IP電話のメリット
IP電話を利用するメリットは、大きく7つあります。
- 基本料や通話料が安くなる可能性がある
- 初期費用が抑えられる
- 電話加入権を買う必要がない
- PCやスマホを子機にできる
- システムとの連携がしやすい
- 人数の増減に対応できる
- 拠点が複数の場合も一括管理が可能
それぞれについて解説します。
基本料や通話料が安くなる可能性がある
IP電話は、従来のアナログ電話と比較して通話料金が安くなる可能性があります。従来の電話回線は、距離に応じて通話料金が高くなっていました。
一方で、IP電話には以下の3つの特徴があり、基本料や通話料が安く抑えられます。
- 距離が離れても通話料が一定
- 海外への発信も安価で行える
- 同じプロバイダへの通話料金が無料(光電話は無料通話サービスを行っていない可能性もある)
このような理由から、従来のアナログ電話よりも通話料や基本料金が安くなる可能性があります。
初期費用が抑えられる
IP電話は機器設置や配線工事を行う必要がなく、インターネット回線があれば利用できます。
アナログ電話の工事費は意外と高価になりますが、IP電話であれば工事費などが必要ありません。
ただしインターネット回線がない場合は、インターネットの工事が必要になります。
電話加入権を買う必要がない
IP電話であれば、インターネット回線を利用して、音声をデータ化して相手に届ける仕組みのため、電話加入権を購入する必要がありません。
050番号は無料で、市外局番の利用ができるほか安定性を維持しやすい特徴をもつ「0ABJ番号」も安価に取得することができます。
従来のアナログ回線を利用した固定電話では、電話加入権を購入する必要があります。050番号とは、050からはじまる11桁の電話番号のことです。
0ABJ番号とは、03や06などの市外局番から始まる電話番号形式の1つで、全10桁の電話番号のことを指します。
PCやスマホを子機にできる
IP電話は、スマホやPCを使って通話することができます。
固定電話であれば、外出時に電話に出られずに折り返すといった手間を省くことができます。
そのため、問い合わせへの対応漏れなどの機会損失が防げるメリットがあります。セキュリティの観点から、プライベートと社用携帯を分けて社員に持たせるのが一般的です。
システムとの連携がしやすい
インターネット回線を利用するIP電話には、様々なシステムやアプリケーションとの連携がしやすいメリットがあります。
例として、通話内容を録音するシステムと連携することで、録音が容易になったり、社内の電話帳をWebで一括管理し、簡単な操作で発信するように出来たりするなど多くの仕組みを実現できます。
人数の増減に対応できる
IP電話は、工事不要で簡単に電話回線の数を調整できるため、社員数の増減があった場合にも対応しやすい特徴があります。社員が減った場合もすぐに回線を廃止でき、使用していない電話回線の料金などの余計なコストが発生しません。
社員が増えた場合も、回線をすぐに増やすことができるので、人数の増減に対応できます。
拠点が複数の場合も一括管理が可能
社内の電話をIP電話のネットワークでまとめることで、複数拠点がある場合でも電話システムを一括で管理することが可能です。
拠点ごとに電話回線の導入や保守管理を行う必要がなくなるため、人員の有効活用に繋がります。
IP電話の利用に向いている企業の特徴
ここからは、IP電話を利用すべき企業の特徴について解説します。
電話を利用することが多い
IP電話は、基本料金、通話料金ともに安く抑えることができるため、電話を利用する機会が多い企業にはメリットが大きくなります。営業先や取引先との社外利用だけでなく、社内でのやり取りが多い企業にとってもコストカットに繋がります。
さらには、同じプロバイダーで契約している相手との通話料が無料になる場合もあるので、全国に支店や事務所がある場合は、大きなメリットとなります。
国際電話をかけることが多い
国際電話をかけることが多い企業も、IP電話のメリットが大きくなります。
IP電話は、距離に応じて通話料金が高くなることがないので、海外への通話料金も安くなります。海外に事務所がある、海外のお客様や取引先とのやり取りが多い、海外出張が多い企業にとってIP電話を取り入れるメリットが大きくなります。
複数の電話番号が欲しい
ビジネスユースなどで、複数の電話番号がほしいという場合にもIP電話はおすすめです。
導入も簡単に行えるため、「電話番号とFAX番号の2つを用意したい。」など会社で複数の電話番号を利用したい企業におすすめです。
まとめ
IP電話の主なメリットは、以下の通りです。
- 基本料や通話料が安くなる可能性がある
- 初期費用が抑えられる
- 電話加入権を買う必要がない
- PCやスマホを子機にできる
- システムとの連携がしやすい
- 人数の増減に対応できる
- 拠点が複数の場合も一括管理が可能
基本的に、従来のアナログ回線を利用した電話からインターネット回線を利用したIP電話への移行は、コストカットの面でメリットがあります。
特に、電話を利用する機会が多い企業や国際電話をかけることが多い企業は、大幅なコストカットを期待できます。IP電話は、ビジネスシーンに適した電話回線のため導入を検討してみるのも良いでしょう。