業務です。
たとえば時給換算3,000円の社員がノンコア業務に時間を割いていたら、もったいないですよね。そうした業務をクラウドワーカーに依頼して時給1,500円程度におさえることで、人件費が大きく削減できます。
その後、徐々に重要度と難易度が高い業務も外注するようにし、いずれはコア業務を依頼する企業様も少なくありません。
<福谷氏>
非常にメリットがありますが、「どのように仕事を依頼するのだろうか」「品質やスキルはどうなのか」といった課題があり躊躇している企業様も多いのではないでしょうか?
<水畑氏>
顔を見ながら仕事をしていれば、すぐに指示したり不明点を質問したりできるため、良い面はたくさんあると思います。また、相手が仕事をしている状況を見ることができないため、モチベーションの維持が難しかったり、サボっているのではないかと嫌疑的な見方になったりすることもあるでしょう。そのため、テレワークに対してマイナスなイメージを抱いている方も少なくないように見えます。
我々は多くのクラウドワーカーの方にテレワークでお仕事を依頼しているため、そうした課題に対するノウハウを持ち合わせています。
マニュアルとフロー化を徹底しており、誰がやっても同じような品質の仕事ができるように突き詰めているのです。スキルや経験による差がなくなります。
<福谷氏>
どのようなクラウドワーカーが在籍しているのでしょうか?
<水畑氏>
アイドマ・ホールディングスで運営している「ママワークス」というメディアには、多くのママさんが登録してくださっております。今までキャリアを積んできたものの、結婚・出産・育児などで仕事を離れざるをえなかったママさんが、在宅でも活躍できる場としてママワークスに登録してくださっています。
ある調査では、育休前と同じように働けるというママさんはわずか7%にとどまり、93%はスキルがあるのに思うように働けないという状況なのです。
少子高齢化で労働力が不足している現代の日本では、いかにして生産性を高めるかが重要です。DXやAIなどで業務効率化を図る方法もありますが、これからの日本の成長にはママさんのスキルとキャリアが必要だと思っています。
<福谷氏>
確かに、今後の日本を見すえるとママさんの戦力は必要ですね。
ビジネスのインフラになる企業を目指して
<福谷氏>
スキルや経験がある方はすぐに活躍の場が見つかるかもしれませんが、逆にスキルや経験がない方も登録は可能でしょうか?
<水畑氏>
スキルや経験がない方も、もちろんご登録が可能です。データ入力やモニターなどの比較的簡単なお仕事に携わっていただいており、当社が用意したマニュアルに沿って作業していただいております。
<福谷氏>
報酬体系はどのようになっていますか?
<水畑氏>
基本的には1コールや1アポイントなどにつき報酬が発生する、成果報酬型となっています。行動量に対する報酬のため、クラウドワーカーのモチベーションにもなります。
<福谷氏>
「Crowd Members」で依頼する際には、どのようなフローになりますか?
<水畑氏>
当社独自のシステムを使って進めさせていただいております。
まずは企業様にヒアリングを行い、組織図を作成させていただき、それぞれの方がどのような業務を行っているか可視化します。
次にガントチャートを作成し、プロジェクトや業務に対するタスクを洗い出して、それぞれの期日を設定します。期日が迫っているタスクに関しては、チャットワークやLINEなどに通知させるため抜け・漏れを防げます。
「Crowd Members」をご契約いただけると、クラウドワーカーに業務をご依頼いただけるだけでなく、こちらのシステムも無料でご利用いただけます。
<福谷氏>
非常に画期的なサービスですね。
最後に、今後のビジョンを教えてください。
<水畑氏>
我々が掲げている経営理念が「すべての人の夢の実現に貢献する会社」。
そして、2050年を目指して「世界の可能性を広げる会社」をビジョンとしています。日常生活で欠かせない電気・ガス・水というように、アイドマ・ホールディングスのサービスがビジネスのインフラになることを目指しています。毎月新たな事業を立ち上げ、企業様のビジネスが円滑に進むようにさまざまな価値を提供していきたいと思います。
最近では、アイドマのプロダクトすべてを「Crowd UNIT」と称し、社員を採用するよりも安く・早く多様な社内業務を回すことができるサービスとして提供しています。
<福谷氏>
今後ますます期待したいと思います。本日は貴重なお話、ありがとうございました。