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イクボスとは?イクボス10カ条や導入する手順も解説します!

投稿日:2023年4月1日 /

更新日:2023年10月3日

イクボスとは?イクボス10カ条や導入する手順も解説します!
● ウェルビーング● モチベーション● 人事● 働き方改革● 定着率向上● 従業員満足度向上

男女関係なく、誰しもが活躍できる働き方が求められる現代。しかし上司の理解がなければ、育児中や介護中の従業員は活躍できません。
「イクボス」は、従業員のワークライフバランス実現をサポートする上司のことです。イクボス制度を取り入れることで、従業員満足度向上にもつながります。
本記事では、イクボスとは何か具体的に解説した後、イクボス制度を導入する手順を詳しく解説します。

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目次

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イクボスとは?

イクボスイメージ

イクボスとは「育児」と「ボス」を組み合わせた言葉で、部下・同僚が育児と仕事を両立できるようサポートする上司のことを言います。ただし現在では「育児」に限らず、介護やプライベートなどの日常生活の全般を対象とし、部下のワークライフバランスをサポートするだけでなく、自身の仕事と私生活の両立も実現できている上司こそ「イクボス」と言われるようになっています。

「イクボス」はもともとNPO法人ファザーリングジャパンが発足したプロジェクトですが、働き方改革などを背景に政府も注目するようになり、厚生労働省も自治体や企業のイクボス導入を推進しています。

なお、厚生労働省はイクボスについて以下のように定義しています。

部下や同僚等の育児や介護・ワークライフバランス等に配慮・理解のある上司

出典:「日本総イクボス宣言プロジェクト!!」(ひろがれイクボスの輪)|厚生労働省

このように、男女関係なく働きやすい環境作りのために、日本全土で「イクボス」が注目されています。

イクボス宣言とは?

「イクボス宣言」とは、自治体や企業などの組織において、従業員のワークライフバランスをサポートする環境作りに目指したり取り組んだりしていることについての宣言です。

イクボス宣言により、社内だけでなく社外にもイクボスに取り組んでいることを表明できます。

厚生労働省では「日本総イクボス宣言プロジェクト!!」として、イクボス宣言を行った自治体や企業などを紹介しています。 (※令和元年末をもって新規掲載をストップ)

参照:「日本総イクボス宣言プロジェクト!!」(ひろがれイクボスの輪)|厚生労働省

2023年3月現在、イクメンプロジェクトのWebサイト上でイクボス宣言を受け付けています。

参照:イクボス宣言する/見る|イクメンプロジェクト

イクボス10カ条

イクボスプロジェクトを発足したNPO法人ファザーリングジャパンでは「イクボス10カ条」を定義し、以下10カ条の過半数を満たしていることが「イクボス」の証明だとしています。

参照:「イクボス10カ条」とは?|イクボスドットコム

理解

イクボスは、部下がワークだけでなくライフも大事にすることに理解がなければなりません。そのために、部下や同僚の家族構成や育児・介護の状況、趣味や休日の過ごし方なども知っておく必要があるでしょう。

ダイバーシティ

ダイバーシティとは、簡単に言うと「多様性」のことです。イクボスは多様な価値観やライフスタイルを理解し、育児や介護などに取り組む部下・同僚を尊重して、平等に接する姿勢が求められます。

知識

ワークライフバランスを実現するためには、イクボスは社内制度(産休・育休や介護休業など)や法律(労働基準法や男女共同参画社会基本法)などを充分に理解しておかなければなりません。

組織浸透

イクボスは、周囲への影響力も必要です。ライフに積極的に時間を割いてワークライフバランスを実現することを、組織全体に働きかけることができる人材こそがイクボスとしてふさわしいと言えます。

配慮

育児中や介護中は、急な出張には対応しきれません。また遠方へ転勤になると、子どもの転校が必要になったり、単身赴任になったりするため、家族との時間が大きく減ってしまいます。こうしたことを避けるため、イクボスは部下の人事について最大限の配慮が必要です。

なお、それ以外の従業員に負担が偏らないよう、社内全体への配慮も忘れてはなりません。

情報共有

育児や介護などの事情があり業務を遂行できない部下がいても業務が滞らないように、あらかじめ情報共有の仕組み作りをしておきます。また、テレワークやクラウド化を導入したり、チームワークを醸成したりすることも、イクボスの重要な役割です。

 

テレワークの導入にあたっては、以下の記事もご参考ください。

時間捻出

ワークライフバランスを実現するためには、業務を効率化して残業を減らす必要があります。そのため、会議や書類を削減したり、意思決定を迅速化したりするなど、業務の無駄を見直す姿勢が求められます。

提言

経営層や人事部などに対し、部下のライフを重視した経営の重要性を提言することで、社内にイクボス制度が広まります。また、イクボスが積極的にメディアなどで情報発信をすることで、自社のイクボス制度についてもPRできるでしょう。

有言実行

イクボス制度を導入することで、従業員の満足度やモチベーションが向上し、ワークのパフォーマンスも高まって業績にも好影響を与える場合があります。こうした成果を社外にも広め、社会的にイクボス制度を広める取組みを行うことも、イクボスの役目でしょう。

隗より始めよ

部下に「ライフを重視しなさい」と言っておいて、上司がワークに追われてライフの時間を確保できていなければ、説得力はありません。イクボス自らがワークもライフも楽しむことで、部下・同僚のお手本となります。

 

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イクボス制度を導入するメリットは?

ワークライフバランスイメージ

自社にイクボス制度を導入することで、以下のメリットが期待できます。

メリット1:ワークライフバランスの向上

かつては現代よりもライフが重視されていなかったため、子どもの体調不良で急に休みを取ったり、男性が育休を取得したりすることに対して理解を得にくい状況でした。社内で冷たい目で見られるだけでなく、上司から心ない言葉を投げられることも少なくなかったのです。

しかし、イクボス制度は上司自らがライフを重視し、社内全体に働きかける制度です。そのため、従業員は心置きなくライフを楽しむことができます。

従業員が仕事と両立して、育児や介護に専念して家族を大事にできたり、趣味や学びの時間を確保できたりするようになります。その結果、従業員のワークライフバランスが向上し、モチベーションを高める効果があります。

ライフが充実することでリフレッシュでき、ワークのパフォーマンスも高まるため、生産性向上にもつながるでしょう。

 

なお、ワークライフバランスについての詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

メリット2:従業員満足度の向上

イクボス制度を導入すると、社内に柔軟な働き方を取り入れることができます。テレワークや時短勤務の導入、無駄な会議の削減など、すべての従業員にとって働きやすい環境を作ることは従業員満足度につながります。

多様な価値観やライフスタイルがある現代だからこそ、従業員一人ひとりを尊重することで「自分が認められている」という気持ちになり、会社に対しての貢献心や愛着心が増すでしょう。離職率低下にもつながり、優秀な人材を確保しやすくなります。

メリット3:企業イメージの向上

性別や家庭環境に関係なく、誰しもが活躍できる仕組み作りをしている企業は、社会的にもポジティブなイメージを持たれます。イクボス制度を取り入れている企業は、社会的に「従業員を大切にしている」「柔軟な働き方を認めている」という印象になるでしょう。

結果として、「この企業で働きたい」と思う人材が増えて採用しやすくなったり、「この企業の商品なら購入したい」と思って顧客が増えたりする効果も期待できます。

イクボス制度の正しい導入手順は?

イクボスイメージ

イクボス制度を取り入れると、多くのメリットが期待できるため、企業にとってプラスになる取組みです。しかし、やみくもに導入を進めてしまうと、社内の理解が得られずに成果につながりません。

ここからは、イクボス制度を導入する手順を順番に解説します。

手順1:社内での理解を促す

まずは、イクボス制度について社内に理解してもらうことが重要です。

今までの社風や社内制度を急に変革することは困難です。特に「育児に理解がない」「育休を取れずに辞めた人がいる」といった企業の場合は、意識や組織体制を根本から変えなければいけません。

イクボスに対する社内の理解が深まらなければ、従業員が積極的に取り組むことが難しく、制度の定着には結び付きません。

自社にとってなぜイクボス制度が必要なのか、自社の状況だけでなく社会的な流れや傾向なども合わせて説明する必要があるでしょう。また、イクボス制度の導入によって自社にはどのような効果があるのか、といった内容も具体的に説明することで、社内の理解を促します。

手順2:就業規則を改訂する

具体的な取組内容は、就業規則に明記しましょう。口頭でのルールでは社内に定着しにくいため、就業規則に明文化することが重要です。

就業規則に明記すると、従業員は制度を活用しやすくなります。明文化されていないと、従業員が「この制度を使いたい」と思っても、申請方法やルールがわからずに活用できません。そのため、全従業員が制度内容を確認して活用できるよう、就業規則の改訂を行いましょう。

 

なお、イクボス制度と関係の深い「育休」については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。

手順3:制度導入対象者の選定と実践をする

イクボス制度を導入するにあたり、プロジェクトを積極的に推進していける人材を選定します。「イクボス」として自らがワークもライフも楽しんでいることを体現でき、社内でも影響力のある人材をおすすめします。

まずは特定の部署からイクボス制度を始めてみて、成果が出れば「私もイクボスになりたい」「うちの部署にもイクボスがほしい」という声が出てくるでしょう。

手順4:制度改善を繰り返す

定期的にイクボス制度が成果につながっているか検証し、制度を改善してブラッシュアップしましょう。

  • 育休取得率
  • テレワークの従業員の割合
  • 従業員満足度アンケート

上記のような項目を分析し、イクボス制度の成果を検証します。

また、実際に部下や同僚にヒアリングして、自社のイクボス制度の良い点・改善点を見つけることも効果的です。

まとめ

イクボスイメージ

「育児に理解がある上司」という意味合いで始まった「イクボス」は、現在では育児のみならず従業員のライフ全般に広がっています。

部下のワークライフバランスを重視する上司がいることは、従業員にとって大きな安心感につながり、意欲的に働きたいと思えるきっかけにもなります。

まずは自社の育児制度や介護制度、従業員のワークライフバランスについて見直し、イクボス制度の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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