「kyozon」では、ベンチャー企業のマネージャーに対し、「コア業務」に関するアンケート調査を実施。多くのベンチャーマネージャーたちが、最も力を入れるべき「コア業務」に取り掛かる時間を取れていない実態が明らかとなりました。
■コア業務にどれだけ時間を使えている?
ベンチャー企業のマネージャーは「コア業務」にどれだけ時間を使うことができているのでしょうか。
★コア業務に「十分な時間をあてられている」人は、わずか4割
現在コア業務に「十分な時間をあてられている」と回答した人は、わずか4割という結果に。半数以上のベンチャーマネージャーたちが、力を入れるべき「コア業務」に時間を割けていない実態が明らかとなりました。
★78.2%が、1日のうちコア業務に割ける時間は「80%未満」
実際に、1日のうちどれくらいの時間をコア業務に割くことができているかを伺ったところ、78.2%が「80%未満」と回答。中でも、3人に1人はコア業務に「60%未満」の時間しかあてられていない実態が明らかになりました。
■バックオフィス業務が「コア業務」を圧迫!?
実際に3人に1人は「コア業務」に60%未満の時間しか充てることができていないことがわかります。この原因はバックオフィス業務にあるといいます。
★コア業務に時間を割けない理由、「MTG日程の調整」が最多
コア業務に時間が取れない理由を伺ったところ、「MTG日程の調整」が51.6%で最多、次いで「経理処理」が43.8%、「電話応対」や「見積もり作成」が34.4%という結果になりました。クライアントとのコミュニケーションや経理関連など、基礎的なバックオフィス業務によって、コア業務の時間が圧迫されていることが浮き彫りになりました。
■9割以上が、コア業務の「生産性低下」を痛感…
十分な時間を割くことができていないため、「生産性」が低下していることを痛感しているマネージャーは多いようです。
★93.7%から「十分な時間が取れず、コア業務の生産性が下がっている」の声
コア業務に「十分な時間をあてられていない」と回答した人のうち、なんと93.7%がそれによって「コア業務の生産性低下」を実感していることが明らかに。
★コア業務の時間が取れず「契約終了」の事態も
<自由回答・一部抜粋>
- 日々の様々な些末なことに時間を取られてしまい、顧客対応がおろそかになってしまい、契約が終了してしまう。(47歳)
- 資料作りに必死で、肝心の話し合いの時間を十分に設けられない。(43歳)
- 案件整理のプライオリティがおかしくなり、当初予定のリスケで取締役まで影響があった。(50歳)
- 部下のフォローに時間がかかり、自分のやるべき業務が遅くなった。(46歳)
- 役員の指導に忙殺され、自身の仕事を行う時間が就業時間外になってしまう。(50歳)
- 細かな部分での見落としが増えた。(36歳)
- 事務処理が多すぎて、営業活動が出来ない。(30歳)
- 内部資料の作成に時間をとり過ぎ、営業活動が十分にできていない。(48歳)
コア業務の「生産性が下がっている」と感じた、具体的なエピソードを聞くと、「日々の様々な些末なことに時間を取られてしまい、顧客対応がおろそかになってしまい、契約が終了してしまう」や「資料作りに必死で、肝心の話し合いの時間を十分に設けられない」などのリアルな悩みの声が寄せられました。
■多数から「もっとコア業務に時間を使いたい…」切実な声
企業にとって「コア業務」は大きな収入源。この「コア業務」に時間を使いたいと考えるマネージャーは多くおり、切実な声として反映されています。
★87.3%が、コア業務に使える時間を「増やしたい」と回答
87.3%のベンチャーマネージャーが、「コア業務に使える時間を増やしたい」と考えていることが判明しました。毎日さまざまなタスクが降りかかってくる、ベンチャーのマネージャーだからこそ、本音としては「もっとコア業務に集中したい」と考えている実態が伺えます。
★理由として「毎日目先の業務でいっぱいいっぱい」などの声
コア業務に使える時間を増やしたい理由として最も多かったのは、「毎日目先の業務でいっぱいいっぱいだから」で約7割が回答。他にも「コア業務を担当できる人材が限られている」や「専門性を磨きたい」などの理由が挙げられています。
★他にも「会社の体制を整えたい」などベンチャーならではの理由
<自由回答・一部抜粋>
- 会社の下地になる部分でしっかりとした体制を整えておきたい。(48歳)
- 数年後を見据えた動きをしなければならない。(42歳)
- もっと営業の仕事を増やしたい。(49歳)
- ワークライフバランスを改善したいから。(50歳)
- もう少し注意深く確認できる時間がほしい。(36歳)
- 迅速かつ正確な業務を行いたいから。(40歳)
さらに「コア業務に使える時間を増やしたい」と思う理由を深ぼったところ、「会社の下地になる部分でしっかりとした体制を整えておきたい」や「数年後を見据えた動きをしなければならない」などの理由も挙げられました。これから組織拡大を狙っていくベンチャーのマネージャーにとって、組織の「体制構築」や「仕組み化」など、高い視点からのコア業務にあてる時間が重要になってくるといえます。
■まとめ
今回のアンケートでは、ベンチャー企業のマネージャーが、最も力を入れるべきコア業務に取り掛かる時間を確保できていない実態が明らかとなりました。多くの場合、MTG日程の調整や経理処理、資料作成など、バックオフィス業務に時間が取られてしまっていることが原因となっています。顧客との契約打ち切りになってしまったという最悪のケースに至ったエピソードも飛び出し、マネージャーがコア業務に時間を割けないことによる弊害が浮き彫りとなりました。
バックオフィス業務を社内で運用するのではなく、アウトソーシングサービスを活用することで、業務の効率化を図る企業も増えてきています。特にこれから組織の拡大を目指していくベンチャー企業にとっては、バックオフィス業務に特化したプロの力を借り、マネージャーがコア業務に集中することが、業績アップのカギとなるでしょう。
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■調査概要
調査概要:ベンチャーマネージャーの「コア業務」に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年3月16日〜同年3月17日
有効回答:ベンチャー企業(従業員数100名未満)のマネージャー110名