モバイルオーダーシステムとは
モバイルオーダーシステムは、モバイルデバイス(スマートフォンやタブレットなど)を使用して、商品やサービスの注文や購入を行うシステムです。通常、モバイルアプリとして提供され、顧客は自分のデバイス上で商品のメニューを閲覧し、選択して注文することができます。
モバイルオーダーシステムは、さまざまな業界やビジネスにおいて利用されています。たとえば、レストランやカフェでは、顧客はテーブル上に配置されたQRコードをスキャンし、メニューアイテムを閲覧し、注文を行うことが可能。小売業であれば、顧客は店舗内を歩きながら商品を選択し、モバイルデバイスを使って支払いを済ませることもできます。
モバイルオーダーシステムは、顧客にとっては便利で使いやすい方法であり、事業者側にとっては売上や効率性の向上を期待できるツールと言えます。
なぜモバイルオーダーシステムが注目されているのか
モバイルオーダーシステムが注目されるようになった理由は、新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影響しています。なるべく接触機会を減らすために、「レジを待つ時間や順番待ちをする人の数を減らす」「密集を回避する」などを目的としてモバイルオーダーシステムを導入する企業が増えました。
また、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの普及も進んだことも、モバイルオーダーシステムが注目されるようになった理由の一つです。多くの人々が上記のデバイスを所有しているため、モバイルオーダーシステムを導入したものの活用できない・・・・・・といった事態に陥る心配がありません。そのため、モバイルオーダーシステムの導入を前向きに検討する事業者が増えていると言えるでしょう。
モバイルオーダーシステムおすすめ10選
ここからは、モバイルオーダーシステムとして、おすすめできるシステムを10選ご紹介します。
モバイルオーダーシステムごとに特徴や、魅力ポイントなどについてチェックしていきましょう。
Square レストランPOSレジ
注文や決済など、必要な機能が一通り揃っているモバイルオーダーシステムです。
現金やクレジットカードのほか、一部の電子マネーやデビットカード、暗証番号入力などの決済手段に対応しています。
また、オーダー内容はPOSへと送られるので、内容を確認して注文された品を表示されたテーブル番号にそのまま届けるだけとなります。スタッフ同士で確認する手間を省けるので、効率的です。
提供会社 | Square株式会社 |
費用 | 決済手数料3.6%~ |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・決済手段が多様 |
CHUUMO
テーブル上に配置したQRコードを顧客のスマホから読み込んでもらい、アクセスした画面上で注文や決済を行ってもらうことが可能なモバイルオーダーシステムです。
スタッフは、テーブルへ案内し、QRコードの使用方法について説明するだけで、後は顧客が注文・決済をスマホから行ってくれます。注文対応の必要がなくなるうえに、混雑時のレジの行列も防ぎやすくなります。
提供会社 | エフ・エス株式会社 |
費用 | ・CHUUMOスタンダード月額15,000円 |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・コストをおさえて導入できる |
RettyOrder
通話アプリ(LINE)と連携して利用できるモバイルオーダーシステムです。
注文の受付やPOSレジなどの基本的な機能だけではなく、売上の分析や、「食べ放題・コース」への対応、注文データ管理など、便利な機能が多数搭載されています。
また、使用方法については、事前に操作方法を教えてもらえるだけでなく、システムにメニューを登録する作業を依頼できるので、システムの導入に関する不安を解消したうえで取り入れることができます。
提供会社 | Retty株式会社 |
費用 | 月額15,000円 |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・LINEとの連携が可能 |
blaynモバイルオーダー
飲食店に特化したモバイルオーダーシステムです。POSレジと連携できるので、注文ミスを防ぎつつ、スピーディーな注文受付やレジ対応が可能です。
また、レジやテーブル上に専用のQRコードを設置しておき、顧客にスマホで読み取ってもらうだけなので、顧客側も店舗側もほとんど負担がありません。
LINEと連携できるうえに、注文が入り次第LINE公式アカウントへの連携も実現できるので、リピート率の向上も期待できます。
提供会社 | ブレイン株式会社 |
費用 | ・モバイルオーダー月額19,800円 ・LINE集客月額29,800円 |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・過去の注文情報をハンディ―で確認が可能 ・LINE連携が可能 ・顧客の注文確定までわずか4ステップ |
Airレジハンディ
Airレジと連携して活用できるハンディタイプのモバイルオーダーシステムです。
顧客が来店したときのテーブル管理や会計のほか、配膳状況なども可視化されるので、忙しい時間帯でもスピーディーに確認ができます。
また、顧客側には、メニューの情報を反映させたり、スタッフの呼び出し機能がついていたりするなど、双方にメリットの大きいシステムと言えます。
提供会社 | 株式会社リクルート |
費用 | ・Airレジハンディペーパーレスプラン月額13,200円 ・Airレジハンディプリンタープラン月額13,200円+導入費用165,000円 ・ |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・「Airレジ」との連携が可能 |
POS+
幅広い業種で利用できるモバイルオーダーシステムの一つです。飲食店や小売店はもちろんのこと、クリニックやサロンなどでも利用できるので、「専門業界に特化したシステムでは、自社の事業が該当しない」と悩んでいる方にもピッタリです。
また、POS+は、単純に幅広い業界に対応できるようオーソドックスな機能を搭載しているわけではなく、各業界に向けた個別の機能が完備されています。業種にマッチした使い方ができます。
多言語対応でもあるので、外国人の顧客・従業員でも問題なく利用できます。
提供会社 | ポスタス株式会社 |
費用 | ・月額12,000円~(小売店、飲食店向け、美容・サロン向け) ・月額6,000円~(飲食店向け) |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・業種を問わず利用可能 ・業種向けの料金プランあり ・多言語対応 |
SMASEL
直感的な操作感が特徴のモバイルオーダーシステムです。
飲食店に特化したシステムであり、レジやオーダー対応といった基本的な機能のほか、おかわり注文機能搭載、導入までの期間が2週間程度と短いなど、さまざまな魅力ポイントがあります。
また、オーダー端末は不要で、顧客のスマホのみで注文が完結することから、初期導入コストがほとんどかからないなど、さまざまな魅力ポイントがあります。
提供会社 | 株式会社エクストリンク |
費用 | 要問合せ |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・導入コストが安価 ・オーダー端末が不要 ・お代わり注文機能など便利な機能が豊富 |
O:der Table
現場の効率化を図れるだけではなく、データをもとにした調査も可能なモバイルオーダーシステムです。
利用する顧客のスマホからデータを取得できるので、注文が入り次第そのままデータとして記録することが可能です。後から、データをもとに市場・ニーズの調査ができるので、店舗運営のヒントとして活用することができます。
また、飲食チェーン店にも対応していて、多店舗展開で必要となる管理機能や、安定したインフラを実現しています。
提供会社 | 株式会社Showcase Gig |
費用 | 要問合せ |
おすすめ会社規模 | ・中小企業 ・大企業 |
特徴 | ・飲食チェーン店に対応 ・大手POSレジとの連携が可能 ・24時間のカスタマーサポート体制 |
funfo
導入までの時間(テスト注文まで)は、最短でわずか180秒といった手軽に導入できるモバイルオーダーシステムです。
使用するのは、スマホやタブレットなどの端末のみ。そのうえ、アプリから全てを管理できるので、スピーディーに利用を始められます。
少人数で運営する店舗にピッタリのシステムと言えるでしょう。
提供会社 | ファンフォ株式会社 |
費用 | ・funfo Basic月額0円 ・funfo Pro月額5,500円(年間払いの場合は一か月あたり4,950円) ・unfo LINE Pro月額19,500円(年間払いの場合は一か月あたり14,850円) |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・無料でお試し利用が可能 ・LINEとの連携が可能 ・コストを抑えて導入できる |
Okageシリーズ
ハンディレジ機能や、店内モバイルオーダー機能、多言語対応など、飲食店や小売店、サロンなどにも嬉しい特徴が揃ったモバイルオーダーシステムです。
ハンディタイプなので、スタッフがその場で精算対応を行うことも可能。スペースが限られている小規模な店舗や、混雑しやすい店舗でも使い勝手の良いシステムと言えるでしょう。
また、プリンターやキャッシュドロアーなど、周辺機器(ハードウェア)の種類も充実しているので、よりお店にマッチした導入が可能です。
提供会社 | Okage株式会社 |
費用 | ・セルフでお得プラン月額11,000円~ ・導入サポートプラン 要問合せ |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・ハンディタイプだから手軽に精算できる ・周辺機器が充実 ・多言語対応 |
モバイルオーダーシステムを導入するメリット
そもそも、モバイルオーダーシステムは、導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
導入を検討している方は、以下のメリットを参考にしながら導入後の運営についてイメージしてみてください。
店舗業務を効率化できる
モバイルオーダーシステムは、店舗業務を効率的に進めやすいといったメリットがあります。注文の自動化及びリアルタイムでのデータ処理が可能なので、これまで手動で行っていた注文対応や紙ベースの手順と比べると、時短・工数の削減につながります。
また、モバイルオーダーシステムは、人的ミスを減らしやすく、結果的にさらなる効率性を期待できるでしょう。
接触機会を減らせる
モバイルオーダーシステムを導入することによって、店舗スタッフと顧客の接触機会を減らすことが可能です。
レジ操作が不要となれば、対面での応対シーンも必然的に減少します。感染症対策を視野に入れて営業している店舗であれば、モバイルオーダーシステムの導入がおすすめです。
人手不足をカバーできる
モバイルオーダーシステムで、顧客自身がスマホなどで注文を行ったり、お会計を済ませたりできるようになれば、人材不足をカバーしやすくなります。
ホールに立つスタッフを最小限に抑えることができるので、その代わりに料理スタッフとしての作業を担ってもらうなど、人手の状況に合わせて臨機応変に対応しやすくなるでしょう。
キャンペーンやリピーター施策ができる
キャンペーンやリピーター施策が実施できる点は、モバイルオーダーシステムの強みです。
顧客がモバイルオーダーシステムを利用することによって、そのデータを自動で保存し、ニーズ調査等を行うことができます。
結果的に、どのようなキャンペーンが顧客に受けるのか、リピーターを増やすためにはどのような商品・サービスの提供が重要なのか、などを知るヒントになります。
キャンペーンやリピーター施策に悩んでいる方も、モバイルオーダーシステムの導入がおすすめです。
モバイルオーダーシステムを選ぶときのポイント
モバイルオーダーシステムは、現在数多く存在するので、何を基準に選んだら良いのか迷いやすい状況でもあります。
ここからは、モバイルオーダーシステム選びで失敗しないためにも、ぜひ知っていただきたい「選ぶときのポイント」をご紹介します。
POSレジ機能が搭載されているか
モバイルオーダーシステムを選ぶときには、POSレジ機能が搭載されているか否かをチェックしましょう。
POSレジ機能は必須ではないものの、搭載されているシステムを選ぶことで、会計処理や売上管理などが行いやすくなります。また、システムによっては、入出金の記録や、当日の日報なども保存することが可能です。
ただし、既にPOSレジを導入している場合は、新たに取り入れるモバイルオーダーシステムが対応していない場合もあるので注意が必要です。
POSレジを既に導入しているときには、既存POSと連携できるモバイルオーダーシステムを選んでください。
集客機能が搭載されているか
数あるモバイルオーダーシステムの中には、集客に期待できる機能を搭載しているものがあります。
顧客がワンタップでLINEにお友達追加ができたり、ユーザーの属性にマッチするメルマガの配信によってクーポンを提供したりできるなど、お店のファンを増やすサポート役となるシステムは多いです。
オープン間もない店舗や集客に悩んでいる店舗は、集客機能の有無をチェックしたうえでモバイルオーダーシステムを導入しましょう。
使いやすいか
モバイルオーダーシステムを選ぶ際には、使いやすさや操作感に注目することが重要です。導入したら、店舗の営業日にはほぼ毎日使用することとなるシステムなので、日々の利用の中でストレスが感じないようなモバイルオーダーシステムを取り入れる必要があります。
たとえば、店内型であれば、メニューが見やすいものや、スタッフが自分でレイアウトをカスタマイズしやすいものなどがおすすめです。直感的に操作できるようなシステムであれば、サービス提供社に何度もお問い合わせで確認する必要がなくなるので、手間の軽減にもつながります。
また、店外型の場合は、顧客が気軽に注文できるような操作感のモバイルオーダーシステムが好ましいでしょう。システムを使用するにあたって、会員登録が不要なものや、アプリをダウンロードしなくても使えるものがおすすめです。
利用中のシステムと連携できるか
既に、キッチンオーダーシートなどのような既存システムがある場合には、そのシステムとの連携が可能であるかを確認しましょう。
既存システムとモバイルオーダーシステムが連携ができれば、日々の業務がさらに効率的に進めやすくなるでしょう。
SNSと連携できるか
モバイルオーダーシステムによっては、SNSと連携が可能です。そのため、利用者の多いSNSを活用して集客をしたいと考えている方は、SNSとの連携の可否をチェックしましょう。
SNSとの連携に関する機能は、モバイルオーダーシステムによって異なりますが、SNSを介して注文画面にアクセスできるシステムやSNSでの認知度を高められる機能があるシステムなどさまざまです。
ただし、一括りに「SNS」といっても、TwitterやInstagram、Facebookなど対応しているサービスが異なるので注意してください。
【kyozon編集部おすすめ】モバイルオーダーシステムに関連するおすすめサービス
kyozonでは、モバイルオーダーシステムに関連するサービスの資料請求ができます。
以下は、数多くのモバイルオーダーシステム関連サービスをチェックしてきたkyozon編集部が、とくにおすすめしているサービスです。
- Location connect
- SmartHello
- C-mo(シーモ)
- MEO Dashboard byGMO
店舗運営に役立つサービスを中心としているので、ぜひ参考にしてみてください。
Location connect
Location connect
株式会社エフェクチュアルが提供している「Location connect」。低単価で新規顧客の獲得をスタートできるのが魅力です。エリアごとにチェックしたり、設定したグループごとに数値を比較したりできるうえに、ワンステップで確認することが可能です。コスト・手間をかけることなく、顧客獲得が実現できるのは大きなメリットでしょう。
また、SNSへの口コミ促進や、口コミへの返信の効率化を始め、現時点の口コミ状況を確認・分析することもでき、お店のファンの獲得及びブランドの構築の効果も期待できます。
ちなみに、店舗を複数展開している場合でも、広告の情報管理や宣伝をまとめて行えるので工数削減も実現できます。
SmartHello
SmartHello
「SmartHello」は、株式会社システム ディが手掛ける会員管理システムです。稼働実績は1,100施設以上と実績と信頼が厚いサービスです。
SmartHelloの特徴は、クラウド型である点。サーバー機器の導入やソフトウェアライセンスが不要。初期費用や運用コストを抑えて導入することができます。
また、ニーズなどの変化に合わせた拡張機能は自動で追加されるので、手間なく最新機能を気軽に利用できる点も魅力です。
会員制施設において、手間・負担となりやすい「予約管理」「売上管理」「入会管理」といった店舗運営をサポートしてくれる存在となるでしょう。
C-mo(シーモ)
「C-mo(シーモ)」は、新規集客も、集客した顧客の固定化にも対応した、株式会社CS-Cによるオールインワンのマーケティングツールです。
専属のカスタマーサクセスが、LINEや電話などで徹底的にサポートしてくれるので、利用に関する疑問や、不安はすぐに解消できます。機能のセットアップや施策実行のほか、成功事例やトレンドも積極的に共有しているので、まさにマンツーマンでお手伝いしてくれる便利なツールです。
飲食業界に特化したツールなので、飲食店の成功に影響する「Google対策」「SNS対策」「再来店促進」なども実現できます。
MEO Dashboard byGMO
MEO Dashboard byGMO
「MEO Dashboard byGMO」は、GMO TECH株式会社が提供しているサービスです。
複数拠点の一括管理に対応しているので、多店舗ある事業にも適しています。MEO Dashboard byGMOで一括管理していることから、店舗が多いと手間となりやすいGoogleマイビジネスやその他のデータパブリッシャーへの情報連携も簡単に行えます。
また、独自の施策によって、Google上で表示される店舗情報を上位化へと実現可能。3位以内への表示に成功した事例も多く、高い集客効果も期待できます。
まとめ
モバイルオーダーシステムは、飲食店や小売点、サロンなど店舗を持つ事業を担っている方にとって、経営の効率化や集客などが実現できる心強い味方です。
現在、数多くのモバイルオーダーシステムが誕生しているので、何を選んだら良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。導入してから後悔しないためにも、今回ご紹介した内容をヒントにしながら、店舗や事業にマッチするモバイルオーダーシステムを探してみてください。