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スパムメールとは?見分け方や被害事例・対策をまとめて解説

投稿日:2023年7月7日 /

更新日:2023年7月7日

スパムメールとは?見分け方や被害事例・対策をまとめて解説
● セキュリティ● セキュリティ強化

「スパムメール」と聞いて、漠然と危険なメールであることは想像できても、具体的にどのような内容のメールであるのか、よくわからないと感じる方は多いのではないでしょうか。
スパムメールは扱いを間違えると、個人情報の漏洩や経済的な被害などに陥ってしまうので注意が必要です。
そこで、今回はスパムメールの特徴や見分け方、対策に至るまで幅広くご紹介します。

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目次

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 スパムメールとは?

スパムメールのイメージ

スパムメールとは、受信者へ向けて一方的に送信される迷惑な電子メールのことです。一般的には、広告、詐欺、詐欺行為、不正なプロモーション、またはコンピュータウイルスやマルウェアの配布などを目的として送信されることが多いですが、いずれにせよ不正な目的を持つメッセージを含んでいます。

スパムメールの特徴は、一気に大量に送信され、受信者が関心を持たない場合や許可を得ていない場合でも送信される点です。送信者は、不正な手法を使用して電子メールアドレスを収集することも多く、受信者が投稿したウェブサイトのコメント欄や、ショッピングサイトの登録情報、不正なデータベースなどのデータが使用されていることもあります。

スパムメールは、受信者に不快感や迷惑をもたらすだけでなく、ウイルスを含む等、悪意のある添付ファイルやリンクを含む場合、コンピュータや個人情報の安全にも脅威を与えることがある厄介な存在です。

なぜ今でもスパムメールは無くならないのか

さまざまなスパムメール対策が存在し、法律の整備も進んでいる中、それでもスパムメールが無くならない理由としては、低コストで簡単にスパムメールを大量に送れてしまう点にあります。

極端に言えば、送信先のメールアドレスを持っていて、メールを送れるツールさえあれば、簡単にスパムメールは送れてしまいます。

ダイレクトメールやチラシ、はがき、手紙などと比べると、圧倒的にコストパフォーマンスに優れていて、尚且つ効率的に収益を得られることからITリテラシーが進んだ今も無くならないと言えます。

スパムメールの見分け方

受信したメールがスパムメールであるかを見分けるためには、受け取ったメールの内容がヒントになります。
ここからは、スパムメールを見分ける際のポイントをご紹介します。

メールアドレスはいつもと同じか

スパムメールか否かを見分けるためには、まずは送信元のメールアドレスが普段通りであるか否かをチェックしましょう。

基本的に、スパムメールは不明な送信元や怪しいドメインから送られることが多いです。送信元のメールアドレスを確認し、信頼できる送信元かどうかを判断しましょう。

また、近年は実在する企業のアドレスを装ってスパムメールを送信する事例もあります。「o」の文字を「0」に置き換えたり、読みは同じでもスペルが異なる英表記のアドレスもあるので注意深くチェックすることが大切です。

メールの宛先は正しく書かれているか

スパムメールを見極める際には、送信元だけではなく宛先にも目を向けることが大切です。宛名が間違っていないか、そもそも宛名があるかをチェックするだけでも、スパムメールであるか否かを見分けやすくなります。

スパムメールの送信者はメールアドレス以外の情報を得ていないことが多く、宛先を書いていないことが少なくありません。本来、ビジネスに関するメールや自ら会員登録などをしたうえで送られるメルマガなどであれば、必ず宛先を入れてあるものです。

仮に宛先が無い、もしくは間違っているようであれば、スパムメールを疑ったほうがいいでしょう。

日本語は正しいか

メールの本文を読んだときに、日本語に誤りがある場合はスパムメールである可能性があります。
敬語が間違っていたり、「てにをは」の使い方が曖昧であったりする場合、外国人によるスパムメールの疑いがあります。

スパムメールの被害事例

スパムメールのイメージ

実際に、スパムメールにはどのような被害事例があるのでしょうか。
ここからは、スパムメールで比較的多い被害事例についてご紹介します。

情報漏洩

スパムメールの被害事例として、まず挙げられるのが情報漏洩です。

スパムメールの中には、フィッシング詐欺の手法を用いたケースもあり、不正な方法で個人情報を入手しようとします。偽の銀行やオンラインサービスのメールを装ったり、不正なリンクを提供したりすることで、受信者に個人情報やログイン情報を入力させようとするのです。

また、スパムメールには、悪意のある添付ファイルやリンクが含まれることがあります。これらのファイルやリンクを開くと、マルウェアやスパイウェアがコンピュータに侵入し、個人情報を盗まれるといった被害事例が存在するのです。

取引先を装った送信者への送金

スパムメールの中には、取引先を装って企業に入金を促すメールを送るケースもあります。

企業の担当者が、スパムメールであると気が付かないまま、入金依頼に応じてしまい多額の損失を出してしまったといった事例も実際に存在するほどで、年々その手口は巧妙化している状態です。

暗証番号の漏洩

スパムメールでは、暗証番号の漏洩に関する被害事例が多発しています。

フィッシング詐欺の一環として、スパムメールが偽の銀行やオンラインサービスのメールを装ったり、不正なリンクを提供したりすることがあります。これにより、受信者が自分の暗証番号やアカウント情報を入力するように誘導されてしまうのです。

実際、「偽のサイトと気が付かずに普段使っているパスワードを入力してしまった」といった被害は数えきれないほど存在しています。

振り込め詐欺

スパムメールの被害事例として比較的多いのが振り込め詐欺です。

振り込め詐欺は、スパムメール送信者がメールを通じて受信者に対し、高額な報酬や儲けの機会を装ったり、寄付の依頼をしたりすることで、金銭をだまし取る手法です。

具体的なメールの内容はさまざまですが、よくあるのが高額な報酬やビジネスチャンスを提供する代わりに入金を促すメールや、災害被災地や慈善団体への寄付を依頼するといった内容などがあります。受信者に金銭を振り込むように求める詐欺的な手法であり、実際の寄付ではなく、詐欺者の利益のために金銭が使用されることがあります。

架空請求

スパムメールの被害事例の一つが「架空請求」です。架空請求は、スパムメールとして偽の請求書や請求メッセージを送信し、受信者から不当な支払いを引き出そうとする詐欺の手法です。

また、中には、支払い期限の迫る請求書や支払いの催促などの内容が含まれることもあります。受信者は急いで支払いを行うように促され、パニックに陥ることで詐欺者の要求に応じてしまうといった事態に陥ることが少なくありません。

悪質なサイトへの誘導

スパムメールには悪質なサイトへの誘導に関する被害事例があります。

スパムメールを通して受信者を誤ったウェブサイトに誘導し、詐欺やマルウェアに感染させることなどが目的です。

ウイルス感染

スパムメールの被害事例として、以前から多いのがウイルス感染です。スパムメールには、添付ファイルやリンクが含まれることがあり、これらがマルウェアやウイルスを含んでいる可能性があります。

実際、スパムメールには、実行可能なファイルやマクロを含むファイルなどが添付されていることがあります。スパムメールと気が付かないまま受信者がこのファイルを開くと、ウイルスやマルウェアがシステムに感染し、個人情報の盗難やシステムを乗っ取られてしまうなど、さまざまな被害に陥ってしまうのです。

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スパムメールへの対策

スパムメールのイメージ

スパムメールを受信しないためには、一体どのような対策をしたらいいのでしょうか。
ここからは、すぐにできる効果的なスパムメール対策についてご紹介します。

メールサーバでフィルタリング設定を行う

スパムメールを受信しないための対策として、まずできるのがメールサーバでのフィルタリング設定です。

メールサーバのフィルタリング設定は、受信するメールをスパムや不正なメールから保護し、不要なメールをブロックするための効果的な手段です。特定のドメインからの受信を拒否したり、逆に許可したメールアドレスのみを受信できるようにしたりするなどの活用法があります。

迷惑メールフィルタの設定を行う

スパムメールの対策として迷惑メールフィルタの設定を行うことは有効な方法の一つです。迷惑メールフィルタは、受信したメールを自動的に分類し、スパムや迷惑メールと判定されたメールを特定のフォルダに移動するなどの処理を行います。

とはいえ、完全にスパムを防ぐことは難しいため、他の対策と併用して使用することが推奨されます。

ホワイト・ブラックリストの設定を行う

ホワイトリストやブラックリストの設定もあります。

ホワイトリストは、信頼できる差出人やドメインのリストであり、ホワイトリストに登録された差出人からのメールは特別な扱いを受け、通常のフィルタリングよりも優先的に受信されます。ホワイトリストに登録することで、重要なメールや信頼できる差出人からのメールが誤ってスパムと判定されることを防ぐことができます。

一方、ブラックリストは、スパムや迷惑メールの送信元やドメインのリストであり、ブラックリストに登録された差出人からのメールはブロックされるか、迷惑メールフォルダに自動的に移動されます。ブラックリストは、特定のスパムメール送信者からのメールをブロックするために使用されます。

添付ファイル・リンクを容易に開かない

スパムメールの対策として添付ファイルやリンクを容易に開かないことは非常に重要です。

うっかり添付ファイルや、リンクを開いてしまうと、そのままマルウェアやウイルスに感染してしまったり、フィッシング詐欺に遭ったりするリスクが高まります。

そのため、受信したメールは、まず送信元やメールの内容の信頼性を確認し、不審なメールや差出人に注意しましょう。確認してみて、疑わしいと感じたメールは開かないようにします。

アンチスパム機能を活用する

スパムメールの対策としてアンチスパム機能の活用は有効です。

アンチスパム機能は、メールクライアントやメールサービスプロバイダが提供する機能であり、スパムメールを自動的に検出し、適切な処理を行う役割を果たします。

アンチスパム機能は、メールクライアントやメールサービスプロバイダの設定やオプションで利用できます。

アンチスパム機能の有効化や適切な設定を行うことで、スパムメールの受信を制限し、不要なメールの削減に役立てることができるでしょう。

もしスパムメールを開いてしまったらどうすればいいのか

スパムメールのイメージ

きちんと注意していても、うっかりスパムメールを開いてしまう可能性はゼロとは言い切れません。
万が一、スパムメールを開いてしまった場合、どうしたらいいのかを以下で解説します。

ネット接続を遮断する

もしも、スパムメールを開いてしまった場合、すぐにネット接続を遮断しましょう。

すでに何度も本記事で触れている通り、スパムメールには、マルウェアやウイルスが添付されていることがあります。

ネット接続を遮断することによって、感染したマルウェアやウイルスが外部との通信を制限されます。これにより、被害の拡大や追加のマルウェアのダウンロードを防ぐことができます。

ウイルススキャン・チェックを行う

万が一スパムメールを開いてしまった場合、ウイルススキャン・チェックを行いましょう。

ウイルススキャンは、セキュリティソフトウェアを使用してコンピュータやデバイスをスキャンし、マルウェアやウイルスの検出を行うことができる機能です。開いてしまったメールや添付ファイルをウイルススキャンすることで、潜在的なマルウェアの検出や除去を行うことができます。

ウイルススキャンは、感染の早期発見と対処に役立つ重要な手法ですが、被害を防ぐうえで万能な機能では無いため、他の対策と併用して使用することが推奨されます。

情報を変更・停止する

スパムメールを開いてしまったときにできる対策として、不正サイトに入力してしまった情報を、正規のサイト側で変更もしくは停止することが挙げられます。

偽サイトと気が付かずに個人情報やアカウント情報を入力してしまうと、その情報を悪用されてしまうリスクがあります。

そのため、銀行口座、メールアカウント、オンラインショッピングなどに関連するパスワードや個人情報は速やかに変更しましょう。

まとめ

スパムメールのイメージ

現在、さまざまな対策が開発されていたり、法律の整備が進んでいる状況ですが、なかなか無くならないのがスパムメールです。思わぬ被害を防ぐためにも、私たち自身がスパムメールに関する正しい知識を得て、しっかりと被害予防・対策に努めることが重要です。

普段、メールの送受信を行うことが多い方は、スパムメールの予防・対策のためのヒントとして本記事の内容を実践してみてはいかがでしょうか。

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