クラウドとは
クラウドとは、ユーザーがサーバーやストレージなどのインフラ、ソフトウェアを持っていなくても、インターネット上で必要に応じてサービスを利用できる仕組みのことです。
クラウドで提供されるサービスのことを「クラウドサービス」と言い、サービス内容や利用形態は様々なものがあります。
クラウドサービスと一口で言ってもサービスは非常に幅広いため、利用形態によって「SaaS」や「PaaS」、「IaaS」などに分類しているのです。
SaaSとは
SaaSとは「Software as a Service」の頭文字を取った略語で、「サース」と読みます。
名前の通り、SaaSはインターネット上でユーザーにソフトウェアを提供する形態のことです。
ソフトウェアは提供者側で稼働するため、ユーザーはソフトウェアをインストールせずにインターネット経由で自分に必要な機能を必要な分だけ利用することができます。
【代表的なサービス】
Google Workspace 、Gmail、Salesforce、Twitter
SaaSのメリット
- コスパが良い
- すぐに導入して利用できる
- 様々なデバイスで利用できる
- 複数人で同時に作業ができる
- 時間、場所を問わず利用できる
- アップデートをタイムリーに享受できる
SaaSのデメリット
- データの移行が難しい
- あまりカスタマイズできない
- セキュリティ対策が万全でないこともある
- メンテナンスや障害で利用が制限されることがある
PaaSとは
PaaSとは「Platform as a Service」の頭文字を取った略語で、「パース」と読みます。
PaaSはインターネット上でユーザーにアプリケーションソフトが稼働するためのハードウェアやOSなどのプラットフォームを提供する形態のことです。
ユーザーはプラットフォーム開発の手間やコストを削減できます。
【代表的なサービス】
Google Apps Engine、Microsoft Azure、IBM Cloud
PaaSのメリット
- すぐに開発作業ができる
- 開発コスト、手間を削減できる
- メンテナンスなどの手間を省ける
PaaSのデメリット
- 自由度が低い
- システムのセキュリティ対策が万全でないこともある
IaaSとは
IaaSとは「Infrastructure as a Service」の頭文字を取った略語で、「イァース」と読みます。
IaaSは情報システムの稼働に必要な仮想サーバやハードディスクなどのインフラを、インターネット上でユーザーに提供する形態のことです。
ユーザーは自分に必要なハードウェアのスペックやOSを利用することができます。
【代表的なサービス】
Google Compute Engine、Amazon Elastic Compute Cloud、IDCF Cloud
IaaSのメリット
- BCP対策ができる
- コストを削減できる
- 自由度が高く、環境構築しやすい
IaaSのデメリット
- 専門知識が必要
- 自分で管理・運用する必要がある
まとめ
ソフトウェアサービスは「①ネットワーク」「②ハードウェア」「③OS」「④ミドルウェア」「⑤アプリケーション」の５つの提供段階に区分できます。
したがって、SaaS、PaaS、IaaSもそれぞれ以下のように提供段階が異なります。
SaaS：アプリケーションまで全てを提供する
PaaS：ミドルウェアまで提供する
IaaS：OSのレイヤーから下層まで提供する
サービスによって出来ること、出来ないことが大きく異なりますので、自分が必要とする機能をよく考えたうえでクラウドサービスを導入してくださいね。
上手くサービスを導入すれば、業務の効率化や売上アップに繋がるでしょう。
