freee業務委託管理(旧pasture)とは
freee業務委託管理(旧pasture)は、フリーランスなどに業務を委託している企業に便利なサービスです。業務委託契約を始めとした各種契約をクラウド上で結べるだけでなく、タスク管理や請求書の管理等も可能。支払い関連の管理もでき、freee業務委託管理(旧pasture)だけでさまざまな業務に対応できます。
また、2023年10月からスタートするインボイス制度などの法律もカバーしたクラウドサービスでもあります。委託先のフリーランスや業務委託と法律関連のトラブルを回避したいときにも安心です。
freee業務委託管理(旧pasture)は、仕事を依頼している外注先の「タレントマネジメント」もできます。そのため、どのような業務を委託しているのか、誰に発注しているのか、などを社内で共有しやすく、情報共有もスムーズに行えます。
freee業務委託管理(旧pasture)の主な機能
freee業務委託管理(旧pasture)には、どのような機能があるのでしょうか。
導入を検討している方へ向けて、freee業務委託管理(旧pasture)の主な機能をご紹介します。
発注業務
freee業務委託管理(旧pasture)の主な機能として、まず挙げられるのが発注業務です。外注先のパートナーへ仕事を依頼したり、仕事を発注するにあたって必要となる「発注書」を自動で作成できます。
繰り返し設定やテンプレート、タスクの一括作成(複数の外注先へ一度に業務依頼が可能)など、複数のフリーランスを抱える企業にとって便利な機能です。納品形式の選択もできるので、委託先との認識のズレを防ぐことができ、納品形式の変更依頼などの手間も軽減できます。
進捗管理
フリーランスを抱える企業にとって負担の大きい「進捗管理」。freee業務委託管理(旧pasture)を活用すれば、容易に進捗管理ができます。
公募機能により案件に対応する委託先を募ることができ、業務に関するファイルのやりとりも簡単にできます。また、仕事単位でフリーランスとメッセージでやりとりできるので履歴をさかのぼりやすいのがメリットです。やりとりしたメッセージは全て記録で残せるので、万が一のトラブルでも安心です。
請求業務
複数のフリーランスを抱えている企業の場合、手間となりやすいのが請求業務ではないでしょうか。freee業務委託管理(旧pasture)では、発注した仕事の情報をそのまま請求書に反映できるほか、源泉徴収設定や税率設定などで簡単に請求額を算出できます。
また、freee業務委託管理(旧pasture)上で電子印鑑を作成できるので、請求書を作成する度に印鑑データを挿入する手間を軽減できるでしょう。さらに、freee業務委託管理(旧pasture)で経理承認や上長の承認まで行えるので、請求フローもスムーズになります。
発注・請求管理機能
freee業務委託管理(旧pasture)の発注・請求管理機能は、発注書や請求書をさまざまな項目で絞り込んでソートできるのが特徴です。プロジェクト単位であったり、日付や担当者、委託先などを選んで絞り込むことができます。
そのほか、発注や請求、委託先などのデータをCSVやPDF形式で一括ダウンロードできます。また、振込用請求データについても、ダウンロードが可能。オンラインバンキングなどにインポートできるので、スムーズに支払い業務を簡潔できます。
更新通知
freee業務委託管理(旧pasture)では、通知を外部サービスで受け取ることができます。委託先からコメントや依頼業務の提出があれば、メールやSlack、LINE、Chatworkなどで受け取れます。
普段使っているツール上で通知を受け取れるので、見逃しを防ぎやすくなるでしょう。また、進捗確認としても便利な機能です。
権限設定
freee業務委託管理(旧pasture)の権限設定では、企業担当者の権限を設定できます。権限は「オーナー」「経理」「マスター」「メンバー」4つの段階で設定可能。
アクセスできるユーザーを限定できるので、セキュリティ対策としても有効です。なお、権限はfreee業務委託管理(旧pasture)上で簡単に設定できます。
企業担当者の管理
企業担当者の管理ができるのはfreee業務委託管理(旧pasture)の特徴の一つです。freee業務委託管理(旧pasture)上から、企業担当者の追加や削除を行えるので、業務に関わるメンバーに変更があればすぐに対応できます。
人数やメンバーの変更が多い現場にとって、freee業務委託管理(旧pasture)の企業担当者の管理機能は手間軽減にもつながります。そのため、企業の規模を問わずに導入しやすいでしょう。
パートナーマネジメント
freee業務委託管理(旧pasture)では「パートナーマネジメント」として、契約パートナーの管理を行えます。freee業務委託管理(旧pasture)上で、パートナーを招待したり、一時停止したりと、状況に応じて切り替えることが可能です。
委託先が多い企業にとって、パートナーマネジメントは必須の機能です。定期的に委託先のパートナーを増やしている企業や、委託先パートナーの入れ替わりが多い企業におすすめできます。
パートナー情報登録
パートナー情報登録は、委託先のパートナーが情報をfreee業務委託管理(旧pasture)上に登録できる機能です。具体的には、基本的な個人情報のほか、SNSアカウントも登録できます。
また、委託先パートナーがGitHubを使っているのであれば、そこで登録しているプロフィール情報をfreee業務委託管理(旧pasture)にも登録可能です。フリーテキストでも入力できるので、職歴や経歴、得意分野などを自由に書き込めます。
パートナー評価
freee業務委託管理(旧pasture)では、パートナー評価を行うことができます。テキストでの入力方法のほか、星マークで評価が可能です。
また、委託した仕事や請求書などの情報を実績として記録しておけます。仕事の依頼先のヒントにしたり、依頼したい仕事にマッチするパートナーを探したいときに便利です。
セキュリティ
企業にとって必須といえるセキュリティ対策。freee業務委託管理(旧pasture)では、「SSL」によってデータが暗号化されています。
これによって、データの改ざんはもちろんのこと、ユーザーのなりすましも回避しやすくなるでしょう。また、IPアドレス制限機能も搭載されているので、適宜アクセス制限を設けることもできます。
サポート
freee業務委託管理(旧pasture)を初めて利用する企業にとって、きちんと使いこなせるのか不安を感じている方も多いと思います。freee業務委託管理(旧pasture)は、有人のチャットサポートサービスを提供しているので、不明点があればいつでも問い合わせができます。
そのうえ、平均返信時間は7分とスピーディー。ツールやシステムのお問い合わせにありがちな「返事に時間がかかる」といった問題に悩まずに済むのがメリットです。
freee業務委託管理(旧pasture)を導入するメリット
freee業務委託管理(旧pasture)を導入する場合、企業はどのようなメリットが得られるのでしょうか。
導入前に、freee業務委託管理(旧pasture)にはどのようなメリットがあるのかを知りたい方は以下を参考にしてみてください。
請求書回収のミスが減る
freee業務委託管理(旧pasture)を導入するメリットは、請求書回数に関するミスが軽減できることです。freee業務委託管理(旧pasture)は、発注時のデータがそのまま請求データとなります。
そのため、入力ミスや差し戻しなどを減らすことにつながります。委託先ごとに手入力しちえる企業であれば、正確かつスピーディーな請求書回収を実現できるでしょう。
請求書回収・管理を一元管理できる
freee業務委託管理(旧pasture)を導入することで、請求書関連の業務を一元管理できます。請求書回収の作業はもちろんのこと、請求書の管理もfreee業務委託管理(旧pasture)上で行えます。
また、一元管理している請求情報は、クラウド上でどこからでも確認できるのが魅力。リモートワークや外出先からでもfreee業務委託管理(旧pasture)にアクセスして確認できます。
下請法やインボイス制度に対応できる
近年、請求関連のさまざまな法律が制定・改正されています。freee業務委託管理(旧pasture)では、そういったインボイス制度や電子帳簿保存法などに対応した管理が可能です。
「どのように管理すればいいのか分からない」という方でも、freee業務委託管理(旧pasture)さえあれば簡単に法律に対応できるようになるので安心です。なるべく現場の負担を軽減したいと考えている企業担当者の方におすすめです。
freee業務委託管理(旧pasture)の導入に向いている企業の特徴
freee業務委託管理(旧pasture)の導入に向いているのは、一体どのような企業なのでしょうか。
ここからは、freee業務委託管理(旧pasture)がおすすめできる企業の特徴をご紹介します。
発注から請求までを効率化したい
freee業務委託管理(旧pasture)の導入に向いている企業の特徴として、まず挙げられるのが「発注から請求までを効率化したい」と考えている企業です。freee業務委託管理(旧pasture)では発注から請求まで完結できるので、さまざまな業務フローをスムーズに進めることができます。
また、発注書や請求書など、必要書類もfreee業務委託管理(旧pasture)上で作成できるのが魅力。freee業務委託管理(旧pasture)の導入で幅広い業務をまとめて効率化可能です。
法改正に対応したい
freee業務委託管理(旧pasture)は法改正に対応しやすいシステムです。freee業務委託管理(旧pasture)上で請求業務が行えるので、毎月受け取る請求書が法令に従っているかを一つひとつ確認する必要がありません。
下請法やインボイス制度、電子帳簿保存法などの法令遵守に不安がある企業は多いもの。導入することで、freee業務委託管理(旧pasture)は大きな味方となってくれるでしょう。
フリーランスマネジメントシステムを選ぶときのポイント
freee業務委託管理(旧pasture)以外にもさまざまなフリーランスマネジメントシステムが存在しますが、自社に合ったシステムを選ぶポイントは何なのでしょうか。
ここからは、フリーランスマネジメントシステムを選ぶ際のポイントをご紹介します。
フォーマットが柔軟か
フリーランスマネジメントシステムを選ぶ際には、まずはフォーマットに注目してみましょう。フォーマットが柔軟であるか否かは、導入後の業務効率化に大きく影響します。
とくに、委託先のパートナーとの契約形式が複数にわたる場合は、その形式がフリーランスマネジメントシステムで対応しているかの確認が必要です。報酬形式や委託形式(請負、準委任など)を中心にフォーマットの柔軟性をチェックしてみてください。
法令に対応しているか
フリーランスマネジメントシステムを選ぶ際には、法令に対応しているかを確認してみてください。システムによっては、ほとんど法令をカバーしていないもの、提供されているサービスが古いものなどがあります。
現時点の発注・請求業務を効率化するためには、法令に対応しているフリーランスマネジメントシステムを選ぶことが重要です。導入する前に各ツールをチェックし、法令に対応したツールを中心にサービス内容を比較・検討してみてください。
外部公募機能が搭載されているか
業務を委託するフリーランスや委託先企業を増やしたいと考えている場合は、外部公募機能が搭載されたフリーランスマネジメントシステムがおすすめです。公募機能があれば、効率的にビジネスパートナーを獲得しやすくなるためです。
ただし、ツールごとに公募の方法や、募集の仕方などが異なります。導入後にきちんと活用するためにも、自社にマッチする外部公募機能を搭載されたツールを導入しましょう。
料金プランは自社に適切か
フリーランスマネジメントシステムを選ぶポイントの一つが料金面です。
システムによって料金プランには違いがあります。
金額の違いや、プラン内の機能の違い、対応できるパートナー数などさまざまな部分が異なるので慎重に確認したうえで選ばなければなりません。自社の予算や希望する機能などと照らし合わせながら、適したフリーランスマネジメントシステムを選んでください。
【kyozon編集部おすすめ】あわせて検討したいフリーランスマネジメントシステム
ここからは、kyozon編集部がおすすめする、フリーランスマネジメントシステムをご紹介します。
フリーランスに業務を委託することが多い企業は、ぜひ以下のシステムをチェックしてみてください。
Lansmart(ランスマート) | 契約から請求までを自動化
項目 | 情報 |
提供会社 | 株式会社ClousBrain |
無料トライアル | あり |
無料プラン | なし |
特徴 |
|
Lansmart(ランスマート)は、フリーランスとの業務委託契約などの契約から、定期的な請求に至るまでを自動化できるフリーランスマネジメントシステムです。外部サービスとの連携もでき、マネーフォワード会計やクラウドサイン、Slackなど、業務上で使っているサービスと組み合わせてより便利に活用できます。
また、請求関連にありがちな「請求書の回収漏れ」も防げるのが特徴。アラートを自動送信して、請求書の未提出を防ぎやすくなります。
フリーランスフォースβ版 | 業務委託人材の情報管理
項目 | 情報 |
提供会社 | 株式会社シューマツワーカー |
無料トライアル | あり |
無料プラン | なし |
特徴 |
|
フリーランスフォースβ版は、業務委託先の人材の個人情報や契約情報などを管理できるのが特徴です。複数のパートナーと契約していると複雑になりがちな、契約開始から契約終了までのフローを一元管理できます。
また、委託先の稼働記録も管理できるのが魅力です。Slackと連携することで、稼働の開始時間や終了時間などを通知で受け取れるので、報酬形式が案件単位ではなく、「時給」「日給」などの場合にも便利です。
まとめ
フリーランスマネジメントシステムは、多くの委託パートナーと業務を行っている企業にとって便利なシステムです。発注から請求にかかる工数を削減したり、複雑化しやすい委託先人材の管理をシンプルにしたりできるので、導入にはさまざまなメリットがあります。
また、セキュリティ対策に力を入れている企業も多く、安心して導入できるシステムも多いのが魅力。ぜひ、現場の負担を軽減するためにも、フリーランスマネジメントシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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