登壇者プロフィール
1969年鹿児島県生まれ。私立鹿児島商工高等学校を卒業後、1990年株式会社光通信入社、すぐにトップ営業マンになる。
1995年静岡県富士宮市で起業、ビジョン設立。経営理念は『世の中の情報通信産業革命に貢献します』。電話回線、法人携帯事業、電話加入権、コピー機などの通信インフラディストリビューターとして、WEBマーケティングやCRMの仕組みによるモデルで業界トップクラスの販売実績を誇る。
2012年より海外用モバイルWi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi®」を開始。現在200以上の国と地域で『世界中いつでも・どこでも・安心・安全・快適なモバイルインターネット』環境を提供中。2015年より訪日外国人旅行者向けに「NINJA WiFi®」を展開。2015年12月東証マザーズ上場、2016年12月東証一部へ市場変更。
1969年、大阪府生まれ。甲南大学法学部を卒業後、広告代理店の営業部長を経て、2000年にインターネット広告を手掛けるアイブリッジ株式会社へ入社。
2007年9月、アイブリッジ株式会社、アドデジタル株式会社、アカラ株式会社、ブランド総合研究所という4つの会社を束ねるグループ会社へと成長した同社の社長を辞し、株式会社コミクスを設立し、代表取締役社長に就任。
これからの「withコロナ」舵の切り方は?
なので3月の末に「まず一旦グローバルWiFi解散しよう」というのを社内で毎週月曜にやっている経営会議で意思決定しました。もう1つは、旅行関連に近い事業で「ProDrivers」っていうペアリングのハイヤーのプラットフォームを作り始めていたもの、黒字化していたんですけれども、それを売却しようというのを一番最初に決めて、どちらかというと退路を断つというよりは、いつでも戻れる状態でまず一回辞めようという状況にしたんですよ。
新たな逆にいうとニーズも発生していたので、いわゆるそのWithコロナの状態で、例えば国内Wi-Fiのさまざまな需要っていうのが、ギガスクール構想やテレワークなどで出てきていたので、グローバルを一旦捨てて。日本だけじゃなくて韓国とか台湾とかも、実は国内Wi-Fiに振り切り始めたんですね。
派遣社員の流動性によってコア社員を残せた側面も
社内ではシステム化していこうっていうのは15年くらい前からずっとやり続けていて、なので「RPA」という名前が世に出回る前から自分たちでシステム開発して「書類に関わるところのプロセスを全部DXしていこう」っていうのはずっとやっていたんですね。利益も33億円までいってまして、効率的にできるっていうところがありました。
あとはジョブローテーションを結構社内でも頻繁にやるので、グローバルWi-Fiから他の事業に移るっていうことに対する抵抗感は少なかったかもしれません。さすがに200億円ぐらいあった大きな事業でしたので、やっぱり2〜3カ月はそこのタイムラグっていうのはもちろん出て、その3ヶ月間だけ赤字だったんですが、それ以降は黒字に転換できていたので。
やはり、良い人材だけを残していくことができるというのも、採用のコストであったりとか、マネジメントコストを考えると、派遣のほうが有利であろうというのが我々の中で成り立っていた方程式なので、結果的にそれも功を奏したというところはあります。あとはもう、次は前向くしかないので、今までは情報通信サービスでスタートアップの方々と長く取引をしてきて、中小企業とかどちらかというとスタートアップのDXとか、情報通信化を応援してきた立場にあったので、このコロナ禍の中でもスタートアップ実は増えていました。
さまざまな部署を経験した仲間が多いのが強み
例えば飲食であっても今これだけ大変ですけど、最初からデリバリー的な要素でスタートしていたりとか、店も小さくてテイクアウトもデリバリーも出来て、そして本当に空中界でやってるみたいな、そういった新しいニューノーマルに対応した会社がどんどん増えていたので、もしそっちまで減っていたら僕らは多分大きな被害を受けていたと思います。
もともと情報通信事業自体がスタートアップを支援するというところではそこの方々が増えてでいれば、事業としては成り立つ構想だったので、そこに全体的にシフトをしたっていうところがあります。今振り返ってみるとスタートアップが伸びてくれていた、出てくれていたから我々が生き残っているといっても過言じゃないかなと思うんです。
学校に通う費用を免除してスキルアップをする社員
学校に行って勉強するっていうのもサポートするので、比較的にWEBのデザインとかも営業を知っていたほうが、お客さんが何を考えているかわかっている上での制作になるので。デザインがいいけど実はUI、UXはあんまり良くないみたいな、そこの差がなくなるというところでは、営業出身の制作チームというのはすごく機能しやすいかなと思います。
あまり関与せずに好きにしてもらって、皆さんも生活がかかっているし、どちらかというと学びというよりは生活かかってるっていうところが当初は大きかったので、両方で働いていいですよというのと。社員に関しても、基本的にはWワークは禁止していなくて、それも人事側に言ってくれればいいですよ、みたいな形にはしています。ただ主たる業務の、我々に影響は出ない範囲でお願いしますねっていうことだけお願いしています。
一応「30億くらいは調達できるようにコミットメントラインだけは引いといて」みたいな感じです。なので、1円ももちろん行使していませんし、現金もそんなに減らなかったのでことなきをえたという感じですね。
SaaSやサブスク事業の展望
特にSaaSとかサブスクの事業、これのマクロとミクロの未来展望を話せる範囲でお伺いしたいなと思っています。
やっぱりSaaS企業が増えてくれたり、クラウド事業がこれだけ増えてくれたことによって、ちょっと抵抗感を持っていたお客さんたちが「それ何?何か良いのあるの?」みたいな感覚に受け手が変わってくれたっていうのは、すごく大きいと思います。スマホが出てきてくれたおかげて、いろんなアプリをいろんな人たちが活用し始めていて、デジタルに少しずつ馴染んできていたというところに今回のコロナでそれが一気に加速をしているという状況なので。
ただ、どこの誰かわからない人がいきなりやってきて「社長DXですよ」という形が現在はまだまだ多い状況になってきていますけども、徐々に商品やサービスをメディアで告知したりとか、御社のところでも告知し始めていて「なんか聞いたことある」とか「こういうのもなかったっけ」とか、お客さんの記憶も紐付き初めています。ここから先はDXをしていくということに関する抵抗感がなくなってきた今は、商品やサービスを入れていきたいという風に変わり始めているんだろうなと思います。
実際に導入してみて、「これだけコスト変わるんだ」とか「効率が変わるんだ」ってことを感じている人たちが増えてきてるので、「次は何かないの」「もっと変えられることないの」っていう世の中に変わり始めるんだろうなという風には考えていますし。あとは、今現在そのサービスを提供しているプレイヤー側の方も「やっぱりDX商品に変えていかなきゃいけないよね」というスタンスチェンジをやってくる企業も、これから増えてくると思います。フルパッケージあるものよりは、パーツでエッジを効かせてお客様ごとにカスタマイズ・選択できるような状況になってくると思います。
多分これから求められるのは「API連携して、この部分はこっちを使いたいけど、これを入れちゃうとこっちが使えなくなるのが困るんだよね」みたいな現象が必ず起きるので。我々チャットボットをやってるチームも、自社でそこだけチャットボット持ってなくて。なぜ持ってないのかというと、チャットボットっていいものがいっぱいあるんですよ。
いっぱいいいものがあって、セールスよりなものとか、CRMよりのものとか、後はリピートとか離脱を防止していけるものとか、種類があるので、そのお客さんに合わせてチャットボットを導入コンサルしていくっていうことをやっているんですね。1個をMAしたりとかはしないほうがいいというのを、逆に一旦結論付けて。
今後はSaaSやサブスクのマーケット全体が伸びていく
やっぱりショットでドンとお金を出して、やるというよりは薄く払っていけるというのは企業にとって負担が少ないということと。
もう1つはアップデートをですね、これだけいろんなユーザーさんを抱えてくれると、どこに何の課題があるのかという情報を、きちんと提供者側が理解し始めるので。
やっぱりカスタマイズの速度、アップデート速度が確実に上がっていくと思うんですよね。
まとめ
ものすごいベンチャー展4日目『業務効率化』『情報セキュリティ』
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