「そもそもPythonとは?」をWikiよりわかりやすく
Pythonとは、オープンソースで運営されているプログラミング言語です。オランダ人プログラマーのグイド・ヴァンロッサム氏によって、1991年にリリースされました。
命名の由来は英国のBBCの人気コメディ番組『Monty Python’s Flying Circus(空飛ぶモンティ・パイソン)』のようです。
現在、エンジニアの間で右肩上がりの人気を誇るプログラミング言語です。それは単に人気があるだけでなく、それだけさまざまな分野で需要が増えつつあることを意味しています。
Pythonの特徴を簡単にいえば?
Pythonの目立った特徴を簡単にいえば、3つに集約されます。
まず、Pythonはプログラミング初学者にとって、学習コスト(習得に要する時間・労力・費用の総量)が低いということです。
次に、AIによる機械学習やディープラーニングなどの最先端技術にも使われているという時代性です。
最後に、Pythonの用途は非常に多岐にわたり、Webアプリケーションや組み込み開発、デスクトップアプリケーション、さらにビッグデータ解析やAI開発ほか、枚挙にいとまがないということです。
ロボット開発にも役立つPython
Pythonには通常のプログラミングのライブラリだけでなく、AIや機械学習、ロボット開発に使用できるライブラリも多く搭載されています。そのため、ロボット開発にも役立つプログラミング言語と言えるでしょう。
機械学習は膨大な量の情報(たとえばビックデータなど)を処理する必要があります。Pythonのライブラリのなかでも、Numpyやpandasなどの、大規模かつ高水準の数学関数ライブラリの高度なアルゴリズムなら、高速にデータを処理できます。
ちなみに、Pythonはこのように統計学や数学との相性も良く、統計解析系のアプリ制作にもよく利用されています。
なお、昨今ではITエンジニアでも、マーケティングを理解している人材の方がより市場価値が高まります。「マーケティング能力」はビジネススキルのなかでも、高度な部類に入るものです。
マーケティング能力はビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。
また、そもそもマーケティングとはどういうものなのかについて、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。
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Pythonとは初心者でもトライしやすいプログラミング言語
前述のようにPythonがプログラミング初心者にとって学習コストが低い理由は、文法が平易だからです。具体的には、少ないコードでプログラムを簡潔に書けることです。
また、専門的なライブラリ(開発に役立つプログラムをまとめたもの)が豊富(数万単位)にあることも重要です。すでに出来上がっているプログラムを擁するライブラリを有効活用することで、プログラムの作成を容易にかつ効率よく進められます。
「オフサイドルール」初稿とは?
そもそもPythonが作られた目的は、コードを書きやすく読みやすくするためとされています。実際に誰が書いても同じようなコードになるように考えられています。
Pythonを用いたプログラミングが簡単な理由のひとつは、「オフサイドルール」初稿というコードの書き方のルールです。
「オフサイドルール」初稿とは、書き出し=行頭はインデント(字下げ)するルールです。それによって、文の塊を指定するためのルールとなっています。開発現場において、他者が書いたコードを読めるのは意味があることなのです。
なお、プログラミングが国を挙げて注目され、小学校でもプログラミング教育が導入されている時代です。ビジネスもまたIT化が急速に進んでおり、デジタルマーケティングなしには立ち行かなくなってきています。
デジタルマーケティングについては、以下の記事『デジタルマーケティングとは?現代ビジネスに欠かせない方法論を徹底解説』で詳しく解説しています。参考にご覧ください。
また、デジタルマーケティングにおいて膨大な情報の収集と分析・解析に欠かせないツールがマーケティングオートメーション(MA)です。
マーケティングオートメーション(MA)については、以下の特集記事『マーケティングオートメーションとは?ツールの選び方と運用の注意点』で包括的に解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
【当サイト「kyozon」とは?】
当サイト「kyozon」とは、読者のみなさんの日々の業務に役立つ情報群を発信し、ユーザーとベンダーのコミュニケーションを大いに活性化させるWebサービスです。また、読者のみなさんは関心があるサービスの資料を、無料でダウンロードでき、お役立ち資料としてご活用いただけます。
【初心者向】Pythonを無料&環境構築なしで使えるサイト
Pythonを無料&環境構築なしで使えるサイトとして、2つご紹介しておきましょう。
paiza.io
「paiza」ではPythonと、他の20を超えるプログラミング言語も使えます。画面左上の言語設定ボタンで言語をスイッチできます。
paizaには有料のプログラミング講座もあり、複数の言語を受講できます。無料講座もいくつかあるので試してみてはいかがでしょうか。
Online PHP Editor | ブラウザでプログラミング・実行ができる「オンライン実行環境」| paiza.IO
Colaboratory(by Google)
Googleが提供するサービス「Colaboratory(通称Colab)」ではGoogleアカウントさえあれば、Pythonを使えます。環境構築不要で、ブラウザ上にてPythonを記述・実行・共有ができるサービスです。
ColaboratoryではさらにGPU(Graphics Processing Unit:画像処理装置)に無料でアクセスできます。さまざまなライブラリも使えて、しかも機械学習まで対応しているという初心者にとって至れり尽くせりのサービスと言えるでしょう。
なお、Pythonは数あるプログラミング言語のなかでも、マーケターにとって役立つ言語と言われています。現在注目されているコンテンツマーケティングの展開にも、Pythonの知見・スキルは有効となります。
コンテンツマーケティングに関する詳細に関しては、以下の特集記事『コンテンツマーケティングとは?情報の資産効果で顧客拡大を図ろう!』で詳しく取り上げて解説しています。ぜひ、参考にご覧ください。
また、コンテンツマーケティングとの連携で効果を発揮する、インスタマーケティングについては、以下の記事『インスタ(Instagram)マーケティングとは?使える全機能と活用のコツ!』で特集しています。そちらも、参考にご一読ください。
使い方が実践的に学べるPython入門のおすすめ本
Pythonをこれから勉強したい人のために、数ある入門書の中から厳選し、以下の2冊をご紹介します。
- プログラマを育てる脳トレパズル 遊んでおぼえるPythonプログラミング&アルゴリズム
- Pythonで動かして学ぶ!あたらしい数学の教科書 機械学習・深層学習に必要な基礎知識
プログラマを育てる脳トレパズル 遊んでおぼえるPythonプログラミング&アルゴリズム
最初から最後まで「遊び感覚」で学べる本です。「使えるコード」を楽しみながら書けるようになります。完全なプログラミング初心者でも、Pythonのアルゴリズムとプログラミングが一から理解できる内容です。
この本の特徴は以下の4つです。
- 「ゲーム作り」を通してPythonの基本が理解できる
- パズル形式でコードの書き方が実践的に身につく
- パズルの解答はPythonに加えJavaScriptとRubyバージョンもある
- 環境構築を必要とせずGoogle Colaboratoryですぐ開始できる
一般的には、プログラミング言語の文法の学習は退屈なものです。しかし、簡単なゲームであっても自ら作ることでプログラミングの実践を体験し、達成感を味わうことで基本が身につくでしょう。
加えて、だんだんと難しくなるパズルを解くことにより、アルゴリズムを意識しながら「使えるコード」が書けるように考えて作られたカリキュラムです。正攻法の勉強法が苦手だけれど、プログラミングを学びたい人にもおすすめの一書です。
プログラマを育てる脳トレパズル 遊んでおぼえるPythonプログラミング&アルゴリズム | 増井 敏克
Pythonで動かして学ぶ!あたらしい数学の教科書 機械学習・深層学習に必要な基礎知識
AI開発には数学の基礎知識が求められますが、そこで必要なことがこれ1冊でわかります。機械学習やディープラーニングに必要な微分・線形代数・確率・統計などの数学の基礎知識を網羅して、わかりやすく解説した本です。
Pythonによるプログラミングを学びたい人、機械学習を学ぶにあたって数学を学び直したい人、仕事でAIを扱う状況になった人、文系出身だけどプログラマーやエンジニアになりたい人などにおすすめの一書です。
Pythonで動かして学ぶ! あたらしい数学の教科書 機械学習・深層学習に必要な基礎知識 (AI&TECHNOLOGY )
なお、マーケティング戦略を学ぶためや、マーケティング業務の実践に役立つおすすめ本を厳選し、以下の特集記事『マーケティング戦略の実践に役立つ本おすすめ20選!初心者向け教科書から名著まで網羅』にてご紹介しています。ぜひ、参考にご覧ください。
さらに、現代マーケティングの新領域といえる「カスタマーサクセス」が学べるおすすめ本を、以下の特集記事『カスタマーサクセス(CS)が学べるおすすめ本10選!【レビュー星4つ以上限定】』にてご紹介しています。ぜひ、参考にチェックしてください。
Pythonで作れるもの・できること・プログラムの具体例
Pythonを用いてできることは、主に以下の7つです。
- Webアプリ開発
- デスクトップアプリ開発
- 組み込みアプリケーション開発
- ブロックチェーン開発
- AI開発
- データ自動収集
それぞれを見ていきましょう。
Webアプリ開発
Pythonの用途でおそらく最も多いのは、Webアプリ開発でしょう。Pythonで作られたアプリで有名なものは「Instagram」「Pinterest」「Dropbox」などがあります。
それらは当初海外で人気が高かったものですが、すでに日本でも大人気となっています。SNSアプリだけでなく業務効率化アプリ、ゲームアプリの作成などがPythonで可能です。
デスクトップアプリ開発
PC用のデスクトップアプリもPythonで作れます。ゲームや業務効率化、自動化にもつながるアプリが開発できるため、Webアプリほど目立たなくとも利用できる場面が多いかもしれません。
組み込みアプリケーション開発
機械に組み込んでプログラムを動かす「組み込み系」分野でもPythonがよく使われています。有名なものとしては、子供向けの学習用ミニPC「ラズベリーパイ」などがあります。ちなみに「ラズベリーパイ」の「パイ」はパイソンのパイとも言われます。
元々、組み込みアプリケーションの分野ではC言語やC++がよく使われます。PythonはC言語やC++との親和性が高く、PythonによってC言語やC++の処理を呼び出すことが可能です。
ブロックチェーン開発
Pythonを使ってブロックチェーン技術の開発ができます。先端技術であるブロックチェーンですが、基礎的な部分は文法がわかりやすいPythonが担っているとされています。
ICOというブロックチェーン技術がトレンドですが、それもPythonでできるということを認識しておきましょう。
AI開発
人間のように学習するロボットを、Pythonで効率的に作れます。AIは今後一層普及していくのは間違いなく、Pyhtonの将来性も高いと言われています。
AIが導入されたことにより運輸業・小売業・製造業などのいくつかの分野では、一部の業務においてマンパワーとAIの置き換えが進んでいます。
AIは対象を解析することで理解し、学習していく能力があります。そのため、マンパワーでなくともできる仕事に関しては、今後もさらにAIに置き換えられる流れが止まらないでしょう。時代の最先端にあるAIを開発できる言語として、Pythonは代表格です。
データ自動収集
Pythonのスクレイピング技術を使って、Web上に存在する画像データやテキストデータを自動収集できます。業務効率化に使える技術です。今まで情報収集に使っていたマンパワーや、それに要する膨大な時間をカットできます。
Pythonは、このようにさまざま可能性を秘めている上に、動画主体でデータ容量を多く必要とするサービスでも、サクサクと動くポテンシャルを持っています。
Python習得が活かせる仕事とは
Pythonが活かせる仕事として、以下のようなものが挙げられます。
- Webアプリエンジニア
- 組み込み系エンジニア
- AIエンジニア
- データサイエンティスト
- マーケター
Webアプリエンジニアや組み込み系エンジニア、AIエンジニアに関しては、これまで言及した内容でPythonが活かせることはご理解いただけるでしょう。しかしエンジニアだけでなく、Python取得によってデータサイエンティストやマーケターへの道も開かれます。
データ解析で使う機械学習には、マーケティングで参考になるアクセス解析やユーザー行動解析などのデータ分析が、Pythonを使えばより詳細に実行できます。
ひと昔前であれば、データ解析にはR言語がよく使われていました。しかし、最近ではPythonの勢いが強く、Pythonユーザーが増えてきています。
データサイエンティストは欧米では、非常に人気の職種です。徐々に日本でもその傾向が表れてきており、データサイエンティストはあらゆるマーケティングの現場で重要な役割を果たしています。
また、マーケターがPythonの解析スキルを身につけることで、人材価値は非常に高まります。データ解析の専門家はデータサイエンティストですが、マーケターはマーケティングという、また別の広大な領域のビジネスの技術を求められます。
そのマーケターがPythonを習得すれば、マーケティング視点とデータ解析の視点を持ち合わせた、非常にパワフルなマーケターになると期待できます。
なお、マーケターがPythonを学ぶのとはまた別の方向ですが、マーケティングのさまざまなカテゴリーを統括するマネジメント力であるマーケティングマネジメントを学ぶと、より経営視点に近い優れたマーケターになれるでしょう。
マーケティングマネジメントについて、業界別成功例を含めて以下の特集記事『マーケティングマネジメントとは?プロセスと業界別成功例を徹底解説』で詳しく解説しています。そちらもぜひ参考にご覧ください。
また、IT化が進んで複雑化するマーケティングも、根幹は現状認識と戦略的思考です。
マーケティングの根幹となる分析や戦略立案に欠かせないフレームワークについては、以下の記事『マーケティング戦略に有効なフレームワーク9選!分析・立案フェーズ別に使い方も解説』で詳しく特集していますので、参考にしてください。
まとめ
現在、右肩上がりで人気が集まるプログラミング言語Pythonについて、わかりやすくまたさまざまな角度で解説し、学ぶ方法もお伝えしました。当サイトの読者のみなさんには、BtoB企業のマーケティングに携わる方も多いと思われます。
これまで培ったマーケティングスキルが、Pythonの習得によってさらにブラッシュアップされるでしょう。ご興味があれば、ここでご紹介した書籍やサイトで一度トライしてみてください。
また、当メディア「kyozon」ではマーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。マーケティング担当者や責任職のみなさんは、ぜひご利用ください。
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※なお、2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。
※当サイトの読者のみなさんが携わっていると思われるサブスク型ビジネス、とりわけSaaSビジネスにとって最重要課題ともいえる「カスタマーサクセス」を以下の特集記事『カスタマーサクセスとは?サブスク型SaaSビジネスの生命線を完全解説!』で特集しています。ぜひご一読ください。
※企業戦略として注目されるブランディングにおいて、ひとつの基準となるのが「他社が模倣できない独自の強み」を表現した「USP」です。このUSPについて、以下の特集記事『マーケティングにおけるUSPとは?独自の強みを活かした提案の作り方』で取り上げ、総合的に解説しています。ぜひ参考にしてください。