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VDI(仮想デスクトップ)おすすめ10選を比較|メリットと導入時の確認ポイントを解説

投稿日:2023年5月31日 /

更新日:2023年7月26日

VDI(仮想デスクトップ)おすすめ10選を比較|メリットと導入時の確認ポイントを解説
● セキュリティ● リモートワーク● 情報管理

VDI(仮想デスクトップ)とは、サーバー上に仮想化されたPCを立ち上げ、ユーザーのデバイスに画面を転送する技術を指します。VDIツールのおすすめ10選と得られるメリット、導入検討時の確認ポイントを解説します。

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VDI(仮想デスクトップ)おすすめ10選

VDI(仮想デスクトップ)おすすめ10選
この記事でおすすめするVDIについて、利用料金や提供形態をまとめているのが下表です。

それぞれのサービスについて、具体的な特徴などについても紹介しているため、料金だけで比較せず、自社により合ったものを選びましょう。

製品名

利用料金

無料プランの有無

提供形態

Citrix DaaS

・Citrix DaaS Standard:10ドル
・Citrix DaaS Advanced Plus:13ドル
・Citrix DaaS Premium:20ドル
・Citrix DaaS Premium Plus:23ドル

要問い合わせ

クラウド
オンプレミス

VMware Workstation

・Player:22,440円
Pro:29,975円

無償試用あり

クラウド

Amazon WorkSpaces


2 vCPU、4GB メモリ・10GB
月額固定料金:45ドル

AWS無料利用枠

クラウド

Azure Virtual Desktop

無料使用分超過のみ従量課金

Azure無料アカウント(30日)

クラウド

IIJ仮想デスクトップサービス

要問い合わせ

トライアルあり
初期費用0円
月額費用45万円(最低1カ月発生)

クラウド

TrueOffice

18,480円~462,000円/年

要問い合わせ

オンプレミス
クラウド

Shadow Desktop

600円/月~

無料トライアル
(30日)

クラウド

Parallels RAS

要問い合わせ

無料トライアル
(30日)

オンプレミス
クラウド

ZENMU Virtual Drive

・初期費用0円、クラウドサービス費用0円
・1台あたり 1,800円/月✖️12ヶ月

無料トライアル
(2ヵ月)

クラウド

CrowdDesktop

要問い合わせ

要問い合わせ

クラウド

 

Citrix DaaS

 

内容

提供会社

Citrix Systems, Inc.

利用料金

・Citrix DaaS Standard:10ドル
・Citrix DaaS Advanced Plus:13ドル
・Citrix DaaS Premium:20ドル
・Citrix DaaS Premium Plus:23ドル

対応デバイス

パソコン・スマートフォン・タブレット

導入実績

要問い合わせ

公式URL

https://www.citrix.com/products/citrix-daas/citrix-virtual-apps-and-desktops.html


1億人以上のユーザー数を誇る、世界規模で利用されているVDIです。リモートワークが普及するなか、企業の管理外のデバイスを使用する可能性を視野にいれ、「より良いBYOD」を提供できるシステムとセキュリティを構築しています。サポートオプションも充実しており、最大10年間のメンテナンスを約束するプランもあります。

VMware Workstation

 

内容

提供会社

VMware, Inc.

利用料金

Player:22,440円
アップグレードPlayer:11,880円

Pro: 29,975円
アップグレードPro:14,905円

対応デバイス

要問い合わせ

導入実績

要問い合わせ

公式URL

https://www.vmware.com/jp/products/workstation-pro.html


「Player」と「Pro」の2グレードを展開しています。Proはシステム開発・デモ・テストに特化した仮想環境を構築。サーバー内にWindowsとLinuxの動作環境を構築し、Windows、LinuxのほかBSDの仮想マシンを運用できます。

一方Playerは、一つのOS上で違うOSの仮想環境を構築できます。同社製品の「Fusion」と併用すれば、Mac上でWindowsのアプリを実行することも可能です。

Amazon WorkSpaces

 

内容

提供会社

Amazon Web Services, Inc.

利用料金

料金例(Windowsバンドルオプション)
・2 vCPU、4 GB メモリ・10 GB
・月額固定料金:45ドル
・時間課金:10ドル+0.4ドル/時

対応デバイス

サポート対象デバイス
パソコン・スマートフォン・タブレット

導入実績

Endemol Shine、FOX

公式URL

https://aws.amazon.com/jp/workspaces/


AWS(アマゾンウェブサービス)に包括されるサービスの一つとして提供されます。Windows・Linux・Ubuntuに対応するデスクトップ仮想化サービスです。スペック・ストレージとも20パターン用意されており、自社の導入規模にマッチしたプランを選択できます。料金体系も柔軟で、月額固定・従量課金の2種類が設定されています。

Azure Virtual Desktop

 

内容

提供会社

Microsoft Corporation

利用料金

新規登録時200ドル相当のクレジット付与
※30日間利用可
以後12ヶ月、無料使用分超過のみ従量課金

対応デバイス

要問い合わせ

導入実績

Russell Group、NHS

公式URL

https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/virtual-desktop/


Windows10・11のデスクトップとアプリケーションを、Windows・Mac・iOS・Android・HTML5といったOSで、どこからでも利用できる環境を構築してくれます。対象となるWindowsとMicrosoft365のライセンスを持っていれば、追加費用なく利用できる点も大きな魅力です。

IIJ仮想デスクトップサービス

 

内容

提供会社

株式会社インターネットイニシアティブ

利用料金

トライアルあり
初期費用0円
月額費用45万円(最低1カ月発生) 

対応デバイス

パソコン・タブレット・スマートフォン

導入実績

エイチアールワン、神奈川県

公式URL

https://www.iij.ad.jp/biz/desktop/


Windows環境の仮想化に特化したサービスです。Citrix Virtual Apps and Desktopsをマネージドするサービスで、構築から運用や保守までフル対応してくれます。仮想PC型、セッションホスト型それぞれの仮想化方式に対応しており、クライアントの利用形態にあわせて導入可能です。

TrueOffice

 

内容

提供会社

Eugrid株式会社

利用料金

・TrueOffice Server License:462,000円/年
・TrueOffice Server IDLink Extension License :132,000円/年
・TrueOffice Client License:18,480円/年・1ユーザー
・TrueOffice Client Device License:36,960円/年・1デバイス

対応デバイス

要問い合わせ

導入実績

東芝、三菱地所コミュニティ

公式URL

https://www.eugrid.co.jp/


画面転送型の仮想デスクトップとは違い、アプリケーションをPC上で作動させることが特徴です。「HyperClean」と呼ばれる技術により、FAT端末(記憶媒体とアプリの動作環境を有する端末)の使用感と、シンクライアントと同等のセキュリティを両立させています。

Shadow Desktop

 

内容

提供会社

アップデータ株式会社

利用料金

600円/月~

対応デバイス

要問い合わせ

導入実績

JTB、三井住友建設

公式URL

https://www.shadowdesktop.jp/


OSやアプリケーションはクライアント側のPCで作動させ、データのみを仮想化しクラウド上に保管するタイプの製品です。使用時はクラウドからダウンロードしたデータをPCにキャッシュします。データの書き込みはこのキャッシュにおこなうため、使用感は通常のPCとまったく変わらず、オフライン状態でも作業が可能です。

Parallels RAS

 

内容

提供会社

コーレル株式会社

利用料金

要問い合わせ

対応デバイス

パソコン・スマートフォン・タブレット

導入実績

公式サイトに導入事例あり 

公式URL

https://www.parallels.com/jp/products/ras/remote-application-server/


管理コンソールからシステム全体を把握でき、リソースや接続デバイスなどの、一元的な管理が可能です。集中管理によりセキュリティが向上し、保守や構成変更も容易になることで、管理者の負荷軽減を図れます。シンプルで直感的なUIに定評があり、エンドユーザーも抵抗なく、仮想環境での作業が可能になります。

ZENMU Virtual Drive

 

内容

提供会社

株式会社ZenmuTech

利用料金

・初期費用0円
・クラウドサービス費用0円
・1台あたり 1,800円/月×12カ月 

対応デバイス

要問い合わせ

導入実績

三井倉庫ホールディングス、全日本空輸

公式URL

https://zenmutech.com/zvdee/


「秘密分散」技術を用い、セキュリティを担保しているソリューションです。PC上でアプリを作動させますが、肝心のデータは分散されており、クラウド接続時のみ統合され使用可能になります。

PC上のリソースを活用するため、ネットワーク集中によるパフォーマンス低下が起きることはありません。スマートフォンに断片データを送ることもでき、オフライン時でも作業が可能です。

CrowdDesktop

 

内容

提供会社

株式会社アイドマ・ホールディングス

利用料金

要問い合わせ

対応デバイス

パソコン

導入実績

キャスター、ヘノブファクトリー

公式URL

https://www.crowd-desktop.jp/


パソコンと、YouTubeのHDが再生できるレベルの通信品質が確保できれば、すぐにでも使えるVDIサービスです。クラウド上に割り当てられたデスクトップ上で作業をするため、リモートワークで個人所有のパソコンを使用しても、データが混ざることはありません。デバイスのスペックに作業性が影響されないことも利点です。

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VDIとは

VDIとは
VDI(仮想デスクトップ)とは、サーバー上にデスクトップ環境を構築、アクセスされたデバイスに、その環境を転送し作業を可能にする仕組みです。インターネット環境があれば、オフィスのPCを操作するのと同じ感覚で仕事が進められるため、リモートワークの普及を機に注目を集めました。

アプリケーションやデータを個々のデバイスに置かず、サーバー上で一元的に管理できるため、セキュリティが確保しやすい特徴があります。

VDIのメリット

VDIのメリット
OSやアプリケーションはサーバー上で作動させるため、個々のデバイスが高スペックである必要はありません。リモートワークで個人所有の端末使用を想定した場合、スペック差は気にしなくてよくなります。新たにデバイスを支給する必要がなくなり、費用対効果の高い運用が実現する点が大きなメリットです。

高度な情報漏洩対策が可能になる

サーバー上でアプリやデータを一括管理し、個々のデバイスにデータが残らないため、高度な情報漏洩対策が可能です。そのほか、不適切なアプリのインストール制限や、紛失・盗難時のアカウントの停止や制限も管理者サイドで簡単におこなえます。

昨今では、個々のデバイスでアプリを作動させるタイプのVDIもありますが、高度なセキュリティ技術により漏洩対策がなされています。

アプリケーションなどの管理が集約できる

アプリケーションだけでなく、OSやセキュリティソフトの管理が一元化されることにより、システム管理者の負荷が大きく軽減されます。分散した個々のデバイスに対する作業が必要なくなるためです。また、アップデートを一括して実行できるため、デバイスごとのバージョン違いによる不具合の発生を防止できる点も、メリットに挙げられます。

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VDI導入検討時の確認ポイント

VDI導入検討時の確認ポイント
費用と機能のバランスをよく検討しましょう。オンプレミス型・クラウド型のどちらが適しているかを確認します。一般的にオンプレミスは初期導入費用が高額になりがちですが、大規模導入の場合、かえってトータルコストを抑えられることもあります。

一方クラウド型は、初期費用がかからない場合がほとんどです。コストを抑えつつスモールスタートし、将来ユーザーを増やすといった運用も可能です。

自社のセキュリティ基準を満たしているか

リモートワークを推進する際、もっとも懸念されるのがセキュリティです。クラウドタイプのVDIは、多くの製品で信頼度の高いセキュリティを装備しています。選定の際には、自社のセキュリティ基準をクリアできるか確認しましょう。

オンプレミス型の場合は、自社の基準を満たした環境構築が可能です。日常的に管理・メンテナンスすることにより、セキュリティが維持されます。

対象OSとスペックは自社に合っているか

使用するOSにより親和性の高いVDIがあり、Windowsでもバージョンによって非対応の場合もあります。利用人数やアクセスの増加に対応できないと業務が滞るため、CPUやメモリサイズなどのスペックも、利用規模に応じた適切なサイズに設定する必要があります。自社の規模に見合ったプランがあるか、拡張性も含め確認しておきましょう。

VDI(仮想デスクトップ)の導入でよくある質問

オンラインホワイトボードを導入する際によくある、3つの質問と回答を紹介します。

  • VDI(仮想デスクトップ)のデメリットはある?
  • 仮想デスクトップ(VDI)とリモートデスクトップの違いは?
  • 仮想デスクトップ(VDI)とシンクライアントとの違いとは?

VDI(仮想デスクトップ)導入にまだ検討の余地があると感じている方、VDI(仮想デスクトップ)についてより詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

VDI(仮想デスクトップ)のデメリットはある?

VDI(仮想デスクトップ)は、環境にマッチしていないと処理速度が落ちてしまうことがあると言われています。

とくにアクセスの集中によって処理速度が落ちるケースが多く、業務に影響が出てしまう可能性があるので、導入時に自社の業務量やフローを把握した上で導入を検討するのがおすすめです。

また、初期設定の状態ではベストなパフォーマンスを発揮できないことがあるため、カスタマイズし、自社にベストな状態で運用を開始する必要があるでしょう。

VDI(仮想デスクトップ)とリモートデスクトップの違いとは?

VDI(仮想デスクトップ)はユーザーの人数分のOSライセンスが必要であるのに対し、リモートデスクトップは一つのOSを複数のユーザーで共有するという違いがあります。

リモートデスクトップはユーザーの環境が同じであるため、一括管理がしやすく、運用コストが抑えられる点がメリットと言えるでしょう。

しかしその反面、VDI(仮想デスクトップ)のようにカスタマイズ性に優れていないので、自由度の高さを求めるならVDI(仮想デスクトップ)がおすすめです。

VDI(仮想デスクトップ)とシンクライアントとの違いとは?

シンクライアントとは一般的には端末で行われる処理の大部分をサーバーで行い、端末の機能や処理を最低限に抑えることを指します。
つまり、サーバー上にデスクトップを構築するVDI(仮想デスクトップ)は、シンクライアントの方法の一つと言えるでしょう。

広義では「デスクトップを仮想化する技術」という意味で使われることもありますが、狭義では「デスクトップを仮想化するために最小限の機能だけを持つ端末」という意味を持つため、「シンクライアント端末」と呼ぶこともあります。反対に端末で大部分の処理を行う一般的な端末は「ファットクライアント」と呼ばれています。

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多様化する働き方への対応にVDI導入を検討しよう

働き方に柔軟性をもたせることが、昨今の人材難の解消には不可欠です。しかし、リモートワークを推奨するには、オフィス内のパソコンと同等の作業環境を提供することが必要です。セキュリティ機能を担保しつつ、こうした環境を整備するにはVDIの導入が現実的な解決手段となるでしょう。ぜひ、導入を検討してみてください。

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