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IP電話とは?仕組みや種類について分かりやすく解説!

投稿日:2023年10月16日 /

更新日:2023年10月16日

IP電話とは?仕組みや種類について分かりやすく解説!
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IP電話とは、従来のアナログ回線を使わずにインターネット回線を介して音声通話を行うサービスです。従来のアナログ回線業者も2024年以降、従来の固定電話をIP化すると発表しています。本記事では、IP電話の仕組み、IP電話の種類と特徴について解説します。

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目次

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IP電話とはネット回線を利用した電話のこと

IP電話とは、従来の電話網(アナログ回線)の代替としてIP(インターネットプロトコル)という通信規格を用いて、音声をやり取りする電話を指します。従来のアナログ回線を利用した電話よりも、通話料金や初期費用が安い特徴があります。

他にも、従来の固定電話は、電話加入権の購入が必要となり、通話料も距離に応じて通話料金が高くなります。一方で、IP電話は、電話加入権の購入は基本的に不要となり、距離に応じて通話料が高くなることもありません。

固定電話の仕組み

従来の固定電話は、アナログ回線で繋がっています。アナログ回線とは、アナログ信号によって通信する回線で、電話機を銅線(メタル線)でつなぎ、通話の音声をそのまま銅線にのせて伝えます。銅線を伝って音声をそのまま伝送するアナログ回線の仕組みは、糸電話のようなイメージです。

アナログ回線には、ダイヤル回線とプッシュ回線の2種類があります。ダイヤル回線は、黒電話のダイヤルを回転させた時に発生するスイッチの断続音によって発信を行う電話回線です。プッシュ回線は、現在の電話回線の主流になっているプッシュ式の電話機のボタンを押したときに鳴る音で発信を行います。

実際のアナログ回線は、2本の線を用いて通信を行っています。アナログ回線では、電話機Aで発信した音声を伝える電話線と電話機Bで発信した音声を伝える電話線が同じです。そのため、アナログ回線の電話機を利用すると、通話時に受話器から相手の声だけでなく自分の声も聞こえます。

アナログ回線では、音声がそのまま伝達されていくため、相手との距離が長くなるほど、ノイズなど音声品質の面でデメリットがあります。

IP電話の仕組み

IP電話は、インターネット回線を利用して音声のやり取りを行います。ここからは、IP電話はどのような仕組みで音声通話を行っているのか解説します。

IP電話で音声通話を行う大まかな仕組みは以下の通りです。

  1. VoIpを使って、音声情報を電気信号に変換する
  2. 電気信号をIPパケットに変換する
  3. インターネット回線を通して相手へ送信される
  4. IPパケットを電気信号に復元する
  5. VoIPを使って電気信号を音声情報に変換する

1つずつ解説します。

VoIP技術によって音声信号をIPパケットに変換する

発信者の声をVoIPという機械の言語を使用して、音声情報から電気信号に変換します。

その際に、VoIPゲートウェイが電気信号をIPパケットに変換して、インターネット回線を通過しやすい形にします。

VoIPゲートウェイとは

VoIPゲートウェイとは、IP電話の際に使用する機器のことです。「VoIP」は、インターネット回線を使って音声データを送受信する機械の言語を指す言葉です。

「ゲートウェイ」は、異なるコンピュータ間を中継する機器を指します。

IPパケットとは

IPパケットとは、IPに従って分割されたデータのことです。また、IPとはインターネット上でデータのやり取りを行う際の規則を指しています。

パケットは、分割されたデータのまとまりを表しています。データが大きいままでは、通信が困難になるため、IPパケットに変換して通信を行っています。

インターネット上でIPパケットを受信する

分解されたIPパケットは、インターネット回線を通じて着信側に届けられます。

しかし、届けられた情報は、音声信号ではないためこのまま耳では人のに届きません。

VoIP技術によってIPパケットを電気信号に変換する

着信側に届けられたIPパケットは、最終的に音声信号に変換する必要があります。

しかし、IPパケットをそのまま電気信号に変換することはできないので、一度電気信号に変換する必要があります。

電話機やスマホが音声信号に変換

VoIPによって変換された電気信号は、スマートフォンや電話機を通じて音声情報に復元されます。

復元された音声情報を電話機やスマートフォンが出力することで、IP電話における音声通話が成立しています。

IP電話の種類

IP電話には大きく3つの種類があります。

  1. 0ABJIP電話
  2. 050IP電話
  3. 通話アプリ

ここからは、IP電話の3つの種類を解説していきます。

0ABJ番号IP電話

「03」や「06」から始まる、全10桁の電話番号を使用するタイプのIP電話です。
電話番号は、「市外局番(03や06)+市内局番+加入者番号」で構成されています。

0ABJ型のIP電話は、固定電話用の番号として通話品質の品質基準が高く設定されているため、遅延や途切れが少なく快適に通話をすることができます。一般的に、「ひかり電話」と呼ばれるものは、この0ABJ型に分類されます。

050IP電話

「050」から始まる、全11桁の電話番号を使用するタイプのIP電話です。
電話番号は、「050+通信事業者の識別番号+加入者番号」で構成されています。

市外局番や市内局番を含まないため、携帯電話やスマートフォンで利用することができます。
利用料金も比較的安価なものが多く、毎月かかる通信費を抑えたいビジネスマンや企業に重宝されています。

通話アプリ

「LINE」や「Skype」など、通話機能があるアプリやソフトを用いるIP電話です。電話番号がなくてもアプリ同士で通話することができます。

基本的に、アプリ同士での通話を前提としており、基本料金は無料の場合がほとんどです。親族や友人など、親しい関係との音声通話に適しており、ビジネス関係や取引先との音声通話で使われるケースは多くありません。

まとめ

IP電話とは、インターネット回線を利用した音声通話を指します。

  1. VoIP技術によって音声信号をIPパケットに変換する
  2. インターネット上でIPパケットを受信する
  3. VoIP技術によってIPパケットを電気信号に変換する
  4. 電話機やスマホが音声信号に変換される

上記の流れで音声通話を可能としています。ビジネスシーンで使われるIP電話は0ABJ型と050型の2種類です。固定電話で、通話品質を重視する場合は0ABJ型、通信費を抑えて、スマートフォンで利用したい場合は050型の使用をおすすめします。

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