登壇者プロフィール
1982年生まれ 福岡県出身。
2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社
2007年 史上最短で同社大阪支社長に就任
2010年 27歳でトゥモローゲート株式会社を設立
会社の理念やビジョンを可視化し、WEBやグラフィック、映像を駆使して、企業の魅力を最大化する採用ブランディングを提案。「ブラックな企業」というブランディングでわずか社員3人の会社に7000人の学生から応募を集める。その斬新で徹底した黒の事業戦略は日経新聞・読売新聞など多数のメディアから注目される。
1990年生まれ、ドイツ・ハンブルク出身。桐朋高校、早稲田大学卒業。大学在学中に当時社員5人程のWEBベンチャー企業に入社し、新規事業のフランチャイズ系WEBメディアを立ち上げる。
その後、大手の総合系コンサルティングファームにて大手金融企業を顧客としたIT系、会計系のプロジェクトを経て、2017年7月にStockSun株式会社を創業。
1969年、大阪府生まれ。甲南大学法学部を卒業後、広告代理店の営業部長を経て、2000年にインターネット広告を手掛けるアイブリッジ株式会社へ入社。
2007年9月、アイブリッジ株式会社、アドデジタル株式会社、アカラ株式会社、ブランド総合研究所という4つの会社を束ねるグループ会社へと成長した同社の社長を辞し、株式会社コミクスを設立し、代表取締役社長に就任。
ビジネス系の発信が続かない人に向けたアドバイス
BtoBで発信してうまくいってない人っていっぱいいると思うんですよ。
今までのお話で「継続」が大切なのはわかりましたが、そういう人達に向けてアドバイスはありますか?
いち20代前半とかの若者で発信しようと思っても、続かないみたいな感じで悩まれている人も結構多いと思います。
実はそれって1億の社長も100億の社長も、視聴者からするとただおじさんが喋ってるだけで、すごい人だから伸びるかというと全然そんなことはないです。
視聴者が何を望んでるのかっていうところ、悪く言うと視聴者に媚びないとYouTubeは伸びないんですよね。すごい人だから伸びるわけじゃないということは、逆に言うとどんな人でも意外と平等に戦えるプラットフォームだとは思うので、覚悟を決めて視聴者に媚びるしかないですね。
僕は「みんな頑張れる!」みたいなことを言うのが苦手だったので、仕方なく水着の女の子を置いているだけなんですよね。
安心するというか、ひたすら僕が喋っていても誰も興味がないことはわかっているので、やっぱり最初に強烈に記憶に残さないといけなくて、圧倒的に頭に残る違和感が必要だなと。
それで、口コミで「あの水着のやつでしょ」と広がる形をイメージして設計したので「とにかく真ん中で頷いていればいい」という形で作り始めて、サムネイルも調整したりとかという形でとにかく視聴者に媚びているんですね。
なので、僕じゃなくても誰がやっても同じような結果になると思うんですけど。
要は1,000億円の社長がYouTubeやったら伸びるかというと、伸びないんですよね。
企業の社長が言っている言葉なんて、上に上がれば上がるほど抽象度が高くなっていくので、誰が言っててもみんな同じようなこと言ってるように感じるんですよ。
なるべく今のトレンドを抑えたりとか、視聴者が何を望んでいるかというのを具体的に落とし込んでやらないと結局YouTubeは伸びないので、「なんかすごいからチャンス」というわけでもなければ、若手でも同じようにチャンスがあると思いますね。
全社員がSNSを運用できている企業も……その背景は?
1つは、好きにやらせること。
今まで色々と失敗するパターンも見てきたんですけど、その鉄板は業務命令で1日3ツイートをマストでやってくださいねという形で、これは途中でみんなやらなくなってしまうんですよね。強制してやらされるっていうのが、いちばん良くないなぁと思っていて。
やっぱり楽しくないとやろうってならないんですよね。
Twitterとかでも、発信することで色々な人との繋がりができたりとか、色々な情報がインプットされることで自分が成長できてることを実感できれば、みんな継続してやっていってくれるので。
あとは、これが一番効くんですけども「実弾」ですね。
まず明確なメリットを社員に提示してあげる。
うちの会社も最初から全員やっていたかというとそんなことはなくて、全員がやり出した大きな社内制度改革で「SNS手当」というものを出すようにしたんですよ。
これは毎月払うもので、月3,000円の人や5,000円の人もいれば、2万円の子もいるみたいな形です。
いかに社員に「よくわからないけど楽しそうだな」「自分もやってみようかな」という気にさせるかというところですね。自発的に。
SNSは発信が得意な人が担当するのも有効な一手
おひとりでやられているので、営業活動上自分で発信していかなくてはならないという必然の法則があるとはいえ、一緒にやられている幹部メンバーとかもSNSの発信がお上手なんですか?
いえ、苦手な人は本当に苦手で、得意不得意があると思っています。
僕は文章を書くのとかは呼吸をするような感じでできるので、そういう人が役割分担してやっていく形ですね。
それで僕の場合は、もし幹部メンバー達がやったとしても、僕のことを知っている人がフォローしてるってなるとあまり意味ないなぁと思うんですよ。だったら僕ひとりで充分だなって。僕が知らない層にフォロワーを増やせる人だったら価値があるなと思っていますが、そうじゃない場合は必要ないと思います。
なので、SNSは僕の仕事として切り分けてやっています。
SNSで発信する情報のネタの決め方は?
ショート動画はもっと軽い感じですか?
その日に行って、今日どうする?という感じで決めているんですか?
インタビューはアサインできた人にインタビューしますけど、撮影日を月に2回設けているのですが、直近の2週間でTwitterに投稿したものの中から反応の大きかったものを深掘りする会みたいにやる時もあります。
あとは最近色々な人が入ってきているYouTubeですが、結局どこに行き着くかというとテレビでやっているようなことに流れていくと思うので、長く続いているバラエティ番組の面白さを研究して、テレビの企画を参考にすることもあります。
認知度の低い起業ほどSNSを運用するべき
うちの会社が大きく変わる1つの要素になったのが、このSNS運用なので、特に中小企業や自社の認知度が高くない会社さんは絶対やった方が良いかなと思っていて。
ただデメリットもあるので、最後にお伝えしたいと思います。
まずSNSをやるには時間がかかるということ。当然お金もかかります。
編集してくれる人や撮影してくれる人も必要になるので、労力がかかるというのが1つ目です。
ただ、しっかりと運用してそれ以上の成果を出せれば、あまり大した事ではないかなと思います。
もう1つが、経営者にSNSやりましょうと言っていちばん嫌がられるポイントなのですが、ちゃんと真っ当に生きなきゃいけなくなるという点です。
まとめ
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