発注におすすめなクラウドソーシングサイト6選
一口に「クラウドソーシングサイト」と言っても、その数は非常に多岐に渡ります。また、サイトによって特徴や受発注方式は異なります。ここからは、数あるクラウドソーシングサイトのなかから、特におすすめのサイトを6つ紹介します。
サービス名 | コンペ方式 | プロジェクト方式 | タスク方式 | 受注者手数料 | 発注者手数料 |
クラウドワークス | ◯ | ◯ | ◯ | 無料 | 5〜20% |
ランサーズ | ◯ | ◯ | ◯ | 5.5% | 16.5% |
ココナラ | ◯ | ◯ | ◯ | 22% | 5% |
ビズシーク | ◯ | ◯ | × | 無料 | 5〜10% |
クラウディア | ◯ | ◯ | ◯ | 無料 | 3〜15% |
Anycrew | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
クラウドワークス
「クラウドワークス」は、国内最大級の規模を誇る人気クラウドソーシングサイトです。登録ワーカーは527万人を超え、利用クライアント数は84万社に達しています。
データ入力やWebライティング、動画制作・編集など、さまざまな仕事を取り扱っており、最短3分でワーカーへ発注できます。
【クラウドワークスで発注されることの多い業務内容】
- データ入力
- Webライティング
- 動画制作・編集
- システム設計・開発
【受発注方式】
コンペ方式 | プロジェクト方式 | タスク方式 |
◯ | ◯ | ◯ |
システム手数料 | |
発注者 | 無料 |
受注者 | 5〜20% |
ランサーズ
「ランサーズ」は、日本で初めてクラウドソーシングサービスをスタートしたクラウドソーシングサイトです。
クラウドソーシングでは、案件の途中でワーカーと連絡が取れなくなってしまうことが珍しくありません。そのような場合にもランサーズが導入している「仮払い制度」を使用すれば、案件の中止によってお金が戻ってこないトラブルを防げます。
【ランサーズで発注されることの多い業務内容】
- Web制作・Webデザイン
- 写真撮影・素材提供
- Power Point作成
- ECサイト運営代行
- キャッチコピー・ネーミング
【受発注方式】
コンペ方式 | プロジェクト方式 | タスク方式 |
◯ | ◯ | ◯ |
システム手数料 | |
発注者 | 5.5% |
受注者 | 16.5% |
ココナラ
「ココナラ」は、累計480万件以上の取引実績を誇るクラウドソーシングサイトです。仕事のカテゴリは、イラスト・漫画制作、デザイン、音楽・ナレーションなど450種類以上にも及びます。
また受注者とのコミュニケーションは、「テキスト」「ビデオチャット」「電話」の3つから選択できるため、安心して取引できます。
【ココナラで発注されることの多い業務内容】
- イラスト・漫画制作
- デザイン
- 音楽・ナレーション
- マーケティング
【受発注方式】
コンペ方式 | プロジェクト方式 | タスク方式 |
◯ | ◯ | ◯ |
システム手数料 | |
発注者 | 22% |
受注者 | 5% |
ビズシーク
Biz seekは、システム手数料がその他のクラウドソーシングサイトに比べて安価であることが特徴です。サラリーマンや主婦、学生など老若男女を問わずさまざまな人が利用しているため、目的やターゲットに合わせて仕事を依頼できます。
また、仮払い・成果報酬制度を採用しているため、受発注者間での料金トラブルを未然に防止できる点もBiz seekの魅力です。
【ビズシークで発注されることの多い業務内容】
- データ入力
- アンケート回答
- 文字起こし
- ブログ記事作成
- レビュー作成
【受発注方式】
コンペ方式 | プロジェクト方式 | タスク方式 |
◯ | ◯ | × |
システム手数料 | |
発注者 | 無料 |
受注者 | 5〜10% |
クラウディア
「クラウディア」も、クラウドワークスやランサーズに並ぶ、国内最大級の総合型クラウドソーシングサイトです。 利用手数料は業界最安値の3%となっており、キャンセル料などの追加費用も一切発生しません。
また、受注者の稼働状況をサイト上で確認できるため、24時間365日いつでも仕事を依頼できる点も魅力です。緊急の案件にも対応してくれるワーカーを見つけやすいでしょう。
【クラウディアで発注されることの多い業務内容】
- リサーチ・分析・解析
- アプリ開発
- Webライティング
- 営業代行
【受発注方式】
コンペ方式 | プロジェクト方式 | タスク方式 |
◯ | ◯ | ◯ |
システム手数料 | |
発注者 | 無料 |
受注者 | 3〜15% |
Anycrew
「Anycrew」は、仕事での人脈をもとに企業と個人をマッチングさせるクラウドソーシングサイトです。受発注先は、Facebookでつながっている友人のみに限定されるため、信頼できる人材に仕事を依頼できます。
また、Anycrewには高いスキルを有するワーカーが多数登録されているため、プロジェクトの品質や効率性の向上にも期待ができます。
【Anycrewで発注されることの多い業務内容】
- Web制作
- アプリ開発
- デザイン
- コンテンツ制作
- マーケティング
【受発注方式】
コンペ方式 | プロジェクト方式 | タスク方式 |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
システム手数料 | |
発注者 | 要問い合わせ |
受注者 | 要問い合わせ |
クラウドソーシングとは?
テレワークの広がりによって、徐々に認知度が高まっている「クラウドソーシング」。そもそもクラウドソーシングとは、どのようなサービスなのでしょうか。まずは、クラウドソーシングの定義や仕組みについて見ていきましょう。
クラウドソーシングの主な受発注方式
クラウドソーシングの受発注の方式は、主に「コンペ方式」「プロジェクト方式」「タスク方式」の3つです。下記では、それぞれの発注形式について詳しく説明します。
- コンペ方式
- プロジェクト方式
- タスク方式
コンペ方式
「コンペ形式」とは、企業が募集した内容に対して、受注希望者がアイデアやデザインを提案する形式です。発注者は、集まった提案や作品のなかから気に入ったものを選ぶことができます。
コンペ方式は、キャッチコピーやロゴマークやなど、多数の意見から採用案を検討したい場合に適しています。
プロジェクト方式
「プロジェクト形式」とは、発注者がプロジェクト(依頼)を掲示し、受注者を公募する形式です。企業側は、ワーカーに依頼したい仕事をクラウドソーシングサイトに掲載し、ワーカーは、自分のスキルや希望に適した案件であれば応募します。
条件が合えば契約成立となり、その後は両者で相談しながら段階的に制作を進めます。記事作成やホームページ作成など、中長期に渡って遂行する必要のある仕事に向いています。
タスク方式
「タスク形式」とは、クラウドソーシングに登録している多数のワーカーに仕事を依頼する形式です。ひとつのタスクに対して複数のワーカーが必要な場合や、たくさんのワーカーに同時に作業してほしい場合に使われます。
アンケートへの回答や単純作業を大量にこなす必要がある場合などにピッタリの形式と言えるでしょう。
クラウドソーシングで発注できる業務例
クラウドソーシングでは日々、多種多様な案件が発注されています。ここでは、クラウドソーシングで発注できる業務の一例を紹介します。
WEBコンテンツのライティング業務
自社のホームページや運営メディアに掲載するコラムの執筆を依頼できます。執筆担当者が社内に一人のみの場合は、どうしても創造性が尽きてしまいがちです。しかし、クラウドワークスを通じて他の人間に考えさせることにより、新しい発見が生まれ、独創性に優れた成果物が誕生しやすくなります。
システム・アプリ開発におけるプログラミング業務
システム開発やアプリ開発など、プログラミングの専門スキルが必要な仕事も発注可能です。プログラマーやエンジニアは、年々採用コストが増加していますが、クラウドソーシングを利用することで、これらの費用を軽減できます。
WEBサイトのデザイン制作業務
Webサイトに欠かせないロゴやバナー、イラスト作成など、さまざまなデザイン制作を依頼することもできます。経験値の高い人材に仕事を依頼することで、求めるクオリティのデザインを制作しやすくなります。
プレゼンテーション資料の作成業務
事務職や営業職が担当することの多いプレゼンテーション資料の作成をクラウドソーシングで依頼するケースも増えています。事務処理能力に長けた人材に依頼することで、従業員の業務負担の軽減や資料の完成度アップなど、さまざまなメリットを得られます。
企業広告としての動画制作業務
近年では、マーケティング手法のひとつとしてYouTubeなどの動画コンテンツの制作に注力する企業も増えています。動画制作を成功させるためには、映像技術だけでなく音楽やシナリオなど、動画に携わるさまざまなノウハウを持った人材に発注するのがおすすめです。
クラウドソーシングを利用するメリットとは?
ここまで、クラウドソーシングの定義やクラウドソーシングで発注できる業務例について見てきました。では、クラウドソーシングを活用することで、企業はどのようなメリットを享受できるのでしょうか。
この章では、クラウドソーシングを利用するメリットについて紹介します。
- コア業務に集中できるようになって業務効率化が実現する
- 自社に不足している専門スキルを補うことができる
- 人材採用や従業員教育にかかるコストを削減できる
コア業務に集中できるようになって業務効率化が実現する
クラウドソーシングで業務を外注することで、従業員はコア業務に集中できるようになります。全従業員がコア作業に集中できるようになれば、自ずと業務が効率化されることにも期待できます。
また、従業員のワークライフバランスの実現も可能となり、働きやすい企業づくりにもつなげられます。
自社に不足している専門スキルを補うことができる
クラウドソーシングサイトには、専門性の高いスキルを持つワーカーが多く存在します。そのため、自社にはないリソースを素早く補うことが可能です。
自社にはない専門性の高いスキルを持つワーカーに仕事を依頼することで、新しいプロジェクトの推進や事業について足りないリソース、ナレッジについても、スピーディに調達することができます。
人材採用や従業員教育にかかるコストを削減できる
クラウドソーシングを利用することで、人材採用や従業員教育にかかるコストを削減できる点もメリットです。
社内で業務を行える人材を一から育てるためには、多大な時間やコストが発生します。一方、クラウドソーシングを利用すれば、既にそのスキルを有した人材に仕事を任せられるため、教育に必要な時間やコストをカットできます。
クラウドソーシングサイトのデメリット
利用することでさまざまなメリットを得られるクラウドソーシングですが、導入には少なからず注意点も存在します。後悔しないためにも、ここでクラウドソーシングのデメリットについて理解を深めておきましょう。
- 情報漏洩のリスクがある
- 依頼業務を途中で放棄されるケースも
- 依頼料に食わせて手数料がかかる
情報漏洩のリスクがある
クラウドソーシングでは、社外の人材に業務を依頼するため、自社のノウハウや機密情報が流出してしまうおそれがあります。
情報漏洩のリスクを防ぐためには、あらゆるリスクを想定し、先行して契約書を締結しておくことがポイントです。また、クラウドワーカーとNDAを締結することも効果的な方法です。NDAをあらかじめ締結しておけば、情報漏洩や情報の不正利用を阻止できます。
依頼業務を途中で放棄されるケースも
クラウドソーシングは、あくまでもオンライン間でのやり取りが基本となるため、受注者の人間性を把握するのが難しい傾向にあります。また、必ずしも最後まで仕事を遂行してくれる責任感の強い人に依頼できるとは限りません。
業務を途中で放棄されないためには、チャット機能でワーカーへこまめに進捗確認をすることが重要です。また、依頼前にはワーカーのプロフィールや過去の実績を確認して、質の良い人材に依頼するようにしてください。
依頼料に応じて手数料がかかる
クラウドソーシングの利用にあたっては、多くの場合システム手数料が発生します。システム手数料の金額は、クラウドソーシングサイトによって異なりますが、おおむね発注金額の5%〜20%ほどです。
また、クラウドソーシングサイトや業務内容によっては、発注者側の手数料負担はなく、受注者が手数料を全て負担する場合もあります。受け取れる報酬が高いほど、業務へのモチベーションは高まるため、手数料の割合が少ないクラウドソーシングサイトを選ぶことも、ひとつの手です。
クラウドソーシングを活用して企業の生産性をアップさせてみませんか?
今回は、クラウドソーシングの概要やおすすめのクラウドソーシングサイト、クラウドソーシングで発注できる業務例についてお伝えしました。
クラウドソーシングを利用すれば、専門的なスキルを必要とする仕事も、外部から手軽に依頼できます。また、教育コストの削減や業務効率化にもつながるため、前向きに導入を検討したいものです。
ただし、クラウドソーシングを利用するときは、信頼できるワーカーに仕事を依頼し、こまめに進捗確認をすることが欠かせません。また、依頼前にはワーカーと契約書やNDAを締結し、情報漏洩に努めましょう。