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コンセンサスとは?例文や間違った使い方を紹介します!

投稿日:2023年3月12日 /

更新日:2023年5月2日

コンセンサスとは?例文や間違った使い方を紹介します!
● コミュニケーション● データ活用● マネジメント● 情報管理● 業務効率化

ビジネスシーンにおいて、「コンセンサス」といった単語が使用されています。しかしさまざまなシーンで異なる意味がある点をご存知でしょうか。今回はコンセンサスの概要や使用する場面ごとでの意味を解説します。コンセンサスを使った例文も紹介しているので、正しい使い方を身につけられるように、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

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コンセンサスとは?

コンセンサスとは?

コンセンサス(consensus)は、「合意」や「意見の一致」といった意味があります。

ビジネスシーンだけでなく、研修や株・仮想通貨取引、医療、政治などさまざまな場面で使用されている言葉です。

仕事をスムーズに進めるためには、事前にコンセンサスを得ることが重要になるでしょう。

コンセンサスは、複数のチームや人、会社間で同意を求める際に使用されています。

次に、さまざまシーンにおけるコンセンサスを見ていきましょう。

  • ビジネスシーンでのコンセンサス
  • 研修シーンでのコンセンサス
  • 株・仮想通貨取引シーンでのコンセンサス
  • 医療シーンでのコンセンサス
  • 政治シーンでのコンセンサス

ひとつずつ解説していきます。

ビジネスシーンでのコンセンサス

ビジネスシーンにおけるコンセンサスには、下記に挙げる2通りの使い方があります。

  • 複数人での合意
  • 意見の一致
  • 根回し

多くのビジネス現場では、チームワークが重要です。

例えば、新しく自分が参加するプロジェクトや獲得した案件については、具体的にアクションを取る前に先輩や上司、チーム全体で一定の合意を得る必要があります。

そういったシーンで、コンセンサスが使用されます。

また、複数の関係者に事前の根回しをする際にも、コンセンサスは使用可能です。

根回しする内容例として、下記があげられます。

  • チームの属性
  • 関係性の違い
  • 関係者の業務内容
  • 個別に伝えるべき情報

ビジネスシーンで使用するコンセンサスには、複数の意味がある点を理解しておきましょう。

ちなみに、こちらの記事ではビジネスにおいて従業員の成長やナレッジの共有により、企業の成長を底上げできるおすすめナレッジマネジメントツールを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

研修シーンでのコンセンサス

研修シーンで使用されるコンセンサスは、「コンセンサスゲーム」があげられます。

コンセンサスゲームとは、1970年代にアメリカ心理学者であるジェイ・ホール博士がアポロ計画をもとに考え出したNASAゲームです。

ゲームでは、ビジネスマンの基礎となるグループで考えながら協力する大切さを学習することを目的としています。

コンセンサスゲームの流れは、下記の通りです。

  • 4〜8名ごとのグループを作る
  • 自分の考えをまとめる
  • グループディスカッションを行う
  • グループで意見をまとめて発表する

研修シーンでコンセンサスゲームを行うことにより、共同の目的意識を持てるだけでなく、コミュニケーション量が増えるため相手の考え方への理解が促進される効果が期待できます。

つまり、グループの話し合いの中で「コンセンサスを得る」プロセスを学ぶことができるでしょう。

株・仮想通貨取引シーンでのコンセンサス

株・仮想通貨取引シーンにおいても、コンセンサスは使用されています。

それぞれのコンセンサスの名称は、下記の通りです。

  • 株式市場:市場コンセンサス
  • 仮想通貨取引:コンセンサスアルゴリズム

市場コンセンサスとは、株式や債権、為替などのマーケットにおいて、大多数の人が納得できる平均的な見解を指します。

時間軸が進むに従って緩やかに変化していき、多くの証券アナリストに注視されている現状です。

一方のコンセンサスアルゴリズムとは、仮想通貨の基盤であるブロックチェーンが新たにブロックを追加する際のルールとして形成されるアルゴリズムを指します。

代表的なコンセンサスアルゴリズムは、下記の5つです。

  • PoW
  • PoS
  • Pol
  • PoC
  • DPoS

仮想通貨には取引を管理している中央管理機関が存在したいため、多数のネットワークが参加者によって検証されたり、コンセンサスを得られたりしています。

医療シーンでのコンセンサス

医療シーンにおけるコンセンサスでは、医学的コンセンサスといった言葉が使用されています。

医学的コンセンサスとは、政府機関や医学団体が専門家を招集した独立委員会によって作成されるコンセンサスです。

具体的には、最先端の医学的な知識や根拠に基づいて集結した専門家の公式声明を意味します。

政治シーンでのコンセンサス

政治シーンにおけるコンセンサスとして、ナショナルコンセンサスといった言葉が使用されています。

政策に対して国民から合意を得なければいけない場合に、「国民からコンセンサスを得る必要がある」といった形で使用します。

コンセンサスを使用するメリット

コンセンサスを使用するメリット

ここまで、コンセンサスの概要やさまざまなシーンで使用されるコンセンサスをお伝えしました。

続いて、コンセンサスを使用するメリットを解説します。

  • 納得してもらいやすくなる
  • 当事者意識が生まれて、関係性が維持される
  • 意思決定の質を高められる

ひとつずつ解説していきます。

納得してもらいやすくなる

コンセンサスを使用するメリットは、双方の意見を聞いて決定するため納得度が高まりやすいです。

例えば、自社の中で大きなプロジェクトが始まる前に、社員へ説明して意見を求めてプロジェクトに参加するかどうかで、納得度に違いが出てくるでしょう。

コンセンサスを通して合意を得られた事柄には、理解が深められ納得した状態でプロジェクトを始動できるはずです。

当事者意識が生まれて、関係性が維持される

コンセンサスには、当事者意識が生まれて、関係性が維持されるメリットがあります。

人は自分が合意した事柄に対して、当事者意識を持つ傾向があります。

そのため、コンセンサスを求めた事柄に関して積極的に行動しらもらえるでしょう。

また、もし重大な問題やミスが見つかった場合でも、関係性を破綻させずに解決できるはずです。

意思決定の質を高められる

コンセンサスを活用することで、意思決定の質を高められる効果があります。

例えば、少人数より大人数の方がコンセンサスの重みは大きくなります。

当然ですが、人数が増えるに従って合意形成は難しくなるので、意思決定の質は重要なポイントです。

しかし、コンセンサスばかりに時間を割き、ほかの業務が疎かにならないように気をつけましょう。

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コンセンサスを使った例文

コンセンサスを使った例文

ここまで、コンセンサスを使用するメリットをお伝えしました。

続いて、コンセンサスを使った例文を紹介します。

  • 例文①
  • 例文②
  • 例文③

ひとつずつ紹介していきます。

例文①

仕事を進めるにあたり、時には社内の意思判断だけで決められない事象が出てくるでしょう。

クライアントに連絡を取り、同意を得なければならない場合があった際は「クライアントからコンセンサスを取っておく」といった言葉が使用可能です。

使用例は、他社と競合してプロジェクトを企画する場合などで使用できるフレーズです。

例文②

社内で重要なプロジェクトや企画が進んでいる際には、事前に周囲から確認を取っておく必要があるでしょう。

そのような場面で使用できる言葉は、「○○からのコンセンサスをもらっているか?」です。

上記のように上司から聞かれた際は、同意を得るという意味ではなく、「事前に根回しできているか」といった意味合いが含まれています。

意思決定が促されているわけではないので、間違った解釈をしないように気をつけましょう。

例文③

会議を開く直前で、どういった方向で結論を導き出すべきか共有する場面もあるでしょう。

そういった際に使用する言葉は、「コンセンサス方式で会議を進めていく」です。

つまり、議題の結論を導き出すにあたって、全会一致で答えが出るように会議を進行すると宣言したことになります。

会議における結論を出す方法は、下記の5つです。

  • 独断
  • 多数決
  • 全員一致の合意
  • スコアリング評価
  • 参加者や議題の進み具合に応じて決める

複数の決定方法がありますが、全員の合意を得られなければ、会議後に揉める可能性が考えられます。

そのため、コンセンサス方式を採用することでトラブルを防げるでしょう。

コンセンサス方式とは

コンセンサス方式とは、物事を決定するにあたって全会一致で反対意見がなく決定・成立する方式です。

会議で議題を決める際に、活用される場合が多くあります。

参加者の多数決によって決定する方法もありますが、多数決は反対意見を持った参加者の意見が反映されないため、不満を抱いた状態で物事が決まってしまうかもしれません。

そのため、反対意見を尊重しながら組織内で対立を生まず、全会一致で決定できるコンセンサス方式が採用されています。

コンセンサス方式を取り入れる際に重要なポイントは、下記の通りです。

  • さまざまな意見を収集しておき、事前に調整しておく
  • 事前に「賛成・反対」双方の意見を交わして交渉を行う

コンセンサス方式は国際連合の会議にも採用されており、組織として共通の目的を達成したり、重要な意思決定を行ったりする際に有効な手段といえるでしょう。

出典:気候変動に関する国際連合枠組条約

ネガティブ・コンセンサス方式とは

ネガティブ・コンセンサス方式とは、参加者全員が反対した場合にのみ否決できる方式です。

前述したコンセンサス方式では、参加者全員の賛成が得られた場合にのみ決定されるとお伝えしました。

しかし、ネガティブ・コンセンサス方式では、賛成が1票でもあった場合は決定となります。

そのため、ビジネスシーンで活用されるケースはあまりないでしょう。

WTO(世界貿易機関)においては、ネガティブ・コンセンサス方式が採用されています。

出典:第17章 WTOの紛争解決手続

間違ったコンセンサスの使い方

間違ったコンセンサスの使い方

ここまで、コンセンサスを使った例文や方式をお伝えしました。

続いて、間違ったコンセンサスの使い方を解説します。

  • コンセンサスに「同意」「許可」が混同している
  • 自分を主語とする「コンセンサス」を使用する

ひとつずつ解説していきます。

コンセンサスに「同意」「許可」が混同している

コンセンサスを使用する際に、個人の「同意」「許可」が混同しないように注意しましょう。

コンセンサスは、複数のチームや人、会社間で同意を求める際に使用される言葉です。

そのため、「A案について、○○さんからコンセンサスは取れている?」といった表現は誤りなので気をつけましょう。

上記のように個人に対して使用する際は、「同意」もしくは「許可」が適切な表現です。

自分を主語とする「コンセンサス」を使用する

コンセンサスは、自分を主語として使用されません。

例えば、「合意に達する」といった表現はありますが、「コンセンサスに達する」といった表現は適切といえないでしょう。

もし自分を主語とする場合は、「コンセンサスを得られたので、事前に契約書を準備する」という使い方であれば、違和感なく使用できます。

まとめ

まとめ

今回は、コンセンサスの概要や例文、間違った使い方を解説しました。

コンセンサス(consensus)には、「合意」や「意見の一致」といった意味があります。

下記におけるさまざまシーンにおいて、意味や使い方が異なります。

  • ビジネスシーンでのコンセンサス
  • 研修シーンでのコンセンサス
  • 株・仮想通貨取引シーンでのコンセンサス
  • 医療シーンでのコンセンサス
  • 政治シーンでのコンセンサス

また、コンセンサスを使用することで「意思決定の質を高められる」「納得を得られやすくなる」など、メリットが大きいです。

本記事でお伝えした間違ったコンセンサスの使い方も参考にしながら、使用してください。

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