給与奉行クラウドとは
給与奉行クラウドとは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供するクラウド型の給与計算システムです。
給与に必要な計算準備や入力・計算、検算などの業務を網羅しているので、確実なデジタルを実現できます。
給与奉行クラウドの特徴は、下記の通りです。
- クラウド型なので、自社サーバーを準備する必要がない
- 最新プログラムと自動バックアップによって、運用負担が削減される
- 給与や賞与処理、社会保険、労働保険、年末調整の処理をデジタル化できる
また給与体系や手当についても、精度の高い自動計算に対応しています。
給与クラウドの料金プランや機能は、下記の通りです。
詳細 | |
月額料金 | 5,500円〜 |
初期費用(初年度のみ) | 0円〜 |
機能 |
|
従業員の数に応じて各プランが用意されており、従業員数が1,000人を超えている場合は問い合わせを行いましょう。
さらにオプション機能を利用することで、控除項目や支給内訳、控除内訳などの項目数を99まで拡張できます。
給与業務を自動化し、総務業務全体の生産性を向上
給与奉行クラウドの資料請求はこちら給与奉行クラウドの主な機能
給与奉行クラウドの主な機能は、下記の7つです。
- 給与計算機能
- 書類・台帳管理機能
- 賞与処理機能
- 明細書配付・振り込み機能
- 社会保険・労働保険機能
- マイナンバー管理機能
- 年末調整機能
ひとつずつ解説していきます。
給与計算機能
給与奉行クラウドの給与計算機能の詳細は、下記の通りです。
- 一括入力
- 勤務データ取込
- 有給の自動付与
- 所得税の自動計算
- 固定手当の自動入力
- 保険料徴収の自動判定・更新
- 税率・保険料率の自動アップデート
- 残業・通勤手当・社会保険料・所得税の自動計算
今後は社員情報・手当の変更予約にも対応予定です。
書類・台帳管理機能
給与奉行クラウドの書類・台帳管理機能の詳細は、下記の通りです。
- 帳票活用
- 分析帳票
- 定型帳票
また、毎月の勤労統計調査票にも対応しています。
賞与処理機能
給与奉行クラウドの賞与処理機能の詳細は、下記の通りです。
- 賞与支払い届
- 年間12回の賞与支給対応
- 所得税・社会保険料の自動計算
今後は定期昇級・ベースアップと昇級差額の遡及支払いにも対応予定です。
明細書配付・振り込み機能
給与奉行クラウドの明細書配付・振り込み機能の詳細は、下記の通りです。
- 明細書発行
- 明細書の電子化
- 振り込み処理・FBデータ作成
ほかには住民税納付書や住民税一覧表、FBデータも作成できます。
社会保険・労働保険機能
給与奉行クラウドの社会保険・労働保険機能の詳細は、下記の通りです。
- 電子申請
- 離職証明書
- 労働保険年度更新
- 算定基礎/月額変更届
ほかには、月額変更予定者を自動で抽出できます。
マイナンバー管理機能
給与奉行クラウドのマイナンバー管理機能の詳細は、下記の通りです。
- マイナンバーの廃業
- マイナンバー暗号化・分割保管
- マイナンバー取扱履歴の自動保存
ほかにも、マイナンバーの本人確認や収集、保管、利用、廃棄、記録が行えます。
年末調整機能
給与奉行クラウドの年末調整機能の詳細は、下記の通りです。
- 源泉徴収票
- 年末調整の自動計算
- 源泉徴収簿/賃金台帳
- 年末調整申告書の電子化
ほかには、制度改正対応を自動でアップデートできます。
給与奉行クラウドを導入するメリット
ここまで、給与奉行クラウドの主な機能をお伝えしました。
続いて、給与奉行クラウドを導入するメリットを解説します。
- 給与計算・年末調整計算が楽になる
- 専門家と連携しやすくなる
- 法令・制度に対応しやすくなる
- 明細書の電子化ができる
それぞれ解説していきます。
給与計算・年末調整計算が楽になる
給与奉行クラウドには、給与計算・年末調整計算が楽になるメリットがあります。
標準機能として多様な計算ロジックが搭載されているため、雇用形態に合わせた給与計算が可能です。
勤怠情報はシステムからインポートできるので、手入力する必要がありません。
また、同社が提供するサービス「奉行Edge 年末調整申告書クラウド」を併せて使うことで、従業員の申告情報を基に年末調整計算や源泉徴収票作成などの作業が自動化できます。
12月の給与・賞与を未処理でも入力できるので、年末の忙しい調整時期の業務負荷を分散できるでしょう。
こちらの記事では、給与計算の目的や難しい理由、業務プロセスについてをさらに深く解説しているので、ぜひ参考にしてください。
専門家と連携しやすくなる
給与奉行クラウドを導入するメリットは、専門家と連携しやすくなる点です。
顧問の税理士や社会保険労務士といった外部専門家に向けて、無償で「専門家ライセンス」が提供されます。
専門家ライセンスを利用することで、自社の給与データを専門家にリアルタイムで参照してもらえます。
また、リアルタイムで同じ画面を閲覧しながらデータ入力できるので、確認時間の大幅短縮が可能です。
専門家ライセンスは、無料で税理士・社会保険労務士との協業体制を強化できる点が評価されています。
法令・制度に対応しやすくなる
給与奉行クラウドの導入には、法令・制度に対応しやすくなるメリットです。
クラウド型の給与計算システムを利用する具体的なメリットとして、下記の3つが挙げられます。
- プログラムをセットアップしたり手入力で更新したりする必要がない
- 自動的に健康保険や労働保険料率、所得税率が最新の料率・税率に適用される
- 健康保険や介護保険、厚生年金保険料の徴収有無や標準報酬変動がある従業員を自動判定して、給与処理開始前に自動更新する
従業員マスター情報の扶養親族数から所得税を自動で判別して、最新料率に基づいて社会保険料が自動計算されます。
法改正にも適正に対応できるので、給与計算担当者の業務負担を軽減できるでしょう。
明細書の電子化ができる
給与奉行クラウドを導入するメリットは、明細書を電子化できる点です。
例えば、紙の明細書の場合は印刷や封入、配布作業など手作業が多いので手間と時間がかかってしまいます。
同社が提供する「奉行Edge 給与明細電子化クラウド」と連携することで、毎月の明細配布業務を完全自動化できます。
印刷や仕訳、封入などの作業がなくなるため、単純作業に忙殺される心配がありません。
また、従業員はWeb・メール上で閲覧できるので、ペーパーレス化を簡単に実現できるでしょう。
給与奉行クラウドの導入に向いている企業の特徴
ここまで、給与奉行クラウドを導入するメリットをお伝えしました。
続いて、給与奉行クラウドの導入に向いている企業の特徴を解説します。
- 給与計算以外の機能を使いたい
- 自社の業務をデジタル化したい
- セキュリティ面で安心できる計算ソフトを使いたい
ひとつずつ解説していきます。
給与計算以外の機能を使いたい
給与奉行クラウドは、給与計算以外の機能を使いたい企業に向いています。
給与計算以外に活用できる機能例は、下記の通りです。
- 賞与処理
- 明細書の振込・電子配布
- 労働保険料や社会保険料の自動計算、帳簿管理
同社のシリーズ製品である「奉行Edge 年末調整申告書クラウド」「奉行Edge 給与明細電子化クラウド」などと組み合わせることで、人事や法務、総務といった業務も効率化できます。
そのため給与奉行クラウドは給与計算だけでなく、労務管理の効率化を必要としている企業にも向いているでしょう。
こちらの記事では、労務管理の業務内容や円滑に進めるための4つのポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
自社の業務をデジタル化したい
自社の業務をデジタル化したい企業にとっても、給与奉行クラウドの導入は適しています。
給与奉行クラウドでは自社の体制をシステムにそのまま反映させて、業務のデジタル化を図ることが可能です。
連携させたい製品や基本システム構築、使用年数・アカウント数など、組み合わせを自由に行えます。
また、マンツーマンの導入支援サービスを活用することで、自社の体制に適したカスタマイズも可能です。
セキュリティ面で安心できる計算ソフトを使いたい
給与奉行クラウドは、セキュリティ面で安心できる計算ソフトを使いたい企業に向いています。
理由は、世界有数のセキュリティレベルを誇るマイクロソフト社が利用している「Microsoft Azure」を導入しているためです。
またMicrosoft Azureでは、24時間365日の運用監視が行われています。
さらに操作方法や運用方法などは、認定インストラクターによるサポートを受けられる点も充実しているポイントです。
給与計算ソフトを選ぶときのポイント
ここまで、給与奉行クラウドの導入に向いている企業の特徴をお伝えしました。
続いて、給与計算ソフトを選ぶときのポイントを解説します。
- 企業規模・業務形態に適しているか
- コストパフォーマンスが見合っているか
- 外部システムと連携できるか
- セキュリティ対策は万全か
- サポート体制は充実しているか
ひとつずつ解説していきます。
企業規模・業務形態に適しているか
給与計算ソフトを選ぶ際は、企業規模・業務形態に適しているか確認しましょう。
企業によって給与計算ソフトに求めるポイントは、下記のようにさまざまです。
- 給与計算だけしてほしい
- 従業員との勤怠管理を連携したい
- 簡単に年末調整に必要な書類を発行したい
給与計算業務は、企業規模が大きくなるにつれて煩雑化します。
さらに雇用形態が正社員や契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなど多岐にわたる場合、給与の計算方法も複雑です。
小規模の企業であれば、給与計算に特化したソフトで十分でしょう。
しかし中規模以上の企業であれば、勤怠管理や人事労務管理と連携できる給与計算ソフトが適しています。
コストパフォーマンスが見合っているか
給与計算ソフトを選ぶにあたって、コストパフォーマンスが見合っているかは重要です。
仮に、必要とする機能が備わっていない給与計算ソフトを導入した場合、余分な保守費用や開発費がかかってしまいます。
アップデートやメンテナンスの際にも、追加費用が発生するでしょう。
上記の長期的な総コストを抑えるために、給与計算ソフトに支払うコストが見合っているか確認しなければいけません。
また問題が発生した場合は、サポート料金や問い合わせ対応時間といった体制が整っているか確認しておきましょう。
外部システムと連携できるか
外部システムと連携できるかどうかは、給与計算ソフトを選ぶ際に押さえておくべきポイントです。
既存の給与計算ソフトを変更する場合は、ほかのバックオフィス業務で利用しているソフト・システムと連携できるかで判断しなければいけません。
ソフト・システムと連携されていない場合は、「既存のソフトデータを新規のソフトにインポート」「オンプレミス型を採用して連携する」などの方法があります。
セキュリティ対策は万全か
給与計算ソフトを選ぶ際は、セキュリティ対策の万全であるかは重要です。
仮に社内の機密情報が漏洩してしまった場合、企業の信用問題に大きく影響を与えます。
セキュリティリスクに対するベンダーの対応は異なり、対策例として下記が挙げられます。
- 2段階認証の設定
- アカウントごとの権限設定
- 事故が発生した場合の対応と責任の所在
自社の機密情報を守るために、導入を検討している給与計算ソフトのセキュリティ対策は確認しておきましょう。
サポート体制は充実しているか
サポート体制の充実度も、給与計算ソフトを選ぶ際の重要なポイントです。
給与計算は従業員の生活に大きく影響を及ぼす業務なので、万が一のトラブルにどのような対処できるか確認しておく必要があります。
特にクラウド型の給与計算ソフトは、ベンダー側に定期的なアップデートや運用、保守を任せます。
そのため、トラブルが発生した際のサポート体制は必ず確認しておきましょう。
無料トライアルが活用できれば、その際にトラブル発生時の対応とサポート体制の充実度を確認できます。
【kyozon編集部おすすめ】あわせて活用したい人事労務サービス
ここまで、給与計算ソフトを選ぶときのポイントをお伝えしました。
続いて、kyozon編集部がおすすめする人事労務サービスを2つ紹介します。
- 人財成長支援システム モノドン | 人事考課システムの構築
- スマカン | タレントマネジメントシステム
それぞれ紹介していきます。
人財成長支援システム モノドン | 人事考課システムの構築
内容 | |
提供会社 | 株式会社くじらシステム開発 |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能 |
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人財成長支援システム モノドンとは、さまざまな人事考課に対応できるセミオーダーのシステムです。
「自社独自の評価制度を設けている」「マッチングするシステムが見つからない」といった企業に向いています。
カスタマイズを前提に開発されているので、システムを業務に合わせながら運用できます。
また、人事評価制度におけるコンサルティングが介入しない点も特徴のひとつです。
そのため「評価制度にこだわりたいので、外部から口出しされたくない」といった企業にも適しています。
スマカン | タレントマネジメントシステム
内容 | |
提供会社 | スマカン株式会社 |
月額料金 | 50,000円〜 |
機能 |
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スマカンとは、人材情報を一元管理・見える化して戦略人事をサポートするタレントマネジメントシステムです。
企業規模にかかわらず、必要な機能だけを活用できるので不要なコストをかける必要がありません。
また30日間の無料トライアルを利用できるので、機能性と操作性を確認したうえで導入すべきか判断できます。
ほかには定期的なフォローアップ会や専任スタッフによる課題解決に向けた提案も受けられるので、サポート体制も充実しています。
データ分析・タレント分析を活用することで、戦略的な人事活動が行えるでしょう。
こちらの記事では、9つのおすすめ給与計算ソフトや選び方、種類について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は、給与奉行クラウドの主な機能やメリット、導入するべき企業の特徴を解説しました。
給与奉行クラウドとは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供するクラウド型の給与計算システムです。
主な機能の特徴として、下記の7つがあるとお伝えしました。
- 給与計算機能
- 書類・台帳管理機能
- 賞与処理機能
- 明細書配付・振り込み機能
- 社会保険・労働保険機能
- マイナンバー管理機能
- 年末調整機能
また、導入メリットとして「給与計算・年末調整が楽になる」「専門家と連携しやすくなる」などがあります。
本記事でお伝えした導入に向いている企業の特徴や選定時のポイントなども参考にして、給与奉行クラウドの導入を検討してください。
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