アシスト店長とは
アシスト店長とは、株式会社ネットショップ支援室が提供するEC管理システムです。
複数ECモール・自社ECサイトの受注状況や、処理するEC受注業務を一元管理できます。
アシスト店長の特徴は、下記の通りです。
- 領収書や納品書を発行できる
- 店舗を跨いだ顧客の購入回数を管理できる
- 店舗ごとの在庫の振り分けを自動で管理できる
また、顧客をリピーター化するCRM機能も実装されており、サンクスメールやフォローメールの自動送信、顧客状況を管理・分析したうえでのメール差し込み送信も行えます。
そんなアシスト店長の料金プランは、下記の通りです。
内容 | |
初期費用 | 50,000円 |
月額基本費用(〜1,000件) | 25,000円〜 |
月額基本費用は、受注件数が「1,001件〜=20円/件」「3,001件〜=15円/件」「5,001件〜=要問い合わせ」となるので覚えておきましょう。
また、オプション機能のカスタマイズは承っていないので注意が必要です。
アシスト店長の主な機能
アシスト店長の主な機能は、下記の7つです。
- 受注管理機能
- 顧客管理機能
- 分析機能
- 発送処理機能
- メール送信機能
- 在庫管理機能
- その他機能
それぞれ解説していきます。
受注管理機能
アシスト店長の受注管理機能の詳細は、下記をご覧ください。
機能 | 特徴 |
各モール・カートとAPI自動連携 | 受注取込や配送伝票番号更新の入出力作業を自動で行う |
受注ステータス自動進行 | 作業に応じてステータスを自動で移動できるので、 受注処理作業を最小化できる |
受注ステータス自動仕分け | 事前に設定した条件と合致した場合、 自動でステータスを移動できる |
出荷予定日自動設定機能 | 事前に店舗定休曜日と配送日数を登録しておくことで、 受注に対する出荷予定日を自動設定できる |
備考欄便利機能 | 顧客側で備考欄を編集せず注文した場合、 注文備考を空欄状態で取り込める |
注文分割機能(手動/自動) |
|
配送方法変換機能 | 注文個数に応じて、ポスト投函/宅配便へ変換できる |
データ検索条件のボタン化 | 受注一覧画面から、利用頻度の高い絞り込み条件を保存できる |
受注処理メールの一括配信 | 店舗ごとで使用するメールテンプレートを選択できる |
後払い決済API対応 | 出荷報告や与信の実行などがAPIで自動反映される |
Web納品書・領収書 | 納品書/領収書URLが受注単位で自動生成される |
また封入物管理機能では、購入回数や累計金額、過去の封入物・特定商品購入の有無といった細かな条件設定も行えます。
顧客ごとの封入物施策によって、リピーターを醸成できるでしょう。
顧客管理機能
アシスト店長の顧客管理機能の詳細は、下記をご覧ください。
機能 | 特徴 |
顧客管理機能 | 顧客単位の購入履歴を一覧で確認できる |
顧客自動名寄せ機能 |
|
顧客応対管理機能 | 顧客・受注単位での応対履歴を記録できる |
ちなみに顧客応対管理機能はオプションとなっており、「初期費用100,000円」「月額費用10,000円」で利用できます。
分析機能
アシスト店長の分析機能の詳細は、下記をご覧ください。
機能 | 特徴 |
分析機能 | 店舗・商品・年代・キャンセル理由・期間・期間別端末・支払い方法・配送方法別で集計が行える |
分析ツール |
|
CPM/RFM分析 | 自社独自の条件に基づいて分析やリスト抽出が行える |
また、分析ツールとCPM/RFM分析は、オプション機能なので覚えておきましょう。
発送処理機能
アシスト店長の発送処理機能の詳細は、下記をご覧ください。
機能 | 特徴 |
各種帳票印刷 | 納品書や領収書、請求書、TOTALピッキングリスト、 個別ピッキングリストの印刷をまとめて出力できる |
出荷用ソフトとの連携 | 配送伝票作成・送り状番号CSVの取り込みに対応している |
またオプション機能として、A3一体型・A4一体型の帳票を出力できます。
それぞれの初期費用と月額費用は、下記の通りです。
導入費用 | 月額費用 | |
A3一体型 | 100,000円 | 10,000円 |
A4一体型 | 50,000円 | 3,000円 |
A3一体型の出荷伝票はヤマト運輸のみ対応しており、後払いはクロネコ後払いサービスのみ対応しています。
A4一体型の出荷伝票は、クロネコ後払いサービスのみが対応しているので覚えておきましょう。
メール送信機能
アシスト店長のメール送信機能の詳細は、下記をご覧ください。
機能 | 特徴 |
メール自動差し込み機能 | 顧客条件や購入条件に合わせてメール送信内容が自動変更される |
ステップメール | 対象顧客リストをセグメントして、メールを配信できる |
ステップDM | シナリオの段階によってDM郵送をサポートする |
上記のステップメールとステップDMは、オプションなので覚えておきましょう。
在庫管理機能
アシスト店長の在庫管理機能では、複数店舗の商品とアシストIDを紐づけているため、店舗ごとで異なる商品コードを合わせる必要がありません。
店舗ごとの在庫数を振り分けて自動モールに反映するので、理想的な在庫管理を実現できます。
在庫数の振り分けは、下記の3つから選択・設定できます。
- 全店舗一律
- 数量で指定
- 割合(%)で指定
そのため、在庫調整の労力や手動ミスを防げるでしょう。
その他機能
アシスト店長のその他機能の詳細は、下記をご覧ください。
機能 | 特徴 |
zendesk連携 | ECの受注や在庫情報、顧客との コミュニケーションを一元化できる |
メールディーラー連携 | 顧客からメールを受信・確認すると、 ワンクリックでアシスト店長の受注管理画面に移動できる |
後払い一体型帳票出力オプション | 出荷伝票や受注伝票、納品書、後払い払込票を A3用紙で出力できる |
各機能の詳細については、アシスト店長公式サイトから問い合わせてみましょう。
アシスト店長を導入するメリット
ここまで、アシスト店長の主な機能をお伝えしました。
続いて、アシスト店長を導入するメリットを解説します。
- 複数ECショップを一元管理できる
- 在庫管理・発送処理が効率化される
- 顧客を育成・教育できる
ひとつずつ解説していきます。
複数ECショップを一元管理できる
アシスト店長を導入するメリットは、複数ECショップを一元管理できる点です。
導入することで受注時の作業時間を短縮できるだけでなく、受注の発生を見逃す心配もありません。
そのため、複数Webサイトの受注処理をスムーズに行えるでしょう。
在庫管理・発送処理が効率化される
アシスト店長は、在庫管理・発送処理を効率化できる点がメリットです。
効率化できる理由として、下記が挙げられます。
- 在庫数の振り分けを全店舗一律・割合(%)・数量で指定できるため
- 複数店舗の商品とアシストIDを紐付けて、店舗ごとで在庫を自動振り分けできるため
さらに送り状ソフトとも連携しているため、Web納品書やWeb領収書の発行も可能です。
顧客を育成・教育できる
アシスト店長の導入によって顧客を育成・教育できるので、売上アップにつながります。
育成・教育できる理由は、下記の通りです。
- 顧客備考にメモを残せる
- 顧客に対してフラグをつけられる
- 購入履歴から顧客リストを抽出できる
また、メール自動送信機能や購入内容・履歴に合わせて差し込み文章を変更できるので、販売促進戦略や顧客管理の構築、売上分析もできます。
アシスト店長の導入に向いている企業の特徴
ここまで、アシスト店長を導入するメリットをお伝えしました。
続いて、アシスト店長の導入に向いている企業の特徴を解説します。
- 顧客管理を改善したい
- 受注処理作業を効率化したい
- 注文・売り上げ分析がしたい
- 複数拠点で利用できる在庫管理システムを導入したい
ひとつずつ解説していきます。
顧客管理を改善したい
アシスト店長の導入は、顧客管理を改善したい企業に向いています。
具体的に顧客管理を改善できる施策として、下記が挙げられます。
- 顧客の購入行動を登録・管理できる
- 各モールの顧客情報を自動名寄せできる
ほかには顧客管理機能を活用すれば、顧客・受注単位で応対履歴の記録も可能です。
そのためアシスト店長は、顧客の行動履歴を正確に確認しながら、顧客満足度を高めたい企業に適しています。
受注処理作業を効率化したい
アシスト店長は、受注処理作業を効率化したいと考えている企業に向いています。
ショップ運営における受注処理作業は大きな負担であり、複数の店舗を運営しているとなおさらです。
しかしアシスト店長の導入によって、下記のメリットが得られます。
- 各モール・カートとAPI連携できるため、API対応店舗はCSVの入力作業が必要ない
- 受注段階でステータスが自動進行して、設定条件に合わせて自動振り分けされる
またメールの送信タイミングも設定できるので、受注から出荷までのフローを自動化できるでしょう。
注文・売り上げ分析がしたい
アシスト店長の導入は、注文・売り上げを分析したい企業に向いています。
アシスト店長は、下記に挙げるさまざまな角度からの分析が可能です。
- 購入者の行動や属性
- 日・月・年単位の比較
- 前年実績と前年比の数字
LTVを最大化させるには、正確な分析作業は欠かせません。
なので作業効率化や業務改善だけでなく、販売促進に活かしたい企業にも適したシステムです。
複数拠点で利用できる在庫管理システムを導入したい
アシスト店長は、複数拠点で利用できる在庫管理システムを導入したい企業に適しています。
インターネット環境が整っていれば場所を選ばず利用できるため、リアルタイムで複数店舗の情報共有が可能です。
また在庫振り分けを活用することで、自動的に複数店舗へ適正な在庫を振り分けられます。
そのため「在庫調整の作業コストを削減して、人的ミスも防ぎたい」と考えている企業にも向いています。
EC一元管理システムを選ぶときのポイント
ここまで、アシスト店長の導入に向いている企業の特徴をお伝えしました。
続いて、EC一元管理システムを選ぶときのポイントを解説します。
- 対応モール・カートの範囲は広いか
- 費用は予算内に収まっているか
- 顧客情報の管理や対応機能が搭載されているか
- 倉庫管理システムと連携できるか
- 無料トライアルがあるか
ひとつずつ解説していきます。
対応モール・カートの範囲は広いか
EC一元管理システムを選ぶ際は、対応モール・カートの範囲を確認しましょう。
例えば自社のカートシステムに未対応であれば、個別対応が求められます。
また、すでに自社で構築したECサイトを運用している場合は、スムーズな連携ができるかどうか事前に確認しなければなりません。
費用は予算内に収まっているか
EC一元管理システムの費用が、自社の予算内に収まっているか確認しておきましょう。
システムごとで料金形態が異なるため、自社サイトにとって最も費用対効果の高いものを選択する必要があります。
「オプションを柔軟に追加できるか」「企業規模が拡大した際の対応はどうなっているか」といった点は、確認すべきポイントです。
顧客情報の管理や対応機能が搭載されているか
EC一元管理システムを選ぶにあたって、顧客情報の管理や対応機能が搭載されているか確認しましょう。
長期的にECサイトを運営するには、新規顧客とリピート顧客の獲得が欠かせません。
そのため顧客管理機能を活用して、販促活動や集客に力を入れられるEC一元管理システムを選ぶ必要があります。
既存業務の効率化だけでなく、顧客情報管理による顧客育成・教育ができるかどうかも考慮しましょう。
倉庫管理システムと連携できるか
EC一元管理システムを選ぶ際は、倉庫管理システムと連携できるかどうか確認しましょう。
倉庫管理システムと連携することで、受注から出荷までの作業を自動化できます。
さらに、手作業による受注・発注作業が不要になり、ミスのない出荷をスピーディに行えるでしょう。
こちらの記事では、在庫管理システムの選び方や種類、代表的な在庫管理ソフトを20個紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
無料トライアルがあるか
EC一元管理システムは、無料トライアルが搭載されているかどうかも重要な点です。
契約前に試用することで、「必要だと思っていた機能だが、想像よりも使いづらい」などの発見を得られる可能性もあります。
まずは無料トライアルがあるEC一元管理システムを選んで、使用感を確かめましょう。
【kyozon編集部おすすめ】あわせて活用したいEC関連サービス
ここまで、EC一元管理システムを選ぶときのポイントをお伝えしました。
続いて、kyozon編集部がおすすめするEC関連サービスを3つ紹介します。
- 特攻店長 | EC運営の効率化
- クラフトカート | 総合ECカートシステム
- BuyeeConnect(バイイーコネクト) | 越境EC
それぞれ紹介していきます。
特攻店長 | EC運営の効率化
内容 | |
導入費用 | 100,000円 |
月額料金(税抜) |
※クラウドサーバを利用する場合、別途10,000円 |
機能 |
|
会社ごとに扱う商品が違うと思いますが、こちらのソフトでは企業ごとにカスタマイズも依頼出来るため、
守備範囲に関しては、他のソフトと比べ自由度がありました。
外部のソフトと無理やり紐づけできるなど、複雑な商品群を扱う会社様にとっては特に選択肢に入るかもしれません。
- 業種:IT/通信/インターネット系
- 会社名:非公開
- 従業員規模:31〜100人
- 部署:情報システム部門
- 役職:一般社員・職員
クラフトカート | 総合ECカートシステム
内容 | |
導入費用(税抜) | 59,800円 |
月額料金(税抜) |
|
機能 |
|
クラフトカートは、高機能なのに操作が簡単で、自由度の高いデザインやカスタマイズができます。購入フローも自分のドメインで統一されているので、ブランドイメージを損なわずに顧客に安心感を与えられます。また、定期購入やクーポンなどの販促機能も充実しており、リピート率や売上が向上しました。
クラフトカートを使ってみて、ECサイト運営が効率的かつ効果的になったと感じています。料金は他社よりも高めですが、決済手数料が無料なので、注文数が多い場合はコスパも良いと思います。ECサイト構築システムとしておすすめです。
- 業種:小売/流通/商社系
- 会社名:非公開
- 従業員規模:31〜100人
- 部署:営業・販売部門
- 役職:一般社員・職員
クラフトカートとは、「高機能で操作が簡単」と定評のあるECサイト構築サービスです。
販促機能が備わっており、ショップからの要望を受けてバランス良く拡張されています。
ショップの利便性を向上するため日々更新されているので、常に最新の機能が利用可能です。
また、購入フローなど全てのページデザインが編集できるので、自社のブランディングを構築できます。
BuyeeConnect(バイイーコネクト) | 越境EC
内容 | |
導入費用 | 0円 |
月額料金 | 0円 ※ダッシュボード機能を利用する場合は、月額5,000円 |
特徴 |
|
実際に使ってみると、とても簡単で使いやすかったです。タグを設置して、商品情報を入力するだけで、海外専用カートができあがりました。また、海外ユーザー向けのサポートも充実しており、安心して利用できました。
Buyee Connectの導入により、海外からの注文数が大幅に増加しました。また、海外ユーザーからの評価も高く、とても満足しています。
Buyee Connectは、越境ECを検討している方に、とてもおすすめのサービスです。手軽に海外対応を始めることができ、海外ユーザーからの評価も高いです。
- 業種:不動産/建設/設備系
- 会社名:クラシコム
- 従業員規模:11〜30人
- 部署:営業・販売部門
- 役職:係長・主任クラス
ECサイトにタグを1つ追加するだけで、世界約120ヵ国の国や地域での販売を可能にします。
越境EC支援実績は4,000件を超えており、越境対応時の決済リスクもゼロで始められます。
また、BuyeeConnect側が海外ユーザーとのやり取りを行うので、リスク負荷もありません。
こちらの記事では、「ECショップより手数料を抑えたい」と考えている方に、LINE向けネットショップ作成サービス「Atouch」の主な機能やメリットなどを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は、アシスト店長の主な機能やメリット、導入するべき企業の特徴を解説しました。
アシスト店長とは、株式会社ネットショップ支援室が提供するEC管理システムです。
主な機能は、下記の7つです。
- 受注管理機能
- 顧客管理機能
- 分析機能
- 発送処理機能
- メール送信機能
- 在庫管理機能
- その他機能
また、「複数ECショップを一元管理できる」「在庫管理・発送処理が効率化される」などのメリットもあります。
本記事でお伝えした導入が向いている企業の特徴や選ぶときのポイントも参考にして、アシスト店長の導入を検討してください。
【SNSフォローのお願い】
kyozonは日常のビジネスをスマートにする情報を毎日お届けしています。
今回の記事が「役に立った!」という方はtwitterとfacebookもフォローいただければ幸いです。
twitter:https://twitter.com/kyozon_comix