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CEOとは?
CEOとは「Chief Executive Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高経営責任者を意味します。
アメリカにおけるCEOの意味は、企業の全ての業務を統括する役員です。
日本では、代表取締役や取締役会長にあたる人を対象として活用される場合があります。
CEOの役割は、下記の通りです。
- 事業計画や経営方針といった経営戦略の決定
- 事業案に対する最終的な意思決定
企業の長期的な経営事項の責任を負うことが、CEOの役割といえるでしょう。
また、世界の著名なCEOとして、下記の人物が代表例としてあげられます。
- ティム・クック:AppleのCEO
- ラリー・ペイジ:Googleの元CEO
- ジェフ・ベゾス:Amazonの元CEO
- マック・ザッカーバーグ:FacebookのCEO
日本の企業では、名刺に社長の肩書きを入れる際に「President」の代わりで「CEO」を入れる場合があります。
また、代表取締役社長を入れる場合においては、「President&CEO」の表記を用いている企業も少なくありません。
まずは、CEOは社長ではない点と、CIOやCTO、COO、CFO、CMO、CPO、CKOとの違いを、それぞれ解説していきます。
「CEO=社長」は間違い?
日本ではCEOを最高経営責任者と訳しますが、「CEO=社長」ではありません。
CEOと社長の違いは、日本の会社法で認められている役職かどうかによります。
会社法とは、2007年に全面施行された会社の設立や運営、清算といったルールや手続きを定める法律です。
そもそも、CEOはアメリカのコーポレートガバナンス似せて導入されました。
アメリカの経営スタイルの特徴は、下記の通りです。
- 「執行」と「経営」が分かれている
- それぞれの責任が明確化されている
上記の「経営」の責任者がCEOにあたり、役職を指しています。
一方の社長は、会社内や企業のトップといった認識が一般的です。
また、社長の役割や仕事内容には、下記があります。
- 経営方針を決める
- 人を雇用して育てる
- 資金繰り・資金調達を行う
- ビジネスを創造・改良し続ける
しかし、社長はどの役職を指すのか、会社法に明記されていません。
CEOのように、ひとつの業務を決定する最高責任者でもない点を覚えておきましょう。
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CEOとCIOの違いは?
CIOとは「Chief Information Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高情報責任者を意味します。
企業における情報戦略の最高責任者や情報システム部門担当の役員が、CIOと呼ばれている傾向です。
元はアメリカ企業の中で、CEOやCFOなどと並んで活用されていたポジションですが、近年の情報戦略への注目が高まるにつれて、日本でもCIOを活用する企業が増えています。
CIOの役割は、下記の4つです。
- ITリソースの調達・管理の最適化
- 経営陣の一人として、経営戦略を展開させる
- デジタル技術を活かした業務プロセスの改革
- 企業の経営理念に合わせて、情報化戦略を立案する
さらにCIOは企業だけでなく、行政や教育といった様々な分野で活躍しています。
それぞれの特徴や役割は、下記の通りです。
- 行政CIO:業務の革新や情報技術を推進するため活用されている。政府全体を横断的にまとめる政府CIOや府省のCIO、独立行政機関等の政府機関のCIO、自治体のCIOなどがある
- 教育CIO:教育の高度化や教育環境の充実のために活用されている。地域の教育委員会にも教育CIOが配置されており、地域全体の情報化を推進している
CIOを求められるスキルとして、IT関連の知識やITに関する投資予算能力、経営的な視点が求められます。
CEOとCTOの違いは?
CTOとは「Chief Technical Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高技術責任者を意味します。
企業のIT分野や技術部門の管理など、様々な技術面のトップとして設置されています。
CTOの役割は、下記の3つです。
- 技術側面での意思決定
- 技術系人材の採用や育成
- 技術面に関する経営戦略の立案
またCTOの責任・役割は、企業の規模によって異なります。
企業規模による責任・役割の違いは、下記の表をご覧ください。
企業規模 | 責任・役割 |
---|---|
中小企業・スタートアップ |
|
大手企業 |
|
また、同じ技術チーム内で共通の指針を決めてパフォーマンスを向上させるには、価値観や共通言語、マインドセットといった文化の創造も、CTOの重要な役割といえるでしょう。
CEOとCOOの違いは?
COOとは「Chief Operating Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高執行責任者を意味します。
CEOの「経営」に関する最高責任者とは違い、COOは「執行」に関する最高責任者の位置付けです。
つまりCOOの役割は、CEOの責任である、健全かつ透明な経営を実現させるためのサポートを担っているといえるでしょう。
また、CEOが立案した方針を基に、企業のメンバーに方針を理解させた上で、それぞれの役割を明らかにすることもCOOの目的です。
企業がCOOを配置するメリットには、下記の3つがあります。
- 規律のある経営を実現できる
- 経営候補となる人材を育成できる
- 中長期的な視点での経営が行いやすくなる
ちなみに海外では、社長がCOOを兼任する企業が多く、日本ではCEOがCOOを兼ねている場合があります。
しかし近年では、経営の複雑化によってCEOとCOOの役割を分担する企業も増えているようです。
CEOとCFOの違いは?
CFOとは「Chief Financial Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高財務責任者を意味します。
CEOは最高責任者として、財務以外の全ての業務執行を統括する一方で、CFOは企業の財務に関する活動を統括する役職です。
CFOは職務の範囲が限定的ではありますが、企業にとって財務は重要な役割を担っているため、CEOとCFOが代表取締役を務めている企業も存在します。
CFOの役割は、下記の6つです。
- 資金調達
- 財務管理
- 上場準備
- 財務戦略の策定
- 適切な情報開示
- M&A戦略の策定
また、CFOは高度なコミュニケーション能力が求められます。
例えばスタートアップ企業の場合、資金調達の際にベンチャーキャピタルやエンジェル投資家にプレゼンテーションを行う必要があるでしょう。
自社に投資するメリットや強みを正しくアピールして、納得してもらわなければ、資金調達や資金繰りで苦戦する可能性もあります。
そのため立場や年齢、文化、言語が異なる相手と円滑なコミュニケーションを図るためにも、語学力の高さやコミュニケーション能力を身につけておきましょう。
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CEOとCMOの違いは?
CMOとは「Chief Marketing Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高マーケティング責任者を意味します。
CMOが誕生した背景として、近年のインターネットやスマートフォンの普及により、顧客の価値観や生活様式、購買行動が多様化したためです。
そのため、企業は顧客に対して商品・サービスを提供するだけではなく、顧客接点からアフターフォローまでの購買体験を提供する動きが増えています。
CMOの役割は、下記の3つです。
- 経営の戦略をマーケティングに落とし込む
- 社内外のステークホルダーと良好な関係を築く
- 社内の部署を横断して一貫性のあるマーケティング戦略を行う
またCMOには、マーケティングに必要なデータを最大限に活用して意思決定を行う能力やリーダシップ能力だけでなく、顧客に購買行動を起こさせる共感力が必要になります。
そのため、企業の中で仕事をしながら顧客の気持ちを理解するスキルを駆使して、企業のマーケティング戦略に落とし込まなければいけません。
ちなみに、こちらの記事ではステークホルダーと良好な関係を築くコツや活用事例を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
CEOとCPOの違いは?
CPOとは「Chief Privacy Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高個人情報責任者を意味します。
企業が管理している顧客や消費者、社員の個人情報といった膨大な個人情報の管理が求められます。
CPOが誕生した背景は、インターネットの普及によって企業側にプライバシーへの配慮や個人情報の保護・管理が求められるようになったためです。
それに伴って、海外だけでなく日本の企業でもCPOが設置されるようになりました。
CPOの役割は、下記の通りです。
- システム管理
- 社員への教育
- 各部門の監査・評価
- 個人情報保護体制の徹底
- プライバシーポリシーの構築
また、CPOの不在や個人情報セキュリティ対策が不十分な場合に、個人情報の流出や認証システムを狙った不正なアクセス、社員による顧客情報持ち出しの危険などがあります。
ITを活用した情報の管理は当たり前になった時代なので、企業の存続や信頼を失わないためにもCPOの存在は重要です。
ちなみに、こちらの記事では顧客情報を管理できるCRMツールの特徴や選ぶポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
CEOとCKOの違いは?
CKOとは「Chief Knowledge Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高知識責任者を意味します。
企業の情報や知識、ノウハウなど責任を持って管理する役職です。
CKOが求められている背景には、ナレッジ経営を社員に受け入れやすい形で浸透させる意図があります。
ナレッジ経営とは、社員の知識やノウハウを言語化して、企業の財産として活用する経営です。
そのため、CKOには下記の役割があります。
- 知識やノウハウの構造基盤の発展を管理する
- 知識やノウハウなどの行動指針を活動的にさせる
- 企業内で暗黙知を共有して、情報伝達を促進させる
- 知識やノウハウを管理・指導する企業の構成を展開する
ナレッジは企業にとって有益な情報であると共に、企業価値の向上につながるので、CKOはナレッジ経営の戦略策定を担う役職といえるでしょう。
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IT化が進む現代において知っておくべきC~~
ここまで、CEOの概要や類似する用語をお伝えしました。
続いて、IT化が進む現代において知っておくべきC~~を解説します。
- CHROとは?
- CSOとは?
ひとつずつ解説していきます。
CHROとは?
CHROとは「Chief Human Resource Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高人事責任者を意味します。
元々は外資系企業で活用されていましたが、日本でのCHROは、執行役員人事部長や取締役人事部長にあたる役職です。
人事部長との違いとして、CHROは「経営に関与している」「経営の視点を持っている」といった点があげられます。
CHROの役割は、下記の6つです。
- 人事施策の進捗管理
- 人事評価制度の構築と立案
- 人事視点での経営サポート
- 社員の育成方法の構築と立案
- 経営視点で人事施策の企画立案
- 社員に企業の理念やビジョンを浸透させる
各企業の経営課題として、人材の確保が上がっています。
理由は、事業計画が優れていた場合でも、業務を遂行できる社員がいなければ事業の成長は難しいためです。
そのため、人事に関わる経営課題を解決しながら事業を推進するうえで、人事と経営の視点を持ったCHROの存在が、今後も重宝されるでしょう。
CSOとは?
CSOとは「Chief Strategy Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高戦略責任者を意味します。
CEOと共に企業の戦略立案や実行プロセスを構築して、横断的に事業部にシナジーを創出が求められています。
CSOが求められている背景は、戦略についての意思決定を迅速に行うためです。
仮に戦略コンサルを活用する場合でも、企業全体の最適な観点を持っている人材が参加すれば、高い効果を期待できるアウトプットをコンサルタントから引き出せるでしょう。
CEOの右腕とされているCSOに必要なスキルは、下記の5つです。
- 課題発見・解決能力
- オペレーションの運営力
- 経営・事業戦略の策定力
- プロジェクトマネジメント能力
- 各部署間とのコミュニケーション能力
CSOを設置することによって、迅速な意思決定だけでなく、CEOの補佐といった様々なメリットが期待できるでしょう。
まとめ
今回は、CEOの概要やCIOとの違い、CTO・COO・CFO・CMOなど知っておくべき用語について解説しました。
改めて、CEOとは「Chief Executive Officer」の略称で、日本語に直訳すると最高経営責任者を意味します。
「CEO=社長」ではない点も覚えておきましょう。
本記事でお伝えしたCIOやCTO、COO、CFO、CMO、CPO、CKO、CHRO、CSOとの違いを理解して、自社に適した役職の設置を検討してください。
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