採用管理ツールとは?
採用管理ツールは「応募者追跡システム(ATS/Applicant Tracking System)」とも呼ばれるツールです。求人管理、連絡管理、選考・内定者管理などの採用業務をまとめて行える機能が搭載されており、導入で業務の効率化を図ることができます。
新卒採用などを代表に、一度に多くの人員を採用する場合には採用業務の手間が増え、面接などのコア業務に集中しにくくなるようなこともあります。採用管理ツールは、そうした状況を改善し、スムーズな採用活動をおこなうために必須の機能が揃っています。
採用管理ツールの主な機能
採用管理ツールには、基本的に次のような機能が搭載されています。
| 内容 |
求人管理 | ・求人情報の作成 |
情報管理 | ・過去の求人履歴の一括管理 |
選考管理 | ・応募者の選考進捗の管理 |
内定者管理 | ・内定通知の送付 |
採用管理ツールを導入するメリット
採用管理ツールを導入すると5つのメリットが得られます。
- 採用活動が効率化し、コア業務に時間を割きやすくなる
- コストパフォーマンスが向上する
- ヒューマンエラーの防止につながる
- 新たな採用手法に挑戦しやすい
- 情報を社内共有しやすく、属人化を防げる
それぞれの詳細を解説します。
採用活動を効率化できる
採用管理ツールを利用すると、求職者からの応募を一元管理できるようになります。求人媒体に情報を掲載したり、スケジュールを確認しながら日程調整するなどの作業を一つのツールで完結させることも可能です。
応募者のデータの管理も管理しやすくなるため、データの点在化による業務の効率の悪化なども解決できます。
従来型の採用活動は、作業に使うツールがバラバラになったり、情報がどこにあるかわからないなどの問題がありました。しかし、採用管理ツールの利用で、連絡や日程調整を効率的におこなえるようになるでしょう。情報の管理・検索なども簡単になるため、採用業務全般の効率アップを期待できます。
採用担当者がコア業務に集中できる
採用管理ツールの導入で業務効率化を実現できれば、浮いた時間で採用担当者のコア業務に集中しやすくなります。面接や応募者・内定者のケアといった重要業務に注力できるようになるでしょう。
採用スピードの向上も同時に見込むことができるため、優秀な人材を取り逃がさないようにするうえでも、コア業務への集中は重要な要素となります。
コストパフォーマンスが向上する
採用管理ツールで業務の効率化が叶えば、「求人媒体掲載料」「人材紹介サービスの利用料」「人件費」などのコスト削減につながります。
採用管理ツールの導入に伴う一時的な費用こそかかりますが、採用業務・施策のムダが減らせるのは大きな利点です。長期的な目線で見れば、相当のコストダウンにつながるでしょう。
ヒューマンエラーの防止につながる
データの一元管理ができるようになるため、抜けや漏れなどのヒューマンエラーを防止しやすくなります。特に連絡漏れなどの人為的ミスは、応募者の辞退にもつながるため厳重な注意が必要ですが、採用管理ツールなら無理なく対策がおこなえます。
ヒューマンエラーによる単純なミスは機会損失にも繋がりかねません。確実に採用活動をおこなううえでも、採用管理ツールの導入はおすすめです。
新たな採用手法に挑戦しやすい
採用管理ツールによっては、珍しい採用手法に対応した機能が搭載されているため、自社がおこなったことのない新たな採用手法に挑戦しやすくなります。搭載機能として代表的なものには、「リファラル採用(従業員の推薦・紹介による採用)機能」や「自社採用ページの作成機能」などがあります。
こうした機能を活用すれば、求人媒体や人材紹介などの採用方法に限らず、幅広いチャネルでの採用が可能となります。そうなれば母数の増加、優秀人材の獲得にもつながるでしょう。
情報を社内共有しやすく、属人化を防げる
採用管理ツールを活用すれば、応募者の情報を言語化、数値化して簡単に共有できます。これにより、「特定の担当者のみが選考状況を把握している」といった属人化を防ぐこともできるでしょう。
また、担当者への確認待ちがなくなるので、チーム全体でスムーズに採用活動を進められます。これにより担当者の業務負担減にもつながるでしょう。
【kyozon編集部おすすめ】採用業務効率化に人気のサービス6選
kyozon編集部でピックアップした人気の採用管理と併用して使うべき採用業務効率化ツールを紹介します。
- 適性検査クラウド ミキワメ
- Offers
- トルー
- 採用見える化クラウド
- 採用広報クラウド『HRハッカー』
- TG-WEB(ティージーウェブ)
それぞれのサービス内容や特徴について解説していきます。
【人材を見極める適性検査システム】適性検査クラウド ミキワメ
内容 | |
提供会社 | 株式会社リーディングマーク |
価格・プラン |
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無料トライアル | 〇あり |
主な特徴 |
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適性検査クラウド ミキワメは会社にあった人材を探し出すことのできる採用ツールです。自社の業務内容や企業理念、社風などを採用基準として明確化し、採用者の合致度をEからSの14段階で表示できます。採用基準の属人化防止にも便利です。
人事コンサルティングのサポートも用意されており、適性検査の分析や活用、現場への落とし込みについての補助を得られます。採用管理から採用者の実運用までを一つのサービスで完結でき、効率もよいサービスといえるでしょう。
- 業種:IT / 通信 / インターネット系
- 会社名:回答なし
- 従業員規模:11〜30人
- 部署:マーケティング部
- 役職:部長・課長クラス
- 業種:IT / 通信 / インターネット系
- 会社名:回答なし
- 従業員規模:31〜100人
- 部署:情報システム部門
- 役職:一般社員・職員
【IT人材とのマッチング】Offers
内容 | |
提供会社 | 株式会社overflow |
価格・プラン | 要お問い合わせ |
無料トライアル | ×なし |
主な特徴 |
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Offersは、エンジニア・デザイナーなどのIT人材と企業をマッチングする採用ツールです。IT人材に絞り込んで採用をおこないたい場合に、即戦力となる人材を探しやすいサービスといえるでしょう。
スキルに応じた人材の絞り込みや応募管理機能などの機能を備えるほか登録者のSNSのつながりを可視化することも可能です。社内の人間とのつながりを発見できれば、人脈を利用した採用活動を実現できるでしょう。
- 業種:IT / 通信 / インターネット系
- 会社名:回答なし
- 従業員規模:301〜1000人
- 部署:情報システム部門
- 役職:一般社員・職員
【採用サイト作成から運用・改善も】トルー
内容 | |
提供会社 | 株式会社ダトラ |
価格・プラン | 月額15,000円~ |
無料トライアル | 〇あり |
主な特徴 |
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トルーは採用サイトの作成から運用をワンストップで対応できるサービスです。簡単な操作で採用サイトをコツ良くでき、応募者の管理もおこなえます。担当者が運用サポートや継続的な改善をおこなうため、ITに不慣れでも安心して利用できます。
公開した求人情報は大手求人検索エンジンに自動的に掲載される仕組みとなっているため、構築と公開をおこなうだけで応募者数の増加を見込むことができるでしょう。LINE応募機能など、通常フォームより応募率の高いものを使用することも可能です。
- 業種:小売 / 流通 / 商社系
- 会社名:目黒商会
- 従業員規模:11〜30人
- 部署:人事部門
- 役職:係長・主任クラス
- 業種:エネルギー / 環境 / リサイクル系
- 会社名:株式会社サニックス
- 従業員規模:101〜300人
- 部署:営業・販売部門
- 役職:係長・主任クラス
【求人の効果を分析】採用見える化クラウド
内容 | |
提供会社 | 株式会社キャスティングロード |
価格・プラン | 要問い合わせ |
無料トライアル | 〇あり |
主な特徴 |
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採用見える化クラウドは、採用活動のレポートを作成し、取り組みの効果の確認や分析に強みを持つサービスです。応募から入社まではもちろん、入社以降までも包括し、投じられた求人費用がどのように売上・業務に貢献できたのかを可視化します。
レポートの作成は自動で、データベースを構築する必要もないため簡単かつ効率的に運用をおこなうことができます。プログラミングの知識も不要です。自社向けの機能カスタマイズにも対応しているため、まずは資料請求を検討してみましょう。
- 業種:メーカー / 製造系
- 会社名:回答なし
- 従業員規模:101〜300人
- 部署:人事部門
- 役職:部長・課長クラス
- 業種:コンサルティング・専門サービス系
- 会社名:回答なし
- 従業員規模:11〜30人
- 部署:経理・財務部門
- 役職:部長・課長クラス
【大手求人サイトに求人掲載】採用広報クラウド『HRハッカー』
内容 | |
提供会社 | インビジョン株式会社 |
価格・プラン |
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無料トライアル | 〇あり |
主な特徴 |
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採用広報クラウド『HRハッカー』は、大手求人サイト9社に求人情報を同時公開できる採用ツールです。サイトにあわせて求人ページを作成し、別々に掲載申請をおこなう場合よりも効率的に求人情報を掲載できます。最短3営業日で導入できる点も魅力です。
求人ページの作成補助機能も豊富で、直感的な画面で簡単に操作できます。HTMLやCSSでカスタマイズしたリッチコンテンツを埋め込むこともできるため、自社の魅力を伝える写真や動画などを掲載可能です。
- 業種:マスコミ / 広告 / デザイン / ゲーム / エンターテイメント系
- 会社名:回答なし
- 従業員規模:301〜1000人
- 部署:広報・PR部門
- 役職:契約・派遣・委託
- 業種:IT / 通信 / インターネット系
- 会社名:回答なし
- 従業員規模:11〜30人
- 部署:人事部門
- 役職:契約・派遣・委託
【AIで不正を防止、自社に必要な視点を組み合わせて見極める適性検査】TG-WEB(ティージーウェブ)
内容 | |
提供会社 | インビジョン株式会社 |
価格・プラン |
※実施件数や検査の組み合わせに応じた割引プラン有り |
無料トライアル | 〇あり |
主な特徴 |
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TG-WEBは、業界初の「オンラインAI監視型Webテスト方式」にも対応した適性検査です。
知的能力検査はもちろん、成果を生み出す力やストレス対処力、心理学に基づいた性格特性などさまざまな観点から応募者を見極め、ミスマッチ防止に役立ちます。
新卒採用向けに人気のおすすめ採用管理ツール10選
新卒向け採用管理ツールの中には、新卒採用活動のカギとなる「LINE」との連携機能を備えたものも多数存在します。
ここからは、新卒採用におすすめの採用管理ツール10選をご紹介します。
それぞれ比較したうえで、自社に適した採用管理ツールを見つけてみてください。
sonar ATS
sonar ATS(ソナーエーティーエス)は新卒・中途採用を一元管理できる採用管理ツールです。
誰でもわかりやすく、使いやすいデザインにこだわっており、手軽に工数のかかる採用事務作業を自動化できます。
また、採用活動に必須の「indeed」「Wantedly」「dodaキャンパス」といった求人媒体や、「slack」「Googleカレンダー」などの連絡/カレンダーツール、「eF-1G」などの適性検査ツールとの連携ができるのも特長。
採用に関するツール各種のデータを自動取り込みできるので、データの移し替え、転記などの手間もかかりません。専門スタッフの手厚いサポートが受けられるのも魅力です。
【POINT】
- 新卒・中途採用どちらにも対応可
- 採用に関連するツールとの自動連携機能が豊富
- 申込~運用開始まで専任スタッフが親身なサポートをしてくれる
■料金:月額20,000円~
MOCHICA
MOCHICA(モチカ)は低コストで利用できる採用管理ツール。
学生とのコミュニケーションで用いる「LINE」との連携機能に長けたツールで、PCのMOCHICA上から各学生へのLINEメッセージが送信できます。
チャットボット機能を搭載していて、学生は面接の日時設定もLINEで日時を選ぶだけ。採用側は面接評価の入力などのステータス管理、エントリー数の推移計測、応募者の写真・履歴書の保存をMOCHICAひとつでまとめて管理できます。LINEでの採用活動に力を入れている企業と相性が良いツールでしょう。
【POINT】
- 300人までなら月額25,000円から利用できる採用管理ツール
- LINE連携ができ、選考日程の自動調整が可能
- 採用支援会社のノウハウを活かした手厚いサポートが魅力
■料金:月額25,000円~
アクセスオンライン(AOL)
アクセスオンライン(AOL)は、マイナビが提供する採用管理ツールです。就活情報サイト「マイナビ」とのシームレス連携ができ、学生側はマイナビサイトのID・パスワードでアクセスオンラインにもエントリー可能。煩雑な登録作業が必要なく、学生の離脱を防げます。
そのほか、説明会・面接の予約管理、合否フラグの入力・管理などをまとめて管理できるのも特長。
WEB面接ツールとも連携しており、オンライン採用に強みを持っています。新卒採用に必須の「LINE」との連携、WEB適性テストツールとの連携もできるなど、オールインワンでの採用管理が実現しやすいでしょう。
【POINT】
- マイナビとの連携で学生が応募しやすく離脱しにくい操作性
- Web面接ツールと連携でき、場所を問わない面談・面接・説明会の管理が可能
- 多様な応募経路の学生データを一元化できる
■料金:要問い合わせ
i-web
i-webは人事社員から圧倒的支持を得ている採用管理ツールです。採用業務で必要な機能を網羅しているだけでなく、業界で唯一「リクナビ」「キャリタス就活」といった大手就職情報サイト、SPI3やTG-WEBといった「適性検査ツール」と連動しているのが強み。
新卒以外に中途採用、インターンシップ、グループ採用、グローバル採用等にも対応しているので、あらゆる選考フローを実現可能です。
さらに、導入前から内定者フォローまでのていねいなサポートが受けられるのも特長。RPO(採用プロセスアウトソーシング)の依頼も可能で、コンサルティング~採用業務遂行を外注化したいときも心強い味方となってくれます。
【POINT】
- 新卒をはじめ中途、インターンシップ採用にも対応したオールラウンド型
- 「リクナビ」「キャリタス就活」とのシームレス連携が可能
- 希望すればRPO(採用プロセスアウトソーシング)サービスの利用も可能
■料金:要問い合わせ
miryo+
miryo+(ミリョプラ)は内定者辞退の予防に強みを持つ採用管理ツール。
採用業務の効率化は当然のこととして、さらに“候補者への魅了付け”を強化し、短期・中長期的な採用活動の質の向上を目指せます。
たとえば、同ツール内の機能「候補者マトリクス」では、学生の志望度、企業の採用意欲をわかりやすく見える化。「誰に優先してアプローチすべきか」がわかりやすく、チームでのターゲット認識のすり合わせにも役立ちます。
そのほか、企業の連絡に対する学生の反応速度を検知する機能、コンタクトを取るべきタイミングを知らせてくれるアクションアラート機能も搭載。記録・蓄積された情報はレポートとして分析にも活用でき、採用活動の質の向上が期待できます。
【POINT】
- 候補者アプローチに役立つ候補者の個別管理、コミュニケーション支援機能が充実
- 「志望度推移」「反応速度検知」など候補者の反応を可視化、内定辞退の予防に役立つ
- 単なる採用管理だけでなく採用の質向上にもつながる
■料金:要問い合わせ
キャリタスContact
キャリタスContactは、業界最大級のLINE採用管理ツールです。
基本的な採用管理機能はもちろん、LINE上であらかじめ登録した複数メッセージを自動配信する「シナリオ配信」や学生のメッセージに自動返信をする「自動応答」、ワンステップでエントリーや説明会の参加ができる「QRコードエントリー」などの機能が実装。
学生の属性に応じたメニューの出し分け機能もあり、LINEでの採用活動が効率よく行えます。
採用活動で困りがちな「エントリーが増えない」「インターンシップ~本エントリーまでの交流が継続できない」「メールや電話を見ない・出ない」などの悩みも、LINEとキャリタスContactの活用により解消されます。
【POINT】
- 新卒採用に必須の「LINE」を使った採用管理ツール
- 母集団形成から連絡、アクションへの応答、内定者フォローまでを自動化
- 学生の属性(文系、理系、内定者)に応じたメニュー表示
■料金:月額39,800円
HR PRIME
HR PRIMEはLINE活用型の採用管理ツールです。
新卒採用にフォーカスしていることもあり、基本的な採用管理機能だけでなく「理系向け」「インターンシップ向け」などの条件に絞った「セグメント配信」も可能。流入経路別にQRコードを出し分ける機能、Googleカレンダー・Zoomとの連携機能もあり、採用業務の工数削減に効果的です。
またHR PRIMEでは、専任担当によるサポートも充実。課題に応じた提案から稼働までのサポート、専用ダイヤル・メール・チャットによるサポートが受けられるので、困ったときでも安心です。
【POINT】
- LINEを使った採用管理に強い、新卒採用向けツール
- 流入経路ごとのQRコード作成、特定条件で絞ったセグメント配信などの機能あり
- Zoomとの連携でオンラインミーティングもかんたんにできる
■料金:LINEプラン:月額20,000円~/ ATSプラン:26,500円~
採用一括かんりくん
採用一括かんりくんは、導入済みの企業において継続率98.9%を誇る採用管理ツールです。
特筆すべきは「コストパフォーマンスの良さ」。月額20,000円からの低価格ながらも、登録者数・アカウント数無制限で利用できます。LINEとのシームレス連携機能も完備されているので、より効果的な学生とのコミュニケーション、情報配信が実現します。
候補者データの集約、オペレーション・進捗確認の自動化機能も充実しており、採用業務の効率アップを実現可能。コストパフォーマンスに優れた採用管理ツールをお探しなら要チェックです。
【POINT】
- 新卒・中途両方に対応可なオールラウンド型採用管理ツール
- LINEとのシームレス連携で返信率・参加率アップが期待できる
- 低コストで登録者数・アカウント数無制限、サポートも手厚い
■料金:月額20,000円~
クラウドハウス採用
クラウドハウス採用は、自社採用ページ制作に特化した採用管理ツールです。一般的な採用管理機能、分析機能はもちろん、CMS機能によって自社採用ページの制作が手軽に行えるのが特色。
作成した採用ページは求人検索エンジンへの最適化が行われるため、オーガニック検索での応募者流入アップが期待できます。これにより、求人媒体に依存することなく応募者集客ができ、採用コストの削減にもつながるでしょう。
またクラウドハウス採用では、採用のプロが徹底サポートしてくれるのも魅力。導入から稼働開始、採用活動の課題解決まで、強力な“右腕”として伴走してくれます。
【POINT】
- 自社採用HP制作に便利な機能が揃った採用管理ツール
- 求人検索エンジンの最適化ができ、求人媒体に頼らない応募者集客が可能
- システムの活用から採用課題までプロフェッショナルチームがサポートしてくれる
■料金:要問い合わせ
Reworks cloud
Reworks cloudはLINE連携型の採用管理ツールです。
メッセージのテンプレート作成、自動送信などの基本機能はもちろん、「理系学生」など特定のセグメントへメッセージを自動送信する機能も搭載。画面下部に表示する「リッチコンテンツ(メニュー)」を作成する機能もあり、学生の興味関心や志望度の醸成につなげられます。
管理画面では、選考状況がチャート形式で可視化されているのも特長。採用フロー(選考ステップ)のカスタマイズもできるので、時期や職種、地域に応じた採用活動がしやすくなっています。
【POINT】
- LINE連携型の採用管理ツール
- 特定セグメントへの送信機能、オリジナルのリッチコンテンツ(メニュー)作成機能あり
- チャート形式で選考状況が可視化され、把握・共有がかんたん
■料金:要問い合わせ
中途採用向けに人気の採用管理ツール7選
採用管理ツールには、中途採用に活用しやすいサービスも多く揃っています。
おすすめ7選を比較してみましょう。
HRMOS採用
HRMOS(ハーモス)採用は人材紹介サービスの「ビズリーチ」が提供するクラウド型採用管理ツールです。中途採用に強みを持つシステムで、数値化・データ化による“採用活動の見える化”“分析”がしやすい機能が実装されています。
すっきりとしたデザインも特長で、特別なITスキルがなくとも直感的に操作ができます。
同シリーズの「HRMOS採用新卒エディション」「HRMOSタレントマネジメント」と連携すると、中途採用・新卒採用の一元管理、入社後の人材活用が効率よく行えるのも魅力です。
ノウハウやナレッジの提供、改善提案などのサポートも充実しており、採用活動の見直しをしたい企業にもおすすめです。
【POINT】
- 操作がドラッグ&ドロップで直感的にできる
- 応募者や採用者のデータを数値化・データ化してくれる
- サポートが充実しており、多くの企業で高い満足度を誇る
■料金:要問い合わせ
JobSuite Career
JobSuite Career(ジョブスイートキャリア)はシンプルで使いやすいUIが魅力の採用管理ツール。初めて採用管理ツールを導入する企業でもストレスなく利用できます。
中途採用に特化した採用管理ツールのため、「Wantedly連携自動入力機能」「エージェント管理機能」などのかゆいところに手が届く機能も充実。
企業における同ツールの契約継続率95%という実績も頷けます。
【POINT】
- 中途採用向け採用管理ツールにおいて長年の実績あり
- シンプルかつわかりやすいUI
- 中途採用向けの機能、連携が充実
■料金:月額50,000円~
ジョブカン採用管理
ジョブカン採用管理は求人管理から効果分析までをカバーできる採用管理ツールです。シリーズ累計の導入実績は15万社を超えており、大企業からベンチャーまで多くの企業が導入しています。
インターフェースのシンプルさはさることながら、リファラル採用に活用できる「限定公開求人機能」、面接日程調整と同時にオンライン面接の設定ができる「Zoom連携機能」など、使い勝手の良さが好評です。
採用の進捗把握、効果分析機能も実装されているほか、「ジョブカン労務HR」との同期で内定承諾者情報の自動登録もでき、人事・労務管理が効率よく行えます。
【POINT】
- シンプルで使いやすく、低コストで利用できる
- 「限定公開求人機能」で限られた人にのみリファラル採用が可能
- 「起業支援プログラム」として設立3年未満なら1年間無料で利用OK
■料金:月額8,500円~
HERP Hire(ハープハイヤー)
HERP Hire(ハープハイヤー)は現場社員を巻き込みながら採用活動を行う「スクラム採用」を実現できる採用管理ツールです。
特筆すべきは「タイムライン機能」で、応募情報を社内メンバーでシェアしつつ、採用の可否や進捗などについてディスカッションができます。またSlackなどのチャットツールと連携すれば、コメントの投稿や通知も可能。
約30の求人媒体と連携できるほか、求人ページ作成・公開、リファラル採用などもシステムから一元管理・実施できます。
【POINT】
- 現場社員全員でスクラム採用しやすい機能を多数搭載
- チャットツールやカレンダーツールとの連携でスケジュール管理がラクに
- 求人媒体との連携、リファラル採用、エージェント管理もできる
■料金:要問い合わせ
HITO-Linkリクルーティング
人材サービスで有名な「パーソル」グループが提供するHITO-Linkリクルーティングは、現場目線で使いやすい機能を多数実装した採用管理ツールです。
自動連係できる求人媒体の数は40種類以上なので、採用チャネルの情報をHITO-Linkリクルーティング内で一元管理できます。媒体からの候補者取り込み、エージェントの管理、面接日程調整といった作業もまとめて実行可能。候補者対応で疲弊しない採用活動が目指せます。
データは必要に応じてカスタマイズし、レポート化できるため、集計・分析の効率化も叶うでしょう。
【POINT】
- 人材サービス大手「PERSOLグループ」のノウハウを反映
- 求人媒体との連携で管理がしやすく、候補者情報の取り込みも自動化
- カスタマイズ自在なレポート機能で採用活動を強化
■料金:月額50,000円~
Jobギア採用管理
求人サービスで知名度の高い「アイデム」が提供するJobギア採用管理は、“1件の応募”を大切にするさまざまな機能を実装した採用管理サービス。
面接管理やWeb面接、適性検査や応募者とのメッセージ機能など、採用効率をアップさせられる機能が揃っています。
情報セキュリティマネジメントシステム認証(ISMS/ISO:27001)も取得しており、24時間365日の有人監視によるセキュリティ対策を実施。情報漏洩が気になる企業でも安心して利用できます。
さらに、イーアイデムをはじめとする複数の求人媒体の応募を自動取り込みできる機能、有効応募者へ自動で面接予約できる機能なども便利です。採用工程の自動化で、大幅な業務効率改善につながります。
【POINT】
- 応募者の管理やケアがしやすい機能が充実
- 有効応募者のみに面接予約メールを自動送信、選考の連絡作業を自動化できる
- 高いセキュリティ性により情報漏洩リスクを低減
■料金:月額30,000円~
採用係長
「採用係長」は、中小企業に高い支持を得る採用管理ツールです。
テンプレートを使って作成した採用サイトを「Indeed」「Google仕事検索」「求人ボックス」など6つの求人検索エンジンにワンボタンで連携できる機能があり、スピーディな求人募集が可能。応募者の情報管理や連絡も採用係長のツール内で完結できます。
そのほか、採用係長では使い方のレクチャーや応募者の集客、求人ページの書き方などのサポートを受けられるのも魅力。起業したてで採用経験が浅い企業でも、安心して利用できます。
【POINT】
- 採用サイトをテンプレートでサクッと作成可能
- 6つの求人検索エンジンと連携でき、応募者集客がしやすい
- 電話やメールなどの有人サポートが受けられるので安心
■料金:月19,800円~/有料オプションあり
アルバイト・パート採用向けに人気の採用管理ツール3選
採用管理ツールには、アルバイト・パート従業員の採用に便利なサービスもあります。
ここではおすすめの3つをご紹介します。
リクオプ
リクオプはアルバイト・パートの集客から人材活用までカバーできる、ワンストップ型の採用管理ツールです。
標準機能として採用サイトの構築やIndeed等求人検索サイトへの自動転載機能を完備。応募フォームの最適化、求人案件・面接日程の管理機能、応募者情報管理なども充実しています。
オプションを利用すると、LINE応募のボタン設置、採用動画の制作&配信なども利用でき、採用ターゲットの属性に応じたアプローチも可能です。
【POINT】
- 採用サイト、採用動画の作成が可能
- 外部求人検索サイトへの自動転載機能あり
- 募集から人材活用まで1つでカバー可能
■料金:要問い合わせ
Entry Pocket
株式会社マイナビが提供する「Entry Pocket」は、利用中の求人媒体に来た応募者を一括管理できる採用管理ツールです。さらに7種類63パターンの効果測定機能を持ち、採用活動の課題や打ち手を可視化してくれるのもうれしい機能です。
Entry Pocketオリジナルデザインの採用サイト作成サービスやカスタマイズ性の高い応募フォームなども利用できます。うまく活用すれば、採用数&マッチング率の向上が期待できるでしょう。
【POINT】
- 採用企画から効果測定までの一連サイクルをすべて行える
- 求人効果のデータ化により、課題と対策が分かりやすくなる
- オリジナル採用サイト制作サービスあり
■料金:要問い合わせ
ビズプラ採用管理
ビズプラ採用管理はアルバイト・パート採用にも対応したオールラウンド型の採用管理ツールです。求人媒体の情報は最短5分の間隔で反映されるため、「応募が来たら10分で面接連絡」といったスピーディな採用活動ができます。
「マッハバイト」「しゅふJOB」などのバイト求人サイトや、「Indeed」「Googleしごと検索」などの主要求人検索サイトと連携ができ、ターゲティング広告との連携も可能。人材獲得機会の増加につながります。
データ取得対象となる求人媒体が無制限、同一料金で、WEB面接機能が実装されているのも特徴。低コストで複数の雇用形態の採用管理をしたい企業におすすめです。
【POINT】
- アルバイト、正社員、契約社員など多様な雇用形態のデータ管理ができる
- リファラル採用機能を搭載している
- 管理数、応募者数に関わらず基本料金70,000円(税別)で利用可能
■料金:70,000円(税別)/別途有料オプションあり
採用管理ツール選定のコツは?8つのチェックポイント
採用管理ツールを選ぶときには、チェックすべきポイントが8つあります。
以下の8つのうち、より多くの項目をクリアできる採用管理ツールは、貴社にマッチする確率が高いといえるでしょう。
- 採用ニーズに合っているか
- コストと機能が自社に見合っているか
- UI/UX、操作がわかりやすいか
- 既存ツールとの連携機能はあるか
- もしものときのサポートは手厚いか
- セキュリティ対策が十分か
- 自社採用の比率が増やせるか
- 採用活動の“見える化”ができるか
さっそくそれぞれのポイントを解説します。
採用ニーズに合っているか
採用管理ツールには幅広い採用に対応した「オールラウンド型」だけでなく、「新卒向け」「アルバイト向け」など、特化型のツールもあります。
採用ニーズに合致する採用管理ツールを選ぶと、より使い勝手がよくなります。 反対に、自社の採用ニーズに合わない採用管理ツールを導入しても、思い通りの効果が得られない可能性があるので注意しましょう。
たとえば、アルバイト採用に中途正社員採用向けの採用管理ツールを使っても、思ったような効果は得られないでしょう。
新卒からアルバイト採用まで多様な雇用形態での人材確保を考えている場合は、オールラウンド型の採用管理ツールを選ぶのが得策です。
機能とコストが自社に見合っているか
採用管理ツールを選ぶときは、備わっている機能が重要です。さらに採用活動の予算が限られている場合、コストも重要な選定要素となります。
高機能な採用管理ツールになるほどコストも高くなります。かといって、コストを重視しすぎて自社がほしい機能が含まれていない……となると効率化は叶いにくいでしょう。 次のポイントをチェックして、自社のニーズを確かめることが大切です。
- どの採用業務を効率化したいのか
- そのためにはどんな機能が必要なのか
- それに見合うコストパフォーマンスか
コストありきで選ぶより、まずは必要な機能が搭載されたツールを選んでから、コストで比較するようにすると失敗を減らすことができるでしょう。
操作画面がわかりやすいか
採用管理ツールを導入する際は「操作性」「わかりやすさ」も重視したいところです。UI(操作画面)が直感的で、扱いやすいものになっているかどうかを確認しましょう。
シンプルで操作が直感的にわかる採用管理ツールなら、ITスキルが低い従業員でも抵抗なく使用できます。また自社の求人ページでも応募を募る場合は、見やすく使いやすいデザインの採用コンテンツが作れるかも確認しましょう。
操作感は平面資料などでは分かりにくい部分のため、無料トライアルやデモで確認することをおすすめします。
既存ツールとの連携機能はあるか
採用管理ツールを導入する際は、人事労務系のソフトとの連携や、LINEなどのSNS、カレンダーアプリとの連携があるかもチェックしておきましょう。
特に新卒採用、アルバイト・パート採用のため採用管理ツールを導入しようと考えているなら、LINE連携があるものがおすすめです。
若年層の応募者はLINEを使った情報収集、求職活動をしているケースが多くあります。LINE連携機能があれば、LINEから応募してくれた求職者情報をツール内で一元管理でき大変便利です。管理が簡単になり、業務効率化が実現できるでしょう。
もしものときのサポートは手厚いか
採用管理ツールの導入時には、操作や求人内容の作成などで困ったときの“サポートの手厚さ”もチェックすべきです。特に採用管理ツールを初めて導入するなら、必ずサポートの手厚いサービスを利用しましょう。
仮にすでに採用管理ツールを導入していて、他社サービスに切り替えるようなケースでは、ツールそのものの操作や使い方にも慣れているのでそこまで困らないでかもしれませんが、はじめて使用する場合は異なります。
問題が起こったときに解決のサポートが受けられないと、自力で解決するしかありません。当然手間も時間も人件費もかかり、結果的にコストがかさむことになります。
サポートが手厚いところはコストも高くなる傾向にありますが、時間や人件費などのパフォーマンスを考えると安全性の高いプランといえます。サポートの内容や対応時間、連絡方法などはあらかじめしっかりと確認しておきましょう。
セキュリティ対策が十分か
履歴書などの応募情報は重要な個人情報であり、万が一情報が漏れてしまうと企業の信用が失墜してしまうリスクもあります。
万全を期すならば、採用担当者のみに閲覧権限が設定できるような採用管理ツールを選びましょう。加えて、通信のSSL(暗号化)、ログイン監視機能の有無、Pマークの取得などもチェックしておくと安心です。
自社採用の比率が増やせるか
採用コストの削減を目指している場合は、自社採用の比率が増やせる採用管理ツールを選ぶのも有効です。
採用管理ツールには、魅力的な自社採用ページを手軽に作成できるものや、主要な求人検索エンジン(Indeedなど)で上位ヒットしやすくなる機能があるものもあります。
こうした採用管理ツールなら、自社採用の割合アップにつながり、求人媒体依存によるコスト増加を防ぐことができます。
採用活動の“見える化”ができるか
集計・レポート・分析機能に優れた採用管理ツールを選ぶことをおすすめします。現状の採用活動の問題を“見える化”し、解決に導きましょう。
過去の採用データを蓄積するタイプの採用管理ツールは、求人媒体別に応募者数、選考率、通過率などを手軽にレポート化できるケースがほとんどです。
数値として“見える化”することで採用活動を分析しやすく、プロセスごとの問題点がすぐにわかるようになります。これにより、採用活動の改善につなげやすくなるでしょう。
採用管理ツールを選ぶときの注意点
採用管理ツールを選ぶときの注意点を2つ解説します。
- 操作に慣れるまでは担当者の負担が増える
- 既存システムとの連携がないと不便
それぞれの詳細について見ていきましょう。
操作に慣れるまでは担当者の負担が増える
採用管理ツールを導入したての頃には「操作に慣れておらずかえって手間が増える」「採用フローの見直しなどの作業が必要になる」といった問題が起こりがちです。
もちろんこれは、慣れや採用プロセスの再構築で解決します。これを知ったうえで、導入したての頃はフォローアップ体制を手厚くするなどの対策をすると、担当者の負担減につながるでしょう。
また採用管理ツールで導入・運用サポートの提供がある場合は、積極的に活用するのも賢い方法です。
操作方法で分からないことから活用方法までトータルでサポートしてもらえるので、スムーズな運用が実現します。
既存システムとの連携がないと不便
企業によっては、先に「勤怠管理システム」「経費精算ツール」などを導入していて、後から採用管理ツールを導入する……という場合もあるでしょう。
あとから独立した採用管理ツールを導入した場合、既存システムに新たなツールが加わる形になるため、かえって工数が増えてしまう可能性があります。
更なる効率化を目指すなら、既存システムと連携できるものを選ぶのがおすすめです。また、いっそのこと既存ツールを同シリーズの業務ツール(勤怠管理、経費精算ツールなど)へ切り替えてしまうのも一つの手でしょう。
同じ提供元のツールをライン使いすると、各ツールでの連携がしやすく、使い勝手が格段に良くなります。
採用管理ツールの導入でよくある疑問
最後に、採用管理ツールを選ぶときによくある疑問をピックアップして解説します。
- 無料の採用管理ツールはある?
- 採用管理ツールの導入手順は?
それぞれの詳細について見ていきましょう。
無料の採用管理ツールはある?
採用管理ツールには基本無料のサービスと、期間限定で無料トライアルを実施しているサービスの2種類があります。
基本無料サービスは機能制限があり、無料トライアルは機能制限はないものの数週間までしか利用できないこともあるでしょう。まずは無料のものを使用してみてから、有料のサービスを使用するか検討してみましょう。
採用管理ツールの導入手順は?
採用管理ツールを導入するときには、次の手順に沿っておこなうことが大切です。
- 要件定義
- 採用管理ツールのメーカーに問い合わせ
- 契約の締結
- 導入と定着
要件定義では、 現状の業務フローを一度振り返り、採用管理ツールの導入でどのような業務改善ができるのかどうかを検討します。可視化された問題点とニーズをもとに、最も適した採用管理ツールを絞り込みましょう。
採用管理ツールを絞り込んだら、各ツールのメーカーに問い合わせをおこない見積もりや構築するシステムの内容を相談しましょう。価格や機能からツールを比較し、導入したいものが決まったら契約を締結します。
契約後、採用管理ツールの導入をおこないます。自社に合ったカスタマイズや、アフターサポートなどがあればスムーズに運用できるようになるため、事前にチェックしておくことが大切です。
まとめ
本記事では採用管理ツールのメリットやおすすめ20選、選び方のポイント・注意点をご紹介しました。
採用管理ツールは、募集~採用後の人材管理までを一元化できる便利なツールです。うまく取り入れることで採用活動の効率化が叶い、担当者の負担減につながるでしょう。
また採用管理ツールには、採用活動の属人化を防いだり、長期的視点でのコストダウンにつながったりするメリットもあります。
採用管理ツールは操作性も重要な要素です。これから採用管理ツールの導入をお考えのご担当者様は、ぜひ本記事を参考にしていただき、複数候補をピックアップしてみてください。
そのうえで実際にお試し利用してみて、使いやすいツールを選定してみましょう。