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ChatGPT Team Plan(チームプラン)とは?法人向け機能・料金・始め方を解説!

投稿日:2024年6月17日 /

更新日:2024年7月8日

ChatGPT Team Plan(チームプラン)とは?法人向け機能・料金・始め方を解説!
● AI

2024年1月、ChatGPTから「Team Plan(チームプラン)」がリリースされました。最低利用人数が2人以上となっており小規模で利用できるため、中小企業、部門、プロジェクトチームなどでの小規模な単位でChat GPTを活用する際に最適です。

本記事では、Chat GPTのTeam Planに関する特徴やメリット、他プランとの比較、始め方などを紹介します。ビジネスで活用できる生成AIツール・サービスも紹介しているので、生成AIに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

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目次

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ChatGPTとは?

まずは「ChatGPT」とはどのようなものなのか、改めて理解しましょう。

ChatGPTは生成AIツールのひとつ

 

 



「ChatGPT」とは、米国のAI研究機関であるOpen AIにより開発された生成AIツールです。

そもそも「生成AI」とは、テキストや画像(写真、イラスト)、動画、音声などを生成してくれる人工知能(AI)です。
学習していくことで、人間のようにクオリティの高いクリエイティブを生成できるようになるため、業務の質の底上げ効率化人手不足解消などに貢献すると期待されています。

ChatGPTは、テキストを生成するAIツールです。
ユーザーからの質問や依頼などに対して、対話型で回答を返してくれるツールで、使い勝手も手軽であるため日常生活から仕事まで幅広く活用されています。

具体的な活用事例

ChatGPTは、日常的な質問から専門性の高い質問まで多様なトピックに回答してくれます。
質問に回答するだけでなく、アイデア出しや要点の整理などにも応用できるため、以下のようにさまざまなケースで活用できます。

  • メール文面の作成
  • 会議資料やプレゼン資料の構成作成
  • 文章の添削・校正
  • 文章の外国語翻訳
  • 特定のトピックに関する情報収集やアイデア出し
  • 長文の文章の要約作成

このほかにも多様な活用事例があります。

●具体的な活用事例が知りたい方は、下記の記事もご参考ください●

ChatGPTとMicrosoft Copilotの違い

世の中には、ChatGPT以外の多岐にわたる生成AIツールが登場しています。
その中でも最近注目を集めているツールが、Microsoft社が開発した「Microsoft Copilot(コパイロット)」です。

Copilotは、WordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft製アプリと連携して使うことができ、業務効率化につながる以下のような作業を自動化できるツールです。

  • 文章・要約の作成
  • グラフ・表の作成
  • データ分析
  • スライドの整理・生成

Microsoftの公式ページではCopilotを「AIアシスタント」と称しているように、Microsoft製アプリの活用をさらに促進するためにサポートしてくれる存在と言えます。
一方、ChatGPTはチャットボットのように対話型でユーザーの質問や依頼に答えるツールです。起動するとすぐに利用でき、手軽に質問を投げかけられる点がメリットです。

AIを使うシーンや目的などに合わせて、ChatGPTとCopilotを使い分けると良いでしょう。

【参照】
ChatGPTと Microsoft Copilot: 違いは何ですか?|Microsoft
Copilot Lab|Microsoft

ChatGPT Team Planとは

2024年1月、ChatGPTから、組織で活用できる「Team Plan(チームプラン)」が発表されました。
ここでは、ChatGPT Team Planについて解説します。

Team Planの特徴

ChatGPT Team Planは、大企業向けのプラン「ChatGPT Enterprise」よりも小規模で利用できるプランのため、中小企業だけでなく部署やプロジェクトチーム単位などでの利用もおすすめです。
最低利用人数は2人のため、2人以上のチームであればTeam Planを使用できます。

チームメンバー間で情報を共有したり、特定のメンバーに権限を設定したりできるため、ChatGPTを介してチームの連携が深まると同時に、チームメンバーのスキル底上げができるでしょう。

他のプランとの違い

ChatGPTには、Team Plan以外にも「無料版」「Plus」「Enterprise」といったプランが展開されています。それぞれの特徴を簡単に比較してみましょう。

プラン名利用単位無料/有料言語モデル管理機能
無料版個人無料GPT-3.5なし
Plus個人月額20ドル/ユーザーGPT-3.5
GPT-4
GPT-4o
なし
Team Planチーム月額25ドル/ユーザー ~GPT-3.5
GPT-4
GPT-4o
あり
Enterprise企業お問い合わせGPT-3.5
GPT-4
GPT-4o
あり

(※2024年6月時点)

利用料金や言語モデルなどに違いがあるため、プランを選択する際は目的や用途などに応じて最適なプランを選びましょう。

なお、詳細や最新情報については公式サイトをご確認ください。

Team Planのメリット

Team Planでは、無料版やPlusなどの個人向けプランにはないメリットがあります。

ビジネスに関するデータや対話内容は学習に活用されない

AIツールは、新しい情報についての学習を重ねるたびに精度を高めていく仕組みです。
ChatGPTも同様で、ユーザーがChatGPTに入力した情報や対話内容などから学習を重ね、回答の精度を高めます。

しかし、ビジネスでChatGPTを利用する人にとっては、メール文や会議資料などビジネスに関する情報を入力すると、個人情報や機密情報の漏えいにつながるのではないかと心配する人も多いでしょう。
その点に関して、Team Planであれば対話内容は学習に使用されません。そのためビジネスに関する重要な情報を入力したとしても外部に漏れることはなく、セキュリティ面で安心です。

ただし、ChatGPTを運営しているOpen AIには情報を閲覧される可能性はゼロではありません。

プロンプト実行数の上限があがる

DALL·E3、ビジョン、ブラウジング、高度なデータ分析ツールなどの実行上限数が上がります
これにより、より多くのデータの視覚化や洞察の抽出、コンテンツ生成などを行うことができます​​​​。 

カスタムGPT(GPTs)のアクセス制限ができる

ChatGPTには、自分仕様にカスタマイズしたGPTを作成できる「GPTs」という機能があります。
プログラミングを必要とせず、対話形式で作成できることでも注目を集めています。
AIの利活用に長けた人材が作成したGPTsを共有することで、技術的スキルがないメンバーでも高品質のアウトプットを得ることが可能です。

GPTsは個人のみで利用することもで、一般に公開することもできます。
Team Planに加入している場合、作成したGPTはチームのワークスペース内で限定して共有する設定ができ、これによりメンバーだけがアクセス可能となります。
この限定共有は情報セキュリティを強化し、また、退職や契約終了などでメンバーがワークスペースを離れた際にはアクセス権が失効するため、情報漏洩のリスクも低減します。

Team Planで気になる疑問を解決!

Team Planを利用するにあたり、いくつか気になる点があるのではないでしょうか。
以下に「よくある質問」の形式で注意点をまとめましたので、ぜひご参考ください。

Q.他のチームメンバーが閲覧できるのか

A.同じチーム内に入っている自分以外のメンバーが、自分が入力したプロンプトなどを閲覧することはできません。同様に、自分が他のメンバーの情報を閲覧することも不可能です。 
ただし、共有する場合はリンクで共有が可能です。

Q.以前、個人で使用していたChatGPTのデータを移行できるか

A.チャット履歴と作成したGPTsは移行できます。ただしデータ統合を一度行うと元に戻せないため注意しましょう。

Q.複数のチームを作成することができるか

A.ChatGPTのTeam内で複数のTeamを作成することはできません。ただし、Enterpriseプランであればドメインを分けて使用できるため、企業に紐づけて部署やチームなどに細分化して使えます。

Q.Team外のメンバーにカスタムGPT(GPTs)を限定公開できるか

A.できません。Teamに入っているメンバー以外の人にカスタムGPTを共有したい場合、対象者にTeamに入ってもらう必要があります。
一般公開すれば、Team内で限定公開はできませんが誰でも利用することができます。

Team Planの料金形態

Team Planは、ユーザーごとに月額の利用料金が発生します。また、年払いと月払いでは月額料金が異なります。

プラン年払い月払い
月額25ドル30ドル

支払いはクレジットカード決済のみとなっており、2名より契約が可能です。

なお、上記は2024年6月時点の情報です。料金は変動する可能性があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。

Team Planの始め方

すでにChatGPTを使用している人は、簡単なステップでTeam Planに移行できます。

  1. ホーム画面で「Upgrade plan」を選択する
  2. 「Upgrade to Team」を選択する
  3. ワークスペース名を設定する
  4. 支払い方法とユーザー数を設定する
  5. 連絡先とクレジットカード情報を登録する

上記の方法でTeam Planへの申し込み完了後、メンバーを招待することができます。

とはいっても、セキュリティが気になる方は、法人向けChatGPTの利用も一つの手段です。
法人向けChatGPTには以下のようなサービスがあります。

法人向けChatGPTサービス5選

ビジネスシーンで活用できるAIツールや、AIに関するサービスは多岐にわたります。
ここでは、AIツールおよびAIサービスを5選紹介します。

  • 社内の活用状況を分析したい場合におすすめ
    → サービス1|ユーザーローカルChat AI(株式会社ユーザーローカル)

  • 部門や目的に応じた生成AIツールを使いたい場合におすすめ
    → サービス2|exaBase(株式会社エクサウィザーズ)

  • 高性能なAIモデルをすぐに使いたい場合におすすめ
    → サービス3|Edge AIモデル(エッジテクノロジー株式会社)

  • 生成AIツールをどのように導入してよいかわからない場合におすすめ
    → サービス4|生成AI導入支援サービス(TIS株式会社)

  • ChatGPTの効果的な活用方法を相談したい場合におすすめ
    → サービス5|生成AIソリューション PoCサービス(JTP株式会社)

サービス1|ユーザーローカル Chat AI(株式会社ユーザーローカル)


株式会社ユーザーローカルが提供する「ユーザーローカルChat AI」は、自社独自のChatGPTを構築して利用できる法人向けクラウドサービスです。

100種類以上のプロンプトテンプレートが用意されているため、業務効率化につながります。
また、どの社員がいつどのように使っているのか分析でき、社内の利用状況を把握したうえで定着を促進できます。

サービス2|exaBase 生成AI(株式会社エクサウィザーズ)


株式会社エクサウィザーズが提供する「exaBase」は、企業向けの生成AIプラットフォームです。

2024年6月現在、以下のツールが提供されています。

  • exaBase 生成AI
  • exaBase IRアシスタント
  • exaBase 採用アシスタント
  • exaBase ロープレ

部門や目的に応じて最適な生成AIツールを利用できるため、部門特有の業務に関しても効率化が図れるでしょう。

サービス3|Edge AIモデル(エッジテクノロジー株式会社)


エッジテクノロジー株式会社の「Edge AIモデル」は、自然言語処理や画像処理、データ分析などに関する同社が保有するAIモデルを活用して、企業の課題解決に貢献するサービスです。

AIモデルをビジネスに活用するためには、大量のデータをAIに学習させなければなりません。
しかし「Edge AIモデル」はすでに膨大な情報を学習しているため、高性能なAIモデルをスピーディに導入できます。

サービス4|生成AI導入支援サービス(TIS株式会社)


生成AIに興味があっても最初の一歩が踏み出せない企業には、TIS株式会社の「生成AI導入支援サービス」がおすすめです。

企画立ち上げからシステム開発、運用支援まで一気通貫でサポートしてくれるため、生成AIをどのように導入して活用していけば良いのかわからないという企業でも安心して任せられるでしょう。
同社の生成AIプラットフォームを活用することで、構築の期間を短縮することも可能です。

サービス5|生成AIソリューション PoCサービス(JTP株式会社)


JTP株式会社の「生成AIソリューション PoCサービス」は、ビジネスで安心して利用できるChatGPT環境を通じ、業務課題の解決につなげるサービスです。

利用状況の分析やプロンプトの指導などを行い、社内への運用定着や効果的な利用促進が見込めるサービスです。
「そもそも生成AIやChatGPTを使ったことがない」という企業に向いていると言えるでしょう。

まとめ

ChatGPTをビジネスで活用する企業は増えています。
Team Planを活用することで、よりチーム内の業務効率化や情報共有につながり、
チームの連携が強化されると同時にチーム力を底上げできる可能性があります。
すでにChatGPT Plusなどを使っている場合は、簡単にTeam Planに移行できます。

また、本記事ではChatGPT Team Plan以外にも、ビジネスで活用できるAIツール・サービスを紹介しました。
自社に適したAIツールやサービスを活用し、最新技術を用いた業務効率化を図ってみてはいかがでしょうか。

 

●kyozonでは生成AIに関する情報を紹介する記事を掲載しています。こちらもぜひ読んでみてください●

 

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執筆:西  並子
編集:平山 理沙

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