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アクセス解析とは?目的やわかること、専門用語などの基本を解説

投稿日:2023年10月6日 /

更新日:2023年10月10日

アクセス解析とは?目的やわかること、専門用語などの基本を解説
● 分析ツール

Webサイトを作ったのはいいものの、なかなか集客や販促につながらない、と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。Webサイトを持つ企業も増えてきたため、ただ持っているだけでは、集客などの効果は見込めません。そこで重要なのがアクセス解析です。アクセス解析は、Webサイトを見たユーザーに関する情報を解析することを言います。この記事では、アクセス解析を行う主な目的やアクセス解析でわかること、よく使われる指標などを解説しています。

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アクセス解析とは

アクセス解析とは、自社のサイトを見た人の年齢や性別、興味関心などの情報を解析することです。ユーザーに関する情報を得ることで、狙っているターゲットにアプローチできているか確認でき、訴求しやすくなります。その結果、CVの向上、売上のアップにもつながります。

競合となる他社のサイトが増え続けている現在、ただサイトを作ればよい時代ではなくなっています。自社の課題を見つけ、ユーザーにとってより良いサイトにしなければ満足してもらえなくなってしまいました。

そのため、課題の早期発見やユーザー情報の獲得に役立つアクセス解析が重要になってきたのです。

アクセス解析を行う主な目的

アクセス解析を行う目的は企業によって様々ですが、主なものは以下の3つです。

  1. 現状把握
  2. 効果検証
  3. ユーザー分析

現状把握

アクセス解析をすると以下の項目に関するデータが得られ、自社のサイトのどこに問題があるか把握できます。

  • サイトを見たユーザーの数
  • 広告や記事のクリック率(CTR)
  • ユーザーがどのページをよく読んでいるか
  • ユーザーがサイトに滞在している時間・直帰率・離脱率
  • ユーザーが商品を買ってくれた数や割合(申し込み、資料請求なども同様)

そもそもサイトを見ているユーザーが少ないのか、ユーザー数は十分なのにCV(商品購入などのアクション)につながっていないのか、想定しているターゲットに診てもらえているか、などは実際に数値を見てみなければわかりません。また、把握するだけではなく、結果をもとに仮説を立て、次の施策に活かすことが大切です。

効果検証

アクセス解析の前には、SEO対策や広告運用など、サイトに人を集める何かしらの施策を出しているはずです。それらの施策がどの程度効果があったのか、今後はどこを改善すればよいかを検証し明らかにすることもアクセス解析の目的の1つです。

検証の結果、期待以上の効果が出ていればそのまま継続しても良いですが、問題が解決されていなければ、修正や改善などが必要になります。

ユーザー分析

サイトを運営していく上ではユーザーの心理を理解・把握することが大切です。例えば、GAでは年齢や性別、使用デバイス、地域などのユーザー属性、ページごとのアクセス数、ユーザーが商品購入や申し込み、資料請求などを行ったCV・CVR、反対に行動を起こさずにサイトを離れた直帰率や離脱率などを分析できます。

得られたそれぞれのデータから、ユーザーのニーズや心理を把握できれば、狙っているターゲットに思った通りの行動を取ってもらう訴求がしやすくなります。

  • ユーザー属性→どんな人が
  • ページごとのアクセス数→どんなニーズがあって、どんな心理で
  • CV・直帰率・離脱率→どんな行動を取った(取ると考えられる)か

例えば、化粧品を販売しているサイトの場合、メインターゲットが40代・50代だとすると「若見え」「まだまだ若々しく」などのフレーズが刺さりやすいでしょう。ところがサイトを見ている人の大半が20代であれば話は別で、違ったフレーズで訴求することになります。

狙っているターゲットにしっかり訴求できているかを把握するためにも、ユーザー分析は重要です。

アクセス解析でわかること

Googleアナリティクスなどを活用したアクセス解析でわかることには、以下のようなものがあります。

  • ユーザー属性(年齢・性別・デバイス・興味関心、地域など)
  • 流入元(自然検索・リスティング広告・バナー広告など)
  • ランディングページ(ユーザーが最初に見たページ)
  • 離脱ページ(ユーザーが最後に見たページ)

また、ツールによっては上記以外のことがわかるものもあります。解析したい指標によって適切なツールを使うようにしましょう。

アクセス解析でよく活用される指標

アクセス解析をしていると、さまざまな指標が出てきます。それぞれの指標が何を表しているのかがわからないと、適切な施策を出せません。

ここでは、アクセス解析でよく出てくる指標の意味について解説します。

アクセス数(セッション数)・ユニークユーザー数(UU)

アクセス数とは、ユーザーがサイトを見た回数のことで、ユニークユーザー数は、サイトを見たユーザーの人数です。

例えば、1人のユーザーが同じサイトを2回見た場合、アクセス数は2、ユニークユーザー数は1と表示されます。

ページビュー数(PV)

ページビュー数は、ユーザーがどのページをどのくらい見ているかを表す指標です。複数の商品ページを見て比較したり、会社概要や求人情報などを見て応募を考えたりすると多くなります。

滞在時間・直帰率・離脱率・回遊率

滞在時間は、そのサイトやページをどのくらいの時間見ていたかを表す指標です。滞在時間が長いということは、それだけじっくり記事を読んだり購入を慎重に検討したりしているということになります。

また、関連する言葉に直帰率や離脱率、回遊率があります。直帰率は、ユーザーが訪れた最初のページから離脱してしまった割合をさします。他のページに遷移していない、つまり関心度が低いということで、直帰率が高いとユーザーが満足できる内容になっていないという判断につながります。

離脱率はそれぞれのページが、ユーザーがサイトの中で最後に見たページになった割合のことです。直帰率と同様、離脱率が高いのはユーザーの関心度が低いことも考えられますが、申し込みや購入後など、ユーザーの行動が終わった後のページも離脱率は高くなります。

回遊率とは、サイトを見たユーザー1人あたりのPV数を示す指標です。PV数を訪問数で割ることで求められます。SEO記事などで、次の記事に誘導したいときにできているかを確認できます。

コンバージョン(CV)

購入や申し込みなど、ユーザーにとってもらいたい行動を、どれだけユーザーに取ってもらえたかを表す指標です。つまり、コンバージョンが高いほど、商品を購入してもらえていたりセミナーに申し込まれていたりができているということです。

コンバージョン率(CVR)

CVRは、サイトを見たユーザーのうち、コンバージョン(購入や申し込み)につながったユーザーがどのくらいかを表す割合のことです。ターゲットとするユーザーに適切な訴求ができていれば、CVRは高くなります。

KGI・KPI

KGIとはKey Goal Indicatorの略で、重要目標達成指標と訳される達成すべき最終目標のことです。また、KPIは、Key Performance Indicatorの略で、重要業績評価指標と訳されます。

KPIはKGIを達成するまでに達成したい段階的な目標のことを指すのが一般的です。

例えば「年末までに売上を〇億円にする」というのはKGIに、「営業で〇件以上の成約率を達成する」「広告経由での商品販売で〇円以上の利益を出す」などはKPIに当たります。

アクセス解析を適切に実施する時のポイント

アクセス解析はただ行うだけでは効果が見込めません。以下で解説するようなポイントを押さえて実施することが大切です。

アクセス解析の結果は施策まで展開する

アクセス解析では、数値を見て解析した後、課題を明確にして、次にすべきことや施策まで考え、実行することが大切です。

「解析」→「課題の洗い出し」「施策の提案」→「施策の実行」→「解析・検証」の流れを繰り返すことで、徐々に良いサイトになっていきます。

ツールを適切に活用する

アクセス解析をする上では、適切なツールを活用することも大切です。人の手で一つずつ計算するよりもツールで自動計算した方が効率的だからです。

この記事で紹介しているアクセス解析における主な指標は、Googleアナリティクスで解析できます。

  • アクセス数・UU
  • セッション数・PV
  • ユーザー属性
  • 滞在時間・直帰率・離脱率・回遊率
  • CV・CVR
  • 設定したKGI・KPI
  • 流入元
  • ランディングページ
  • 離脱ページ

Googleアナリティクスでは、主に「ユーザーがサイトを見た後の行動」を解析できます。逆に、ユーザーがサイトを見る前に取っていた行動についてはGoogleサーチコンソール、1つのページに対してユーザーがどこまで読んだかについてはヒートマップを使うことで調べられます。

まとめ

多くの企業がWebサイトを持つようになった今、より効果的にサイトを運営するためのアクセス解析が注目を集めています。

アクセス解析では、それぞれの指標の意味やツールの使い方などを把握し、適切に行うことが大切です。

アクセス解析の具体的なやり方については、以下の記事で解説しています。

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