そもそもBasic認証とは?
Basic認証とはWebサイトのセキュリティ保護のためにアクセス制限をかけるための、httpの機能が認証方法のひとつです。手軽に制限をかける方法として知られています。
ここではまず、Basic認証の概要について触れ、どういう仕組みで可能となるのかについて見ていきましょう。
なお、現代企業にとって今後欠かせない要素はDX(デジタルトランスフォーメーション)です。DXを成功させるためには、その前段階の「デジタライゼーション」が重要となります。
「デジタライゼーション」については、以下の特集記事『デジタライゼーションとは?DX等との関係性も含め日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
特定の領域に制限をかけられる認証方法
Basic認証は特定の領域(例:ページやファイル)に、一括で制限をかけられる点が特徴です。Basic認証によって制限されたページは、アクセス時に認証ダイアログが起動して、ユーザー名(ID)およびパスワードの入力を求めます。
適切な入力ができないかぎり認証されず、そのユーザーは閲覧不可となります。
間違った情報を入力した場合はダイアログの再表示、あるいは「アクセスしようとしたページは表示できませんでした。」や「401 Authorization Required」などのエラーメッセージが表示されます。
このBasic認証は、ほとんどすべてのブラウザやWebサーバーに対応しています。ただし、レンタルサーバーを使用している場合は注意が必要です。
とりわけ無料サービスを利用している場合に、Basic認証を設定するための「.htaccess」ファイルを編集できない可能性があります。
レンタルサーバーを使用しているユーザー企業は、「.htaccess」ファイル編集の可否をサーバー管理会社に確認しておくのが賢明です。
デジタルマーケティングに有効な、人気メディアであるInstagram(インスタグラム)を活用したインスタマーケティングについては、以下の記事『インスタ(Instagram)マーケティングとは?使える全機能と活用のコツ!』で特集しています。そちらも参考にしてください。
Basic認証の仕組み
Basic認証では、リンクをクリックまたはURLの入力を受けて、ブラウザがWebサーバーにリクエストを送信します。Basic認証が設定されていれば、Webサーバーは認証が必要であることをブラウザに知らせます。
知らせを受けてブラウザは、認証を求める認証ダイアログを表示します。Basic認証では2つのヘッダ(.htaccess・.htpasswd)が働きます。
サーバーの認証をかけたい対象のフォルダに、という2つのファイル「.htaccess」と「.htpasswd」を作って、ログイン情報に関するコードをそれぞれに記述するだけで簡単に設定は終わります。
ファイルの作成はメモ帳の新規作成で簡単にでき、特別なツールは不要です。ヘッダ内に記載したIDおよびパスワードと照合することで、認証の許可もしくは拒否という仕組みが成立しています。
ログイン情報が適切であればアクセスが許可され、不適切であれば当然ながらアクセスは許可されないので、ユーザーはアクセスできません。
なお、当サイトの読者のみなさんが携わっていると思われる、サブスク型ビジネス、とりわけSaaSビジネスにとっての最重要課題は「カスタマーサクセス」です。
そんな「カスタマーサクセス」について、以下の特集記事『カスタマーサクセスとは?サブスク型SaaSビジネスの生命線を完全解説!』で特集しています。ぜひご一読ください。
また、SaaSを含むBtoB企業における、マーケティング組織の類型と作り方や、営業部門との関係性に関して以下の特集記事『現代のマーケティング組織の類型と作り方とは?営業部門との関係性も解説』で解説しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
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Basic認証のメリットとデメリット
Basic認証には主なメリットおよびデメリットが、それぞれ3つあります。個別に見ていきましょう。
〜【デジタル・IT系おすすめ記事】「疑問ワードを日本一わかりやすく解説」シリーズのご紹介 〜
「インベントリ」については、以下の特集記事『インベントリとは?IT+各分野における意味を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
Basic認証の3つのメリット
Basic認証の主なメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- ログイン情報がブラウザに記憶される
- ブラウザを閉じるまで認証は有効
- アクセス制限がディレクトリ単位で可能
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ログイン情報がブラウザに記憶される
一度でもBasic認証をクリアしてしまえば、ユーザー名(ID)とパスワードはブラウザに記憶されます。そのため、次回から入力する手間は不要です。
ただし、あくまでもブラウザに依存する機能であり、ネットワークの状態やブラウザの種類およびバージョン次第では、必ずしもログイン情報が保存されるとはかぎりません。
また、スマホ使用時においては多くの場合に、Basic認証のログイン情報が保持されません。ユーザーがBasic認証を利用する際のブラウザや環境、およびデバイスには注意が必要です。
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「人月」については、以下の特集記事『人月とは?プロジェクトの工数の出し方を日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
ブラウザを閉じるまで認証は有効
Basic認証は、適切な情報の入力によってログインに成功した場合、使用しているブラウザを閉じるまでは何度でも再認証なしでアクセスできます。
ブラウザが閉じてさえいなければ、ログイン後さまざまなWebサイトを閲覧した後でも再び最初にサイトに認証なしでアクセス可能です。
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ビジネスの中核であるマーケティングも、今やデジタルマーケティングなしには立ち行かなくなってきています。そんなデジタルマーケティングについては、以下の特集記事『デジタルマーケティングとは?現代ビジネスに欠かせない方法論を徹底解説』で総合的に解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
アクセス制限がディレクトリ単位で可能
基本的にBasic認証が設定できる範囲は、ディレクトリ単位です。正しくは、「.htaccess」ファイル(設定の記述を行うファイル)を設置したディレクトリの全体が認証範囲となります。
Basic認証を設定したディレクトリの範囲内なら、いずれのURLにアクセスする場合も、認証を求められます。
なお、ディレクトリ内のWebページだけにとどまらず、PDFファイルや画像なども認証の対象となります。特定の領域に一括でアクセス制限をかけるためには、大変便利な方法といえるでしょう。
また、細かい設定を「.htaccess」ファイル内に施せば、ディレクトリ全体だけではなく特定の画像やページのみに対して認証をかけることも可能です。
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モバイル通信規格LTEについては、以下の特集記事『LTEとは何?4GやWi-Fiとの違いも含めて日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
Basic認証の3つのデメリット
Basic認証の主なデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 同一サーバー内のディレクトリに限られる
- 検索で表示不能
- セキュリティ上の脆弱性
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現在多くの企業で導入が進んでいるのが「クラウドストレージ」です。データ管理がハードディスクから、オンラインへのシフトしつつあります。
クラウドストレージサービスのひとつである「Box」については、以下の特集記事『Boxとはどういうサービス?基本機能や使い方も含め、日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
同一サーバー内のディレクトリに限られる
あくまで、認証を設定できる範囲として、前述の「.htaccess」ファイルを設置したサーバーのディレクトリが対象です。それを超えた範囲で、たとえば複数のサーバーを横断して同じ認証の設定はできません。
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「データクレンジング」については、以下の特集記事『データクレンジングとは?メリットと手順も含め日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
セキュリティ上の脆弱性
Basic認証は、残念ながらセキュアな認証とは言い切れません。その理由としてBasic認証における通信方法が挙げられます。ログイン情報を入力して送信する際に、Basic認証において用いる文字コードは「Base64」です。
そのため、Basic認証において入力するログイン情報は、「Base64」の64の数字・アルファベット・記号で表現できる簡単なコードで通信されてしまいます。
その上、認証をかける場合にWebページが「https」ではなく、SSL未対応の「http」である場合、ログイン情報が外部から盗聴されやすくなるので、セキュリティ上の脆弱性に注意が必要です。
なお、セキュリティ面で企業のITおよびセキュリティ担当のみなさんにとって、きをつけなければならない「サイバー攻撃」のクロスサイトスクリプティングではないでしょうか?
サイバー攻撃クロスサイトスクリプティングについては、以下の特集記事『クロスサイトスクリプティングとは?XSS攻撃について日本一わかりやすく解説!』で取り上げて詳しく解説しています。そちらの記事もぜひ、参考にご一読ください。
検索で表示不能
Basic認証を設定すると、検索エンジンのクローラーもその領域にはアクセスできなくなります。クローラーとは、インターネット上のWebコンテンツのさまざまな情報を取得し、検索データベースを自動的に作成する巡回プログラムです。
クローラーがアクセスできないかぎり、Basic認証を設定した領域にあるWebページは、いくら検索エンジンで検索しても検索結果に表示されなくなります。
さらにTwitterやFacebookなどのSNSもクローラーを使用しているので、表示されなくなるでしょう。
なお、現代のあらゆる企業のWebサイト運営において、需要なミッションである「ブランディング」という包括的戦略は、現代企業にとって重要なテーマです。自社のブランディングにおいて、ひとつの大切な基準となるのが、「他社が模倣できない独自の強み」をひと言で表現した「USP」です。
このUSPについて、以下の特集記事『マーケティングにおけるUSPとは?独自の強みを活かした提案の作り方』で取り上げ、総合的に解説しています。ぜひ参考にしてください。
また、別の角度(顧客視点・顧客心理の理解)から、ブランディング政策を進めるために貴重な示唆を与えてくれるのは、「顧客エンゲージメント」です。
顧客エンゲージメントの概念について、以下の特集記事『マーケティング施策で高めるべき顧客エンゲージメントとは?事例付きで徹底解説』で詳しく解説しています。ぜひ、参考にご覧ください。
【当サイト「kyozon」とは?】
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Basic認証以外の(httpで使用できる)認証システム
本来httpでは、Basic認証を含む3つの認証システムが使用できます。ほかの2つはDigest認証とForm認証です。
Diges認証は、Basic認証と同じくユーザー名とパスワードの入力を求める方式です。Form認証は、マークアップ言語のHTMPで作成されたフォームにて、ユーザーIDやパスワードなどのログイン情報を送信して認証を行う方式となります。
Form認証はhttpsを使って暗号化するやり方が一般的であり、アプリケーション側で実装されます。
なお、現代の企業や組織にとって、ITリテラシーを維持・向上するのがひとつの課題です。現代ビジネスの中核であるマーケティングも、今やデジタルマーケティングの概念なしには立ち行かなくなってきています。
そんなデジタルマーケティングについては、以下の特集記事『デジタルマーケティングとは?現代ビジネスに欠かせない方法論を徹底解説』で総合的に解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
デジタルマーケティングで活用する、ビジネスに関する膨大な情報の収集と分析・解析に欠かせないのがマーケティングオートメーション(MA)です。
マーケティングオートメーション(MA)については、以下の特集記事『マーケティングオートメーションとは?ツールの選び方と運用の注意点』で包括的に詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご一読ください。
まとめ
Basic認証について、その仕組みやメリットとデメリットなどについて解説しました。利便性が高い認証方法ながらも、検索結果に反映されないことや、脆弱性などのネガティブな面もあり、使用を躊躇われるケースもあるでしょう。
あくまでも、Webサイトの属性や目的を損なわない範囲で使うのであれば、使う価値がある認証方法です。企業のITやセキュリティ担当のみなさんにはここでご紹介した情報を、このBasic認証の導入を検討される際に参考にしていただければ幸いです。
なお、当メディア「kyozon」のメインテーマのひとつが「マーケティング」です。当サイトにて、マーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。マーケティング担当者や責任職のみなさんは、ぜひご利用ください。
また、ビジネススキルの中でも高度な部類に入るのが「マーケティングスキル」です。
マーケティングスキルはビジネスにおける自分の最強のリソース(資源)であることを、以下の特集記事『マーケティングスキルは身につけて損がないビジネス上の最強の自己資源』で総合的に詳しく解説しています。ぜひそちらも、参考にご覧ください。
ちなみに、そもそもマーケティングとは一体どういうものなのかについて知りたいみなさんのためには、以下の特集記事『マーケティングとはなにか?その意味や定義を日本一わかりやすく解説』において、掘り下げつつわかりやすく解説しています。
基礎的情報として、ぜひ参考にご一読ください。
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※2023年以降のマーケティング戦略構築に参考になる、マーケティングトレンドについて、以下の特集記事『マーケティングトレンドを徹底解剖!2022年までの考察と2023年の展望』で総合的かつ詳細に解説しています。ぜひとも、参考にご一読ください。
※マーケティングを実践するにあたって、消費者の購買行動を可視化するマーケティングモデルというものがあります。マーケティングモデルとは何かについて、以下の記事『マーケティングモデルとは?認知から購買の消費者行動を分析した仮説』でわかりやすく解説しています。そちらも、参考にご一読ください。
※マーケティング活動は幅広い領域にまたがるため、全体を統括するスキル「マーケティング・マネジメント」が求められます。
「マーケティングマネジメント」について、そのプロセスと業界別成功例を以下の特集記事『マーケティングマネジメントとは?プロセスと業界別成功例を徹底解説』で詳細に解説しています。そちら、ぜひ参考にご覧ください。