暗号化方式とは
暗号化方式とは、元のデータの文字列を「暗号化テキスト」という不規則な文字列に並び変え、第三者に悪用されないようにしたデータのことです。
データを暗号化するためには、暗号化専用サーバーで管理したり、専門業者に依頼したりなどが挙げられます。なお、暗号化したデータを元の状態に戻すことを「複合化」と言います。
大切なデータをサイバー攻撃や悪用などから守るためにも、暗号化しておくことが大切です。
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暗号化とハッシュタグ化の違い
ハッシュタグ化とは、特定の情報を第三者にバレたくない場合に使用するデータの変換方法です。ハッシュ関数を使用した計算方法を使用することからハッシュタグ化と言われています。
暗号化との大きな違いは、「複合化」を考えないことです。暗号化は暗号化データを受け取った人が特定のパスワードを入力することで、元のデータに戻せます。
一方でハッシュタグ化は一度データを変換してしまうと、元に戻せません。
暗号化方式の種類一覧
次に、暗号化方式の種類を紹介します。暗号化方式は大きく分けて3つあり、それぞれの暗号化方式に多数のアルゴリズムがあります。
【ストリーム暗号方式】
A5
CRYPT(1)
GCC
Chaos
Cryptosystem
LFSR暗号
RC4
SEAL
【ブロック暗号化方式】
3-Way
AES (Advanced Encryption Standard)
Blowfish
CAST128
CRAB
DES(Data Encryption Standard)
Triple DES
FEAL-N
FEAL-NX
GOST
IDEA
RC2
RC5
MULTI2
MYSTY
SAFER
SKIPJACK
暗号化方式の種類によって暗号化データの使用方法は異なるため、「共通鍵番号」「公開鍵番号」「ハイブリッド暗号方式」どれでデータを守るのかを決めておく必要があります。
暗号化方式のメリット
暗号化方式のメリットは、2つです。
【暗号化方式のメリット】 ・他人に悪用されない ・サイバー攻撃などのセキュリティ対策になる |
他人に悪用されない
暗号化方式のメリット1つ目が、他人に悪用されないことです。
というのも、データを暗号化方式で保管しておくことで、情報が漏えいしても閲覧や編集ができなかったり、情報の流出元を特定できたりするからです。
例えば、データを暗号化しておくと、ホームページを作成する際に第三者にホームページの詳細情報を隠せたり、社用パソコンの操作ログを残せたりなどができます。
このように、暗号化方式には、大切なデータの閲覧・編集を防げたり、誰がいつ情報を持ち出したのかを調べられたりするメリットがあります。
サイバー攻撃などのセキュリティ対策になる
暗号化方式のメリット2つ目は、サイバー攻撃などのセキュリティ対策になることです。というのも、サイバー攻撃によってデータが流出しても第三者からのデータ閲覧を防げるからです。現在、多くの中小企業がサイバー攻撃の標的とされています。
一般社団法人の「日本損害保険協会」が2019年に実施した調査によると、サイバー攻撃の対象とされる中小企業の割合は52.3%、実際にサイバー攻撃を受けた中小企業は20%という結果が出ています。
上記の結果から、中小企業の半数以上がサイバー攻撃に狙われていることがわかります。そのため、サイバー攻撃を受けてもデータを保護できる暗号化方式は、大きなメリットだと言えるでしょう。
暗号化方式のデメリット
一方で、暗号化方式のデメリットは2つです。
【暗号化方式のデメリット】 ・パソコンに負担がかかる ・データを復元できない可能性がある |
パソコンに負担がかかる
暗号化方式のデメリット1つ目は、PCに負担がかかることです。例えば、ハードディスクを暗号化したり、暗号化するソフトをダウンロードしたりすると、パソコンに負担がかかります。
使用しているパソコンのスペックにもよりますが、負担を少しでも減らしたい方は、容量が少ない暗号化ツールを使用しましょう。
データを復元できない可能性がある
暗号化方式のデメリット2つ目は、データが復元できない可能性があることです。なぜなら、暗号化したデータを元に戻すためにパスワードが必要だからです。
暗号化したデータのパスワードを紛失してしまうと、専門業者だとしてもデータを復元することは困難ですので、パスワードの紛失には気を付けましょう。
暗号化方式の注意点
暗号化方式の注意点は、2つです。
【暗号化方式の注意点】 ・第三者にパスコードがばれると悪用される可能性がある ・複雑なパスコードになりがち |
第三者にパスコードが流出すると悪用される可能性がある
大切なデータを暗号化したとしても、絶対に第三者に情報が流出しないとは限りません。なぜなら、設定したパスワードも第三者に流出してしまう可能性があるからです。
暗号化方式を元に戻すパスワードが流出すると、暗号化したデータを抜き取られたり、暗号化されたりする危険性があります。
また、使いまわしているパスワードや安全性の低いパスワードを使用していると、パスワードを解読される危険性もあるため注意しましょう。
複雑なパスコードになりがち
暗号化方式で設定するパスワードは、第三者から解読されないためにも複雑な文字列を使用したパスワードになるケースがほとんどです。そのため、パスワードを間違えて入力したり、パスワードを入力するのに時間がかかってしまったりします。
データを開くたびに複雑なパスワードの入力をしていると、「めんどくさい」と感じる方もいるでしょう。
暗号化方式の使い方
最後に、暗号化方式の使い方を3つ紹介します。暗号化方式を使用したい方は、こちらで紹介する方法を試してみましょう。
【暗号化方式の使い方】 ・暗号化ソフトを使用する ・ZIPファイルを活用する ・専門家に相談する |
暗号化ソフトを使用する
データを暗号化するには、各社が提供している暗号化ソフトを使用する方法があります。暗号化して送りたいデータがたくさんある方におすすめです。
暗号化ソフトは一度パソコンにインストールしておくと、メールなどで大切なデータを送信する際にすぐに暗号化方式にできます。
ZIPファイルを活用する
ZIPファイルを使用することで、データを暗号化することも可能です。こちらは、暗号化したいデータをZIPファイㇽ形式で圧縮して、パスワードを設定するだけです。誰でも簡単に送りたいデータを暗号化できます。
ZIPファイㇽで暗号化する場合は、ZIPファイルとパスワードは別々のメールで送信しましょう。なぜなら、ZIPファイㇽとパスワードをあわせて送ると、メールの送り先を間違った場合に情報が漏えいしてしまう可能性があるからです。
専門家に相談する
暗号化方式でデータをしっかりと守りたい方は、セキュリティ対策を専門とした業者に相談することをおすすめします。
そうすることで、無料で使用できる暗号化方式よりも、強力かつ安全な暗号化方式を設定してくれるでしょう。
暗号化したいデータが会社の機密情報や、取引先の情報や顧客情報などの大切なデータの場合は、情報漏れを防ぐためにも専門家に相談することが大切です。
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Pマークオートメーション機能で初めての方でもPマークを簡単に取得できるほか、チャットやコンサルタントとの打ち合わせなど、手厚いサポート体制が用意されているのも魅力です。
まとめ
今回は、暗号化方式について紹介しました。暗号化方式とは、元のデータ情報を「暗号化テキスト」という不規則な文字列に並び変えたデータのことです。
大切なデータを暗号化方式に変換すると、情報漏えいを防げたり、サイバー攻撃の対策ができたりなどさまざまなメリットが得られます。また、暗号化方式には多くの種類があり、簡単に暗号化できるものから時間をかけて暗号化するものまであります。
そのため、データの重要度次第では、自分で暗号化するのではなく、専門家にサポートしてもらいながら暗号化方式に変換することが大切です。