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コンピュータウイルスの種類は?ウイルスへの対策や感染してしまったときの対処法を解説

投稿日:2023年6月7日 /

更新日:2023年6月7日

コンピュータウイルスの種類は?ウイルスへの対策や感染してしまったときの対処法を解説
● セキュリティ● セキュリティ強化● 情報漏洩対策

パソコンやスマートフォンを利用しているうえで、コンピュータウイルスへの感染には気をつけなければなりません。しかしウイルスの種類が増えて手口が巧妙化しているため、各種類のコンピュータウイルスの特徴を理解して、事前に予防することが重要です。
本記事では、コンピュータウイルスの種類を解説し、予防策と感染した場合のやるべきことを解説します。

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コンピュータウイルスとは?

コンピュータウイルスイメージ

コンピュータウイルスとは、デバイスに侵入してファイルを破壊したり情報を抜き取ったりするなどの被害を及ぼすための、悪質なプログラムです。

企業のパソコンがコンピュータウイルスに感染したことにより、機密情報が漏洩したり、重要なシステムが作動しなくなったりする例も少なくありません。そして近年では、スマートフォンによるコンピュータウイルス感染も問題となっています。

そのため、企業単位ではなく、一人ひとりのウイルス対策の意識が重要だと言えます。

まずは、コンピュータウイルスに関する理解を深めるために、定義と現状を解説します。

コンピュータウイルスの定義

経済産業省によると、コンピュータウイルスの定義は以下のように定められています。

第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラム

そして、以下の3つのうち、1つ以上の機能を有しているものがコンピュータウイルスとなります。

  • 自己伝染機能:他のプログラムに自らをコピーすることにより、他のシステムに伝染する機能
  • 潜伏機能:発病するための特定時刻・一定時間・処理回数などの条件を記憶させ、発病するまで症状を出さない機能
  • 発病機能:プログラムやデータなどのファイルを破壊したり、設計者の意図しない動作をしたりする機能

参照:○ コンピュータウイルス対策基準|経済産業省

なお、「ウイルス」と「マルウェア」の違いについては下記の記事で詳しく解説しています。あわせてご参考ください。

コンピュータウイルスによる被害状況

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、これまでに寄せられたコンピュータウイルスに関する届け出の状況を公表しました。

その結果は以下の通りです。

 届け出件数被害件数
2019年259件18件
2020年449件62件
2021年878件62件
2022年560件188件

この結果を見ると、2022年の届け出件数は前年よりも減少しているものの、被害を受けた件数は大きく増加しています。より悪質な種類のコンピュータウイルスが出回っていると考えられるため、一人ひとりの対策意識をより高める必要があります。

参照:コンピュータウイルス・ 不正アクセスの届出状況 [2022年(1月~12月)]|独立行政法人情報処理推進機構 セキュリティセンター

コンピュータウイルスの種類

コンピュータウイルスイメージ

コンピュータウイルスの種類は多様化していますが、大きく分けると4種類に分類できます。

  • ワーム型ウイルス
  • トロイの木馬型ウイルス
  • マクロ型ウイルス
  • ファイル感染型ウイルス

それぞれの特徴を解説するので、ぜひ覚えておきましょう。

ワーム型ウイルス

ワーム型ウイルスとは、自己伝染機能が非常に高く、どんどんと増殖して他のデバイスにも感染していく、感染力が強いコンピュータウイルスです。

不正なWebサイトを閲覧したり、メールに添付されている不正なファイルを開いたりすることで感染します。

ワーム型ウイルスに感染すると、パソコンの乗っ取り、コンピュータの動作停止、情報の抜き取りだけでなく、メールを送ったりSNSに投稿したりするなどの被害が起きます。

メールやSNS投稿には、ウイルス感染の原因となるURLやファイルなどが記載されているため、そこからさらに被害が拡大するのです。

トロイの木馬型ウイルス

トロイの木馬型ウイルスとは、一見すると普通のソフトウェアやファイルに見えるように偽装してデバイスに侵入し、裏側で悪質な働きをするコンピュータウイルスです。

便利なソフトウェアや、無害な画像ファイルなどに偽装しているため、ユーザーはコンピュータウイルスだと気づかずにインストールやクリックをしてしまいます。

近年はトロイの木馬型ウイルスを応用し、企業のパソコンに侵入して機密情報を扱うファイルを暗号化し、元に戻す代わりに身代金を要求する「ランサムウェア」の被害も増加しています。

マクロ型ウイルス

マクロ型ウイルスとは、MicrosoftのWordやExcelなどのマクロ機能がついたソフトを使い、マクロ機能を使って感染や増殖をするコンピュータウイルスです。

MicrosoftのOfficeソフトは、普段の業務で利用している企業も多いでしょう。そのため、ユーザーは不信感を抱くことなくファイルを開いてしまい、感染してしまうのです。

マクロ型ウイルスに感染すると、ファイルを破壊したりデバイスを乗っ取ったりするなどの被害が発生します。

ファイル感染型ウイルス

ファイル感染型ウイルスとは、拡張子が「.com」「.exe」などの実行型ファイルに寄生して、感染や増殖を行うコンピュータウイルスです。 ファイル感染型ウイルスは、以下の2種類に分けられます。

  • 上書き型:元のファイルを書き換えて、不正なコードを上書きする
  • 追記型:元ファイルの一部に不正なコードを追記する

ファイル感染型ウイルスに感染すると、データが破壊されたり情報を抜き取られたりするなどの被害に遭います。

他にも多くの種類のウイルスがある

主なコンピュータウイルスの種類は上記の4種類ですが、他にもさまざまな種類があります。

トロイの木馬型ウイルスやマクロ型ウイルスのように、一見すると普通のファイルだと勘違いしてしまうようなウイルスは素人では見分けがつかず、気づかないうちに感染を広げてしまうことも珍しくありません。

今後は、さらにコンピュータウイルスの種類が増えていくとも予想されます。そのため、すべての種類のコンピュータウイルスを知ることは難しいでしょう。予防のためにすべきことや、感染してしまったときにすべきことを知っておくことが重要です。

 

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コンピュータウイルスへの対策

コンピュータウイルスイメージ

コンピュータウイルスに感染しないために、まずは以下のような対策を取りましょう。

ウイルス対策ソフトを導入する

ウイルス対策ソフトは、安心・安全にパソコンを利用するうえで必要不可欠です。

無料のソフトもありますが、有料のソフトのほうが機能やセキュリティレベルが充実していることが多いため、有料のウイルス対策ソフトを入れると良いでしょう。

従来はパッケージ型のソフトが多い傾向でしたが、最近ではオンラインでダウンロードできるウイルス対策ソフトもあります。手軽に導入できるため、パソコンの利用環境や、対策できるウイルスの種類などによって、適切なソフトを選択しましょう。

OS・ソフトウェアを常に最新の状態にしておく

OSやソフトウェアは、アップデートがあればすぐに対応し、最新の状態を維持しましょう。なぜなら、脆弱性が改善されるアップデートがあった場合、アップデートせずに古いバージョンのまま使い続けると、脆弱性を突いたコンピュータウイルスに侵入されてしまうことがあるためです。

ウイルス感染のリスクを減らす意味でも、OSやソフトウェアは常に最新バージョンを維持するよう心がけましょう。

不審なサイトやメール、アプリは開かない

コンピュータウイルスは、Webサイトを閲覧したりメールを開いたりするだけでも感染する場合があります。また、スマートフォンの場合はアプリをインストールしたり開いたりして感染することも。

そのため、不審だと思われるWebサイトやメール、スマホアプリは開かないよう意識することが重要です。

たとえばWebサイトを閲覧していて「利用料金を支払ってください」など警告文が表示されることがあります。しかし身に覚えのない場合、ほとんどが嘘の警告です。無視してブラウザを閉じましょう。

また、身に覚えのない送信元からのメールは開かずにゴミ箱に移動します。ウイルスによっては、自動でメールボックスからメールを送信して添付ファイルを送信するタイプもあるため、友人や知人からのメールであっても安心して添付ファイルを開いてはいけません。ファイルを開く前に、本人に確認しましょう。

そしてスマホアプリの場合、便利なアプリに偽装してインストールを促し、スマートフォンに侵入して感染させるアプリが見受けられるようになりました。まずはレビュー内容を確認し、信用できるアプリだと判断してからインストールしましょう。

コンピュータウイルスに感染してしまったら

コンピュータウイルスイメージ

いくら気をつけていても、コンピュータウイルスに感染してしまうこともあります。もし感染しても、焦らずに適切に対処しましょう。

ネットワークを切断する

インターネットにつないでいる場合は、まずはネットワークを切断します。LANケーブルを抜いたり、機器の電源を切ったりして対応しましょう。

コンピュータウイルスは、ネットワークを介して他のデバイスに侵入するものもあります。1つのネットワークを何十台、何百台と利用している企業は、1台でも感染すると大きな被害が想定されます。そのため、感染を広げないようネットワークを切断しましょう。

ウイルス対策ソフトを最新版にアップデートする

パソコンを操作できる状態であれば、ウイルス対策ソフトを最新バージョンにアップデートします。

ウイルス対策ソフトによっては、ウイルスチェック機能や駆除機能が日夜アップデートされているものもあるため、最新版にすることで駆除できる可能性があります。

ソフトでコンピュータウイルスを駆除する

ウイルス対策ソフトでウイルスチェックを行い、コンピュータウイルスを特定できたら、ウイルスの駆除を行います。 近年のウイルス対策ソフトは自動で駆除をしてくれるため、ソフトの指示に従って操作を進めましょう。

なお、ウイルスチェックについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご参考ください。

パソコンを初期化する

コンピュータウイルスの種類によっては、ウイルス対策ソフトでは駆除できないこともあります。ウイルスに感染したパソコンをそのまま使い続けるわけにはいかないので、初期化しなければなりません。

しかしながら、ウイルスによってはパソコンの操作ができない状態になり、初期化すらできないこともあります。その際にはコンピュータウイルスに詳しい専門家に相談し、適切に対応しましょう。

まとめ

コンピュータウイルスイメージ

コンピュータウイルスにはさまざまな種類があり、今後ますます種類が増えていくと予想されます。

ウイルス感染による被害が拡大しているなかで、私たち一人ひとりが意識して対策を取る必要があるでしょう。

パソコンやスマートフォンを利用するうえで、ウイルス感染のリスクを減らすための予防策は必ず行うことが重要です。また、もしものウイルス感染に備え、感染してからやるべきことも覚えておきましょう。

 

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