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モデレータとは?
モデレータとは、コミュニティサイトや掲示板などで意見を交換する際に、仲介者となり意見や考えを取りまとめる人物です。
英単語の「moderator」としては、下記の意味があります。
- 司会
- 議長
- 調停者
- 調整者
- 仲裁者
ほかにも座談会や討論会、参加者への質問などを行う進行役も指します。
また、IT分野におけるモデレータの意味は、下記の通りです。
- チャット
- 電子掲示板
- Webサイト
- メーリングリスト
発言者の記録の削除や修正、システム上の権限を与えている場合にも活用されています。
次に下記の3点について見ていきましょう。
- モデレータの語源
- モデレータとファシリテーターの違い
- ビジネスシーンでのモデレータの使い方
それぞれ解説していきます。
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モデレータの語源
モデレータの語源は、英単語の「moderator」です。
「moderator」の動詞・形容詞にあたる「moderate」には、「穏健な・節度ある」といった意味があります。
また、「moderate」のイタリア語「moderato」は、音楽用語「モデラート」の語源です。
譜面上に「moderato」が記載されていた場合は、「控えめな・節度のある・中くらいの速度で」演奏するといった意味があります。
モデレータとファシリテーターの違い
ファシリテーターがモデレータと異なるポイントは、モデレータよりも「進行役」の意味合いが強く含まれている点です。
それぞれの違いとして、下記があげられます。
- ファシリテーター:会議の仲裁より進行がメイン
- モデレーター:司会者と仲裁者としての役割を同時に持つ
ファシリテーターは、討論や議論以外にさまざまな情報を参加者から引き出して、互いの理解を深めながら意見を交換させる役割があります。
つまり、参加者の合意を形成することが目的といえるでしょう。
そのため意見の対立が起こった場合は、多数決ではなく議論の要点を整理したうえで、円滑な合意を導き出せれば参加者の結束力を高められます。
ちなみにオンラインイベントにおいて、コメントを監視する権限の意味を持ち合わせてる言葉はモデレータだけです。
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ビジネスシーンでのモデレータの使い方
ビジネスシーンでのモデレータの使い方は、下記の通りです。
- モデレータとして、次回のオンライン配信を盛り上げたい
- 来週開催されるパネルディスカッションには、取締役がモデレータを務めるらしい。
オンライン配信やライブ配信の際を活用している業種・職種で使われている傾向があります。
こちらの記事では、個々の知識やスキル、態度を指す「コンピテンシー」の意味や重要性を業界ごとのコンピテンシーの役割を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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ビジネスにおけるモデレータの役割
ここまで、モデレータの概要や語源などをお伝えしました。
続いて、ビジネスにおけるモデレータの役割を解説します。
- 進行を管理・仕切る
- 参加者の本音を聞き出す
- 参加者の意見を分析・まとめる
ひとつずつ解説していきます。
進行を管理・仕切る
モデレータには、チャットやコミュニティ型Webサイト、ネットサービスなどの進行を管理・仕切る役割があります。
進行する際に重要なポイントは、下記の2つです。
- 参加者が発言しやすい雰囲気を作る
- テーマから逸れないように進行する
モデレータとして進行する際は、偏った意見を持ち込まず、参加者の意見を尊重する意識を持ちましょう。
参加者の本音を聞き出す
モデレーターには、ミーティングや会議の場で参加者から本音を聞き出す役割があります。
「なぜそのように判断したのか」「その行動をとった理由はなぜなのか」など、状況に応じた質問や対応が必要です。
モデレータは公平な立場であるため、参加者の本音を聞き出す質問力が問われるでしょう。
参加者の意見を分析・まとめる
ミーティングや会議では、参加者の意見を分析・まとめることが求められます。
参加者同士で意見が分かれることは普通なので、モデレーターが参加者の声に耳を傾けなければいけません。
モデレータは公平な立場であるため、発言回数の多い参加者の意見だけを取り上げないように注意しましょう。
そのため参加者全体の意見を分析・まとめることが重要です。
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【分野別】モデレータの意味
ここまで、ビジネスにおけるモデレータの役割をお伝えしました。
続いて、分野ごとのモデレータの意味を解説します。
- ネットサービス
- インスペクション
- 原子炉の減速材
それぞれ解説していきます。
ネットサービス
ネットサービスにおけるモデレータには、「進行役」といった意味合いが強いです。
また、オンラインでモデレータを行う際は参加者の発言をチェックしたり、発言が不適切であれば削除したりする権限を持つ場合があります。
インスペクション
公式ソフトウェアのレビュー手法であるインスペクションにおいて、モデレータは進行役を意味します。
インスペクションでのモデレータの役割は、下記の通りです。
- レビューを行うインスペクターの選出
- ソフトウェア開発・設計者といったインスペクション参加者のスケジュール調整
- 議題の提出
インスクションに関わる全般の作業を統括します。
また、インスペクションでのレビューはオーナーに報告して、採用されたソフトウェアが修正・改善された場合の調査や記録も業務内容に含まれます。
原子炉の減速材
原子炉でもモデレータは、核分裂によって放出される高速中性子のスピードを落とすために使用される減速材を指します。
高速中性子の特徴は、速度が速く燃料に吸収されにくい点です。
モデレータを活用することで、高速中性子のスピードを落としながら熱中性子に変化して、燃料に吸収されやすくなります。
水や黒鉛がモデレータに使われており、その水の中でも「重水」が最も適しています。
理由は、重水が中性子を吸収しにくい性質を持っているためです。
こちらの記事では、ビジネスシーンで使われる言葉「オンスケ」の意味や類義語、例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
モデレータの類義語
ここまで、分野ごとのモデレータの意味をお伝えしました。
続いて、モデレータの類義語を解説します。
- MC
- コーディネーター
ひとつずつ解説していきます。
MC
MC(master of ceremony)の意味は、司会・司会者・番組進行役です。
モデレータよりMCの方が、議論するための参加者としての役割が薄い点が異なります。
日本では、テレビ番組での司会進行役としてMCという言葉が使われています。
コーディネーター
コーディネーターがモデレータと異なるポイントは、「会議自体を支えるニュアンスが強い」点です。
コーディネーターの意味として、下記が挙げられます。
- 番組全体の進行役
- さまざまな要素を調整してひとつにまとめあげる人
カラーコーディネーターやファッションコーディネーターなどの言葉もありますが、どれも「要素を調整しながらまとめあげる人」といった意味が含まれています。
つまりコーディネーターは、前述したファシリテーターに近い役職といえるでしょう。
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まとめ
今回は、モデレータの意味やビジネスシーンでの使い方、役割について解説しました。
モデレータとは、コミュニティサイトや掲示板などで意見を交換する際に、仲介者となり意見や考えを取りまとめる人物です。
ビジネスシーンでの役割として、下記の3つがあるとお伝えしました。
- 進行を管理・仕切る
- 参加者の本音を聞き出す
- 参加者の意見を分析・まとめる
また、ネットサービスやインスペクション、原子炉の減速材などでの意味もさまざまに異なっています。
本記事でお伝えしたファシリテーターとの違いや類義語などを参考にして、シーンに合わせてモデレートを使用してください。
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