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バウンスメールとは?種類や放置するリスク・対策方法をまとめて解説

投稿日:2023年9月11日 /

更新日:2023年9月11日

バウンスメールとは?種類や放置するリスク・対策方法をまとめて解説
● メール配信

ビジネスでメールを配信する際には、バウンスメールが頻発します。また軽視をしてしまい放置しておくと、トラブルに発展する可能性もあります。そこで今回は、バウンスメールの特徴や種類、放置するリスク・対策方法を解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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バウンスメールとは?

バウンスメールとは?

バウンスメール(bounce mail)とは、送信メールが何らかの理由でエラーとなり、送信者に戻ってくるメールです。

正常に送信先にメールが届かないため、「未達メール」「エラーメール」「リターンメール」とも呼ばれています。

バウンスメールの本文に含まれている内容は、下記の通りです。

  • 送信エラーの発生日時
  • 送信エラーとなった理由
  • エラー原因を表すコード
  • 送信エラーが発生したサーバー情報

ちなみにエラーコードを表すコードは、英文メッセージと3桁の数字で表記されています。

コードと送信エラーの理由を確認することで、バウンスメールが送信された原因を把握できます。

またバウンスメール送信元は、「MAILER-DAEMON」もしくは「Postmaster」と表記されており、受信ボックスに配信されるので覚えておきましょう。

バウンスメールの種類

バウンスメールの種類は、下記の2つです。

  • ソフトバウンス
  • ハードバウンス

それぞれ解説していきます。

ソフトバウンス

ソフトバウンスとは、一時的なエラーで発生するバウンスメールです。

一時的な問題が原因のため、問題が解消されるとメールを送信できます。

ソフトバウンスが発生する原因は、下記の通りです。

  • 受信側のサーバーがダウンしている
  • 受信者のメールボックスが容量を超えている
  • 受信サーバーの規定によって、一定のサイズを超えたメールは受信拒否している

そのためメールサービスでは、一定の期間でメールの再送を繰り返しています。

ハードバウンス

ハードバウンスとは、何らかの事情により恒久的にメールを送信できないバウンスメールです。

時間が経っても解決されないため、送信できない状態が続いてしまいます。

ハードバウンスが発生する原因は、下記の通りです。

  • 受信側のメールアドレスが存在していない
  • 入力したメールアドレスの一部が間違っている
  • 受信側のサーバーがスパムメール・迷惑メールと判定された
  • 受信側メールソフトの迷惑メール振り分け機能により、迷惑メールと判定された

特に企業の場合は送信相手が退職してしまい、メールアドレスが利用停止になるケースがあるので注意しましょう。

こちらの記事では、スパムメールの見分け方や被害事例、対策を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

バウンスメールを放置するリスクは?

バウンスメールを放置するリスクは?

ここまで、バウンスメールの特徴と種類をお伝えしました。

続いて、バウンスメールを放置するリスクを解説します。

  • 受信拒否リスク
  • 情報伝達遅延のリスク
  • ブラックリスト登録のリスク
  • レピュテーション低下のリスク

ひとつずつ解説していきます。

受信拒否リスク

バウンスメールを放置した場合、受信拒否のリスクが発生します。

受信拒否が発生する流れは、下記の通りです。

  1. バウンスメールが発生する
  2. 送信側サーバーが数日間にわたり、メールを送信し続ける
  3. 受信側メールサーバーは、スパムメール・迷惑メールと判定する
  4. 受信拒否されてしまう

受信側のサーバーが迷惑メールと判定してしまうとブロックされるだけでなく、解除に相応の時間と手間がかかるので注意しなければなりません。

情報伝達遅延のリスク

バウンスメールの放置を続けると、情報伝達遅延のリスクが発生します。

例えば、受信側のメール容量の関係でソフトバウンスされた場合、「メールは届いていない」「そういった話を聞いていない」といったトラブルに発展するかもしれません。

実際に受信側の原因であったとしても、原因に気がついていないケースは多いです。

そのためメールがバウンスされた場合は、早急に対策する必要があります。

ブラックリスト登録のリスク

バウンスメールの放置が続いた場合、ブラックリストに登録されるリスクがあります。

ブラックリストとは、不正メールを送信しているドメインやIPアドレスの一覧です。

ブラックリストに登録されるデメリットとして、下記の2つが挙げられます。

  • 迷惑メール・受信拒否される可能性が高くなる
  • ほかの送信先に対してもメールを送信できなくなる

そのためブラックリストに登録された場合は、原因の究明や改善、削除依頼が必要なので覚えておきましょう。

レピュテーション低下のリスク

バウンスメールの放置は、レピュテーションを低下させるリスクがあります。

レピュテーションとはIPアドレスを評価して、インターネット通信に制限を設ける仕組みです。

仮にエラーメールを送り続けた場合、IPアドレスのレピュテーションが低下します。

つまり迷惑メール・スパムメールと判定され、ブロックされる可能性が高くなるので注意しましょう。

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バウンスメールへの対策方法は?

バウンスメールへの対策方法は?

ここまで、バウンスメールを放置するリスクをお伝えしました。

続いて、バウンスメールへの対策方法を解説します。

  • 送信先に受信ボックス容量の確認をしてもらう
  • メールサイズを小さくする
  • メールアドレス入力フォームを改善する
  • 定期的なリスト調査を行う
  • 迷惑メールと判定されないように設定する
  • なりすましメールだと判定されないように設定する
  • メール管理システムを導入する

ひとつずつ解説していきます。

送信先に受信ボックス容量の確認をしてもらう

バウンスメールへの対策方法として、送信先に受信ボックス容量を確認してもらいましょう。

またメールボックスの容量がいっぱいの場合は、「受信側のメールボックス容量を増やす」「受信側サーバに残っている不要なデータを削除する」なども有効です。

メールサイズを小さくする

バウンスメールの対策として、メールサイズを小さくする方法があります。

メールサイズを小さくする方法例は、下記の通りです。

  • 添付ファイルを圧縮する
  • 複数のファイルを送信する際は、何通かに分ける

メールサイズが大きく受信側サーバーも制限を設けていた場合、バウンスメールと判定されてしまいます。

特に添付ファイルのサイズが要因となるケースが多いため、注意しなければなりません。

メールアドレス入力フォームを改善する

バウンスメールの対策方法には、メールアドレス入力フォームの改善があります。

仮に入力フォームを活用して取引先や顧客のメールアドレスを収集する場合は、入力ミスに気づかず配信リストに登録されるケースが多いです。

そのためメールアドレス入力フォームを改善する方法として、下記が挙げられます。

  • ダブルオプトインを活用する
  • メールアドレスの入力を2回行わせる
  • 入力したメールアドレスに確認メッセージを送信する

ちなみにダブルオプトインとは、入力したメールアドレスを登録する際の確認作業を、2段階で実施する方法です。

ダブルオプトインを活用することで、スパムメール・迷惑メールと判定される可能性を下げるだけでなく、いたずら目的の登録を減らす効果があります。

定期的なリスト調査を行う

バウンスメールを減らす方法として、定期的なリスト調査があります。

「登録メールアドレスが正しくない」「メールアドレスが存在していない」といった状態は、ハードバウンスの原因です。

そのため下記の作業によって、原因を改善できるでしょう。

  • ドメイン名のスペル間違いがないか確認する
  • バウンスメールと判定されたメールアドレスを削除する

メール配信リストは常にアップデートして、最新の状態を保つ必要があります。

迷惑メールと判定されないように設定する

バウンスメールを減らすには、迷惑メールと判定されないようにする設定が必要です。

仮に迷惑メールと判定された状態で送信を続けていると、受信側にドメインやIPアドレスの受け取りを拒否されてしまう恐れがあります。

迷惑メールと判定されないための施策例は、下記の3つです。

  • IPアドレスのレピュテーションを下げない
  • ブラックリストの登録された場合は、削除依頼を行う
  • 事前に迷惑メールに振り分けられる可能性と、解除方法を受信側に伝えておく

「受信側に届いていない=読まれていない」可能性が高いので、迷惑メールと判定されない設定は行いましょう。

なりすましメールだと判定されないように設定する

バウンスメールへの対策として、なりすましメールと判定されないためにDKIMやSPFなどを設定します。

DKIMとSPFの特徴は、下記の通りです。

 特徴
DKIM
  • メールに電子署名を付与して、送信元メールアドレスが偽られていないか確認する認証技術
  • 転送メールなども誤判定されない
  • メール本文・ヘッダが改ざんされていないか確認できる
SPF
  • 送信元のメールサーバーを参照して、なりすましメールであるか判断できる技術
  • SPFレコードと登録するだけで対応できるため、手間がかからない


それぞれを設定するには、「DNSサーバーへSPFレコードを追加する」「DKIMツールを導入して、DNSサーバーへ公開鍵を配置する」といった作業が必要なので覚えておきましょう。

メール管理システムを導入する

バウンスメールの原因に対処する方法として、メール管理システムの導入が挙げられます。

メール管理システムを導入するメリットは、下記の通りです。

  • 配信状況をモニタリングできる
  • メールアドレスのリストを精査できる
  • エラーの種類に合わせて、適切に対処できる

特に配信エラーの対処やリストの管理で困っている場合は、メール管理システムの導入を検討しましょう。

こちらの記事では、メール配信システムの選び方や目的、おすすめのシステムを20個紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

まとめ

今回は、バウンスメールの特徴や種類、放置するリスク・対策方法を解説しました。

バウンスメール(bounce mail)とは、送信メールが何らかの理由でエラーとなり、送信者に戻ってくるメールです。

種類には、ソフトバウンスとハードバウンスがあります。

また放置するリスクとして、下記の4つがあるとお伝えしました。

  • 受信拒否リスク
  • 情報伝達遅延のリスク
  • ブラックリスト登録のリスク
  • レピュテーション低下のリスク

本記事でお伝えした「送信先に受信ボックス容量の確認をしてもらう」「メールサイズを小さくする」「メールアドレス入力フォームを改善する」などの対策方法も参考にして、メールを配信する際の参考にしてください。

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こちらの記事では、メールセキュリティ製品の正しい選び方や、おすすめの製品を10個紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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