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VDI(仮想デスクトップ)おすすめ10選
この記事でおすすめするVDIについて、利用料金や提供形態をまとめているのが下表です。
それぞれのサービスについて、具体的な特徴などについても紹介しているため、料金だけで比較せず、自社により合ったものを選びましょう。
製品名 | 利用料金 | 無料プランの有無 | 提供形態 |
Citrix DaaS | ・Citrix DaaS Standard:10ドル | 要問い合わせ | クラウド |
VMware Workstation | ・Player:22,440円 | 無償試用あり | クラウド |
Amazon WorkSpaces | 例 | AWS無料利用枠 | クラウド |
Azure Virtual Desktop | 無料使用分超過のみ従量課金 | Azure無料アカウント(30日) | クラウド |
IIJ仮想デスクトップサービス | 要問い合わせ | トライアルあり | クラウド |
TrueOffice | 18,480円~462,000円/年 | 要問い合わせ | オンプレミス |
Shadow Desktop | 600円/月~ | 無料トライアル | クラウド |
Parallels RAS | 要問い合わせ | 無料トライアル | オンプレミス |
ZENMU Virtual Drive | ・初期費用0円、クラウドサービス費用0円 | 無料トライアル | クラウド |
CrowdDesktop | 要問い合わせ | 要問い合わせ | クラウド |
Citrix DaaS
| 内容 |
提供会社 | Citrix Systems, Inc. |
利用料金 | ・Citrix DaaS Standard:10ドル |
対応デバイス | パソコン・スマートフォン・タブレット |
導入実績 | 要問い合わせ |
公式URL | https://www.citrix.com/products/citrix-daas/citrix-virtual-apps-and-desktops.html |
1億人以上のユーザー数を誇る、世界規模で利用されているVDIです。リモートワークが普及するなか、企業の管理外のデバイスを使用する可能性を視野にいれ、「より良いBYOD」を提供できるシステムとセキュリティを構築しています。サポートオプションも充実しており、最大10年間のメンテナンスを約束するプランもあります。
VMware Workstation
| 内容 |
提供会社 | VMware, Inc. |
利用料金 | Player:22,440円 Pro: 29,975円 |
対応デバイス | 要問い合わせ |
導入実績 | 要問い合わせ |
公式URL |
「Player」と「Pro」の2グレードを展開しています。Proはシステム開発・デモ・テストに特化した仮想環境を構築。サーバー内にWindowsとLinuxの動作環境を構築し、Windows、LinuxのほかBSDの仮想マシンを運用できます。
一方Playerは、一つのOS上で違うOSの仮想環境を構築できます。同社製品の「Fusion」と併用すれば、Mac上でWindowsのアプリを実行することも可能です。
Amazon WorkSpaces
| 内容 |
提供会社 | Amazon Web Services, Inc. |
利用料金 | 料金例(Windowsバンドルオプション) |
対応デバイス | サポート対象デバイス |
導入実績 | Endemol Shine、FOX |
公式URL |
AWS(アマゾンウェブサービス)に包括されるサービスの一つとして提供されます。Windows・Linux・Ubuntuに対応するデスクトップ仮想化サービスです。スペック・ストレージとも20パターン用意されており、自社の導入規模にマッチしたプランを選択できます。料金体系も柔軟で、月額固定・従量課金の2種類が設定されています。
Azure Virtual Desktop
| 内容 |
提供会社 | Microsoft Corporation |
利用料金 | 新規登録時200ドル相当のクレジット付与 |
対応デバイス | 要問い合わせ |
導入実績 | Russell Group、NHS |
公式URL |
Windows10・11のデスクトップとアプリケーションを、Windows・Mac・iOS・Android・HTML5といったOSで、どこからでも利用できる環境を構築してくれます。対象となるWindowsとMicrosoft365のライセンスを持っていれば、追加費用なく利用できる点も大きな魅力です。
IIJ仮想デスクトップサービス
| 内容 |
提供会社 | 株式会社インターネットイニシアティブ |
利用料金 | トライアルあり |
対応デバイス | パソコン・タブレット・スマートフォン |
導入実績 | エイチアールワン、神奈川県 |
公式URL |
Windows環境の仮想化に特化したサービスです。Citrix Virtual Apps and Desktopsをマネージドするサービスで、構築から運用や保守までフル対応してくれます。仮想PC型、セッションホスト型それぞれの仮想化方式に対応しており、クライアントの利用形態にあわせて導入可能です。
TrueOffice
| 内容 |
提供会社 | Eugrid株式会社 |
利用料金 | ・TrueOffice Server License:462,000円/年 |
対応デバイス | 要問い合わせ |
導入実績 | 東芝、三菱地所コミュニティ |
公式URL |
画面転送型の仮想デスクトップとは違い、アプリケーションをPC上で作動させることが特徴です。「HyperClean」と呼ばれる技術により、FAT端末(記憶媒体とアプリの動作環境を有する端末)の使用感と、シンクライアントと同等のセキュリティを両立させています。
Shadow Desktop
| 内容 |
提供会社 | アップデータ株式会社 |
利用料金 | 600円/月~ |
対応デバイス | 要問い合わせ |
導入実績 | JTB、三井住友建設 |
公式URL |
OSやアプリケーションはクライアント側のPCで作動させ、データのみを仮想化しクラウド上に保管するタイプの製品です。使用時はクラウドからダウンロードしたデータをPCにキャッシュします。データの書き込みはこのキャッシュにおこなうため、使用感は通常のPCとまったく変わらず、オフライン状態でも作業が可能です。
Parallels RAS
| 内容 |
提供会社 | コーレル株式会社 |
利用料金 | 要問い合わせ |
対応デバイス | パソコン・スマートフォン・タブレット |
導入実績 | 公式サイトに導入事例あり |
公式URL | https://www.parallels.com/jp/products/ras/remote-application-server/ |
管理コンソールからシステム全体を把握でき、リソースや接続デバイスなどの、一元的な管理が可能です。集中管理によりセキュリティが向上し、保守や構成変更も容易になることで、管理者の負荷軽減を図れます。シンプルで直感的なUIに定評があり、エンドユーザーも抵抗なく、仮想環境での作業が可能になります。
ZENMU Virtual Drive
| 内容 |
提供会社 | 株式会社ZenmuTech |
利用料金 | ・初期費用0円 |
対応デバイス | 要問い合わせ |
導入実績 | 三井倉庫ホールディングス、全日本空輸 |
公式URL |
「秘密分散」技術を用い、セキュリティを担保しているソリューションです。PC上でアプリを作動させますが、肝心のデータは分散されており、クラウド接続時のみ統合され使用可能になります。
PC上のリソースを活用するため、ネットワーク集中によるパフォーマンス低下が起きることはありません。スマートフォンに断片データを送ることもでき、オフライン時でも作業が可能です。
CrowdDesktop
| 内容 |
提供会社 | 株式会社アイドマ・ホールディングス |
利用料金 | 要問い合わせ |
対応デバイス | パソコン |
導入実績 | キャスター、ヘノブファクトリー |
公式URL |
パソコンと、YouTubeのHDが再生できるレベルの通信品質が確保できれば、すぐにでも使えるVDIサービスです。クラウド上に割り当てられたデスクトップ上で作業をするため、リモートワークで個人所有のパソコンを使用しても、データが混ざることはありません。デバイスのスペックに作業性が影響されないことも利点です。
VDIとは
VDI(仮想デスクトップ)とは、サーバー上にデスクトップ環境を構築、アクセスされたデバイスに、その環境を転送し作業を可能にする仕組みです。インターネット環境があれば、オフィスのPCを操作するのと同じ感覚で仕事が進められるため、リモートワークの普及を機に注目を集めました。
アプリケーションやデータを個々のデバイスに置かず、サーバー上で一元的に管理できるため、セキュリティが確保しやすい特徴があります。
VDIのメリット
OSやアプリケーションはサーバー上で作動させるため、個々のデバイスが高スペックである必要はありません。リモートワークで個人所有の端末使用を想定した場合、スペック差は気にしなくてよくなります。新たにデバイスを支給する必要がなくなり、費用対効果の高い運用が実現する点が大きなメリットです。
高度な情報漏洩対策が可能になる
サーバー上でアプリやデータを一括管理し、個々のデバイスにデータが残らないため、高度な情報漏洩対策が可能です。そのほか、不適切なアプリのインストール制限や、紛失・盗難時のアカウントの停止や制限も管理者サイドで簡単におこなえます。
昨今では、個々のデバイスでアプリを作動させるタイプのVDIもありますが、高度なセキュリティ技術により漏洩対策がなされています。
アプリケーションなどの管理が集約できる
アプリケーションだけでなく、OSやセキュリティソフトの管理が一元化されることにより、システム管理者の負荷が大きく軽減されます。分散した個々のデバイスに対する作業が必要なくなるためです。また、アップデートを一括して実行できるため、デバイスごとのバージョン違いによる不具合の発生を防止できる点も、メリットに挙げられます。
VDI導入検討時の確認ポイント
費用と機能のバランスをよく検討しましょう。オンプレミス型・クラウド型のどちらが適しているかを確認します。一般的にオンプレミスは初期導入費用が高額になりがちですが、大規模導入の場合、かえってトータルコストを抑えられることもあります。
一方クラウド型は、初期費用がかからない場合がほとんどです。コストを抑えつつスモールスタートし、将来ユーザーを増やすといった運用も可能です。
自社のセキュリティ基準を満たしているか
リモートワークを推進する際、もっとも懸念されるのがセキュリティです。クラウドタイプのVDIは、多くの製品で信頼度の高いセキュリティを装備しています。選定の際には、自社のセキュリティ基準をクリアできるか確認しましょう。
オンプレミス型の場合は、自社の基準を満たした環境構築が可能です。日常的に管理・メンテナンスすることにより、セキュリティが維持されます。
対象OSとスペックは自社に合っているか
使用するOSにより親和性の高いVDIがあり、Windowsでもバージョンによって非対応の場合もあります。利用人数やアクセスの増加に対応できないと業務が滞るため、CPUやメモリサイズなどのスペックも、利用規模に応じた適切なサイズに設定する必要があります。自社の規模に見合ったプランがあるか、拡張性も含め確認しておきましょう。
VDI(仮想デスクトップ)の導入でよくある質問
オンラインホワイトボードを導入する際によくある、3つの質問と回答を紹介します。
- VDI(仮想デスクトップ)のデメリットはある?
- 仮想デスクトップ(VDI)とリモートデスクトップの違いは?
- 仮想デスクトップ(VDI)とシンクライアントとの違いとは?
VDI(仮想デスクトップ)導入にまだ検討の余地があると感じている方、VDI(仮想デスクトップ)についてより詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
VDI(仮想デスクトップ)のデメリットはある?
VDI(仮想デスクトップ)は、環境にマッチしていないと処理速度が落ちてしまうことがあると言われています。
とくにアクセスの集中によって処理速度が落ちるケースが多く、業務に影響が出てしまう可能性があるので、導入時に自社の業務量やフローを把握した上で導入を検討するのがおすすめです。
また、初期設定の状態ではベストなパフォーマンスを発揮できないことがあるため、カスタマイズし、自社にベストな状態で運用を開始する必要があるでしょう。
VDI(仮想デスクトップ)とリモートデスクトップの違いとは?
VDI(仮想デスクトップ)はユーザーの人数分のOSライセンスが必要であるのに対し、リモートデスクトップは一つのOSを複数のユーザーで共有するという違いがあります。
リモートデスクトップはユーザーの環境が同じであるため、一括管理がしやすく、運用コストが抑えられる点がメリットと言えるでしょう。
しかしその反面、VDI(仮想デスクトップ)のようにカスタマイズ性に優れていないので、自由度の高さを求めるならVDI(仮想デスクトップ)がおすすめです。
VDI(仮想デスクトップ)とシンクライアントとの違いとは?
シンクライアントとは一般的には端末で行われる処理の大部分をサーバーで行い、端末の機能や処理を最低限に抑えることを指します。
つまり、サーバー上にデスクトップを構築するVDI(仮想デスクトップ)は、シンクライアントの方法の一つと言えるでしょう。
広義では「デスクトップを仮想化する技術」という意味で使われることもありますが、狭義では「デスクトップを仮想化するために最小限の機能だけを持つ端末」という意味を持つため、「シンクライアント端末」と呼ぶこともあります。反対に端末で大部分の処理を行う一般的な端末は「ファットクライアント」と呼ばれています。
多様化する働き方への対応にVDI導入を検討しよう
働き方に柔軟性をもたせることが、昨今の人材難の解消には不可欠です。しかし、リモートワークを推奨するには、オフィス内のパソコンと同等の作業環境を提供することが必要です。セキュリティ機能を担保しつつ、こうした環境を整備するにはVDIの導入が現実的な解決手段となるでしょう。ぜひ、導入を検討してみてください。