クラウドサーバーおすすめ10選を紹介
まずはじめに、おすすめのクラウドサーバーについて特徴や料金プランを紹介します。
この記事でおすすめするクラウドサーバーは以下の10選です。
サービス名 | 料金体系 | 無料プラン |
Amazon Elastic Compute Cloud | ・無料(12カ月) ・有料プラン 要問い合わせ | あり |
Google Compute Engine | 従量課金 要問い合わせ | 90 日間 300ドル相当の無料トライアル |
GPUSOROBAN | ・従量契約 50円/1時間・1台 ・月額契約 33,000円/月・1台 | 無料トライアル (3日間) |
さくらのクラウド | 月額1,540円~ | 要問い合わせ |
IDCFクラウド | 500~90,500円 ※参考例・構成により異なる | 要問い合わせ |
Clara Cloud | ・LG(共有プラン) 初期費用 40,000円 25,000~100,000円/月 | 要問い合わせ |
Z.com Cloud | 2,772~183,744円/月 | 無料トライアル (30日) |
Alibaba Cloud | 要問い合わせ | 50以上のプロダクトで 無料トライアル |
ALTUS | ・ALTUS Basic ・ALTUS Isolate | 無料トライアル (14日間) |
CloudSigma | 例:小規模構成の場合 ・14,497円/月 ・128,849円/1年(10%引き) ・317,620円/3年(25%引き) | 無料トライアル (7日間) |
Amazon Elastic Compute Cloud
項目 | 内容 |
提供会社 | Amazon.com, Inc. |
料金体系 | ・無料(12カ月) ・有料プラン 要問い合わせ |
サポート体制 | ・AWSのサポートプラン ・開発者サポート(24時間365日テクニカルサポート) |
導入実績 | キャセイパシフィック航空、フォルクスワーゲン |
公式URL | https://aws.amazon.com/jp/ec2/ |
AWS(アマゾンウェブサービス)が提供するクラウドサービスの一つで、AWSに登録することにより12カ月間(1カ月あたり750時間)無料で利用できます。サーバーのスペックやリソースを柔軟に変更できる点が特徴で、ECサイトなどではキャンペーン時のアクセス集中などにも迅速な対応が可能です。
Google Compute Engine
項目 | 内容 |
提供会社 | Google LLC |
料金体系 | 従量課金 要問い合わせ |
サポート体制 | 要問い合わせ |
導入実績 | スポティファイ、ツイッター |
公式URL | https://cloud.google.com/compute?hl=ja |
Google社が提供する、強固なセキュリティと安定性を持つクラウドサーバーです。豊富な仮想マシンのなかから、自社にマッチしたものを選択できます。導入時はパートナー企業からの支援や開発構築のサポートが受けられる点も安心です。
GPUSOROBAN
項目 | 内容 |
提供会社 | 株式会社ハイレゾ |
料金体系 | ・従量契約 50円/1時間・1台 ・月額契約 33,000円/月・1台 |
サポート体制 | 日本人スタッフによる無料技術サポート |
導入実績 | 東京大学、NTTPCコミュニケーションズ |
公式URL | https://soroban.highreso.jp/lp-comp-01/ |
高性能なGPUを安価に利用できるクラウドサーバーです。最新世代GPU「NVIDIA A100」や「NVIDIA A4000」を搭載しており、機械学習やシミュレーションにおける高速処理に対応。国産のクラウドサーバーであり、すべて国内のデータセンターにて運用される点も安心です。専任の日本人エンジニアによるサポートも利用できます。
さくらのクラウド
項目 | 内容 |
提供会社 | さくらインターネット株式会社 |
料金体系 | 例:1コア・1GBの場合 ・7円/1時間 ・77円/1日 ・1,540円/月 ※20日未満の利用は日割り計算 |
サポート体制 | ・チャットサポート ・メールサポート ・コールバック予約 ※24時間356日対応 |
導入実績 | メルカリ、三菱マテリアル |
公式URL | https://cloud.sakura.ad.jp/ |
データ転送量による従量課金がないため、リーズナブルに利用できるクラウドサーバーです。石狩市と東京都にデータセンターを分散して開設しているため、災害や障害時にも早急なデータのバックアップと復旧が見込めます。BCP・DR対策を重視する企業には安心して利用できるサービスといえるでしょう。
IDCFクラウド
項目 | 内容 |
提供会社 | 株式会社IDCフロンティア |
料金体系 | ・ミニマムプラン 500円/月 ・リモートVPN接続プラン 22,800円/月 ・大容量ネットワークプラン 90,500円/月 ※参考価格 |
サポート体制 | ・標準サポート(無料) ・プレミアムサポート(月額5,000円) |
導入実績 | SHOWROOM、ドリコム |
公式URL | https://www.idcf.jp/cloud/ |
もっともシンプルな構成では、月額500円から利用できるクラウドサーバーです。シンプルなUIとAPIに定評があり、すばやく簡単にシステム構築が可能です。セキュリティ面も堅牢で、DDoS対策を標準装備しています。
Clara Cloud
項目 | 内容 |
提供会社 | 株式会社クララオンライン |
料金体系 | ・LGプラン(共有) ・専有プラン |
サポート体制 | ・標準サポート ・障害対応(常時・営業時間内) ・再起動(常時) |
導入実績 | アッカ・インターナショナル、日本電算企画 |
公式URL | https://cloud.clara.jp/ |
ハイパフォーマンスなNutanixベースの仮想化基盤サービスを、サブスクリプションで利用できるクラウドサーバーです。各スペックは必要に応じカスタマイズが可能。比較的自由な開発環境を構築しつつ、面倒な保守運用はお任せで対応してくれます。バージョンアップや障害対応の保守運用も月額利用料に含まれており、自社エンジニアのリソース不足の解消にもつながります。
Z.com Cloud
項目 | 内容 |
提供会社 | GMOインターネットグループ株式会社 |
料金体系 | 例 ※1時間あたりの料金も設定 |
サポート体制 | ・標準サポート(無料) ・プレミアムサポート(月額33,000円~) |
導入実績 | 要問い合わせ |
公式URL | https://cloud.z.com/jp/ |
国内No.1のサーバー運用実績を誇るクラウドサーバーです。幅広いラインナップの仮想サーバーを取り揃えており、事業規模に応じた柔軟なインフラ構成が可能です。直感的に使えるUIにも定評があり、ブラウザ上でリソース管理から料金の確認まで簡単におこなえます。サポート体制も手厚く人気の理由の一つです。
Alibaba Cloud
項目 | 内容 |
提供会社 | アリババ株式会社 |
料金体系 | 要問い合わせ 無料トライアル多数 |
サポート体制 | 要問い合わせ |
導入実績 | 資生堂、ヒューレット・パッカード |
公式URL | https://www.alibaba.co.jp/service/alibabacloud/ |
世界200ヵ国以上でグローバル展開しているクラウドサーバーです。豊富なトライアルが魅力で、50以上ものプロダクトを無料で体験できます。日本においては、3カ所のデータセンターで国内ユーザーをサポート。世界規模のサイバー攻撃に対抗する、高度なセキュリティ体制を構築しています。
ALTUS
項目 | 内容 |
提供会社 | GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社 |
料金体系 | ・ALTUS Basic 全27プラン |
サポート体制 | ・通常サポート ・プレミアムサポート |
導入実績 | 要問い合わせ |
公式URL | https://altus.gmocloud.com |
6,000件以上の導入実績を誇る、コストパフォーマンスに優れた国産のクラウドサーバーです。Webサイト構築や検証・開発環境に最適な「ALTUS Basic」、業務システムや基幹システム構築向けの「ALTUS Isolate」の2種類をラインナップしています。
CloudSigma
項目 | 内容 |
提供会社 | 株式会社アイ・ピー・エス・プロ |
料金体系 | 例:小規模構成の場合 14,497円/月 128,849円/1年(10%引き) 317,620円/3年(25%引き) |
サポート体制 | ・チュートリアル動画閲覧 ・チケット発行 |
導入実績 | 要問い合わせ |
公式URL | https://lipse.jp/cloudsigma/ |
コストパフォーマンスのよいクラウドサーバーです。低価格で予算化しやすい料金体系に定評があり、構成の自由度が高い点が特徴です。OSの制限はなく、導入後でもスペックを簡単に変更できます。一時的なアクセス急増にも、転送量とストレージ容量を自動/手動で追加でき、柔軟な対応が可能になります。
クラウドサーバーとは
クラウドサーバーとは、クラウド上に構築されたサーバー環境のことを指します。自社施設内にサーバー設備を購入・設置することなく、課金制でサーバーを利用できるため、費用を抑えつつサーバー環境を構築できる点が特徴です。
クラウドサーバーを活用するメリット
オンプレミスのサーバー環境を構築する場合、自社内への機器の設置や設定作業をエンジニアが行うため、稼働までに相応の時間が必要です。その点、クラウドサーバーは、自社内に機器を設置する必要がないため初期費用がかからず、すぐに利用を開始できるメリットがあります。そのほかのメリットについては以下が挙げられます。
構成の自由度が高くスペック変更が容易
類似サービスであるレンタルサーバーやVPSでは、スペック変更やカスタマイズ時は契約の変更が必要です。クラウドサーバーはこうした制約がなく、比較的自由にカスタマイズができます。契約後でも状況に応じた転送量やストレージ容量の変更が可能であり、繁閑の状況に応じた最適な構成を柔軟に適用できることが利点です。
障害・故障に強い
クラウドサーバーは、オンプレミスサーバーやレンタルサーバーと比較して、負荷が軽い点が特徴です。サーバーダウンが起こりにくいため、事業が停止してしまうといった事態が避けられます。また複数のサーバーで運用しており、1つのサーバーで障害が発生しても、別のサーバーで補うことが可能です。データセンターを複数の拠点に持つサービスでは、大規模災害時にも対応できる点が大きなメリットでしょう。
クラウドサーバー導入時の確認ポイント
月額利用料金の上限設定があるものや、転送量に応じ従量課金されるなど、料金体系はサービスによって違います。CPU数やストレージ容量などのスペックも、幅広いラインナップから選べるため、事業規模にマッチしたスペックを選べば、費用を抑えつつサーバー環境を構築できます。
セキュリティレベルを満たしているか
クラウドサーバー上で、人事情報や顧客情報を取り扱う場合は、特にセキュリティ面の確認が必要です。サイバー攻撃により情報漏洩が起これば、企業は大きな痛手を被ることになります。自社が求めるセキュリティレベルを満たしているか、そうでなければカスタマイズは可能か、必ず確認しておきましょう。
サポート体制は充実しているか
ひとたび障害が発生してサーバーがダウンした場合、事業全体が停止してしまう恐れがあります。そのため、障害対応、各種サポートは可能な限り手厚いサービスを選ぶことが望ましいといえます。メール・チャットよりも電話で、24時間365日体制のサポートを受けられると、より利便性が高いでしょう。
クラウドサーバーの導入でよくある質問
クラウドサーバーを導入する際によくある、3つの質問と回答を紹介します。
- クラウドサーバーとレンタルサーバーの違いは?
- クラウドサーバーを構築するのとオンプレミスはどちらがいい?
- クラウドサーバーを導入するデメリットはある?
クラウドサーバーをより詳しく理解してから検討したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
クラウドサーバーとレンタルサーバーの違いは?
クラウドサーバーとレンタルサーバーのおもな違いは次のとおりです。
- クラウドサーバー:クラウド上に構築したサーバーに専用サーバーを個別に立てる
- レンタルサーバー:一つのサーバーを複数のユーザーと共有するのが一般的
どちらもレンタルするという意味では同じですが、クラウドサーバーはレンタルサーバーとは違い、サーバーをほかのユーザーとは共有しないので、セキュリティ面やカスタマイズ性に優れているという特徴があります。
クラウドサーバーを構築するのとオンプレミスはどちらがいい?
コスト面で選ぶならクラウドサーバー、セキュリティ面とカスタマイズ性で選ぶならオンプレミスがおすすめです。
オンプレミスは自社に専用サーバーを設置するため、自社の規模や業務に合わせて自由度の高いカスタマイズが実現します。
しかし、初期導入のコストがかかる点や、運用・メンテナンスに専門性のある人材が必要になる点がデメリットと言えます。その点で言えば、クラウドサーバーは契約したサービスの範囲内でカスタマイズする必要があるものの、初期導入コストが低く、使用量に応じた契約となるため運用コストを抑えることができます。
クラウドサーバーを導入するデメリットはある?
クラウドサーバーはクラウド上のスペースを借り受けて自社のサーバーを構築するため、導入から運用まで一貫して自社で行う必要があります。
基本的な保守管理はサービス提供会社が行うのが一般的なので、自社サーバー(オンプレミス)と比較すると担当者にかかる負担は抑えられますが、ある程度の知識と技術を持った担当者を配置しなければいけません。
また、クラウドサーバーは使用量によって契約金額が変わるため、サーバーの規模が大きくなると運用コストが高くなる可能性があります。自社専用サーバーの費用と比較して、導入を検討してみてください。
クラウドサーバーを活用し変化に強いIT環境を構築しよう
クラウドサーバーは初期投資が少なく、柔軟にITリソースを確保できる点が大きな魅力です。事業規模の拡大を見込んでいる、アクセスが集中する可能性がある場合などは、状況に応じてサーバーを拡張することが必要です。環境変化の激しい、現代ビジネスに適した導入形態といえるでしょう。選定時のポイントを確認し、自社にマッチしたサーバー環境を構築していきましょう。