リファラーとは?
リファラーとは、自社のWebサイトに訪れたユーザーが一つ前に閲覧したWebページのことを指しています。
Webサイトの運営業務においてアクセス分析は重要であり「被リンク」にも関わる参照元のチェック・分析は必要不可欠であると言えるでしょう。
まずは、リファラーに関する下記の2つについて理解しておく必要がありますので、ぜひ参考にしてください。
- リファラーはSEOへ活用できる
- リファラーの今後
リファラーはSEOへ活用できる
Webサイトの運営においてSEO対策は必要不可欠であると言われていますが、リファラーがSEOへ活用できることを理解している人も少なくないでしょう。
SEOへ活用できる理由としては、リファラーをチェックすることで、ユーザーがどのように自社のWebサイト内の対象ページにたどり着いたかが分かるからです。
Webページのアクセス数は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入はもちろんのこと、SNSや関連リンクからの流入も影響します。
リファラーをチェックすることで、参照元のサイトの情報を手に入れることができ、SEO戦略にも活用できるでしょう。
また、参照元のサイトによっては「被リンク」かどうかも判断することができるため、よりユーザーニーズに応えたコンテンツを作成することができます。
しかし、近年Googlechromeの仕様変更により、プライバシーの観点から流入元のサイトURLをすべて取得できなくなっている点を理解しておく必要があります。
リファラーの今後
前述でも少し触れましたが、Googlechromeの仕様変更により流入元のサイトURL取得に制限がかかっています。
これまで、自社のサイトへの流入経路をすべて把握でき、ユーザーの行動を把握できていましたが、リファラーの今後としては、厳しくなっていくことが懸念されます。
リファラー自体がなくなることはありませんが、得られる情報が制限されるということで、分析方法の変更などの検討が必要になるでしょう。
今後のリファラーについて動向を注目するのはもちろんのこと、すでに自社で運用しているリファラーに関するシステムやルールなどの見直しや変更など企業として対応できるように備えておく必要があります。
リファラーをチェックしてわかること
ここまで、リファラーがSEOへ活用できる点についてや今後のリファラーについて触れましたが、そもそも現在リファラーをチェックしてわかることには、どのような項目があるのでしょうか。
リファラーをチェックしてわかることとして、以下の4つが挙げられますので、一つずつ解説していきます。
- 経由サイトやメディア(URL)がわかる
- ノーリファラーがわかる
- リファラースパムがわかる
- ユーザー属性がわかる
経由サイトやメディア(URL)がわかる
リファラーをチェックすることで、ユーザーが自社のWebサイトの対象となるページにどのようにたどり着いたか、経由サイトやメディアのURLがわかります。
後程詳しく説明する「Googleアナリティクス」を使う場合は、「.jp」や「.com」などのサイトURLはもちろん、GoogleやYahoo!、bingなどのメディアも表示されるため、ある程度のユーザー行動を掴むことができます。
ノーリファラーがわかる
ノーリファラーとは「参照元が取得できないアクセス情報」を指します。
ノーリファラーの対象URLとしては、以下が挙げられますので理解しておきましょう。
- ブラウザの「お気に入り」
- アドレスバーなどに直接サイトURLが入力されている
- メルマガやLINE@に記載されているURL
例えば「Googleアナリティクス」で参照元URLをチェックした場合「(direct)/)(none)」と表示されている箇所は、ノーリファラーであると言えます。
リファラースパムがわかる
リファラーをチェックすることで、リファラースパムも確認することができます。
アクセス数の分析を行った際、見慣れないサイトURLからのアクセス巣が急増している場合、リファラースパムであることが分かる場合があります。
リファラースパムをそのまま放っておくと、せっかく行ったSEO対策にも悪影響となってしまう可能性がありますので、注意する必要があることも後程詳しく解説していきます。
ユーザー属性がわかる
リファラーをチェックすることで分かる最後の項目として解説するのが「ユーザー属性がわかる」という点です。
リファラーをチェックすることで、自社のWebサイト内でどのような記事に多く流入があるのかや、ユーザーが興味関心をもった記事などのユーザー属性が確認できます。
ユーザー属性が分かることで、関連記事を作成する必要性やWebサイトの運営方針の検討などにも役立てることができますので、ぜひチェックしてください。
リファラーのチェック方法
リファラーをチェックしてわかることを理解したうえで、ここからはリファラーのチェック方法について詳しく見ていきましょう。
ここでは、無料でも利用できるGoogleアナリティクスを使った方法を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
Googleアナリティクスを使う
Googleアナリティクスでは、リファラーを含め下記のようなユーザーのWebサイトへの集客経路を表すチャネルグループがありますので、頭に入れておくことで分析に活かすことができます。.
チャネルの種類 意味 referral 別サイト Organic Search 自然検索(Yahoo!、Google、bingなど) Paid Search 有料検索 social ソーシャルメディア Direct 直接入力・お気に入り(ブックマーク) Email メール Affiliates アフィリエイト Display ディスプレイ広告 Other Advertising ディスプレイ以外のその他広告 Other 上記に該当しない他から
リファラーは、自社のWebサイトに訪れたユーザーが一つ前に閲覧したWebページのこと(参照元)を指していますが、しかし、本来Organic SearchでGoogleが認識している以外の検索エンジンから流入があった場合には、リラファーとしてアクセス数がカウントされるケースもあります。
また、Googleアナリティクスからリファラーをチェックする方法としては、以下の2つがあります。
- 「参照元/メディア」から確認する
- 「参照サイト」から確認する
Googleアナリティクスの導入方法や使い方については、以下の記事「【超初心者向け】Googleアナリティクスの導入方法と使い方」で詳しく解説していますので、こちらも併せて参考にしてください。
「参照元/メディア」から確認する
- Googleアナリティクスにログイン
- メニューから「集客」を選択
- 「すべてのトラフィック」内の「参照元/メディア」をクリック
画面は、アクセスが多い流入経路順に「参照元/メディア」が表示されますので、チェックしていきましょう。
「サイト名(googleやYahoo!など)/チャネルの種類」が表示されますので、どのような経路からの流入が多いのかはもちろんのこと、リファラーなのかノーリファラーなのかをチェックしていきましょう。
「参照サイト」から確認する
リファラーをGoogleアナリティクスからチェックするもう一つの方法として紹介するのが「参照サイト」から確認する方法です。
- Googleアナリティクスにログイン
- メニューから「集客」を選択
- 「すべてのトラフィック」内の「参照サイト」をクリック
前述したGooglechromeの仕様変更によって、URLすべてが表示するわけではありませんが、ある程度の流入経路のURLは把握することができます。
リファラーを確認するときの注意点
最後に、リファラーを確認するにあたって注意する必要がある点について解説していきます。
以下の3つの点について理解しておくことが重要ですので、ぜひ参考にしてください。
- メディア無視を避ける
- リファラースパムがないか確認する
- ポットフィルタリング機能を設定する
リファラーの確認の注意点を理解せずにチェックや分析を進めてしまうと、SEO対策を行っているにも関わらずアクセス数の増加が見込めなかったり、Googleによって広告の廃止や検索結果に乗らなくなるなど悪影響となる可能性があります。
メディア無視を避ける
リファラーでは、「参照元サイト」をチェックすることができますが、「参照元サイト」だけをチェックしないように注意する必要があります。
リファラーだけでなく、下記の表示項目もチェックすることで、よりSEO対策の効果や改善を必要とする部分が分かるため、メディア無視は避けましょう。
- Google広告:広告からのアクセス数、検索キーワードのチェックが可能(Google広告とのアカウント連携が必要)
- search Console:自然検索からのアクセス数と検索キーワードのチェックが可能(Google search consoletonoとの連携が必要)
- ソーシャル:それぞれのソーシャルメディアからのアクセス数がチェックできる
- キャンペーン:集客→キャンペーン→オーガニック検索キーワードから検索からのアクセス数とキーワードのチェックが可能
確認する項目が多く混乱してしまいがちですが、アクセス分析においては重要となりますので、細かくチェックしていきましょう。
リファラースパムがないか確認する
前述の「リファラーをチェックしてわかること」でも解説した「リファラースパム」の確認においても注意しておく必要があります。
見たことのないURLからの急激なアクセスがある場合は、リファラースパムの可能性が高いとされていますので、除外設定などの対策が必要です。
リファラースパムを放っておくことはWebサイトが危険にさらされている状態となりますので、必ずチェックしましょう。
ボットフィルタリング機能を設定する
Googleアナリティクスには「ボットフィルタリング機能」があり、設定を行うことをおすすめします。
「ボットフィルタリング」とは、人間ではないボットからのサイト訪問を制限する機能であり、正しいアクセス数値を分析するにあたって不要なサイト訪問を取り除く必要があります。
また、ボットフィルタリング機能を設定していないと、スパムボットからの被害を受ける可能性も高まってしまうため、Webサイト運営を行う上で、ボットフィルタリング機能の設定は忘れずに行いましょう。
まとめ
この記事では、Webサイト運営の中でも重要といえる「分析」に関かかわるリファラーについて詳しく解説しました。
リファラーを確認するにあたって「Googleアナリティクス」の利用方法を説明しましたが、GoogleアナリティクスがWebサイトの分析においてどのように効果的なのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
そこで、以下の記事「Googleアナリティクスとは?Webサイト分析に有効な解析ツールを日本一わかりやすく解説!」では、Webサイト分析に有効となる解析方法について詳しく説明していますの江、ぜひ併せて一読ください。
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