【2023年版】店舗アプリサービスの比較7選！メリットやデメリットと選び方を解説

店舗アプリとは

店舗アプリとは、飲食店や美容院・サロンなど、店舗を運営する企業が導入するスマートフォンアプリのことです。顧客は店舗アプリをダウンロードして、店舗の情報やキャンペーン、ポイントカードなどを利用できるようになります。

店舗アプリを導入することで、顧客とのコミュニケーションをより密接にし、リピーターを増やせるだけでなく、顧客の嗜好や行動を把握できるため、分析に基づいた効果的なマーケティング施策を実施できます。

スマートフォンの普及でアプリ需要が拡大

店舗アプリの需要が急速に拡大している背景には、スマートフォンの普及が大きく影響しています。今や、1人1台スマートフォンを持っており、スマートフォンから簡単に多くの情報を得られるようになりました。そのため、消費者が店舗に求めるニーズが多様化していると同時に、多様なニーズに応えるにはデジタルを活用したマーケティング施策が必須となります。

さまざまな情報を比較しながら意思決定するのが当たり前になっている昨今、店舗は顧客に対してより多くの情報を届けなければいけませんが、その手段として店舗アプリは大いに役立ちます。

店舗アプリサービスの比較表

店舗アプリの必要性を把握したところで、早速おすすめの店舗アプリサービスを紹介します。以下の表は、各店舗アプリの価格と導入が進んでいる業界業種、無料トライアルの有無を比較したものです。

下記で紹介する各サービスの詳細な説明と一緒に、比較検討の参考に役立てていただけたら幸いです。

※価格はそれぞれ一番安いプランを参照

店舗アプリサービスのおすすめ7選

ここでは、上述した各店舗アプリサービスの詳細を紹介しています。

1. GMOおみせアプリ
2. 店舗アプリDX
3. みせプリ
4. Apusuta
5. UPLINK
6. Yappli
7. Saqpli

1.GMOおみせアプリ

GMOおみせアプリはGMOデジタルラボ株式会社が提供する店舗アプリです。

• 9,500店舗・2,980社を突破した国内トップクラスの店舗アプリ※2023年2月時点
• 数多くのアプリ開発実績から、使いやすい環境とオリジナルアプリを提供
• 幅広い需要に対応した柔軟なカスタマイズが可能
• 外部データとシームレスに連携可能

上記がGMOおみせアプリの主な特徴や機能です。店舗アプリ作成サービスに必要な機能がすべて揃っているにも関わらず、お手軽に低コストから始められます。また、豊富な機能やデザインパターンの中からアプリを構築していくため、自社のオリジナル性を出しやすいのが魅力です。

申し込みから正式リリースまでの期間は最短40日のため、できるだけ早くアプリを導入したいと考えている際には、前向きに検討を進めてよいでしょう。

2.店舗アプリDX

店舗アプリDXは株式会社トランスメディアGPが提供する店舗アプリです。

• 900社以上の効果実績から生まれた豊富な機能
• 完全ノーコードで洗練されたデザイン制作
• 誰でもかんたんに運用できる操作性
• コンシェルジュによる運用サポートが2ヵ月無料

上記が店舗アプリDXの主な特徴や機能です。他社を圧倒するコストパフォーマンスを実現しながら、完全ノーコードで洗練されたデザインを制作できるのが魅力です。また、直感的に操作しやすいよう設計されているため、導入企業側・アプリ利用者側の双方が満足のいくアプリを提供します。

導入後は、2カ月間無料で専任コンシェルジュによる運用サポートを受けられます。導入前から導入後もしっかりとしたフォローが欲しい、機能が豊富でオールインワンの開発プラットフォームを求めている場合には、比較検討する際の候補に入れておくよいでしょう。

3.みせプリ

みせプリは株式会社フォルクスウェアが提供する店舗アプリです。

• 業界初！POPレジと店舗アプリとの連携が実現
• 4種類のアプリ案内POPが作成できる
• 予算と希望の機能に合わせて選べる豊富なプラン
• 月額4,980円というお手軽価格プランあり

上記がみせプリの主な特徴や機能です。店頭で配布できるアプリの案内チラシを4種類のレイアウトから作成できます。検索キーワードやQRコードを記載することで、アプリのダウンロード数と利用率の向上が期待できるでしょう。

業種や業界、企業規模を問わず、幅広い店舗のニーズに対応したプランが用意されているため、自社の予算と希望の機能にマッチしたプランを選択できるのが魅力です。

月額費用4,980円というお手頃価格のプランもあるので、まずはお試しで店舗アプリを導入してみたい、実際に活用しながら機能や方針を検討したいと考えている店舗におすすめです。

4.Apusuta

Apusuta（アプスタ）は株式会社ドリームネッツが提供する店舗アプリです。

• アプリ内で会員登録をする事で顧客情報の一元管理を実現
• セグメント配信機能でターゲットを絞った情報配信が可能
• お知らせの開封人数といった詳細な集計・分析が得意
• 既存の顧客管理システムやポイント情報との連携

上記がApusutaの主な特徴や機能です。最大の特徴は、「アプリがインストールされた端末数」や「お知らせの開封人数」といった詳細な集計ができる点です。また、セグメント配信機能だけでなく、効果測定に必要な数値をアプリ内で集計・分析できるので、One to Oneマーケティングを展開しやすいという魅力もあります。

顧客ニーズを的確に把握し、そのニーズに応えた情報を発信して効果的な販促を実現したい際には、前向きに検討を進めてみてもよいでしょう。

5.UPLINK

UPLINK（アプリンク）は株式会社 USENが提供する店舗アプリ作成サービスです。

• 約11,500店舗以上の導入実績※2022年10月末現在
• 購入チケット発行・オンライン決済、テイクアウト機能などの機能も搭載
• クレジットカードによる事前決済に対応
• プロのデザイン制作チームが効果的なレイアウトを作成

上記がUPLINKの主な特徴や機能です。自社に必要な機能に応じて「スタンダードプラン」「ライトプランデジタルチケット」「ライトプランテイクアウト」3つのプランから選択できます。リピーターを促進させる機能や集客・販促の効果を高める機能が搭載されており、アプリ内でマーケティングを完結できるのが特徴です。

低コストで高品質なアプリを作成するだけでなく、無料のカスタマーサポートも充実しているので、実店舗のある幅広い業種で手に取りやすいサービスといえます。

6.Yappli

Yappli（ヤプリ）は株式会社ヤプリが提供する開発アプリプラットフォームです。

• 600社以上のアプリ導入実績
• 50以上の機能と豊富な外部サービス連携
• 機能やデザイン変更、ストア申請管理までの全てを実現
• 最新OSにも自動アップデート対応

上記がYappliの主な特徴や機能です。600社以上の開発実績から、アパレル・生活関連、ファッション・雑貨、銀行、自治体など、幅広いジャンルで高品質なアプリを提供します。また年間200回以上の機能改善や、効果につながる新機能の追加、さらには最新OSへの自動アップデートを行うため、アプリ内を常に最新の状態にしてくれるのが魅力です。

運用やサポート面に関しては問い合わせが必須ですが、完全ノーコードで高品質なアプリを早く手に入れたい、開発・運用・分析までワンストップで利用したいという場合におすすめです。

7.saqpli

saqpli（サクプリ）はオールインワンソリューション株式会社が提供する店舗アプリです。

• 業界初！AIチャットBotで業務の自動化
• プロデザイナーが高水準の店舗用デザインを作成
• 店舗用アプリに必要な全ての機能を低価格で利用可能

上記がsaqpliの主な特徴や機能です。月額7,500円という低価格でありながら、店舗用アプリに必要な全ての機能を備えています。また、AIチャットBotにより、顧客がほしい情報を自動チャットでスムーズに案内できるので、予約につながりやすくなるのが利点です。

導入までの事前相談や、導入後のアフターフォローも充実しています。店舗アプリを構築する際に細かなアドバイスが欲しい、無料デモ版など事前に使用感を確かめてから導入したいと考えている場合に、前向きに検討しましょう。

店舗アプリの主な機能

ここでは、店舗アプリの主な機能について紹介しています。

セール情報などのお知らせ

セール情報やイベント情報などのお知らせを配信することができます。顧客が店舗アプリを開くと、新着情報がすぐに確認できるため、イベントやセールの告知に最適です。また店舗アプリの多くは、プッシュ通知機能が備わっているため、プッシュ通知を活用することで、顧客に対してリアルタイムで情報を提供できます。

予約・モバイルオーダー

店舗アプリには、予約やモバイルオーダー機能もあります。予約機能を利用すると、店舗に電話することなく、アプリ上から予約できるため大変便利です。また、店舗によっては、モバイルオーダー機能を提供している場合があり、顧客はアプリを使って商品を注文し、店舗に行く前に商品を受け取れます。

これらの機能を提供することで、顧客がより快適に店舗を利用でき、顧客満足の向上につながります。

クーポンの配信

割引クーポンは、店舗集客の手段として一般的ですが、アプリ内で表示できます。店舗アプリでは、期限の設定や利用回数を柔軟にコントロールすることも可能で、紙ベースのクーポンと比べると圧倒的に利用率が高まります。クーポンは顧客の行動を刺激できるため、上手く活用すれば再来店につなげることができます。

ポイントカード

ポイントカードは、店舗アプリで代表的な機能です。従来の紙やプラスチックのポイントカードは、財布を圧迫するうえ、利用時に忘れてしまうといったデメリットがありました。しかし、店舗アプリはスマートフォン内にポイントカードを表示するので、それらのデメリットを解消することが可能です。

店舗アプリを導入するメリット

ここでは、店舗アプリを導入するメリットについて紹介します。

1. 開封率の高いアプローチができる
2. 集客施策をアプリに集約できる
3. 既存顧客との接点になり得る
4. 顧客情報の収集・分析が容易

開封率の高いアプローチができる

店舗アプリでは、プッシュ通知機能を活用することができます。プッシュ通知は、スマートフォンに通知が届くため、開封率が非常に高いという特徴があります。そのため、セールやイベント情報など、顧客にとって魅力的な情報を配信することで、顧客の来店を促すことができるでしょう。

集客施策をアプリに集約できる

集客を成功させて売上を上げるには、顧客ニーズに合ったアプローチをする必要があります。従来では、紙をベースとしたポイントカードやクーポンが使われていましたが、店舗アプリを導入すればこれらをスマートフォンに集約できます。

アプリ1つでさまざまなマーケティング施策が完結できるのは、時間と労力に制約がかかりやすい店舗運営者にとって大きな利点といえます。

既存顧客との接点になり得る

既存顧客との接点になり得るのも店舗アプリを導入する大きな利点です。来店時以外にも、チャットやメッセージ配信機能により顧客との接点を持つことで、キャンペーンや割引クーポン配布などの施策を効率的に実施できます。

また、心理効果として、接触回数を高めれば高めるほど自然と興味や関心度合いが高まるため、プッシュ通知を上手に活用することで、来訪率やリピーターを増やすことにつながります。

顧客情報の収集・分析が容易

顧客が何に興味を示しているのか、どのようなクーポンが人気なのか、どのキャンペーンが効果的だったかなどの解析ができます。顧客の性別や年齢などのデモグラフィックデータや、属性ごとのデータ分析も可能です。

顧客行動の分析結果をマーケティングに活用することで、施策の精度を高められ、費用対効果の高い集客を実現できるようになります。

経営者が店舗アプリを利用するメリットは？デメリットとあわせて解説

店舗アプリを導入することで各マーケティング施策をスマホのみに集約したり開封率の高いアプローチをしたりできます。それにより、新規顧客やリピーターを獲得しやすくなります。この記事では、店舗アプリを導入することのメリットとデメリットを細かく解説しています。

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店舗アプリを導入する流れ

店舗アプリを導入する流れのイメージを掴んでおきましょう。まず、店舗のニーズに合ったサービスに問い合わせをします。その際、アプリの質問だけでなく、マーケティング全般の質問も用意しておくとよいでしょう。マーケティングのプロから的確なアドバイスを受けることができます。

問い合わせ後、ヒアリング内容に沿った提案と見積の提示があります。その内容が納得のいくものであれば、契約へと進みます。

契約後、アプリ開発担当から、再度アプリを構築するにあたってのヒアリングがあります。ここで伝えた内容をベースにアプリ開発が進んでいくため、時間をかけて対応するようにしましょう。

ヒアリングが終われば、完成まで待機し、その後納品といった流れになります。

店舗アプリサービスを選ぶ際のポイント

ここでは、店舗アプリサービスを選ぶ際のポイントを紹介します。

自社にとって必要な機能があるか

店舗アプリサービスは、機能が豊富である一方、自社にとって必要のない機能も含まれている場合があります。そのため、自社が必要とする機能が含まれているかどうかは、契約前にしっかりと確認しましょう。また、将来的に必要となる機能が追加できるかどうかも確認することが望ましいです。

導入コストが適切か

店舗アプリサービスを導入するには、当選ながら一定のコストが必要です。コストには、アプリ開発費用や運用費用が含まれます。導入コストが適切かどうかは、自社の予算に合わせて検討する必要があります。また、コストには隠れたコストが含まれる場合もあるため注意しましょう。

例えば、アプリ開発後に必要となる運用や保守のコスト、アプリのアップデート時に必要な費用などが挙げられます。これらのコストも含めて、全体的なコストを検討することが重要です。

過去の導入事例や活用のされ方が自社に合うか

店舗アプリサービスを導入する際には、過去の導入事例や活用のされ方が自社に合うかどうかを検討することも大切です。過去の導入事例や活用のされ方については、店舗アプリサービスを提供する企業のホームページなどで公開されているため、参考にしてみることをおすすめします。

店舗アプリ導入の注意点

最後に、店舗アプリ導入の注意点を2つ解説します。

1. アプリダウンロードのハードルが高い
2. 通知の送りすぎは逆効果になる

アプリダウンロードのハードルが高い

スマートフォンに限らずデジタルデバイスを利用する消費者にとって、アプリをダウンロードするためのハードルは年々高くなってきています。顧客は、そのアプリが自分にとって本当に必要かどうかを熟考するようになっているため、アプリの必要性を明確に示すことが求められます。

そのため、ダウンロード後のメリットを強調することが重要といえるでしょう。例えば、クーポン配信やポイントカードの発行、予約・モバイルオーダー機能の提供など、店舗アプリの魅力的な機能をアピールすることが必要です。

通知の送りすぎは逆効果になる

上述した通り、アプリダウンロードのハードルが高くなっている中、顧客にとって本当に必要な情報を適切なタイミングで提供することが重要です。しかし、過剰な通知送信は逆効果となり、顧客がアプリを削除してしまう可能性があります。そのため、通知を送る際には、適切なタイミングや頻度を考慮する必要があります。

店舗アプリサービスの導入でよくある質問

店舗・お店アプリサービスを導入する際によくある、3つの質問と回答を紹介します。

• 店舗・お店アプリを導入するデメリットは？
• 店舗・お店アプリは自作できる？
• 店舗・お店アプリの成功事例はある？

店舗・お店アプリサービスを比較したり、導入を検討したりなどの場面で参考にしてみてください。

店舗アプリを導入するデメリットは？

導入の仕方や活用方法によっては、顧客にマイナスイメージを与えてしまうという点が挙げられます。

店舗アプリは顧客管理に大きく役立ちますが、顧客によっては自身のスマートフォンにインストールするのが面倒だと感じたり、インストールしても通知が多いとアンインストールしてしまったりするケースもあるでしょう。

顧客のニーズや傾向をしっかりと分析した上で、店舗アプリの導入を慎重に検討してみてください。

店舗アプリは自作できる？

店舗アプリはサービスを利用しなくても自作することができます。
最近ではアプリを開発するためのプラットフォームも豊富で、自作のアプリも開発しやすいでしょう。

しかし、店舗アプリを一から開発するには、人材を確保しなければいけません。アプリ開発には企画から開発、テストなど、それぞれのフェーズに応じた人材をアサインする必要があり、コストも時間もかかります。

できるだけ導入コストを下げてスピーディーに導入するためには、店舗・お店アプリサービスを活用するのがおすすめです。

店舗・お店アプリの成功事例はある？

店舗アプリを導入による成功事例は多く、小売業や飲食業、アパレル業など、BtoCにおいて欠かせないツールの1つとなりつつあるようです。

たとえばアプリにクーポンが配布されることによって来店頻度が増えたり、売上によって会員をランク分けし、顧客それぞれに適した情報を発信できたりなど、売上アップや顧客満足度の向上につながっている事例も増えています。

まとめ

店舗アプリは、スマートフォンユーザーが多い現代において、店舗と顧客との密接なコミュニケーションを可能にし、マーケティング施策の効果を高めることができます。

店舗アプリ導入の際には、自社に必要な機能が含まれているか、導入コストが適切か、過去の導入事例が自社に合うかどうかを検討する必要があります。また、アプリダウンロードのハードルが高いことや、通知の送りすぎは逆効果になることにも注意が必要です。

解説したポイントを踏まえながら、自社にとって最適な店舗アプリを探していただけたら幸いです。