POSシステムのおすすめ10選を紹介
まず、数あるPOSシステムのなかでも、特におすすめしたいPOSシステム10選を紹介します。各POSシステムを6項目(イニシャルコスト、ランニングコスト、サポート体制、外部連携可能なシステム例、導入実績のある分野、タイプ)に分けて、一覧にしました。次章ではそれぞれのPOSシステムの詳細について解説しているので、すぐに詳細を確認したい方は次章に進んでください。
POSシステム | イニシャルコスト | ランニングコスト | 導入実績のある分野 |
スマレジ | 無料 | ・スタンダード:0円/店舗 | ・飲食(レストランなど) |
ユビレジ | 0円~ | ・ユビレジお試しプラン:無料 | ・飲食(レストランなど) |
Airレジ | 無料 | 無料 | ・飲食(レストランなど) |
USENレジ | 0円~ | 要問い合わせ | ・飲食(レストランなど) |
ワンレジ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 飲食(レストランなど) |
パワクラ | 要問い合わせ | ・フリー:無料/店舗 | 小売(アパレルなど) |
StoreTouch | 無料 | 7,700円/店舗 | 美容 |
CASHIER | 0円~ | ・スタータープラン:0円 | 要問い合わせ |
Square POSレジ | 無料 | 無料 | ・美容 |
DealerShip | 無料 | ・基本パッケージプラン:月額4,400円 | ・小売(雑貨、アパレルなど) |
スマレジ
スマレジは、12万店舗以上が登録している、業界や業種問わず幅広いユーザーに利用されているクラウド型POSレジシステムです。スマホやタブレットにアプリをインストールして、簡単に始められるのが特徴です。
レジ機能以外にも顧客管理や予算管理、売上分析など、豊富な機能を取り揃えています。業種や業態、自社の利用用途に合わせて、スマレジ・アプリマーケットで自由に機能のカスタマイズが可能です。
内容 | |
イニシャルコスト | 無料 |
ランニングコスト | ・スタンダード:無料/店舗 |
サポート体制 | ・メールサポート |
外部連携可能なシステム例 | ・マネーフォワードクラウド |
導入実績のある分野 | ・飲食(レストランなど) |
タイプ | 汎用型 |
公式サイト |
ユビレジ
ユビレジは、業界・業種を問わない汎用的な機能を備えた、iPadを利用するクラウド型POSレジシステムです。複数店舗の在庫管理や、発注・仕入、原価管理などによる業務改善の支援なども行ってくれます。
外部連携可能なシステムも豊富なだけではなく、店内モバイルオーダー・決済システム「ユビレジ QRオーダー&決済」や飲食店用オーダーエントリーシステム「ユビレジ ハンディ」などの独自のサービスと連携できるのも特徴的です。
内容 | |
イニシャルコスト | 0円~ |
ランニングコスト | ・ユビレジお試しプラン:無料 |
サポート体制 | ・メールサポート |
外部連携可能なシステム例 | ・マネーフォワードクラウド |
導入実績のある分野 | ・飲食(レストランなど) |
タイプ | 汎用型 |
公式サイト |
Airレジ
Airレジは、リクルート社がサービスを提供している、イニシャル・ランニングコストが無料で利用可能なクラウド型POSレジです。iPhone・iPadとネット環境があれば、だれでも簡単に利用開始できるのが特徴です。
端末の操作は商品パネルをタッチするだけで、直感的に商品登録できます。また、データはCSVデータにも対応しているためデータ反映も簡単で、在庫管理のしやすさが魅力のサービスです。
内容 | |
イニシャルコスト | 無料 |
ランニングコスト | 無料 |
サポート体制 | ・メール(24時間365日) |
外部連携可能なシステム例 | ・Square |
導入実績のある分野 | ・飲食(レストランなど) |
タイプ | 汎用型 |
公式URL |
USENレジ
USENレジは、飲食店・理美容院・小売店・整体院の4つの業態に特化した、POSレジを展開するサービスです。理美容院であれば顧客管理やスタッフのマイページ、飲食店ならメニュー設定など、各店舗に必要な機能が備わっています。そのため、自身の業態にマッチしたPOSシステムの導入が可能です。
初期登録や設置作業はもちろん、導入後も24時間365日いつでも専用ヘルプデスクで対応してもらえるため、サポート体制も万全。また、POSレジをはじめ、BGMや光回線、Wi-Fiなど開店に必要な設備やサービスを一括で提供してくれる点も魅力です。
内容 | |
イニシャルコスト | 0円~ |
ランニングコスト | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話(24時間365日) |
外部連携可能なシステム例 | ・マネーフォワードクラウド |
導入実績のある分野 | ・飲食(レストランなど) |
タイプ | 汎用型 |
公式サイト |
ワンレジ
ワンレジは、元飲食店経営者が約1,000人の現役オーナーの声から考案した、飲食店専用のPOSレジです。「簡単・便利・低価格」を前面に出し、会計・集計・勤怠管理・タイムカードの不正打刻防止など、飲食店で本当に必要とする機能を搭載しているのが特徴。さらに、導入時もお客様へのヒアリングを基に設置・設定を行い、スタッフや店長へのオペレーションの講習があるため安心です。
また、ワンレジを運営する株式会社スカイダイニングは、「IT導入補助金2023」のベンダー企業に登録されています。そのため、ワンレジのITツール登録を行うことで、導入経費の一部を補助金申請(最大350万円)できます。
内容 | |
イニシャルコスト | 要問い合わせ |
ランニングコスト | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話(24時間365日) |
外部連携可能なシステム例 | 要問い合わせ |
導入実績のある分野 | 飲食(レストランなど) |
タイプ | 業界特化型(飲食) |
公式サイト |
パワクラ
パワクラは、店舗・ECサイト・顧客・在庫・本社(本部)の状況をリアルタイムに管理するための、小売店に特化したクラウド型POSレジです。各店舗の売上状況を日・月・時間・曜日毎にリアルタイムに集計できるため、細かな分析から販売戦略を立てることが可能です。
また、パワクラの最大の特徴として、EC連携がパッケージ化されていることが挙げられます。実店舗とEC店舗の情報を統一的に管理できるため、実店舗に加えてEC店舗も展開している企業におすすめです。
内容 | |
イニシャルコスト | 要問い合わせ |
ランニングコスト | ・フリー:無料/店舗 |
サポート体制 | 要問い合わせ |
外部連携可能なシステム例 | ・Make Shop |
導入実績のある分野 | 小売(アパレルなど) |
タイプ | 業界特化型(小売) |
公式サイト |
StoreTouch
Store Touchは、美容業界に特化した、小中規模サロン向けiPad POSレジです。クラウド型システムのStore Touchは、初期費用無料で手軽に始められて、クラウド上で顧客情報を管理しているためセキュリティ面も安心です。
顧客のヘアスタイルや施術の記録が行えるカルテ機能は、手書きの編集も可能なため、その場で簡単に更新可能です。次回来店時に備えて、前回の記録の書き忘れなどを防止してくれます。
内容 | |
イニシャルコスト | 無料 |
ランニングコスト | 7,700円/店舗 |
サポート体制 | 要問い合わせ |
外部連携可能なシステム例 | 要問い合わせ |
導入実績のある分野 | 美容 |
タイプ | 業界特化型(美容) |
公式サイト |
CASHIER
CASHIERは、株式会社ユニエイムが提供している、安定した稼働とシンプルな操作性が特徴の高機能クラウドPOSレジです。POSレジの「CASHIER POS」をはじめ、小売業向け「CASHIER OMO」、飲食店向け「CASHIER ORDER」、さまざまなキャッシュレス決済に対応する「CASHIER PAYMENT」といった機能が提供されています。販売形態や用途に応じて、必要な機能を組み合わせて利用できます。
ハードウェア故障時も無料で交換対応をしてくれたり、導入する際の商品設定や各種設定といった初期セットアップも無料で対応してくれたりするので、安心して始められます。
内容 | |
イニシャルコスト | 0円~ |
ランニングコスト | ・スタータープラン:0円 |
サポート体制 | ・電話(平日10時~21時) |
外部連携可能なシステム例 | 要問い合わせ |
導入実績のある分野 | 要問い合わせ |
タイプ | 汎用型 |
公式サイト |
Square POSレジ
Square POSレジは、自身の端末にアプリをダウンロード後、すぐに利用可能なPOSレジです。アプリダウンロード後の設定や操作も簡単なため、初期設定などの抵抗感なく導入できます。
また、現在利用中の端末を継続して、POSレジ端末として利用できるのは大きなメリットです。ほかの決済端末と連携することで、クレジットカードや電子マネー、オンライン請求書といった決済方法にも対応可能です。
内容 | |
イニシャルコスト | 無料 |
ランニングコスト | 無料 |
サポート体制 | ・電話(平日10:00~18:00) |
外部連携可能なシステム例 | ・freee会計 |
導入実績のある分野 | ・美容 |
タイプ | 汎用型 |
公式サイト | https://squareup.com/jp/ja/campaign/perf-cross-product-promo |
DealerShip
DealerShipは、誰でも簡単に操作可能な、直感的でわかりやすいシンプルな画面が特徴のクラウド型POSレジです。レジの操作も、開局や売上・点検・精算の処理は、画面上のアイコンタップで行えます。
非常に分かりやすい操作性であるため、詳しいマニュアルを作成しなくても、従業員への指導がスムーズに進められます。そのため、導入ハードルも低いです。こうした操作性と月額4,400円からという低コストによって、小売や飲食など、複数の業種で導入されています。
内容 | |
イニシャルコスト | 無料 |
ランニングコスト | ・基本パッケージプラン:月額4,400円 |
サポート体制 | ・電話(平日10:00~18:00) |
外部連携可能なシステム例 | 要問い合わせ |
導入実績のある分野 | ・小売(雑貨、アパレルなど) |
タイプ | 汎用型 |
公式サイト |
POSシステムとは
POSシステムとは、各店舗の在庫や売上、購買などをデータ管理するための、アプリケーションやハードウェアの総称です。POSは「Point Of Sale」の略称であり、「販売時点情報管理」を指します。つまり、店舗の販売時点の情報をリアルタイムに管理するということです。
よく似た言葉にPOSレジがありますが、これはPOSシステムを搭載したレジのことです。POSレジには専用のPOSレジ端末があるものや、PC・タブレット端末にアプリケーションをインストールするものなど、さまざまな種類があります。
POSシステムに搭載されている代表的な機能
POSシステムには、より便利かつ効率的にデータ管理するための、さまざまな機能が具備されています。そのなかでも代表的な機能として、次の4つの機能があります。
- 会計やレシート発行を行うレジ機能
- 蓄積した売上情報からデータ分析を行う機能
- 発注・入庫を含めた店舗の在庫を管理する機能
- 顧客情報や予約履歴を管理する機能
会計やレシート発行を行うレジ機能
まず、POSシステムにおいて最も重要な機能とも言えるのが、レジ機能です。レジ機能は、顧客からの注文や会計、レシート発行、売り上げの登録などを行う機能です。私たちがデパートや飲食店、コンビニエンスストアなどで買い物をした際に、会計時に利用しているものが該当します。レジ機能は決済システムと連動することで、クレジットカードや電子決済などの決済にも対応可能です。
蓄積した売上情報からデータ分析を行う機能
POSシステムでは、仕入れ商品の売上データの管理機能、さらに蓄積した売上データの分析機能も備えています。仕入れ商品の売上データが日別、月別に管理可能であるため、前月比との比較から戦略を立てることも可能です。また、時間帯別、曜日別の管理機能によって、閑散期・繁忙期を把握することができ、無駄のない人員配置も可能になります。
発注・入庫を含めた店舗の在庫を管理する機能
各店舗のリアルタイムな在庫管理を行う機能も、POSシステムの重要な機能です。在庫管理を一元的にシステムで行うことで、在庫の発注・入庫を適切に行えるようになります。複数店舗の在庫を確認しながら発注作業を行えるため、在庫が余っている店舗から不足している店舗への補充など、店舗間の在庫調整も可能です。
顧客情報や予約履歴を管理する機能
POSシステムには、顧客一人ひとりの情報や予約などを管理する、顧客情報管理の機能もあります。顧客データを登録することで、購買履歴からおすすめ商品の提案や誕生日クーポンの配布が行えます。お客様からの予約の受付やキャンセル、履歴の確認などを管理することも可能です。多くの業種・業界において顧客情報や予約受付の管理は重要であり、活用されるシーンも多いです。
POSシステムを導入するメリット
POSシステムは、顧客・売上・在庫情報などのデータ管理が行える、販売管理に欠かせないシステムです。企業へ導入することの代表的なメリットを2つ紹介します。
データ分析結果に基づいて販売戦略を最適化できる
POSシステムを導入するメリットのひとつ目は、売上や在庫のデータ分析結果に基づき、販売戦略を最適化できることです。各店舗の売上や在庫状況を把握し、エリア毎のターゲティングを行ったり、優秀な店舗の分析を行ったりできます。
また、売上データを時間帯や季節・天候・顧客情報毎に分析を行い、関連性を抽出することで、効果的な販売戦略の策定が可能になります。これまで問題が発生してから対処していたものが、データを活用することで事前に予測し、効率的に対処できます。
在庫の管理業務効率化により人件費を削減できる
もうひとつのPOSシステムの導入メリットは、在庫の管理業務効率化により、人件費を削減可能なことです。POSシステム導入前は、在庫状況の確認のため人手をかけて棚卸しを行っていました。
しかし、システム導入によって在庫管理をリアルタイムに行うことで、一連の作業が効率化されて、人件費を削減できます。また、POS端末による作業で簡易的に管理ができるため、専門的な知識も必要なく誰でも行えるようになります。
POSシステムを比較する際のポイント
POSシステムは、各社から豊富に展開されていますが、自社に合ったものを選ぶことが大切です。POSシステムの導入時のポイント3つについて解説します。
操作方法に関するサポート体制が用意されているか
POSシステムの導入時には、操作方法に関するサポート体制が用意されているかどうかが重要です。POSシステムには豊富な機能があるため、追加機能によっては操作が複雑になる場合もあります。
また、端末の操作に不慣れな方には、操作手順の説明も必要です。そのような場合に、しっかりとした操作方法のサポート体制があると、安心して導入できます。電話やメール、Twitterなどのサポート、24時間365日の受付対応などサポート体制はさまざまです。自社スタッフの操作スキルや、自社の運営時間に合わせて、サポート体制を比較しましょう。
店舗にある既存システムとの連携が可能かどうか
POSシステムの導入の際には、店舗の既存システムとの連携可否も確認する必要があります。POSシステムは、外部システムと柔軟に連携可能なものと、連携不可なものが存在します。
また、端末の制限があったり、独自の端末の利用が必要だったりするシステムもあります。そのため、既に自社の店舗で利用しているシステムや端末と連携できるかを導入前に確認しておきましょう。万が一、連携できない場合には、個別管理や新規に端末を準備する必要が出てしまいます。
自社の事業分野における導入実績があるかどうか
POSシステムには、高機能な汎用型や業界特化型など、さまざまなものがあります。そのなかでも、自社の事業分野における導入実績があるシステムを選ぶと良いでしょう。
飲食業ではモバイルオーダーとテーブルオーダーとの連携、サロンでは予約サイトとの外部連携など、事業分野によって必要な機能も異なります。特に初めてのシステム導入の場合、必要な機能なども分かりにくいため、実績のあるシステムであれば安心して利用できるでしょう。
POSシステムを導入して企業と店舗の売上を最大化させよう!
POSシステムは、在庫や売上、購買、勤怠などを一元的にデータ管理可能な、販売管理に必須のシステムです。販売管理業務の効率化により、人員削減できるだけではなく、収集したデータの分析によって、最適な販売計画も可能となります。
そんな便利なPOSシステムは、多機能型や業界特化型など、さまざまな機能のものが各社から販売されています。今回の記事を参考にして、自社の目的や業態に合ったPOSシステムを検討してみましょう。