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マトリクス組織とは?概要やメリット&デメリットを事例を交えてわかりやすく解説

投稿日:2023年5月22日 /

更新日:2023年5月22日

マトリクス組織とは?概要やメリット&デメリットを事例を交えてわかりやすく解説
● 組織運営● 経営・戦略

マトリクス組織は、近年多くの企業で注目されている組織形態です。とはいえ名前は知っていてもその実態がよくわからないという声も多く聞かれます。今回の記事ではマトリクス組織の概要や効果的な活用方法を解説します。

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目次

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マトリクス組織とは?

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マトリクス組織とは、企業が直面するさまざまな課題に対処するために開発された組織形態です。この組織形態の定義、歴史と発展、マトリクス組織図の解説を通して理解していきましょう。

まずは、マトリクス組織の定義と歴史 をたどり、マトリクス組織図の基本構造と読み方をご紹介します。

マトリクス組織の定義

マトリクス組織とは、機能別組織と事業別組織が融合した組織形態です。従業員は、機能別の上司と事業別の上司の両方に責任を持ち、その指示に従います。

この組織形態をとる目的は、リソースを効果的に活用しながら、異なる部門間の協力を促進することです。今日では、多くの企業がマトリクス組織を採用しています。

マトリクス組織の成り立ち

1960年代のNASAのアポロ計画にてマトリクス組織の考え方が生まれ、1970年代にかけて一般企業にも広まりました。背景には企業のグローバル化や業務の複雑化が進み、従来の組織形態では対応しきれない課題が増えていたことがあります。

マトリクス組織ではプロジェクトごとに責任者が配置され、機能別組織に横串を刺すようなチーム編成となるのが一般的です。

欧米の複雑な業務プロセスを持つ企業では、マトリクス型組織が導入され、煩雑なオペレーションに対応しています。バランスの良い構造が、業務をスムーズに進めるための鍵となります。

マトリクス組織が広く普及したのは1980年代以降で、多国籍企業を中心としてグローバル化に対応するための組織形態として注目を浴びるようになりました。現在ではさまざまな業種や業界において、マトリクス組織が導入されています。

マトリクス組織の3つのタイプ

マトリクス組織には以下の3つのタイプがあります。

  • ウィーク型
  • ストロング型
  • バランス型

それぞれの特徴を見ていきましょう。

ウィーク型

ウィーク型マトリクス組織はプロジェクト責任者を置かないので、スタッフは比較的自由に行動できます。これにより、チームのフットワークが軽くなり、迅速で臨機応変な動きが可能です。

メンバーが自らの裁量で、リソース調達や異なるアプローチができるため、スキルを持ったメンバーが揃っていればトラブルや環境の変化に強いチームとなるでしょう。

ただし、指示系統や組織関係が曖昧になり、非効率な環境が生じることがあります。事業の進行が滞ったり、情報共有が難しかったりする場合もあるので注意が必要です。

ストロング型

ストロング型マトリクス組織では、プロジェクトマネージャーが専門的な部署に在籍し、高い専門性を持っています。そのため、プロジェクトの進行において大きな力を発揮できます。

また、部門マネージャーよりも強い権限を持つプロジェクトマネージャーの存在により、メンバーはシンプルな動きでプロジェクトに集中できるでしょう。

バランス型

バランス型マトリクス組織ではプロジェクトメンバーから責任者を選び、リソース調整がスムーズに行われます。ただし、部門マネージャーとプロジェクトマネージャーが別の場合、連携が難しい場合も少なくありません。

もちろん部門マネージャーが、プロジェクトマネージャーを兼任することも可能です。その場合は、情報の混同や兼任者の負担増加が懸念されます。

 

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マトリクス組織図とは?

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マトリクス組織図は、マトリクス組織の構造を視覚的に表現したものです。ここでは、基本構造と図の読み方について解説します。

マトリクス組織図の基本構造

マトリクス組織図は、縦軸に機能別組織(例:営業部、製造部など)、横軸に事業別組織(例:事業A、事業Bなど)をとります。これらの軸が交差する点に、従業員が配置されます。

従業員は機能別組織の上司と事業別組織の上司の両方から、指示や評価を受ける形です。そのため、従業員は自分自身の役割や責任範囲が明確になります。

マトリクス組織図の読み方

マトリクス組織図の読み方は、縦軸と横軸の両方を参照しながら、従業員がどのような役割を担っているかを把握することがポイントとなります。また、上司との関係性や権限範囲を明確にすることも大切です。

たとえば、ある従業員が営業部の縦軸と事業Aの横軸で交差する点に配置されている場合を例に挙げましょう。その従業員は営業部の上司から営業活動に関する指示を受ける一方、事業Aの上司から事業に関する指示を受けることになります。

 

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マトリクス組織のメリット&デメリット

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マトリクス組織には、さまざまなメリットとデメリットがあります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

マトリクス組織のメリット

マトリクス組織は、従業員が機能別組織と事業別組織の両方に所属することで、企業のリソースを最大限に活用できるとされています。また、組織運営が柔軟になり、クロスファンクショナルチームが効果を発揮します。

そんなマトリクス組織の主なメリットを挙げると以下のとおりです。

  • 効果的なリソース活用
  • 柔軟な組織運営
  • クロスファンクショナルチームの効

それぞれのメリットを見ていきましょう。

効果的なリソース活用

マトリクス組織では、従業員が機能別組織と事業別組織の両方に所属することで、各部門の専門知識とスキルを活用しながら、企業全体の業績向上に寄与できます。これにより、効率的なリソース活用が可能です。

また、マトリクス組織では異なる部門間での情報共有や協力が促進されるため、組織全体での課題解決やイノベーションが期待できます。

柔軟な組織運営

マトリクス組織は従業員が複数の上司から指示を受けることで、組織運営が柔軟になります。これによって変化に対応しやすくなり、組織の柔軟性が向上します。

さらに部門間の壁が取り払われることで、横断的なプロジェクトや取り組みが進めやすくなり、組織全体での協力体制が整うでしょう。

クロスファンクショナルチームの効果

異なる部門からメンバーが集まるチーム(クロスファンクショナルチーム)は、多様な視点やアイデアを持ち寄り、新たな価値創造が期待できます。

また、メンバー間においてスキルやナレッジの共有が容易になり、組織全体でのスキルアップや成長が促されるでしょう。

マトリクス組織のデメリット

マトリクス組織には以下のようなデメリットが存在します。

  • 権限のあいまいさ
  • コミュニケーションの困難さ
  • スピードの遅さ
  • 評価システムへの懸念

それぞれを見ていきましょう。

権限のあいまいさ

マトリクス組織では、従業員が複数の上司から指示を受けるため、権限があいまいになりがちです。そのため意思決定の過程が複雑化し、効率性が損なわれることも珍しくありません。

また、権限のあいまいさは従業員の責任感や自主性を低下させることがあり、組織のパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

コミュニケーションの困難さ

マトリクス組織は、異なる部門間での情報共有や協力が重要となりますが、その一方で、コミュニケーションが困難になることがあります。部門間のコミュニケーションが十分でないと、情報の伝達が遅れたり、誤解が生じたりすることが起こるでしょう。

さらに、従業員が複数の上司から指示を受けるため、情報の伝達や連携が適切でない場合、業務効率が低下するリスクがあります。

スピードの遅さ

マトリクス組織では、意思決定に関与する人数が多くなることから、スピードが遅くなることがあります。複数の部門が関与するプロジェクトでは、意思決定の過程が長引くことがあるでしょう。結果的に、プロジェクト全体の進捗が遅れるリスクがあります。

また、スピードの遅さによって市場環境の変化に対応できなくなることがあり、組織の競争力低下につながる可能性も否めません。

評価システムへの懸念

マトリクス組織では、従業員の業務範囲が広がることから、評価システムの適用が難しくなることがあります。そのため従業員の評価が適切に行われず、モチベーションの低下や人材流出が起こる可能性があるでしょう。

この問題に対処するためには、適切な評価システムの構築や、従業員の成果を評価するためのKPI(Key Performance Indicator)の設定が重要となります。

 

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マトリクス組織導入の企業例

組織イメージ

マトリクス組織を成功させるためには、先行する企業の事例を参考にすることが役に立ちます。ここではトヨタや花王などのマトリクス組織を導入した大手企業や、グローバル企業での成功事例えおトヨタの成功

トヨタは2016年にカンパニー制を導入し、7つのカンパニーと地域別ビジネスユニットでマトリクス組織を構築しています。

4つのカンパニーは車のタイプごとに、「小型車」「乗用車」「商用車」「高級車」に分かれ、残る3つは技術分野ごとに「先進技術」「パワートレーン」「コネクティッド」のカンパニーとなりました。

グローバル展開におけるローカル対応力を強化

地域別ビジネスユニットは、先進国向けの第1トヨタと新興国向けの第2トヨタが設けられています。

製品軸のカンパニーを縦軸、地域軸のビジネスユニットを横軸とするマトリクス制を採用しました。この制度変更により、トヨタはグローバルな事業展開の中でローカル市場への対応力を向上させ、経営資源の有効活用が可能となっています。

花王の成功事例

花王のマトリクス運営は、ビジネスユニットと機能ユニットからなる組織構造です。

研究開発部門は、機能ユニットとして商品開発研究と基盤技術研究に分かれています。商品開発研究はビジネスユニットと連携し、基盤技術研究は広く横断的な科学・技術の研究を行う役割です。

研究開発部門は社内外の研究機関や企業と緊密に連携し、共同研究プロジェクトを推進しています。この仕組みによって専門領域のナレッジが交わり、研究開発のスピードアップに寄与していると考えてよいでしょう。

研究室の「大部屋制」の成果

このような柔軟な組織運営がよく表れているのが、研究室の「大部屋制」です。具体的には、専門領域や担当分野の異なる多くの研究員が、同じフロアで常に対話をして情報を交換しながら、日々の研究を進めています。

このオープンな環境の中で、領域を越えた幅広い知の交流が日常的に行われ、そこから新しい発想と自発的な協働が生まれており、花王の研究開発部門の大きなポテンシャルとなっているのです。

こうした組織運営の仕組みの背景には研究課題を自ら考え、計画し、提案し、遂行するという、研究員の自主性を重んじる自由闊達な組織風土があります。

IBMやGEなどのグローバル企業の成功事例

IBMやGEなどのグローバル企業において、マトリクス組織が適用されることが多く見られます。これは、異なる国や地域での事業展開に伴い、機能別組織と地域別組織の両方に所属することで、リソースの効率的な活用や組織の柔軟性が求められるためです。

マトリクス組織を採用することで、グローバル企業は、異なる地域や文化の従業員が協力して働く環境を整えることができます。その結果、組織全体での競争力向上につながるのです。

これらの事例を参考にすることで、マトリクス組織の導入や運用におけるヒントや成功要因を見出すことができるでしょう。もちろん企業ごとに異なる状況や課題があるため、自社に適した形でマトリクス組織を活用することが重要です。

 

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マトリクス組織の失敗例から学ぶ

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しかし、マトリクス組織が必ずしも成功をもたらすわけではありません。ここでは、失敗例をご紹介し、その要因や克服方法を考察します。

失敗の要因

マトリクス組織が失敗する要因としては、権限のあいまいさやコミュニケーション不足が挙げられます。これらは、組織の効率低下や意思決定の遅れにつながります。

また、評価システムの不適切さやリーダーシップ不足も失敗の要因です。従業員のモチベーション低下や離職率の上昇につながり、組織の持続的な成長が阻害されることがあります。

克服方法と改善策

失敗例から学ぶ克服方法として、権限の明確化やコミュニケーションの向上が必要です。リーダーは、部下に対する明確な指示やフィードバックを行い、意思決定プロセスを円滑に進めることが重要です。

また、評価システムの見直しやリーダーシップの向上も求められます。適切な評価基準を設定し、従業員のモチベーションを高めることが、マトリクス組織の成功につながるでしょう。

失敗から学ぶ点

失敗例から学ぶべきポイントは、組織の特性や課題に応じた適切なマトリクス組織の運用が重要であることです。失敗要因を理解し改善策を適切に実施することで、マトリクス組織の成功につなげられます。

また、失敗から学ぶことにより、組織運営における柔軟性や変革への対応力が向上するでしょう。マトリクス組織においては、状況に応じた組織変革や問題解決が求められるため、失敗を糧に進化することが重要です。

 

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マトリクス組織を理解するための4つのポイント

組織イメージ

マトリクス組織を理解し、適切に活用するためには主なポイントは以下の4つです。

  • 基本概念の整理
  • 実践例の参考
  • 関連するビジネス書の活用
  • 社内コミュニケーションの重視

それぞれのポイントを見ていきましょう。

基本概念の整理

まず、マトリクス組織の基本概念を整理しましょう。マトリクス組織は、機能別組織と事業部組織を組み合わせた、二次元的な組織構造です。この組織構造が持つメリットやデメリットを理解し、自社に適した形で運用することが重要です。

また、マトリクス組織図の読み方も習得しましょう。組織図を理解することで、組織の構造や役割、報告関係が把握できます。

実践例の参考

マトリクス組織の成功事例や失敗例を参考にしましょう。実際の企業の取り組みから、マトリクス組織の活用方法や課題解決のヒントを見つけることができます。

また、他企業の事例を調査することで、自社の課題や改善点を見つけることが可能です。これにより、マトリクス組織をより効果的に活用することができます。

関連するビジネス書の活用

マトリクス組織に関するビジネス書を活用しましょう。専門書や実践的なケーススタディが含まれたビジネス書を読むことで、理論的な知識や具体的な方法を学ぶことができます。

また、ビジネス書を通じて、マトリクス組織の最新の動向や研究成果をキャッチアップすることができます。これにより、自社のマトリクス組織運営を最適化するためのアイデアが得られるでしょう。

社内コミュニケーションの重視

マトリクス組織では、社内コミュニケーションが非常に重要です。横断的な連携を円滑に進めるためには、異なる部門やチーム間で情報共有や協力が求められます。

コミュニケーションを重視することで、組織内の課題やニーズが明確になり、より適切な組織運営が可能になります。定期的なミーティングや報告システムを整備することで、効果的なコミュニケーションを実現しましょう。

 

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マトリクス組織の評価と導入ステップ

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マトリクス組織を導入・運用する際には、組織の評価方法や導入のステップが重要です。ここでは、評価方法の検討やマトリクス組織導入のステップ、適切な組織変革を促すポイントについて見ていきましょう。

評価方法の検討

マトリクス組織では、従来の評価方法だけではなく、新たな評価方法を検討することが求められます。従業員の成果を的確に評価し、適切な報酬やキャリア開発を提供することが重要です。

KPIによる評価や360度評価の活用が考えられます。KPIでは、目標達成度を測ることができますし、360度評価では、異なる立場の人からの評価を総合して従業員のパフォーマンスを把握できます。

それぞれを補足しましょう。

KPIによる評価

KPI(Key Performance Indicator)は、従業員の目標達成度や業績を定量的に評価する指標です。マトリクス組織では、個人やチームの業績を明確に評価し、適切なフィードバックや報酬を提供することが重要です。

KPIを設定する際は、SMART(Specific・Measurable・Achievable・Relevant・Time-bound)な目標を意識しましょう。具体的で測定可能な目標を設定することで、従業員のモチベーションを高め、組織全体のパフォーマンス向上につながります。

360度評価

360度評価は、上司、部下、同僚など、異なる立場の人からの評価を総合して従業員のパフォーマンスを把握する評価方法です。マトリクス組織では、さまざまな部門やチームと連携するため、多角的な評価が求められます。

360度評価を導入することで、従業員が自分の強みや改善点を客観的に把握できます。また、組織全体のコミュニケーションやフィードバック文化の向上にも貢献するでしょう。

マトリクス組織導入のステップ

マトリクス組織を導入する際には、段階的なアプローチが効果的です。まず、組織の現状を把握し、目標や期待される成果を明確に設定し、次に組織構造の変更や役割分担を検討し、従業員に周知徹底します。

その後、試行錯誤を繰り返しながら運用を改善し、最適なマトリクス組織を構築していきましょう。

適切な組織変革を促すポイント

マトリクス組織への移行は大きな組織変革を伴います。適切な変革を促すためには、トップダウンのリーダーシップと、従業員の理解や協力が不可欠です。

また組織変革のプロセスにおいて、コミュニケーションの重要性を忘れずに、従業員の意見を積極的に取り入れることが求められます。併せて、変革の進捗を定期的に評価し、適切なフィードバックやサポートを提供することも大切です。

 

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「離職率」については、以下の特集記事『離職率とは? その定義や平均値、調べ方をわかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。

マトリクス組織で人事部門が取り組むべき4つの課題

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人事部門は組織風土の醸成やリーダーシップの育成、チームビルディング、人材管理と育成が重要な役割を担います。そんな人事部門がマトリクス組織において取り組むべき、以下の4つの課題について触れておきましょう。

  • 組織風土の醸成
  • リーダーシップの育成
  • チームビルディングの重要性
  • 効果的な人材管理と育成

組織風土の醸成

マトリクス組織で成功を収めるためには、組織風土が重要です。オープンで協力的な風土を醸成することで、従業員が互いに協力し、組織全体が円滑に機能します。

風土を醸成するためにはリーダーシップの役割が大きく、上司が率先してコミュニケーションを図り、チームワークを重視する姿勢を示すことが必要です。

リーダーシップの育成

マトリクス組織では、リーダーが多様な部署やチームと連携し、効果的な意思決定や情報共有を行う能力が求められます。人事部門は、リーダーシップ育成のプログラムを実施し、組織に適したリーダーを育てることが重要です。

また、リーダー育成においては、コーチングスキルや問題解決能力、柔軟な思考力など、マトリクス組織に適したスキルを身につけることが求められます。

チームビルディングの重要性

マトリクス組織では、異なる部署や機能からのメンバーが一つのプロジェクトチームとなることが多いため、チームビルディングが重要な役割を果たします。

人事部門はチームビルディングの活動をサポートし、円滑なコミュニケーションや協力体制を構築することが求められます。具体的には、チームビルディングイベントや研修プログラムを通じて、メンバー間の信頼関係を築くことが重要です。

効果的な人材管理と育成

マトリクス組織では、人材管理や育成が複雑化することがあります。人事部門は、効果的な人材管理や育成プログラムを実施し、組織に適した人材を確保・育成することが重要です。

また、マトリクス組織においては、従業員のキャリアパスや評価制度を適切に設計し、従業員が能力を最大限発揮できる環境を整えることが求められます。

 

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「リファラル採用」については、以下の特集記事『リファラル採用とは?その概要とありがちなトラブルを回避する方法をわかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。

まとめ

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マトリクス組織の概要やメリットとデメリット、成功事例を交えてポイントや課題を解説しました。マトリクス組織の運用が適切であれば、効率化や競争力向上に貢献します。

組織変革は難しいものですが、人事部門は組織風土醸成、リーダーシップ育成、チームビルディングに取り組むことにより、マトリクス組織を成功に導くことが可能です。

企業の経営者や経営陣、人事担当のみなさんには、ここでご紹介した情報をマトリクス組織の導入の検討に活かしていただければ幸いです。

 

【ビジネスパーソン必見情報!】

あらゆるビジネスパーソンにとって、マーケティングスキルはビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。

ちなみに、そもそもマーケティングとは一体どういうものなのかについて知りたいみなさんのためには、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。

基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。

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※2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。

※マーケティングを実践するにあたって、消費者の購買行動を可視化するマーケティングモデルというものがあります。マーケティングモデルとは何かについて、以下の記事『マーケティングモデルとは?認知から購買の消費者行動を分析した仮説』でわかりやすく解説しています。そちらも、参考にご一読ください。


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