BIツールとは
BIツールは「Business Intelligence (ビジネスインテリジェンス)」の略で、自社で蓄積された膨大なデータを収集し、分析してくれるツールのことです。
導入することで、コスト削減や業務効率化など、さまざまな効果に期待できます。また、BIツールでは収集したデータを可視化できるため、会社全体の現状を把握でき、取り組むべき課題も発見できます。
そのため、BIツールはビジネスの課題を解決して事業拡大を考える上で、とても重要な役割を担うツールだと言えるでしょう。
【2023年最新】おすすめBIツール10選
2023年に使用すべきおすすめBIツールを10社紹介します。
費用 | おすすめ会社規模 | |
Tableau | 【クリエイタープラン】 【エクスプローラープラン】 【ビューアプラン】 | ・中小企業 |
Domo | 【基本プラン】 | ・中小企業 |
Microsoft PowerBI | 【Power BI Proプラン】 【Power BI Premiumプラン】 | ・中小企業 |
KiZUKAI | 【基本プラン】 | ・中小企業 |
FineReport | 【基本プラン】 | ・中小企業 |
Srush | 【基本プラン】 | ・中小企業 |
Board | 【Personalプラン】(利用可能人数1人) 【Basicプラン】(利用可能人数3人) 【Standardプラン】(利用可能人数15人) 【Premiumプラン】(利用可能人数50人) | 中小企業 |
Dr.Sum | 【クラウド版】 【オンプレミス版】 ②パーペチュアルライセンス(買い切り) | 大企業 |
軽技Web | 【基本プラン】※Webサーバー1台あたりの費用 【オプション】 | 大企業 |
Qlik Cloud | 【基本プラン】 | ・中小企業 |
①Salesforceのグループ会社が提供している「Tableau(タブロー)」
おすすめBIツールの1つ目は、営業活動や顧客管理を簡略化できる「Tableau」です。
「Tableau」は誰でもどこでも使えるBIツールを目指して作成され、あらゆるデータの収集・分析を可能としています。また、データ分析においての学習や利用を促進するためのコミュニティーがあることも特徴的です。
全世界に100万人以上のメンバーが所属しており、既存メンバーがサポートしてくれるため、データスキルのレベルアップに期待できます。
提供会社 | Tableau |
費用 | 【クリエイタープラン】 【エクスプローラープラン】 【ビューアプラン】 |
おすすめ会社規模 | ・中小企業 |
特徴 | ・独自のコミュニティーを運営している |
こんな会社におすすめ | ・データスキルをレベルアップさせたい会社 |
②社内のデータ・システムと人々をつなげられる「Domo(ドーモ)」
おすすめBIツールの2つ目は、社内のデータ・システムと人々をつなげる「Domo」です。
「Domo」は、さまざまなデータソースに接続でき、社内のあらゆるデータを一元管理できます。そして、収集したデータを分析して消費者の動向などを自動で得られます。
他にも、分析したデータを顧客や取引先に公開することも可能であることから、自社の営業活動をアピールしたい方や、取引先との円滑なコミュニケーションを取りたい方におすすめだと言えるでしょう。
提供会社 | Domo |
費用 | 【基本プラン】 |
おすすめ会社規模 | ・中小企業 |
特徴 | ・データの可視化と分析を簡単にできる |
こんな会社におすすめ | ・無料トライアルを試してみたい会社 |
③最新のデータ分析で企業文化を作れる「Microsoft PowerBI(マイクロソフト パワーBI)」
おすすめBIツールの3つ目は、最先端のデータ分析を利用できる「Microsoft PowerBI」です。「Microsoft PowerBI」では、さまざまな便利機能を活用したデータ分析ができます。
- 100以上の視覚化機能
- 組み込み式のAI機能
- Excelとの連携
- 作成済みのカスタムデータコネクタ
また、機密度ラベリングやエンドツーエンド暗号化など、高いセキュリティ機能を搭載していることも特徴的です。
提供会社 | Microsoft |
費用 | 【Power BI Proプラン】 【Power BI Premiumプラン】 |
おすすめ会社規模 | ・中小企業 |
特徴 | ・さまざまな便利機能を搭載している |
こんな会社におすすめ | ・ビジュアルに特化したBIツールを使用したい会社 |
④顧客体験管理から収益を上げたいなら「KiZUKAI(キヅカイ)」
おすすめBIツールの4つ目は、顧客体験管理で収益を上げられる「KiZUKAI」です。
「KiZUKAI」は、顧客分析に課題を抱えている会社を対象に、以下の課題を解決してくれます。
- LTV/解約率改善のノウハウが不足している
- 顧客データの集約と活用ができていない
- 分析に膨大な時間をかけている
このように、「KiZUKAI」は顧客データの整理や分析に課題を抱えていて力を入れたい会社におすすめのBIツールです。また、搭載されているAIがユーザーの解約リスクを自動で算出してくれるため、解約する可能性の高いユーザーに対して事前にアプローチできます。
提供会社 | 株式会社KiZUKAI |
費用 | 【基本プラン】 |
おすすめ会社規模 | ・中小企業 |
特徴 | ・顧客管理に特化している |
こんな会社におすすめ | ・顧客満足度を向上させたい会社 |
⑤Excel業務のシステム化などを実現したいなら「FineReport(ファインレポート)」
おすすめBIツールの5つ目は、Excel業務をシステム化できる「FineReport」です。
「FineReport」で作成できるフォームには、次のようなものがあります。
- Web帳票
- ダッシュボード
- BI分析フォーム
- データ入力フォーム
社内の営業情報や顧客情報、Excelで管理しているバックオフィスなどを一元管理したい方におすすめです。
提供会社 | エスコ・ジャパン株式会社 |
費用 | 【基本プラン】 |
おすすめ会社規模 | ・中小企業 |
特徴 | ・Excel業務をシステム化できる |
こんな会社におすすめ | ・帳票などの業務を簡略化したい会社 |
⑥簡単にデータを統一したいなら「Srush(スラッシュ)」
おすすめBIツールの6つ目は、クリックするだけで簡単にデータを統一させられる「Srush」です。
「Srush」は100種類以上の連携先があり、クリックだけで接続できます。また、Excelに似た操作画面で作られているため、Excel経験者であれば簡単に管理できます。
また、データの統合・集計・分析までをノーコードでできるため、データエンジニアリングスキルがない方でも安心して利用できるでしょう。
提供会社 | 株式会社Srush |
費用 | 【基本プラン】 |
おすすめ会社規模 | ・中小企業 |
特徴 | ・データの統合、集計、分析が簡単にできる |
こんな会社におすすめ | ・データエンジニアリングスキルがない会社 |
⑦業務上のさまざまな書類をまとめて管理したいなら「Board(ボード)」
おすすめBIツールの7つ目は、業務上のさまざまな書類を簡単にまとめられる「Board」です。「Board」は、さまざまな帳票の作成やバックオフィス業務を一元管理し、効率化できるBIツールです。
Excelでの書類作成や管理、社内での情報共有、月末月初の請求業務などに課題を抱えている企業をサポートしてくれます。また、有料導入実績4,400社以上で有料継続率99%と、多くの利用者から高い評価を受けているBIツールです。
提供会社 | ヴェルク株式会社 |
費用 | 【Personalプラン】(利用可能人数1人) 【Basicプラン】(利用可能人数3人) 【Standardプラン】(利用可能人数15人) 【Premiumプラン】(利用可能人数50人) |
おすすめ会社規模 | 中小企業 |
特徴 | ・月額費用が安い |
こんな会社におすすめ | ・コスパを重視している会社 |
⑧国内シェア率第1位を獲得している「Dr.Sum(ドクターサム)」
おすすめBIツールの8つ目は、国内シェア率第1位を獲得している「Dr.Sum」です。「Dr.Sum」は導入実績7,200社以上と、多くの会社が導入していて安心できる実績を持っています。
カスタム性に優れており、初めてツールを使用する方から多機能・高性能を求めるベテランまで、ユーザーのレベルに合わせた使い方が可能です。
また、サポート体制に力を入れており、保守継続率93.8%と、サポートのレスポンスが速くすぐに問題を解決してくれます。
提供会社 | ウイングアーク1st株式会社 |
費用 | 【クラウド版版】 【オンプレミス版】 ②パーペチュアルライセンス(買い切り) |
おすすめ会社規模 | 大企業 |
特徴 | ・買い切り型とサブスクリプション型がある |
こんな会社におすすめ | ・成長に合わせてカスタムできるBIツールを使用したい会社 |
⑨業務効率化・省力化を実現したいなら「軽技Web」
おすすめBIツールの9つ目は、業務効率化と省力化を実現させられる「軽技Web」です。「軽技Web」は複数のシステムにあるデータを一元管理してくれるため、データの検索や活用が簡単にできるようになります。
そのため、報告書の自動作成や取引先とのデータ共有、修正・変更が必要なタスクの通知など、さまざまな便利機能が搭載されています。
収集した社内データを活用して、さまざまな業務を効率化したいなら「軽技Web」がおすすめです。
提供会社 | 富士電機株式会社 |
費用 | 【基本プラン】※Webサーバー1台あたりの費用 【オプション】 |
おすすめ会社規模 | 大企業 |
特徴 | ・帳票を自動作成してくれる |
こんな会社におすすめ | ・バックオフィス業務を自動化したい会社 |
⑩世界で38,000社に使用されている「Qlik Cloud(クリック クラウド)」
おすすめBIツールの10件目は、世界で38,000社以上の企業が使用している「Qlik Cloud」です。「Qlik Cloud」はすべての人がデータについて理解し、タイムリーにアクションを起こせるサービスを提供しています。
「Qlik Cloud」で使用できる機能は、以下のとおりです。
【データ統合】 【分析】 |
これらの機能を使用したい方は、「Qlik Cloud」を活用しましょう。
提供会社 | Qlik |
費用 | 【基本プラン】 |
おすすめ会社規模 | ・中小企業 |
特徴 | ・世界で使われているBIツール |
こんな会社におすすめ | ・世界に通用しているBIツールを使用したい会社 |
BIツールを導入するメリット
最後に、BIツールを導入するメリットを3つ紹介します。
BIツールの導入を考えている方は、こちらで紹介するメリットを参考に、自社に必要であるかを確かめましょう。
【BIツールを導入するメリット】 |
経営層は部下からの報告を待たなくて済む
BIツールを導入するメリットの1つ目は、経営層は部下からの報告を待たなくて済むことです。というのも、BIツールのダッシュボード機能を使うことで、必要な情報をすぐに社内全体に共有できるからです。
そのため、リアルタイムでの情報収集が可能となり、迅速な意思決定が可能になります。また、BIツールは専門的なスキルを必要とせず、収集したデータは視覚的に表現されるため、年齢層の高い経営層にとっても扱いやすいと言えるでしょう。
経営層は、経営判断に必要な情報をいち早く把握する必要があります。BIツールの導入で社内事情をリアルタイムで把握でき、スピード感を持って会社経営に取り組めると言えるでしょう。
PDCAサイクルが回しやすくなる
BIツールを導入するメリットの2つ目は、PDCAサイクルが回しやすくなることです。というのも、BIツールは収集したデータを視覚化できるため、課題点や改善結果などの情報を簡単に取得できるからです。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字をとった言葉で、繰り返すことで業務プロセスの改善を目指せます。
例えば、売上分析を行う場合、BIツールで一定期間ごとの売上データを抽出することで、期間ごとの分析を行えます。
そこで、売上が出ていない期間の問題点を洗い出して改善策を立案しましょう。そして、改善案の実施後にあらためて売上データを抽出し、改善の効果を検証します。
BIツールを使用してPDCAサイクルを効率良く回すことは、企業の売上拡大につながる有効な手段の1つだと言えるでしょう。
資料レポートや報告書などの作成が簡単になる
BIツールを導入するメリットの3つ目は、資料レポートや報告書などの作成が簡単になることです。というのも、BIツールはExcelなどの表計算ソフトと比べて資料レポートや報告書などの作成に適しているからです。
例えば、売上や顧客数などのデータをグラフやチャートで表示させたり、取引先に提出する帳票を顧客データから自動で作成したりなどができます。
また、BIツールにはデータを分析する機能が搭載されているため、取り組むべき課題なども資料レポートに加えられるでしょう。
BIツールは、専門的な知識がない方でも、見栄えの良いレポートや報告書を簡単に作成できます。そのため、レポートや報告書の作成にかける時間や手間が大幅に削減され、社員の生産性を向上させられるでしょう。
まとめ
今回は、BIツールについてまとめました。BIツールとは、自社で管理している大量のデータを収集・分析してくれるツールのことです。
導入することで、会社全体にデータを共有できたり、PDCAサイクルを回しやすくなったりなどさまざまなメリットが得られます。
事業拡大や業務効率化を実現させるためにも、本記事で紹介したおすすめBIツール10件から自社に合ったツールを見つけてみましょう。