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SaaSとは?意味や特徴、代表的なサービスをわかりやすく解説!

投稿日:2023年1月30日 /

更新日:2023年7月21日

SaaSとは?意味や特徴、代表的なサービスをわかりやすく解説!
● SaaS● クラウドサービス● 情報管理

デジタル化やDX推進に伴い、SaaSという言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。

SaaSとは「Software as a Service」の略で、「サース」または「サーズ」と読み、「サービスとしてのソフトウェア」を意味します。

国内全体がデジタル化社会の実現に向けた取組を推進していく以上、新たな概念や言葉を正しく理解することは必要不可欠です。

そこで本記事では、SaaSの知識をあまり持っていない方に向けて、SaaSの特徴やメリット・デメリット、代表的なサービスのカテゴリーを徹底解説します。

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SaaSとは「サービスとしてのソフトウェア」

SaaSとは「サービスとしてのソフトウェア」

SaaSとは「Software as a Service(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)」の略で、「サース」または「サーズ」と読み、販売事業者がクラウドサーバー上で提供しているソフトウェアを利用できるサービスのことを指します。

例えば、ビジネスチャットツールのChatworkやSlack、Microsoftが提供しているWordやExcelが該当します。従来のサービスはCD‐ROMとしてライセンス販売されたものを購入し、インストールして利用するのが主流でした。

またSaaSは、「ASP(Application Service Provider)」とよく似ていると言われますが、ASPはサービスを提供する事業者やビジネスモデルを指している点で異なります。

  • SaaS:販売事業者がクラウドサーバー上で提供しているソフトウェアを利用できるサービス
  • ASP:サービスを提供する事業者やビジネスモデル

 

特徴1.インターネット環境があれば利用可能

1つ目の特徴は、インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも利用が可能な点です。

SaaSは、契約をしたアカウントに対してサービスを提供しているため、使用するデバイスが違っていても利用できます。

これにより、オフィスだけではなく自宅や外出先でもサービスが利用できるため、リモートワークをはじめとした場所を選ばない自由な働き方に欠かせないサービスといえるでしょう。

 

特徴2.複数人数での同時作業が可能

2つ目の特徴は、データの管理や編集を複数人で同時作業できる点です。

SaaSにはドキュメント機能やストレージ機能が搭載されているため、1つのファイルを共有して作業ができるようになっています。

身近なところでイメージしやすいのは、Googleが提供しているGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシート、Googleスライドです。

 

SaaSサービスの代表的なカテゴリー8つを紹介

次に、SaaSの代表的な8つのカテゴリーをご紹介します。

SaaSにはどのようなソフトウェアが含まれるのか把握していきましょう。

  1. ビジネスチャット
  2. Web会議システム
  3. プロジェクト / タスク管理
  4. スケジュール管理
  5. オンラインストレージ
  6. ERP
  7. CRM / SFA
  8. 会計ソフト

一つずつ順番に解説します。

 

ビジネスチャット

SaaSの代表的なサービスとして挙げられるのが「ビジネスチャット」です。

自社の部署や企画メンバー、協力企業やフリーランスなど幅広い層の間でのコミュニケーションを可能とします。

リアルタイム性の高いコミュニケーションが取れるため、スムーズな業務の進行に役立つサービスです。

 

Web会議システム

働き方改革によるリモートワークで必須ツールとなったのが「Web会議システム」です。

Web会議システムを活用することで、文字だけでは伝えにくい情報をリアルタイムで共有できるため、プロジェクトの効率化や信頼関係の構築にも役立ちます。

複数人でのリモート会議やセミナーを行う際には、画面共有や録画、議事録の自動作成などの便利な機能が使えるのも特徴です。

 

プロジェクト / タスク管理

チームでプロジェクトを進めていく際、メンバー一人ひとりのタスクや業務の進捗状況を把握しておく必要があります。

そこで役に立つサービスが「プロジェクト / タスク管理」です。

SaaSはどこからでもアクセスが可能なため、メンバーがその場にいなくても管理を可能とします。

 

スケジュール管理

SaaSのスケジュール管理サービスを活用し、効率的にスケジュール管理を行う企業も多くなってきています。

サービスの中には、無料で利用できるものや、グループ単位でのスケジュール共有を可能とするものもあるため、目的や用途に応じた選択ができます。

 

オンラインストレージ

SaaSの「オンラインストレージ」は、オンライン上でデータを編集・自動保存できるため、保存したファイルやデータを逐一ダウンロードする手間が省けます。

また、ひとつのファイルを複数人で共有できることから、情報の伝達がスピーディーに行える点は非常にメリットです。

 

ERP

ERPは「Enterprise Resources Planning」の略で、企業の経営資源を一元管理し有効活用するシステムです。

ERPには、クラウド型ERPとオンプレミス型ERPがあり、前者は「インターネット上にシステムを構築し、ユーザーがアクセスするシステム」で、後者は「自社のサーバー上にシステムを構築して利用するシステム」となっています。

 

CRM / SFA

CRMは「Customer Relationship Management」の略で、顧客関係管理と訳されます。一方で、SFAは「Sales Force Automation」の略で、営業活動自動化と訳されます。

CRMとSFAは、どちらも顧客情報管理を主体としたシステムですが、取り扱う顧客情報が異なる点には注意しましょう。

CRMは、すべての顧客情報を管理することで、営業に関わるあらゆる部署と連携しながら事業戦略を立てていくときに活用されるサービスです。

それに対してSFAは、案件情報や商談情報などの折衝情報を管理し、営業の効率化を図るときに利用されます。

したがって、システムを活用する目的が異なる分、利用できる機能も違ってくるため、サービスを選択する際には、まず目的を明確にしておく必要があります。

 

会計ソフト

大企業や中小企業、個人事業主といった事業形態は問わず、ビジネスをする以上必ずしなければいけないのが会計です。その会計の業務負担を軽減してくれるのが「会計ソフト」。

SaaSの会計ソフトのほとんどが、法改正にも自動で対応してくれるため、会計ソフトを利用するのとしないのとでは、業務効率に圧倒的な差が生まれます。

大企業から個人事業主まで、規模に合わせてさまざまな機能やプランが選べるようになっています。

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SaaSを導入する3つのメリット

SaaSのサービスを導入し、有効活用できれば業務の効率化や生産性の向上につながります。

では、具体的にどのようなメリットがあるのかを紹介します。

 

導入コストが安い

SaaSはすでに構築されているサービスを、必要な物だけ選んで利用できるため、導入時のコストを抑えられます。

また導入後は、月額料金や年額料金で利用でき、そこには管理コストも含まれているため、ランニングコストも抑えられます。

 

保守管理の手間がかからない

自社でシステム管理をする必要がなく、すべて提供元が管理を行います。

セキュリティ対策、最新バージョンへのアップデートなどは提供元が随時更新してくれるため、ソフトウェア管理に対する不安要素が解消されます。

 

最新の機能が利用できる

SaaSを提供している企業は、高いシステム開発能力を持っています。

開発した機能やサービスは、タイムリーでアップデートや提供がおこなわれるため、常に最新の機能が利用できます。

 

SaaSを導入する3つのデメリット

導入するにあたっては、デメリットも知っておく必要があります。

デメリットを知らないまま導入してしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性もありますので、事前にしっかりと把握しておきましょう。

 

セキュリティ管理が必要になる

SaaSはインターネットを利用したサービスなので、セキュリティ対策を万全に取らなければ情報漏洩してしまう危険があります。

提供元で、最新のセキュリティ対策がされていたとしても、利用者がネット環境のセキュリティ対策をしなければ何の意味もありません。

外出先で利用する際、安易にfreeWi-Fiに接続してしまうと、アカウント情報が盗まれてしまう可能性もあります。

そのためSaaSを導入する際には、アカウント情報の取り扱いなどの規約を作る必要があります。

 

機能が限定される

SaaSはすでに構築されているシステムを使用するため、自社で利用しやすいようにカスタマイズができません。

導入する前に、自社で利用したい機能があるかを確認してから利用しなくてはいけません。

 

利用が制限される場合がある

インターネット環境やサービスの状況によって、SaaSが一時的に利用できなくなる場合があります。

また、提供元がバージョンアップや修正などのメンテナンスを行う際にも、利用できなくなる場合があります。

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似ているサービスPaaSとIaaSとの違いを解説

似ているサービスPaaSとIaaSとの違いを解説

SaaSと似たサービスに「PaaS(パース)」と「IaaS(イアース / アイアース)」があります。

クラウドは事業者が提供する範囲によって、大きく3つに分類されます。

  1. IaaS(イアース / アイアース)
  2. PaaS(パース)
  3. SaaS(サース / サーズ)

事業者が提供する範囲を、業界では俗に構成要素と呼び、この構成要素は利用者の作業自由度や開発コストに大きく影響します。

それでは、「PaaS」と「IaaS」には、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

 

PaaSの特徴|開発に必要なプラットフォームを利用できる

PaaSは「Platform as a Service」の略で、アプリケーションソフトを実行するためのサーバーやネットワークに加えて、OSやミドルウェアを提供しているサービスです。

利用者側からすると、面倒な開発環境が整備されているためサービスの開発に注力できるメリットがあります。

代表的なものとしては、「Amazon Web Services」や「Google App Engine」などがあります。

 

IaaSの特徴|システムを構築するためのインフラを利用できる

IaaSは「Infrastructure as a Service」の略で、システムの構築に必要な仮想サーバやハードディスクなどのインフラを提供しているサービスです。

利用者側からすると、カスタマイズの範囲が広く自由に構築が可能ですが、ハードウェアやネットワークの知識が必要で高い能力が要求されます。

また、セキュリティ対策を講じる必要もあります。代表的なものとしては、「Amazon Elastic Compute Cloud」「Microsoft Azure」などがあります。

 

まとめ

SaaSは、販売事業者がクラウドサーバー上で提供しているソフトウェアを利用できるサービスです。

インターネット環境さえあればいつでもどこでも使えるため、リモートワークをはじめとした多様な働き方に適したサービスとなっています。

導入コストが抑えられるだけでなく、保守管理の必要もないため、自社の負担が軽減できるメリットがあります。

ライセンス費用を支払って購入するパッケージ型とは異なり、アカウントの増減だけで済むため、お試しで導入してみるのもいいでしょう。自社に必要なサービスを見極め、業務の効率化に活かしてみてはいかがでしょうか。

 

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