働き方改革の推進にツール導入が不可欠な理由

働き方改革の実現には、長時間労働の是正や生産性向上、多様な働き方への対応が求められます。しかし、これらを精神論や個人の努力だけで達成しようとすると、かえって現場の負担が増大し、改革が形骸化してしまうケースも少なくありません。そこで鍵となるのが、業務効率化を支援するITツールの導入です。ツールを活用することで、これまで手作業で行っていた業務を自動化し、コミュニケーションを円滑にし、時間や場所にとらわれない働き方を可能にします。本章では、なぜ今、働き方改革の推進にツール導入が不可欠なのか、その理由を深掘りしていきます。
そもそも働き方改革とは
働き方改革とは、2019年4月から順次施行された「働き方改革関連法」に基づき、政府が推進する一連の取り組みです。その目的は、少子高齢化による労働力人口の減少や、育児・介護との両立といった社会的な課題に対応し、「一億総活躍社会」を実現することにあります。
単に「残業を減らす」ことだけが目的ではありません。働き方改革は、主に以下の3つの柱で構成されています。
- 長時間労働の是正
時間外労働の上限規制が導入され、違反した企業には罰則が科されるようになりました。従業員の健康を守り、ワークライフバランスを改善することが狙いです。 - 多様で柔軟な働き方の実現
テレワーク、フレックスタイム制、時短勤務など、個々の事情に応じて働き方を選択できる環境を整備します。これにより、育児や介護などを理由とした離職を防ぎ、多様な人材が活躍できる社会を目指します。 - 公正な待遇の確保
正規雇用労働者と非正規雇用労働者(パートタイム、有期雇用、派遣など)との間の不合理な待遇差をなくす「同一労働同一賃金」の原則が定められました。雇用形態にかかわらず、誰もが納得して働ける環境を作ることが目的です。
これらの改革は、企業にとって遵守すべき法的な義務であると同時に、生産性を向上させ、優秀な人材を確保・定着させるための重要な経営戦略でもあるのです。
中小企業が抱える課題とツールによる解決策
働き方改革の重要性は理解していても、特にリソースが限られる中小企業にとっては、その推進に多くの課題が伴います。しかし、こうした課題の多くは、適切なツールを導入することで解決の糸口を見出すことができます。
ここでは、中小企業が抱えがちな課題と、ツール導入による具体的な解決策をまとめました。
| 中小企業が抱える主な課題 | ツール導入による解決策 |
|---|---|
| 人材不足・一人あたりの業務負荷増大 採用が難しく、一人が複数の業務を兼任しているため、常に業務に追われている。 | 定型業務や手作業を自動化し、情報共有を効率化することで、少ない人数でも生産性を維持・向上できます。創出された時間で、より付加価値の高いコア業務に集中できます。 |
| 長時間労働の常態化 業務の属人化や非効率な作業が多く、結果的に残業が当たり前になっている。 | 勤怠管理ツールで労働時間を正確に把握・可視化し、長時間労働の是正を促します。Web会議やチャットツールで移動時間や不要な会議を削減し、業務に集中できる環境を構築します。 |
| 情報共有の遅延・属人化 紙や口頭での情報伝達が中心で、「あの人しか知らない」という状況が多発。担当者不在時に業務が滞る。 | クラウドストレージやプロジェクト管理ツールで情報を一元管理し、誰もが必要な情報にいつでもアクセスできる体制を整えます。これにより業務の標準化が進み、属人化を防ぎます。 |
| コスト・ITリソース不足 専門のIT部門がなく、高額なシステム投資も難しいため、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進まない。 | 安価な月額制のクラウド型ツール(SaaS)を活用することで、初期投資を抑えつつ、必要な機能からスモールスタートできます。サーバー管理なども不要なため、IT専門人材がいなくても運用可能です。 |
| 法改正への対応 時間外労働の上限規制や有給休暇の取得義務化など、複雑な法改正に自社だけで対応するのが難しい。 | 法改正に自動でアップデート対応する勤怠管理や労務管理ツールを導入することで、専門知識がなくてもコンプライアンスを遵守した労務管理が実現でき、リスクを低減します。 |
このように、ツールは単なる業務効率化の道具ではありません。中小企業が抱える構造的な課題を解決し、持続的な成長を遂げるための強力な武器となるのです。
働き方改革を推進するツールの主な種類と役割

働き方改革を成功させるためには、自社の課題に合ったツールを正しく選定することが不可欠です。ツールは多岐にわたりますが、それぞれに得意な領域と役割があります。ここでは、働き方改革の推進に役立つ代表的なツールを6つの種類に分け、それぞれの役割と解決できる課題を具体的に解説します。自社にどのツールが必要かを見極めるための参考にしてください。
勤怠管理ツール
勤怠管理ツールは、従業員の出退勤時刻、休憩、休暇、残業時間などを正確に記録・管理するためのシステムです。2019年4月に施行された働き方改革関連法により、企業には「労働時間の客観的な把握」が義務付けられました。この法令遵守の観点からも、勤怠管理ツールの導入は急務となっています。テレワークやフレックスタイム制など、多様化する働き方にも柔軟に対応できるのが特徴です。
| 主な役割・機能 | 導入によって解決できる課題 |
|---|---|
| PCログ、GPS、ICカードなど多様な方法での打刻 | タイムカードの集計や手入力といったアナログ作業の撤廃と人為的ミスの防止 |
| 残業時間や有給休暇取得状況の自動集計と可視化 | 長時間労働の早期発見と是正、管理監督者へのアラート通知によるマネジメント強化 |
| 各種法改正への自動アップデート対応 | 法改正への対応漏れを防ぎ、コンプライアンスを遵守した労務管理の実現 |
コミュニケーションツール
コミュニケーションツールは、主にビジネスチャットツールを指し、社内の円滑な意思疎通を促進します。特にテレワークや複数拠点を持つ企業において、場所にとらわれないスピーディーな情報伝達と、組織の一体感醸成に貢献します。メールよりも手軽で、テーマごとに会話を整理できるため、業務効率の向上に直結します。
| 主な役割・機能 | 導入によって解決できる課題 |
|---|---|
| 1対1およびグループでのリアルタイムチャット | 形式的な挨拶が不要なため、メールに比べて迅速な意思決定や問題解決が可能 |
| ファイルや画像の簡単共有 | 関連情報を会話の流れの中で共有でき、「あのファイルどこだっけ?」という探す手間を削減 |
| 在籍状況(ステータス)の表示 | 相手が「オンライン」「会議中」「離席中」か一目でわかり、話しかけるタイミングを計りやすい |
情報共有・ファイル共有ツール
情報共有・ファイル共有ツールは、業務マニュアル、議事録、企画書といった様々なドキュメントやファイルをクラウド上で一元管理し、組織のナレッジとして蓄積・活用するためのプラットフォームです。「あの情報、誰が持っているんだっけ?」といった業務の属人化を防ぎ、組織全体の生産性を底上げします。誰がいつどこからでも最新の情報にアクセスできる環境は、効率的な共同作業の基盤となります。
| 主な役割・機能 | 導入によって解決できる課題 |
|---|---|
| クラウド上でのファイル一元管理とバージョン管理 | 個人のPCや部署のファイルサーバーに情報が散在するのを防ぎ、常に最新版へのアクセスを保証 |
| 高度な検索機能 | 必要な情報を探す時間を大幅に短縮し、本来の業務に集中できる環境を構築 |
| アクセス権限の詳細な設定 | 役職や部署に応じて閲覧・編集権限をコントロールし、情報漏洩リスクを低減 |
プロジェクト管理ツール
プロジェクト管理ツールは、プロジェクトの目標達成に向けて、「誰が」「いつまでに」「何を」やるのかというタスクを可視化し、チーム全体の進捗状況を共有するためのツールです。タスクの抜け漏れや認識のズレを防ぎ、プロジェクトを計画通りに遂行する上で強力な武器となります。ガントチャートやカンバンボードといった機能で、複雑なプロジェクトも直感的に把握できます。
| 主な役割・機能 | 導入によって解決できる課題 |
|---|---|
| タスクの作成、担当者・期限の設定 | 担当業務と責任の所在が明確になり、指示待ちや作業の重複を防止 |
| ガントチャートやカンバンなどによる進捗の可視化 | プロジェクト全体の遅延やボトルネックを早期に発見し、迅速な対策が可能に |
| タスクごとのコメントやファイル添付機能 | タスクに関連するやり取りを一元化し、情報が分散するのを防ぐ |
Web会議システム
Web会議システムは、インターネットを介して、遠隔地にいる相手と映像・音声でのコミュニケーションを可能にするツールです。社内会議はもちろん、顧客との商談、採用面接、ウェビナー開催など、幅広い用途で活用が進んでいます。移動時間と交通費を大幅に削減し、時間を有効活用することで生産性向上に大きく貢献します。災害時やパンデミック下におけるBCP(事業継続計画)対策としても非常に重要です。
| 主な役割・機能 | 導入によって解決できる課題 |
|---|---|
| 映像と音声によるリアルタイムコミュニケーション | 遠隔地の従業員や顧客との物理的な距離の壁を取り払い、円滑な意思疎通を実現 |
| 画面共有機能 | 資料やPC画面を共有しながら説明することで、対面と遜色ない質の高い会議や商談が可能 |
| 録画機能 | 会議の内容を録画して共有することで、欠席者への情報共有や議事録作成の手間を削減 |
ペーパーレス化ツール
ペーパーレス化ツールは、これまで紙でやり取りしていた契約書、請求書、稟議書、経費精算書などを電子化するためのツールの総称です。電子契約サービスやワークフローシステム、経費精算システムなどがこれに該当します。「ハンコを押すためだけに出社する」といった非効率な働き方をなくし、承認プロセスの迅速化とコスト削減を実現します。また、書類の物理的な保管スペースが不要になり、検索性やセキュリティも向上します。
| 主な役割・機能 | 導入によって解決できる課題 |
|---|---|
| 各種申請書や契約書の電子化とオンラインでの承認(ワークフロー) | 押印や書類回覧のための出社が不要になり、テレワークを強力に推進 |
| 経費や交通費のスマートフォン申請・精算 | 領収書の糊付けやExcelへの手入力といった煩雑な作業をなくし、経理部門と申請者の双方の負担を軽減 |
| 電子帳簿保存法への対応 | 法要件を満たした形で請求書や領収書を電子保存し、コンプライアンスと業務効率化を両立 |
失敗しない働き方改革ツールの選び方|7つの重要ポイント

働き方改革を成功させるためには、自社の課題に合ったツールを正しく選ぶことが不可欠です。しかし、市場には多種多様なツールが存在するため、「どれを選べば良いかわからない」と悩む担当者の方も少なくありません。もし選び方を間違えれば、導入コストが無駄になるだけでなく、現場の混乱を招き、かえって生産性を低下させてしまうリスクもあります。ここでは、ツールの導入で失敗しないために押さえておくべき7つの重要な選定ポイントを解説します。
導入目的を明確にする
ツール選定において最も重要なのが、「何のためにツールを導入するのか」という目的を明確にすることです。「流行っているから」「他社が導入しているから」といった曖昧な理由で導入すると、活用されずに形骸化してしまう可能性が高くなります。まずは自社が抱える課題を洗い出し、その課題を解決するためにどのような状態を目指すのかを具体的に定義しましょう。
| 目的の例 | 背景にある課題 | ツールに求める役割 |
|---|---|---|
| 長時間労働の是正 | 従業員の残業が常態化し、労働基準法の遵守が危ぶまれる。心身の健康への影響も懸念。 | 客観的な労働時間の可視化、サービス残業の防止、残業申請・承認プロセスの効率化。 |
| 生産性の向上 | 会議や報告書作成に時間がかかり、本来のコア業務に集中できない。情報共有が属人化している。 | コミュニケーションの迅速化、情報の一元管理、定型業務の自動化。 |
| 多様な働き方への対応 | 育児や介護と仕事の両立が難しく、優秀な人材が離職してしまう。テレワーク制度を導入したい。 | 場所を問わないコミュニケーション環境の構築、ペーパーレス化の推進、勤怠状況の正確な把握。 |
このように目的を具体化することで、数あるツールの中から本当に必要な機能が何かを見極めることができます。
誰でも簡単に使える操作性か
どんなに高機能なツールでも、従業員が使いこなせなければ意味がありません。特に中小企業では、専任のIT担当者がいないケースも多く、導入後の問い合わせ対応に追われる事態は避けたいところです。そのため、ITリテラシーの高低にかかわらず、全従業員が直感的に操作できることは非常に重要なポイントです。マニュアルを熟読しなくても基本的な操作がわかるような、シンプルで分かりやすいインターフェース(UI)のツールを選びましょう。ツールの定着と効果を最大化する鍵となります。
費用対効果が見合っているか
ツールの導入には、初期費用や月額のライセンス費用など、さまざまなコストが発生します。単に価格が安いという理由だけで選ぶのではなく、投資したコストに対して、どれだけの効果(リターン)が見込めるかという費用対効果(ROI)の視点で判断することが大切です。削減できる人件費や経費、向上する生産性などを総合的に評価しましょう。多くのツールでは、利用するユーザー数や機能に応じて複数の料金プランが用意されています。自社の規模や利用目的に合った、無駄のないプランを選択することがコストを最適化する上で重要です。特に、将来的な従業員数の増減や事業拡大の可能性も考慮し、柔軟にプラン変更ができるかも確認しておくと安心です。
強固なセキュリティ対策が施されているか
業務で利用するツールは、企業の機密情報や顧客情報、従業員の個人情報などを扱います。万が一、情報漏洩が発生すれば、企業の社会的信用を大きく損なうことになりかねません。そのため、クラウドサービスを利用する上で、セキュリティ対策が万全であるかは、ツール選定における絶対条件です。選定時には、以下のようなセキュリティ項目が満たされているかを確認しましょう。
- データの暗号化:通信経路(SSL/TLS)や保存データが暗号化されているか。
- アクセス制限:IPアドレスによる接続元制限や、役職に応じた権限設定が可能か。
- 不正アクセス対策:二段階認証やシングルサインオン(SSO)に対応しているか。
- 監査ログ:「いつ」「誰が」「何をしたか」の操作履歴が記録・確認できるか。
- 第三者認証の取得:「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)」や「プライバシーマーク」などの認証を取得しているか。
これらの対策は、企業の重要な情報資産を守り、従業員が安心してツールを利用するための基盤となります。
導入後のサポート体制は十分か
ツールは導入して終わりではありません。実際に運用を始めると、「操作方法がわからない」「エラーが発生した」といった問題が必ず発生します。そのような時に、迅速かつ的確なサポートを受けられる体制が整っているかは、ツールの安定運用に直結する重要な要素です。サポート体制を確認する際は、以下の点をチェックしましょう。
| 確認項目 | チェックポイントの例 |
|---|---|
| サポート窓口の種類 | 電話、メール、チャットなど、自社が利用しやすい問い合わせ方法が用意されているか。 |
| サポートの対応時間 | 平日の日中のみか、土日祝日や夜間も対応しているか。 |
| サポートの質 | 導入時の設定を支援してくれるサービスや、専任の担当者がつくプランがあるか。 |
| 自己解決のための情報 | オンラインマニュアルやFAQ、活用方法に関するセミナーなどが充実しているか。 |
特に導入初期は不明点が多く発生するため、手厚いサポートが受けられるベンダーを選ぶとスムーズな立ち上がりが期待できます。
既存システムや他のツールと連携できるか
多くの企業では、すでに何らかの業務システム(人事給与システム、会計ソフト、顧客管理システムなど)を導入しています。新たに導入するツールがこれらの既存システムと連携できない場合、データの二重入力が発生したり、情報が分断されたりして、かえって業務が非効率になる恐れがあります。例えば、勤怠管理ツールで集計した勤怠データを、給与計算ソフトに手入力する作業は大きな負担です。API連携などによって既存システムとデータを自動で同期できるツールを選べば、このような手間を削減し、業務プロセス全体をシームレスに効率化できます。現在利用しているツールや、将来的に導入を検討しているツールとの連携性も視野に入れて選定しましょう。
無料トライアルで試せるか
公式サイトや資料だけでは、実際の操作感や自社の業務フローに合うかどうかを正確に判断することは困難です。導入後のミスマッチを防ぐ最も効果的な方法は、本格導入の前に、無料トライアル期間を利用して実際にツールを試してみることです。トライアル期間中は、単に機能を試すだけでなく、以下の点を確認しましょう。
- 操作性:ITに不慣れな従業員でも直感的に使えるか。
- 業務への適合性:実際の業務フローに沿って問題なく利用できるか。
- パフォーマンス:動作速度や安定性に問題はないか。
- サポートの対応:不明点を問い合わせた際の、サポート担当者の対応品質やスピードは十分か。
一部の従業員だけでなく、実際にツールを利用する複数の部署や立場の従業員に試してもらい、多角的なフィードバックを集めることが、自社に最適なツールを見極める上で非常に有効です。
【課題別】中小企業におすすめの働き方改革ツール15選

働き方改革の目的や企業が抱える課題は多岐にわたります。ここでは「勤怠管理」「コミュニケーション」「情報共有・プロジェクト管理」「Web会議・ペーパーレス化」という4つの課題別に、中小企業の導入実績が豊富で、使いやすさに定評のあるツールを厳選して15個ご紹介します。自社の課題解決に最も貢献するツールを見つけるための参考にしてください。
勤怠管理におすすめのツール
長時間労働の是正や正確な労働時間の把握は、働き方改革の第一歩です。手作業による集計ミスや不正打刻を防ぎ、人事労務担当者の負担を大幅に軽減するツールを紹介します。
KING OF TIME
株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する、導入企業数59,000社以上、利用ID数320万人以上を誇る市場シェアNo.1のクラウド型勤怠管理システムです。PCやスマートフォンからの打刻はもちろん、ICカード、指紋認証、顔認証など多彩な打刻方法に対応。変形労働時間制やフレックスタイム制など、中小企業で採用される複雑な勤務形態にも柔軟に対応できる点が大きな強みです。リアルタイムでの労働時間管理により、残業時間の超過を未然に防ぎます。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 市場シェアNo.1の実績と信頼性 | 多彩な打刻方法、リアルタイム労働時間管理、各種給与計算ソフトとの連携、アラート機能 | 月額300円/1人 |
ジョブカン勤怠管理
株式会社DONUTSが提供する「ジョブカンシリーズ」の一つで、シリーズ累計の導入実績は20万社を超えています。機能の豊富さとカスタマイズ性の高さが魅力で、企業の成長や規模の変化に合わせて必要な機能だけを選んで利用できるため、無駄なコストが発生しません。勤怠管理だけでなく、労務管理、給与計算、経費精算など、他のジョブカンシリーズと連携させることで、バックオフィス業務全体を効率化できます。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 必要な機能を選んで使えるカスタマイズ性 | シフト管理、休暇・申請管理、工数管理、LINE/Slack連携、GPS打刻 | 月額200円~/1人(機能数による) |
freee人事労務
freee株式会社が提供する、勤怠管理から給与計算、年末調整、労務手続きまでをクラウドで完結できるツールです。「freee会計」との連携が非常にスムーズで、日々の勤怠データを給与計算に自動で反映させ、経理・労務担当者の作業を劇的に削減します。特に、バックオフィス専門の担当者が少ない小規模な企業やスタートアップにおいて、経営者や他業務と兼任している担当者の強力な味方となります。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 勤怠管理から給与計算・労務まで一気通貫 | 勤怠打刻、給与計算自動化、年末調整、入退社手続き、マイナンバー管理 | 月額1,980円~(利用人数による) |
マネーフォワード クラウド勤怠
株式会社マネーフォワードが提供するクラウドサービス群の一つです。シンプルな操作画面で、ITツールに不慣れな従業員でも直感的に利用できます。同社の「マネーフォワード クラウド給与」や「マネーフォワード クラウド経費」と連携させることで、勤怠データが自動で給与計算や経費精算に連携され、転記ミスや二重入力の手間がなくなります。バックオフィス業務全体のDXを推進したい企業におすすめです。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| マネーフォワード クラウドシリーズとの強力な連携 | Web打刻・ICカード打刻、日次勤怠確認、有給休暇管理、プロジェクト別工数集計 | 月額300円~/1人 |
コミュニケーションにおすすめのツール
テレワークの普及により、社内コミュニケーションのあり方が大きく変化しました。ここでは、メールよりも迅速で、情報の整理がしやすいビジネスチャットツールを紹介します。雑談から重要な業務連絡まで、円滑な意思疎通を促進します。
Slack
世界中で利用されているビジネスチャットツールの代表格です。プロジェクトやチームごとに「チャンネル」を作成して会話を整理できるため、情報が属人化しにくく、後から参加したメンバーも過去の経緯を追いやすいのが特徴です。Google DriveやAsana、Zoomなど2,600種類以上の外部アプリと連携できるため、Slackをハブとして業務を効率化できます。IT企業やスタートアップで広く採用されています。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 豊富な外部アプリ連携と高いカスタマイズ性 | チャンネル別会話、ダイレクトメッセージ、音声・ビデオ通話、ファイル共有、ワークフロービルダー | 無料プランあり、有料プランは月額1,050円/1人~ |
Chatwork
Chatwork株式会社が提供する、国産のビジネスチャットツールです。日本のビジネス慣習に合わせて設計されており、ITツールに不慣れな人でも直感的に使えるシンプルな操作性が支持され、幅広い業種の中小企業で導入されています。チャット内でタスクを作成・管理できる機能が標準で備わっており、「言った言わない」や依頼漏れを防ぐのに役立ちます。社外のユーザーとも簡単に繋がれるため、取引先との連絡手段としても活用できます。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| シンプルで直感的な操作性とタスク管理機能 | グループチャット、タスク管理、ファイル共有、ビデオ・音声通話 | 無料プランあり、有料プランは月額700円/1人~ |
Microsoft Teams
Microsoft社が提供するコミュニケーションプラットフォームです。多くの企業で導入されている「Microsoft 365」のプランに含まれているため、すでにMicrosoft 365を契約していれば追加費用なしで利用を開始できる点が最大のメリットです。チャット、Web会議、ファイル共有(Word, Excel, PowerPointなど)の共同編集がシームレスに行え、Teams一つでコラボレーション業務の多くを完結できます。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| Microsoft 365との完全な統合 | チャット、Web会議、ファイル共有と共同編集、Planner(タスク管理)との連携 | 無料プランあり、Microsoft 365 Business Basic(月額750円/1人~)などに含まれる |
LINE WORKS
ワークスモバイルジャパン株式会社が提供する、ビジネス版のLINEです。多くの人が使い慣れたLINEの操作性をそのままに、管理者機能やセキュリティ機能を強化しており、プライベートのLINEアカウントと切り離して安全に利用できます。現場のパート・アルバイト従業員など、普段PCを使わないスタッフともスマートフォンで手軽に連絡が取れるため、小売業や飲食業、介護・医療現場などで重宝されています。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| LINEと同じ使いやすさで誰でもすぐに使える | トーク(チャット)、掲示板、カレンダー、アドレス帳、アンケート | 無料プランあり、有料プランは月額450円/1人~ |
情報共有・プロジェクト管理におすすめのツール
「あの資料どこだっけ?」「誰がどの作業を担当している?」といった非効率をなくし、チーム全体の生産性を向上させるツールです。ナレッジの蓄積や業務プロセスの可視化を実現します。
Google Workspace
Googleが提供するクラウド型グループウェアです。Gmail、Googleドライブ、カレンダー、Meet(Web会議)などがセットになっており、情報共有や共同作業に必要なツールがオールインワンで揃います。特にGoogleドキュメントやスプレッドシートは、複数人が同時に同じファイルを編集できるため、会議の議事録作成や資料のレビューが格段に効率化されます。高いコストパフォーマンスも魅力です。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| コストパフォーマンスに優れたオールインワンパッケージ | Gmail、カレンダー、ドライブ(ファイル共有)、ドキュメント・スプレッドシート(共同編集)、Meet(Web会議) | 月額680円/1人~ |
kintone
サイボウズ株式会社が提供する、業務改善プラットフォームです。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、自社の業務に合わせた業務アプリ(案件管理、日報、顧客リストなど)を作成できます。散在しがちなExcelファイルや紙の書類をkintoneに集約することで、情報共有を円滑にし、業務プロセスを標準化できます。100種類以上のサンプルアプリから始めることも可能です。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 専門知識不要で業務アプリを自作できる柔軟性 | 業務アプリ作成、プロセス管理、データベース機能、コミュニケーション機能、外部サービス連携 | 月額780円/1人~ |
Asana
プロジェクトとタスクの管理に特化したツールで、チームの仕事の進め方を根本から変革します。「誰が」「何を」「いつまでに」やるべきかを明確に可視化し、仕事の重複や抜け漏れを防ぎます。リスト、ボード(カンバン)、タイムライン(ガントチャート)など、プロジェクトの特性に合わせて最適な表示方法を選べるため、進捗状況が一目で把握できます。定期的な報告会議の削減にも繋がります。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 仕事の可視化による進捗管理の効率化 | タスク管理、プロジェクトの進捗管理(リスト、ボード、タイムライン)、レポート機能、自動化ルール | 無料プランあり、有料プランは月額1,200円/1人~ |
Backlog
株式会社ヌーラボが提供する、国産のプロジェクト管理ツールです。シンプルで親しみやすいデザインが特徴で、エンジニアやデザイナーだけでなく、マーケターや人事担当者など、非エンジニア職でも直感的に使える点が評価され、1万人以上が利用するサービスです。タスク管理の基本機能に加え、ガントチャートやGit/Subversion連携、Wiki機能などを備え、一つのツールでプロジェクトに関する情報の一元管理が可能です。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 非エンジニアにも分かりやすい国産ツール | 課題(タスク)管理、ガントチャート、Wiki、バージョン管理システム連携、カンバンボード | 月額2,640円~(30ユーザーまで) |
Web会議・ペーパーレス化におすすめのツール
移動時間やコストの削減、業務プロセスの迅速化に直結するツールです。テレワークの推進だけでなく、オフィスワーク中心の企業でも大きな効率化効果が期待できます。
Zoom
Web会議システムの代名詞ともいえるツールで、その安定性と使いやすさから世界中で広く利用されています。PCやスマートフォン、タブレットなど様々なデバイスから簡単に会議に参加でき、通信環境が不安定な場所でも比較的途切れにくい安定した接続品質に定評があります。画面共有や録画機能、ブレイクアウトルーム(分科会機能)など、オンラインでの円滑なコミュニケーションを支える機能が豊富です。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 圧倒的な知名度と安定した接続品質 | ビデオ・音声会議、画面共有、チャット、録画機能、ブレイクアウトルーム、ウェビナー機能 | 無料プランあり、有料プランは月額2,125円/1ライセンス~ |
クラウドサイン
弁護士ドットコム株式会社が提供する、国内シェアNo.1の電子契約サービスです。契約書や発注書などの書類をオンラインで送付し、相手方が同意するだけで契約締結が完了します。製本・押印・郵送といった手間や印紙代・郵送費を削減し、契約締結までのリードタイムを大幅に短縮できます。日本の法律に精通した弁護士がサービスを監修しており、法的な有効性も担保されているため、安心して利用できます。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| 契約業務のコスト削減とスピードアップ | 契約書の作成・送信、締結状況の確認、締結済み書類の保管、本人確認書類の連携 | 無料プランあり、有料プランは月額10,000円~ |
マネーフォワード クラウド経費
面倒な経費精算業務を自動化・効率化するクラウドサービスです。スマートフォンアプリでレシートを撮影すると、OCR機能で日付や金額が自動でデータ化され、手入力の手間を大幅に削減します。交通系ICカードの履歴読み取りや、法人カードの利用明細の自動取得にも対応。申請者・承認者双方の負担を軽減し、経費精算のために出社する必要がなくなります。
| 特徴 | 主な機能 | 料金プラン(目安) |
|---|---|---|
| レシート撮影やICカード連携による入力自動化 | 経費申請・承認、レシート自動読み取り、交通系ICカード連携、法人カード連携、仕訳データの自動作成 | 月額3,980円~(利用人数による) |
まとめ
働き方改革を成功に導くには、長時間労働の是正や生産性向上といった自社の課題解決に直結するツールの導入が不可欠です。しかし、多機能なツールをただ導入するだけでは、現場に定着せず失敗に終わる可能性があります。
重要なのは、本記事で解説した「導入目的の明確化」や「誰でも使える操作性」といった7つの選び方のポイントを基に、自社に最適なツールを慎重に選定することです。まずは無料トライアルなどを活用し、従業員の意見も取り入れながら、一歩ずつ改革を進めていきましょう。




