人月とは?読み方も覚えましょう
人月とは、プロジェクトの工数で使われる単位のひとつです。1人のワーカーが1ヶ月を費やしてこなせる工数=作業量を1人月と表現します。また、人月をどう読むのか迷う人も多いですが、「にんげつ」が正しい読み方です。
人月の計算は「人数 × 月数」で行われます。例を挙げれば、20人で3ヶ月かかるプロジェクトなら、その工数は「60人月」、30人で6ヶ月かかるプロジェクトであれば「180人月」というように計算します。
なお、当サイトの読者のみなさんが携わっていると思われる、サブスク型ビジネス、とりわけSaaSビジネスにとっての最重要課題は「カスタマーサクセス」です。
そんな「カスタマーサクセス」について、以下の特集記事『カスタマーサクセスとは?サブスク型SaaSビジネスの生命線を完全解説!』で特集しています。ぜひご一読ください。
また、SaaSを含むBtoB企業における、マーケティング組織の類型と作り方や、営業部門との関係性に関して以下の特集記事『現代のマーケティング組織の類型と作り方とは?営業部門との関係性も解説』で解説しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
工数とその重要性について
人月を含むプロジェクトの工数について、掘り下げていきましょう。
なお、現代企業にとって今後欠かせない要素はDX(デジタルトランスフォーメーション)です。DXを成功させるためには、その前段階の「デジタライゼーション」が重要となります。
「デジタライゼーション」については、以下の特集記事『デジタライゼーションとは?DX等との関係性も含め日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
工数はシステム開発などのビジネスにおける作業量
プロジェクトマネジメントにおいて工数とは、プロジェクトの作業量のことを指します。想定される作業時間(対象のプロジェクトが完結するために必要な時間量)と、携わる人数(対象のプロジェクトが完結するために必要な人数)を掛け合わせて算出します。
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「インベントリ」については、以下の特集記事『インベントリとは?IT+各分野における意味を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
工数管理はなぜ重要か
「工数管理」とはプロジェクトマネジメントにおいて、ワーカーが工数を着実にこなせるように管理することです。プロジェクトマネージャーにとって、正しい工数管理は必須スキルのひとつとされています。
工数の適切な管理によって、対象のプロジェクト全体の作業量の可視化を促進し、その結果作業を効率化でき、生産性向上に寄与できるためです。
なお、システム開発を外部に発注する企業にとって、IT化に遅れないようITリテラシーを維持・向上するのがひとつの課題です。ビジネスの中核であるマーケティングも、今やデジタルマーケティングなしには立ち行かなくなってきています。
そんなデジタルマーケティングについては、以下の特集記事『デジタルマーケティングとは?現代ビジネスに欠かせない方法論を徹底解説』で総合的に解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
また、デジタルマーケティングで活用する、ビジネスに関する膨大な情報の収集と分析・解析に欠かせないのがマーケティングオートメーション(MA)です。
マーケティングオートメーション(MA)については、以下の特集記事『マーケティングオートメーションとは?ツールの選び方と運用の注意点』で包括的に詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
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人月以外の工数計算
工数計算は人月以外に「人時(にんじ)」と「人日(にんにち)」の2つがあります。それぞれを見ていきましょう。
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デジタルマーケティングに有効な、人気メディアであるInstagram(インスタグラム)を活用したインスタマーケティングについては、以下の記事『インスタ(Instagram)マーケティングとは?使える全機能と活用のコツ!』で特集しています。そちらも参考にしてください。
人時という工数
人時とは、1人のワーカーが1時間をかけてこなす作業量を1人時で表した単位です。「M/H」や「マンアワー」と表現されることもあります。例を挙げれば、3人で4時間かかる作業なら「12人時」、5人で7時間かかる作業であれば「35人時」です。
人日という工数
人日は、1人のワーカーが1日の作業でこなせる作業量を1人日とした単位です。通常「人日」と呼ばれますが、領域によっては「人工(にんく)」と呼ぶ場合もあります。
例を挙げれば、3人で4日かかる作業なら「12人日」、10人で0.5日(半日仕事)かかる作業なら「5人日」となります。
なお、現代企業にとって、業績を伸ばすための重要課題といえるのが「ブランディング」です。この包括的戦略は、残念なことに抽象的、あるいは表層的な理解で行われがちな側面があります。
それをデータや事例などを参照しつつ体系的、現実的に推進するリテラシーが、企業ブランドの認知拡大に必要です。そしてブランディングにおいて、ひとつの基準となるのが「他社が模倣できない独自の強み」を表現した「USP」です。
このUSPについて、以下の特集記事『マーケティングにおけるUSPとは?独自の強みを活かした提案の作り方』で取り上げ、総合的に解説しています。ぜひ参考にしてください。
また、別の角度(顧客視点・顧客心理の理解)から、ブランディング政策を進めるために貴重な示唆を与えてくれるのは、「顧客エンゲージメント」です。
顧客エンゲージメントの概念について、以下の特集記事『マーケティング施策で高めるべき顧客エンゲージメントとは?事例付きで徹底解説』で詳しく解説しています。ぜひ、参考にご覧ください。
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人月単価とは?
人月単価とは1人当たりの1ヶ月の費用です。対象のプロジェクトに想定される人月を掛け合わせて、開発プロジェクトの見積もり=費用算定に利用されます。
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モバイル通信規格LTEについては、以下の特集記事『LTEとは何?4GやWi-Fiとの違いも含めて日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
人月単価がおかしいと言われる理由とは?
人月単価は必ずしも適切ではないという意見があります。その理由を解説しましょう。
人月のレベルに関する業界共通の基準が存在しない
工数計算の前提は「標準的なスキルレベルのワーカーが単位時間に行う仕事量」ですが、システム開発やソフトウェア開発においては、それを定義する業界共通の基準が存在しません。
同じ1人月といっても、開発を受注する企業によって実際にこなせる仕事量は異なってきます。
また、そもそも「月」の定義も一定ではありません。週4日程度の稼働で1週とした1ヶ月を基準とする企業や、22日程度の稼働をもって1ヶ月としている企業もあります。
さらに、1人月の単価もまちまちで、ピンからキリを比べると10倍以上の開きがあるといわれています。しかも、同じ企業内でスタッフのレベルに応じて異なる単価が設定されている場合もあります。
〜【デジタル・IT系おすすめ記事】「疑問ワードをわかりやすく解説」シリーズのご紹介 〜
人気が高いプログラミング言語PHPについては、以下の特集記事『PHPとは何か?どのようなプログラミング言語か、周辺情報を含め日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
人月単価の落とし穴とは?
人月計算では、たとえば「5人で4ヶ月」も「4人で5ヶ月」も同じ「20人月」となるため、人数のほうを増やせば納期は短縮できると誤解されている場合があります。
計算上では成立しますが、実際のシステム開発の作業はチーム内のメンバー間のコミュニケーションによるところが多く、メンバー数が増えるほどメンバー間の意思疎通の効率を低下させます。そのため、必ずしも納期の短縮にはつながりません。
悪用する企業もあるけれど、一般的に見積もりに利用される人月単価
また、人月ベースで開発プロジェクトを受注した場合、優秀な人材を登用して短期で仕事を終わらせるよりも、凡庸な人材を用いて長期間でプロジェクトを進めた方が儲かると考える企業もあります。
その場合はクオリティの低いシステムを高い費用で購入することになるので、人月単価の考え方に対する批判の根拠となっています。
とはいえ、尺度としては大変分かりやすいことから、現在でもシステム開発プロジェクトの見積もりに、一般的に利用されています。
なお、DXの流れの中で多くの企業において業務の効率化や自動化が進んでいますが、企業の生産性の向上だけでなく、従業員のワークワイフバランスやウェルビーイングの実現を考慮する必要があります。
ワークライフバランスについては以下の特集記事『「ワークライフバランス」の使い方はもう間違わない!例文付き解説で完全マスター』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
また、同じく従業員にとって大切な「ウェルビーイングの実現」については、以下の特集記事『ウェルビーイングとは?社会・福祉・健康・経営等の視点からみた重要性』で詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
まとめ
人月の考え方やそれ以外も含めての工数の計算、人月単価の落とし穴などについて解説しました。プロジェクトマネジメントにおいて、工数の管理は大変重要です。
システム開発を発注する企業のみなさんは、ここでご紹介した情報を、見積もりや工数管理の際に参考にしていただければ幸いです。
なお、当メディア「kyozon」のメインテーマのひとつが「マーケティング」です。当サイトにて、マーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。マーケティング担当者や責任職のみなさんは、ぜひご利用ください。
また、ビジネススキルの中でも高度な部類に入るのが「マーケティングスキル」です。
マーケティングスキルはビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。
ちなみに、そもそもマーケティングとは一体どういうものなのかについて知りたいみなさんのためには、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。
基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。
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※2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。
※マーケティングを実践するにあたって、消費者の購買行動を可視化するマーケティングモデルというものがあります。マーケティングモデルとは何かについて、以下の記事『マーケティングモデルとは?認知から購買の消費者行動を分析した仮説』でわかりやすく解説しています。そちらも、参考にご一読ください。
※マーケティング活動は幅広い領域にまたがるため、全体を統括するスキル「マーケティング・マネジメント」が求められます。
「マーケティングマネジメント」について、そのプロセスと業界別成功例を以下の特集記事『マーケティングマネジメントとは?プロセスと業界別成功例を徹底解説』で詳細に解説しています。そちら、ぜひ参考にご覧ください。