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アジアNo.1規模のPR会社代表に聞く!第一線で活躍を続ける創業者が見据える今後のSaaSの展望

投稿日:2023年9月7日 /

更新日:2023年10月30日

アジアNo.1規模のPR会社代表に聞く!第一線で活躍を続ける創業者が見据える今後のSaaSの展望
● SaaS● マーケティング● 対談● 組織運営

ものすごいベンチャー展5日目『EC』『店舗支援』『スタートアップピッチ大会』
セッション開催日時:2021年7月16日

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目次

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登壇者プロフィール

西江 肇司(にしえ けいじ) 氏
株式会社ベクトル 代表取締役会長兼社長

1993年:株式会社ベクトル設立、代表取締役
2011年:維酷公共関係諮問(上海)有限公司董事長
2012年:Vector Group International Limited Director(現任)
2014年:Vector Group Ltd.代表
2014年:VECTOR GROUP COMPANY LIMITED代表(現任)
2020年:株式会社ベクトル取締役会長
2021年:㈱ロングブレスオンラインスタジオ代表取締役(現任)
2022年:株式会社ベクトル代表取締役会長兼社長(現任)

 

鈴木 章裕(すずき あきひろ) 氏
株式会社コミクス 代表取締役

1969年、大阪府生まれ。甲南大学法学部を卒業後、広告代理店の営業部長を経て、2000年にインターネット広告を手掛けるアイブリッジ株式会社へ入社。

2007年9月、アイブリッジ株式会社、アドデジタル株式会社、アカラ株式会社、ブランド総合研究所という4つの会社を束ねるグループ会社へと成長した同社の社長を辞し、株式会社コミクスを設立し、代表取締役社長に就任。

ワンクリックでできるシンプルさを狙っていく

西江
西江
僕らはPR会社なので。アジアNo.1のPR会社になってて、次は何を狙っているかっていうと、これまた人それぞれ違うじゃないですか。
違いますよね。
鈴木
鈴木
西江
西江
モノを広めるのに昔は時間がかかりました。だけど今は、雑誌や本を広めるのに、わざわざ聞いて文字に起こして、それに広告を作って。例えば、某有名な社長の雑誌を僕らがPRする場合、その人が喋ってるインタビューを10分くらい撮ったやつを2~3分にまとめて、ニュース動画みたいなものを作ったりとか。僕らが狙ってる世界で企画書とかいらないんですよ。たまたまこの前、リクルートの社長がワンクリックで採用が行われるようにしましたよね。今まで採用ってめっちゃ時間かかったじゃないですか。僕らもその方向を狙っていってる感じ。

例えば、テクノロジーが発達して、結構世の中はシンプルになるって僕は考えてる。僕らはシンプルを狙ってたりという感じなのかな。金融の業界では、例えば中国には銀行はあるけど使う人はほぼいなくて。店舗も要らない、ATMも要らない、財布も誰も持ってない。スマホの画面の中で全部終わっちゃってるじゃないですか。

そうですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
実際、そこに携わっている人がほとんどいなくなっているので、遅かれ早かれモノを広める広告業界も、そっちの方向に行くだろうと僕らは思ってる感じ。

モノを広めるとき、大きなお金を使わないといけないというイメージがあると思います。広告代理店に頼むのがフランス料理だとすれば、僕らはマクドナルドの領域を狙っているんです。テクノロジーが発達してるから、逆に言うと動画をパッと撮ってすぐ伝えるっていうのを僕らは狙っていってる。

すぐ伝えるっていうところで言うと、調達してから「ネーミングはこれに変えたほうがいいよ」って言って西江さんがアドバイスしたものが大成長して、みんな成功をしていくじゃないですか。それも神がかってるなぁと、いつも驚いてるんですけど。
鈴木
鈴木
西江
西江
あれも一緒で、モノを広める時にみんな昔からの癖で複雑にするんですね。
なるほど。
鈴木
鈴木

フロントに設置した動画から必要情報を提供する

西江
西江
例えば最近だと「利回りくん」とか、僕がやったやつなんですけど、あれを広めるのに企画書なんか作ってないんですよ。利回り君でやるパターンみたいなのがあって、これほっといたらやっぱり200ページくらいの企画書があって、それを複雑にして。広告業界は、複雑なんです。

僕は反対の方向を狙ってて、利回りくんっていう一回聞いたら忘れないネーミングとタレントを覚えさせることによって、SEOキーワードはいらないじゃないですか。結論的に言うと、1回聞いたら忘れないネーミングが重要になってきてて。それを覚えたら、一回聞いて忘れなかったら何十億円も広告する必要がなくて。SEOもやる必要はなくて。利回りくんっていう言葉で、商品の特性全部わかっちゃうじゃないですか。何%の商品しか売ってない。

短い間の、ミルクボーイの掛け合いの中でもう特性も簡単に伝えちゃってるんで。すごいできてるなぁと。
鈴木
鈴木
西江
西江
さらに、「利回りくん」って検索してホームページのフロントに行ったら、そこに営業マンが営業する動画を掲載するんですよ。採用一括管理くんとかもそうなんだけど、最初のフロントに動画をつけるっていう感じですね。要は、「採用一括管理くんとは」っていうのをタレントが話せば、多分パワーポイントで言うと50枚分くらいになっていますよ。で、これは放っておいて営業マンが説明する必要もない。

これを今の広告業界のスキームで提案するとなると、web業者は提案しないです。何でかというと、webのページを増やさないと儲からない。必ずwebページを増やす話になるんですよ。それで、基本的に動画はできないので提案も来ないんですね。日本の広告業界は、分業になりすぎててお金を取る構造になってるんです。だけど僕らはユニクロ社とかZARA社を狙っていて。例えば1ページ目しかいらないし、1ページ目以外誰も見ないと。2ページ目は別にどっちでもいいよと。そこに動画貼り付けておけば、「あとはほとんど伝わっちゃいますよね」とかっていう提案する会社はほぼ皆無。そういう、トータルで、客目線で一番良いことをシンプルに安くやるという会社がないんです。僕らが狙ってやっているのは、そういう方向です。今の時点では。

これ今狙ってるとかその狙いの定めって、主に西江さんが全部アイディア出されてるんですか?
鈴木
鈴木
西江
西江
そんなことはなく、会社ではパターン化できてるので。それを最初に考えついてるっていうか。簡単に言うと、モノは広められるだろうと思っていて、あとは中立的な検索キーワードなどを食えるネーミングのほうが重要。資金調達できるくんとか、コモンバンクとか。障害者雇用クラウドとか。ネーミングのほうが重要で、そこにタレントが出てきた瞬間に、動画つけておけばフロントだけでほぼ伝わっちゃう。
確かに。
鈴木
鈴木
西江
西江
例えば、採用一括かんりくんも、3カ月ぐらいで人事業界全員知ってるはずなんです。人材業界とか、そこらへんもアドで当てながら。タクシー広告だと、ほぼ日本の意思決定者に渡っちゃう。それを2~3ヶ月くらいやれば、多分、人事業界全員に伝わっちゃってるっていう考え方なんですよ。
それをさらりと言って、それをさらりとやってのけてるのがすごいなと思います。
鈴木
鈴木

顧客側も複雑な仕様を求めない時代に変わっている

西江
西江
業界の構造上、PR会社はPRしかできないし、ネット広告はネット広告しかできないし、大手代理店はどちらかというとテレビに乗っていく構造になっちゃってる。
構造上テレビで稼ぎたいですからね。
鈴木
鈴木
西江
西江
あとは、そこにクリエイターがいたりすると、クリエイティブな方向にいったりするんですけど、僕らはそこは深く考えてないですね。「客目線で伝わったら」みたいな。ユニクロとかそうじゃないですか。デザインがメインだよねっていう。そういう方向を今は狙っているという感じですかね。
半年ぐらい前にSaaSのサービスとか、アプリとかもそうだけど、スーパーアプリみたいな考え方があって。どんどん安くいいモノを作れて、ユーザーがどんどん参加していって、発信していく世の中に代わっていくんだよねって西江さんおっしゃられたんですよ。
鈴木
鈴木
西江
西江
今、僕がベンチャー投資をしてて、時代が変わってる。昔はシステム作るのにお金をかけようとする。何億円とかかかるんだけど。今はノーコードの時代でできちゃうんですよね。僕の勘なんですけど、お客さんも複雑なことは望んでない。Netflixみたいなことをやりたいと思ったら、ノーコードのやつ捕まえてぱぱっとやったらできちゃう。テレビも、4K、8K以上要らなかったりとか。そういう時代に変わってるという意味合いのことかな。ベンチャーでCTOをいっぱい、エンジニアばっかりとって。
エンジニア雇って開発コストあげたら、黒字化しにくくなるじゃないですか。
鈴木
鈴木
西江
西江
そうだし、もうできてるんですよ商品とか。客はそこまで複雑なものを望んでない時代というか。テレビを作った時はテクノロジーの会話してたけど、今、テレビ見るときに誰もテクノロジーの会話してない。
してないですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
Netflix見ているときに、誰もテクノロジー会話をしていないんですよ。中にはテクノロジーもあると思うんだけど、そこにテクノロジー志向はない。ボタンを押して見てるだけ。
そうですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
どっちかといったら、僕らが狙ってるのはワンクリックのが重要ですね。「ワンクリックで全てが終わる方向」を、僕らは狙ってます。
ワンクリックですべてが終わって、全て理解してて、消費行動にまでつながるという世界観ですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
でもNetflixは、ワンクリックじゃない。深い意味はないですよ。ワンクリックしかしてない。
なんか、レコメンドエンジンとかすごい優秀だなーとか、僕らなんか見ながらすげーなーとか思っちゃうんですよ。一般の消費者はそんなこと考えないですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
いや、レコメンドエンジンもAI使って誰でもできる。10年前だったらすごいことかもしれないけど。
西江さん曰く、Netflixは何が凄いんですか?
鈴木
鈴木
西江
西江
だってNetflix観たりして、テレビは誰も見てないじゃないですか。あと、テレビに入っていっちゃいました。
テレビの中に入ってますもんね、チャンネルとして。
鈴木
鈴木
西江
西江
じゃあ、今何が言いたいかといったら、パソコン見ているのと、スマホとNetflix見てるのとだと、Netflixの方が長いじゃないですか。
あとこの2~3年、YouTuberがすごい伸びているので。子どもたちみたいな人でもすごい稼いでる人たちも出てきてますもんね。
鈴木
鈴木
西江
西江
YouTuberもある意味ワンクリック
分かりやすくて素人参加型で簡単に作れて、コンテンツが面白ければ、要はもう今までプロって言ってた人たちが、素人から始まった人たちに抜かれていってるじゃないですか。プロはプロで残っていくとは思うんですけど。
鈴木
鈴木
西江
西江
今、素人っぽいやつがウケているじゃないですか。
ウケてますよね。
鈴木
鈴木
西江
西江
ウケてるけど、その間ずっと、ちょっとした素人っぽいのも出てくるから。YouTuberもタレントが来たら一瞬で変わったじゃないですか。
変わりましたね。
鈴木
鈴木
西江
西江
タレントが来る前までは素人ばっかりだったじゃないですか。
そうそう。どんどん入ってきますよね。プロっぽくなってる。
鈴木
鈴木
西江
西江
プロっぽくなってるから、例えばとんねるずのタカさんがきた瞬間、テレビと同じレベルになってるじゃないですか。素人系だけじゃ弱いくらいの感覚ですよね。
メジャーな人が入ってくることによって。一気にポジショニングが変わったりする瞬間があったということですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
時代が変わってるわけですよね。あとは、中国とかではライバーの時代入っちゃってる。
入ってますよね。
鈴木
鈴木
西江
西江
ライブコマースも凄いです。
ライバー投げ銭、1人あたりすごい出すみたいな、そういう。
鈴木
鈴木
西江
西江
いや、投げ銭がメインじゃないです。今はどちらかというと売るほうですね。
売るほうなんですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
投げ銭、中国でそこまで話題じゃないですよね。Kuaisoというやつが、この前、日経で何十兆円になったじゃないですか。そこで、中国でちょっと有名な人は全員、ジャパネットたかた社状態になっちゃってるので。1日に2億円とかいっちゃいますからね。
すごいですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
でも、1日に何十億円売るとかいっぱいありますよ。そういう人達が、お金持ちになってますね。僕らはPR会社なので、モノを広めるのと売るのが一緒ですね。僕らは、半分以上ライブイベント。すぐライブコマースになるし、という風に捉えているから境がなくなるんですよ。
PR会社っていうのが、事業会社の立ち位置に近くなってきますね。
鈴木
鈴木
西江
西江
PR会社自体にはこだわってる。モノを広めるのと、モノを売るのと、全部含めてやる。この、売るのと広めるのが一緒なんです。だから、僕らはダイレクトもやってる。ほとんどの会社は時代の流れについていけないんじゃないですか。何でかというと、日本人のクセなんですけど、例えば、映像制作に入ったらずっと制作会社じゃないですか。
変わらないですからね。
鈴木
鈴木
西江
西江
僕らは変わる会社。変わる能力を持ってるっていうのが大きいんですね。あとは変わる意志がある。
成功体験が大きければ大きいほど、変われないじゃないですか。
鈴木
鈴木
西江
西江
あと、成功体験以前に、日本人の場合ずっと同じことを演じちゃう癖があります。中国人は結構現実的で、合理的なんで。例えば、ニュースリリース配信サイトってほぼサービスとして成立してないんですよ。大きい会社のニュースを見るけど、小さい会社のニュースは誰も見てないんですよね。
どうやって情報知ってるんですか中国の方。
鈴木
鈴木
西江
西江
いや誰も投げないですよ。投げる癖がない。俺らが、例えばプレス受けてやるっていっても、どんな会社もほとんど投げても誰も見ないじゃんという。
そうですね。
鈴木
鈴木
西江
西江
やったら仕事してる感があるので成り立ってるんですけど、これをグローバルでいくと買収されてたりとか。ソニー社がやったらみんな見るけど、小さい会社がニュースリリース投げたって誰も見てないんです。
関心が全然ないですもんね。
鈴木
鈴木
西江
西江
だけど、日本は投げるのが当たり前になっちゃってる。だから、もっと合理的なことをやろうとしてます。あとは、本当にPR会社なんだけど、PR会社がやっていること自体も境目がないっていうか。PRでNo.1になってるんですけど、それだけにこだわっていない。PR目線での何かモノを広めるやり方は全部共通しているので、PR会社がやるっていうのは目線がわかりやすいとは思います。

組織づくりと今後のSaaS領域の展望

1つ、組織論的なことを聞きたいんですけど。ずっと昔から大活躍されている人が、ずっと西江さんについてきてるじゃないですか。この強さって何なんですか。西江マジックですよね、さすがだなぁと。
鈴木
鈴木
西江
西江
仲良いからだと思うんですけどね。結論でいうと、友達で仲良いって思っちゃったら「俺ら友達だよな」って言わないじゃないですか。そっちの世界ですかね。そこまで深く考えてないですよ。
定期的に定例会やらせてもらってますけど、やっぱりスタンスが自然だから。西江さんとか偉い方なんで、圧かけようと思ったらかけれるじゃないですか。自然体なのでみんなが集まってくるのかなと思いますけどね。「このバランス感覚は天才だ」といつも思うんですが、これは長年の中で培ったものなんですかね。
鈴木
鈴木
西江
西江
自分のことなんでよくわからないけど、あんまり変わってはいないですよね昔から。
Saasとかサブスクって、これからどういう風に変わっていくと思いますか。今から2年、3年とかの間で。
鈴木
鈴木
西江
西江
僕らSaaSに投資してたりとか、いっぱいやってるじゃないですか。
まだ上場してないSaaS、半分ぐらいあるじゃないですか。まだまだ増えていく感じですか。
鈴木
鈴木
西江
西江
いや、淘汰されると思いますけどね。延々とみんなSaaSに入らなくちゃいけなくなるので。ビジネスモデルとしてはすごくいいと思うんですけど。
計算できるし、投資家からしてもわかりやすいですよね。トップラインいってて、ある一定のシェアとれば、ここから利益積みあがってるし、思案が少なければ投資する価値あるよねっていうのが判断しやすい。
鈴木
鈴木
西江
西江
投資する側からいったらそうですね。ビジネスモデルが変わっていくんじゃないですかね。副業で僕らが投資している会社も、人材で一人頭で取ってた会社が、月額で取ったりする会社になると、圧倒的になるじゃないですか。そうすると、ひとりひとりマージン取ってる会社が根こそぎやられちゃうじゃないですか。そういう価格、ある意味強いっちゃ強いですね。あとは、そもそもこれはシステムなんで、お金がかからないんですよ。従業員が要らない。DX化されてるので。

まとめ

今後もSaaSについてのお役立ち情報とかを配信していきますので、チャンネル登録と高評価をよろしくお願いします。ご視聴いただきありがとうございました。
kyozon編集部
kyozon編集部

ものすごいベンチャー展5日目『EC』『店舗支援』『スタートアップピッチ大会』

YouTube:https://youtu.be/UVHebcP288g?t=11070

 

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