インサイドセールスでは、ターゲットへのアプローチのために電話がよく使われます。
電話営業では、受付を突破しなければ、接点を持ちたいターゲットへリーチできません。インサイドセールスの第一関門とも言える受付突破に課題を抱えている方に向け、受付突破するコツを詳しく解説します。
また、受付突破できるインサイドセールス担当者を育成するために役立つサービスも紹介するので、ぜひご参考ください。
インサイドセールス担当者が受付突破できない理由
インサイドセールスの電話営業で受付突破できない場合、以下のような原因があるでしょう。
営業電話を受けていない企業にセールスしている
そもそも、電話営業は断るように決められている企業も珍しくありません。
毎日何度も電話営業がかかってくる場合、すべての電話に対応していると、自身の業務の時間が減ってしまい生産性が低下するリスクがあります。そのため、電話営業がかかってきても、すべて断るよう決めている企業も存在するのです。
このような企業ばかりに電話をかけてしまうと、当然ながら受付突破は難しくなるでしょう。
話が簡潔ではない
話が簡潔ではない電話だと、受付は何の営業なのか理解できないため、詳しい話を聞く必要がないと判断されてしまいます。
受付で断られたくない一心で、自社商材の魅力をアピールしすぎたり、自社について長々と説明したりするインサイドセールス担当者がいます。しかし話が長く複雑だと、相手の印象が悪くなり電話を取り次いでもらえません。
このように、受付担当者の判断で受付突破できないケースも少なくないため、まずは受付担当者の印象をよくする話し方を心がけましょう。
インサイドセールス担当者が受付突破するコツ
インサイドセールスで成果につなげるためには、電話営業での受付突破が重要です。そこで、受付突破するコツを4つのポイントからお伝えします。
営業フレーズを使わない
すべての営業電話を断る企業が一定数存在しているため、営業電話だと気づかれないよう営業フレーズを使わないようにしましょう。
電話をかけた際、「弊社サービスのご紹介をさせていただきたいのですけれども」と伝えると、営業電話の可能性が高いと判断されます。そのため「○○の件で確認したいことがございます」「○○の件でお聞きしたいことがあるので、ご担当者様はいらっしゃいますか?」などと、営業フレーズを使わずに伝えましょう。
ただし、「営業電話ではありません」などの嘘はいけません。受付を突破できても、嘘が発覚した後の印象が悪くなり、成果にはつながらないでしょう。
担当者との関係を構築する
受付担当者と関係を構築して信頼感を得ることで、受付突破の確率が上がります。
前章の通り、受付担当者の判断で電話を取り次いでもらえないケースは少なくありません。その要因として、インサイドセールス担当者の話し方が大きく影響しています。
受付突破をしたいために必要以上に腰が低くなったり、自社商品をアピールしたいあまりに熱量が高すぎたりすると、受付担当者は不快感を抱いてしまいます。
したがって、受付担当者の信頼を得られるよう、落ち着いたトーンや丁寧な言い回し、わかりやすく簡潔な話し方を心がけましょう。
担当者との関係構築スキルを強化したい方はこちらをご覧ください。
時間帯を変える
受付突破ができなかったからと言って一度で諦めず、時間帯を変えてもう一度チャレンジしてみましょう。別の受付担当者が電話に出ることもあるため、受付を突破できるチャンスがあります。
ただし、勤務時間が始まったばかりで朝礼などを行っている時間帯や、定時以降の遅い時間帯での電話はやめましょう。非常識だと思われて印象が悪くなる恐れがあります。
ターゲットを明確化する
ターゲットの明確化も、受付突破のコツの一つです。
「○○の件でお伝えしたいのですが、ご担当者様をお願いします」などと伝えると、受付担当者は誰につなげばよいのかわからないため取り次いでもらえません。
展示会などで名刺交換をしていたり、資料請求などで顧客情報を入手していたりする場合は、直接「○○様をお願いします」と明確に伝えましょう。
担当者が不明な場合でも、企業の公式サイトやSNSなどで担当者やキーパーソンの氏名を確認できる場合があります。
それでも担当者名がわからない場合は、「営業部の方」「広報業務のご担当者」など部署や業務などを指定するとよいでしょう。
インサイドセールスで受付突破できないトークの改善例
なかなか受付突破ができない場合は、トークを改善してみましょう。改善したトークの一例を紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。
営業ですか?
営業フレーズを入れずに営業電話だと気づかれないように話していても、「営業ですか?」と単刀直入に聞かれる場合もあります。そのときは、嘘をつかずに伝えましょう。
- 例1「弊社の○○をご紹介させていただきたく、ご挨拶のお電話をさせていただきました。」
- 例2「弊社の○○が御社のお役に立てると思いますので、紹介させていただけないでしょうか。」
このように、押し売りではなく自社商材を紹介したいのだというニュアンスで伝えることで、少しでも営業色を抑えることができます。
ご用件を伺ってもよろしいでしょうか?
今まで接点のなかった企業から電話が来たら、たいていの場合はどのような用件で電話をかけてきたか尋ねます。その場合も、嘘はつかずに用件を伝えましょう。
- 例1「弊社の○○が、御社の□□のお役に立てるかと思い、ご紹介させていただきたくご連絡いたしました。」
- 例2「○○というサービスを提供しているのですが、御社の□□の業務についてヒアリングさせていただきたく、ご連絡いたしました。」
営業電話という雰囲気を抑え、相手の役に立ちたいという視点で話すことがポイントです。
今、担当のものは不在にしています。
担当者が不在にしているときは、次に電話をかけるべき時間帯をヒアリングします。
- 例1「かしこまりました。それでは、何時頃に戻られますか?」
- 例2「かしこまりました。ご担当者様とつながりやすい時間帯は、いつ頃になりますか?」
担当者不在の場合は断られたわけではないので、再びアプローチしてみましょう。
結構です。
「結構です。」と言われた場合はしつこく食い下がるのではなく、シンプルに電話口の相手が担当者かどうか聞いてみるのも一つの手です。
- 例1「ご担当者様でしょうか?でしたら、詳しいお話を聞いていただいてからご判断いただきたいので、ご挨拶にうかがってもよろしいでしょうか?」
もし担当者ではなく受付だった場合は、改めて担当者につないでもらえるようアプローチしましょう。
また、以下のようにキャンペーンを打ち出す方法も有効です。
- 例2「○月○日まで□□というキャンペーンを行っておりまして、お得にご利用いただけるチャンスですので、ぜひご担当者様にご紹介させていただけないでしょうか。」
このように、少しアプローチの角度を変えてみましょう。
忙しいです。
忙しくて話を聞く時間がないという場合には、以下の2つの方法が効果的です。
- 例1「申し訳ございません。それでは、改めてお電話させていただきます。」
- 例2「申し訳ございません。それでは資料を郵送(メールにて送付)させていただきますので、ぜひご一読ください。」
まずは忙しい時間帯に電話をかけたことを謝り、次のアクションにつなげます。
受付突破できるインサイドセールス担当者を育成できるサービス5選
インサイドセールスで受付突破の確率を上げるためには、担当者のスキルアップが必須です。 そこで、インサイドセールス担当者の育成に役立つサービスを5つ紹介します。
スケッターズ
「スケッターズ」は、営業のコンサルティングサービス「スケッターズ IS FORMATION」と、営業業務のアウトソーシングサービス「スケッターズ FOR SALES」を提供しています。
自社でなかなか受付突破ができない場合、インサイドセールスの戦略設計から担当者育成までサポートしてもらえます。
またインサイドセールス業務のアウトソーシングもできるので、人材育成の時間を確保できない場合にも適しているでしょう。
料金プラン
プラン名 | スケッターズ FOR SALES | スケッターズ IS FORMATION |
---|---|---|
初期費用 | ※別途相談 | ※別途相談 |
基本料金 | ※別途相談 | ※別途相談 |
従量料金 | ※別途相談 | ※別途相談 |
playse.ラーニング
eラーニング社員研修サービスの「playse.(プレース)ラーニング」は、3000以上のレッスンから受講する内容を選択できます。自社教材もアップロードできるので、独自のカリキュラムの作成も可能。 eラーニングなので手軽に受講でき、スキマ時間でスキルアップできるでしょう。
料金プラン
プラン | 1~39 | 40~500 | 501~1000 | 1001~ |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 |
基本料金 | 19,800円 | 500円/ID | 400円/ID | 300円/ID |
etudes(エチュード)
「etudes」は、リアルタイムのライブ研修や動画研修、テストやアンケートといった豊富な種類の教材コンテンツで学びを促すLMSです。シンプルなインターフェースで、ストレスなく使える点も魅力です。
料金プラン
プラン名 | etudesシステム利用料金 | etudes Plus利用料金 |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 |
基本料金 | 月額~500円/1ID | 月額~1500円/1ID |
従量料金 | お問い合わせください | お問い合わせください |
グロース X マーケティング編(with コラーニングアプリ)
「グロース X マーケティング編」は、デジタルマーケティングに関する学習コンテンツが充実している人材育成サービスです。インサイドセールスでも役立つ「新規獲得施策」「既存顧客との関係構築」などのコンテンツも含まれているので、学習して損はないでしょう。
料金プラン
プラン名 | 〜10名 | 〜20名 | 〜30名 |
---|---|---|---|
初期費用 | 300,000円 | 300,000円 | 300,000円 |
基本料金 | 月額100,000円〜 | 月額160,000円 (@¥8,000) | 月額200,000円 (@¥6,666) |
従量料金 | – | – | – |
まとめ
インサイドセールスの電話営業は、受付突破から始まります。受付を突破しないことには次のアプローチはできないので、本記事で紹介したコツを押さえてトークを改善してみましょう。
また、受付突破できるスキルを育成することも重要です。インサイドセールス担当者の育成には、本記事で紹介したようなサービスを活用し、効率的にスキルアップを狙いましょう。
当メディア「kyozon」では、インサイドセールス担当者に役立つツールやサービスを多数紹介しています。資料ダウンロードも可能なので、ぜひご活用ください。
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