リサーチパネルとは
リサーチパネルは、170万人(2021年3月時点)が利用している国内最大級のアンケートモニターサイトです。リサーチパネルでは、随時アンケートを募集しており、利用者はアンケートに答えるだけでポイントを貯められます。貯めたポイントは、現金やギフトカードなどに交換することができます。
アンケートの案件数も豊富で、アンケートモニター初心者でも気軽に利用しやすいため人気を集めています。リサーチパネルにアンケートを出稿しているのは、さまざまな業種の企業です。アンケートの結果はさまざまな角度で分析され、企業のマーケティング活動に活かされているのです。
東証一部上場企業のグループ会社が運営
リサーチパネルを運営するのは株式会社リサーチパネルです。親会社が東証一部上場企業なので、運営元の信頼度が高いアンケートモニターサイトといえます。株式会社リサーチパネルの概要は、以下の通りです。
| 内容 |
会社名 | 株式会社リサーチパネル (Research Panel, Inc.) |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー36F(株式会社CARTA HOLDINGS内) |
設立年月日 | 2005年11月1日 |
資本金 | 7,500万円 |
事業内容 | リサーチ事業 |
プライバシーマークを取得
リサーチパネルはプライバシーマークを取得しており、個人情報へのセキュリティ対策に力を入れています。JIS Q 15001に基づいた個人情報保護マネジメントシステム(PMS)を構築しており、内部監査も徹底しています。
個人情報を適切に管理する体制や、消費者や取引先からの信頼を証明できなければプライバシーマークは取得できません。アンケートに回答する利用者はもちろん、アンケートを出稿する企業側も安心して利用できるサービスなのです。
リサーチパネルで実施できる調査
リサーチパネルでできる調査は、主に以下の5つです。
アンケートの種類 | 内容 |
紹介アンケート | 調査の依頼主である企業の公式サイト上で回答するアンケート |
ホームユーステスト | 商品を実際に使用してもらい、使い心地や感想を集める調査 |
座談会アンケート | 複数人を会場に招き、テーマに沿ってグループインタビューを行う形式のアンケート |
日記アンケート | 決められた期間内で毎日、日記のように回答をしてもらう形式のアンケート |
海外アンケート | アンケートの依頼元が海外企業で、企業の公式サイト上で回答するアンケート |
単純なアンケートだけでなく、商品を使ってみての感想や、オフラインの座談会など、深い情報を得られるのがリサーチパネルの強みです。性別や居住地などの事前調査を行ったうえで、条件を満たしたユーザーのみを対象に本調査ができるのもメリットでしょう。
リサーチパネルでできないこと
リサーチパネルを利用するユーザーのほとんどが、お小遣い稼ぎを目的とした、時間に余裕がある一般消費者がほとんどです。そのため、日々忙しく生活している人や、高所得者などを対象にしたアンケートは難しいと言えるでしょう。リサーチパネルで特定層のデータを集める場合は、サービスのユーザー層とマッチするか確認しましょう。
リサーチパネルの活用方法
リサーチパネルで得たデータの活用方法は、主に以下の3つです。
- 自社商品の開発に使う
- マーケティング戦略に使う
- 広報活動に利用する
自社商品の開発に使う
リサーチパネルで得たデータを商品の開発に利用するのは、リサーチパネルの活用方法の一つです。商品開発に使う場合には、リサーチパネルでホームユーステストを行うと良いでしょう。
発売前に実際に商品を使ったユーザーの声を聞けるため、商品のアピールポイントや改善点がわかります。評価を分析し品質改善に繋げれば、より自社商品の品質を高められるでしょう。
マーケティング戦略に使う
アンケート調査の結果を活かし、新たなマーケティング戦略を練ることもできます。商品の使い心地や評価などをデータ化すれば、客観的に自社商品の強みや弱みを把握できるでしょう。
さらに、多くのデータを集めることで顧客ターゲットの属性や行動の傾向を知ることもできます。どんなユーザーが自社製品を活用しているかが分かれば、その層だけに響くような精緻なマーケティング戦略を考えられるでしょう。
広報活動に利用する
どのような広報活動をおこなっていくべきかデータを見て検討できるのも、リサーチパネルの強みです。自社の顧客が、商品やサービスのどんな点に魅力を感じているのかを分析できれば、今後の広報活動のセールスポイントが明確になります。
自社や製品の認知度に関するアンケートも、広報活動に役立ちます。どのような年齢層や媒体を使っている人が自社製品をよく知っているかをつかめれば、広報の方向性が定まるからです。例えばデジタルネイティブの若年層の認知度が高いなら、SNSやYoutubeを通じて新商品の情報提供をするといったやり方が考えられるでしょう。
リサーチパネルのアンケートを上手に活用するコツ
リサーチパネルを広報やマーケティングに活用する際は、以下のコツを押さえましょう。
- リサーチの目的を明確にする
- 仮説を立てる
- 適切な方法でデータ集計・分析する
しっかりとリサーチの目的や仮説を立てることが、リサーチパネルでアンケートを成功させるコツです。そのためには、適切な方法でデータの集計や分析をしなくてはなりません。
リサーチの目的を明確にする
調査する前にあらかじめリサーチの目的を定めておきましょう。目的を言語化できていないと、リサーチ自体が目的化し、重要な質問を漏らしたり、無駄な質問を入れてしまいがちです。リサーチパネルを活用する目的の例を挙げるので、参考にしてください。
- 自社商品を使用した人の感想を知りたい
- 自社商品を使っているユーザーの年齢や性別などのデータを集めたい
- 自社の認知度を知りマーケティングに役立てたい
仮説を立てる
アンケート実施前には結果の仮説を立てておくことが重要です。仮説と結果を比較することで、改善策を速やかに見つけやすくなります。的確な仮説を想定してアンケートをすることで、調査が成功する確率が高まります。仮説の立案にはマーケティングの知識や経験が要求されるため、戦略がうまく練れない場合にはマーケティングの専門家に相談をするのも良いでしょう。
適切な方法でデータ集計・分析する
データの収集を始める前に、リサーチする目的の達成に必要な回答数や属性に担保されているかチェックが必要です。統計的に有意な回答数が満たせるかどうかや、回答者の属性分布が偏っていないかどうかも重要です。
信憑性が得られるデータを集めるためにも、有意性が高いデータを数多く集めるようにしてください。データの集計や分析が自社でうまくできない場合は、外注をするのもおすすめです。
リサーチ会社を選ぶときの基準
リサーチパネル以外にも、アンケートを行えるサービスを提供している会社は数多くあります。リサーチ会社を選ぶときには、以下に気をつけましょう。
- 料金
- モニターの質
- 提案力
料金
調査にかけられる費用と、得られるデータの数や信頼度は比例することが多いです。調査の目的がライトなものであれば安価なサービスを選んでもよいでしょう。
信頼度を重視するなら、高価格でもモニターの質や分析機能が充実したサービスを選ぶべきです。支払う対価の金額に応じて、回答者の質が変化する傾向があるため、調査の目的に合わせて予算を設定しましょう。
モニターの質
アンケートに答える人によって、回答の精度は変わります。虚偽の回答・不真面目な回答をする人を排除する仕組みがあるかどうかは、事前に確認しておくと安心です。モニターの質を高めるためには、以下の要素が揃っているリサーチ会社を選ぶのがおすすめです。
- 無効回答をしっかり除外してくれる
- 回答者条件の設定が適切である
- 適切なサンプルサイズを設定している
間違ったデータをマーケティング活動に反映しないためにも、抱えているモニターの質が良いサービスを選びましょう。
モニター数
登録しているモニター数が多いほど、データの信憑性が高まります。サイトの利用者数が多ければ多いほど、幅広い属性や年齢層のデータを収集できるからです。
モニター数があまりにも少なすぎると、データの信憑性が低いため期待する効果が得られません。幅広い種類のデータを集めたいなら人気が高く、ユーザーが多いリサーチ会社を選ぶようにしましょう。
提案力
依頼するリサーチ会社の担当者の質や、提案力も情報収集の質に直結します。依頼する目的によって調査で必要な時間や内容が変わるため、リサーチ会社の提案力が高いと、ニーズに合ったさまざまなアンケートや調査方法を提案してくれるでしょう。
リサーチ会社の提案力を図る際には、無料相談などを活用するのがおすすめです。担当者との相性や知識の豊富さなどをチェックし、提案力があるかを見極めましょう。
【kyozon編集部おすすめ】リサーチパネル以外のデータ収集・活用ツール3選
ここでは、リサーチパネル以外におすすめのデータ収集・活用ツールを3つ紹介します。
- Freeasy(フリージー)
- モニタリングDX
- SNSキャンペーンツール キャンつく
Freeasy(フリージー)
・できるだけ早く消費者の声を収集したい
・調査対象者の属性をできるだけ細かく絞りたい
・不適切な回答を排除し精度の高いデータを得たい
Freeasyは、最短10分で配信できるというスピードが強みのデータ収集サービスです。1問×1人×10円の安価な料金設定のため、予算を抑えたい企業にも適します。1,300万人のモニター群から、9つの基本属性でセグメントが可能で、筑波大学との共同研究で開発した不適切回答者の自動判別機能も付いているため、純度の高いデータを手早く入手できるでしょう。
グラフのカスタマイズやダウンロード機能などもあるため、資料の作成にも時間がかかりません。専任スタッフによるアンケート内容の添削やサポートも充実しているため、初めてデータ収集活用ツールを使用する企業にもおすすめです。
導入後は、Freeasyを使って新商品のマーケティング調査を実施しました。アンケート作成は、テンプレートを利用することで簡単に行うことができました。
モニタリングDX
・SNSやネット上の口コミ分析をしたい
・データの活用によるDXを推進したい
・分析精度の高いツールで人間の追加精査を不要化したい
ネットの投稿や口コミをチェックするのに、効果的なツールがモニタリングDXです。ネット上のデータを、ネガティブ、ニュートラル、ポジティブに分け、さらにカテゴリー分けを施します。データを収集するだけでなく、どのような話題や内容なのかまでしっかりチェックが可能です。
高性能AI搭載により、人間の思考に近い精度を誇っているのも特徴です。「ひどいけれど、私は大好きだ」など、一見ネガティブに聞こえるがポジティブな口コミも正確に判定ができます。1週間に収集・分析した結果を、指定のメールアドレスに送信してくれる週報メールも便利です。
SNSキャンペーンツール キャンつく
・SNS投稿や口コミなどの収集がしたい
・効果測定や販売促進にSNSキャンペーンを活用したい
・自社ユーザーの属性や思考、投稿トピックスなどを把握したい
SNSキャンペーンをする上で必要なデータを収集し、分析できるツールです。XやInstagram、TikTokなどの多種多様なSNSに対応しています。ハッシュタグやリポストを使ったSNSキャンペーンや、感想投稿型キャンペーン、写真投稿、キャンペーンなど様々なイベントを実施可能です。
企画目的に合ったキャンペーン活動がわからない場合には、キャンつくの規格診断を活用すると良いでしょう。使いかたサポートやキャンペーンの可否確認、ヘルプセンターなどは無料で利用可能です。さらに月額5万円を支払えば、キャンペーンに関するあらゆる相談に答えてくれる相談室も活用できます。

- 業種:小売 / 流通 / 商社系
- 会社名:-
- 従業員規模:11〜30人
- 部署:マーケティング部
- 役職:係長・主任クラス

- 業種: IT / 通信 / インターネット系
- 会社名:-
- 従業員規模:11〜30人
- 部署:情報システム部門
- 役職:一般社員・職員
まとめ
リサーチパネルは、通常アンケートの他に、商品を実際に使用するタイプや座談会アンケートなどさまざまな方法でアンケートが収集できます。ユーザー数が非常に多くさまざまな意見を集められるため、マーケティングや商品開発などに幅広く役立てられます。リサーチパネルのメリット・デメリットや特徴を理解したうえで、リサーチパネルを上手く利用して自社のマーケティングに活かしてください。