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【企業向け】YoYとは?関連語や企業が用いる理由を解説

投稿日:2023年6月15日 /

更新日:2023年8月27日

【企業向け】YoYとは?関連語や企業が用いる理由を解説
● データ活用● マーケティング戦略● 会計・財務・経理● 経営の見える化

「YoYとは何のこと?」「MoMやYtdなど関連語も多くてよくわからない」など、お悩みの方はいらっしゃいませんか?
YoYビジネス用語の一つであり、売上や企業の成長率を図るうえで必要な要素です。しかし、聞き馴染みのない方にとっては、なかなかイメージがしにくいものでもあるでしょう。
そこで、今回はYoYの概要やYoYが使われるシーン、関連語などについてご紹介します。

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YoYとは?

yoyのイメージ

YoYは、「Year Over Year」の略語です。特定の指標やデータポイントが前年と比較してどれだけ成長・減少したかを示す際に使用されます。YoYの計算には、計測したい時期の値とその前の時期の値が必要です。

上記の値を比較することで、仮にある企業の売上高が2019年に1億円であり、2020年に1億2,000万円に増加した場合、YoYの成長率は20%と読み取ることができます。

あまり馴染みのない方もいるかもしれませんが、「YoY」は特定の期間の成長や変化を把握するためにもビジネスや経済分析などのシーンで便利です。

YoYが使われるシーン

具体的に、YoYはどのようなシーンで使われるのでしょうか。
ビジネスや経済分析などの場面でYoYがどのように使われているのか、詳しくご紹介します。

売上高や収益の分析

YoYが使われるシーンとして、まず挙げられるのが売上高収益の分析です。

企業は、YoY成長率を計算することで、特定の期間における売上高や収益の成長・減少の傾向を把握することができます。これにより、業績のトレンドや予測を評価し、戦略の調整や目標の設定を行うことが可能となります。

YoYが使われるシーンとして最も多いとも言えるでしょう。

マーケティングキャンペーンの評価

YoYは、マーケティングキャンペーンの評価のシーンでも使用されることが多いです。マーケティングキャンペーンの効果を把握するために、YoYでキャンペーン実施前と後の結果を比較することが可能です。

たとえば、特定の広告キャンペーンや販促活動が売上にどれだけ影響を与えたかを把握するために、前年との比較を行う際に用いることができます。

販促戦略などとして、マーケティングキャンペーンを実施する際には、YoYで効果の評価をしてみるといいでしょう。

消費者行動の分析

YoYを使用するシーンの一つが、消費者行動の分析です。

小売業やeコマース企業は、YoYデータを使用して消費者の傾向や行動の変化を追跡することが可能です。

具体的には、特定の商品カテゴリーの売上高が前年と比較して増加している場合、需要の変化や市場動向を把握する手がかりとなるでしょう。

消費者行動の分析は、売上高を向上するための対策方法を得るヒントとなるので、YoYを用いた分析はおすすめです。

株式市場のパフォーマンスの評価

株式市場のパフォーマンスの評価は、YoYで行うことができます。

株式市場では、企業の業績を分析するためにYoY成長率が参考となります。株価の変動を把握するだけでなく、企業の成長率や収益性の推移を比較することにより、投資判断や企業の評価を行うことができるでしょう。

YoYの計算方法

YoYを用いて特定の期間における成長率や変化を計算するためには、まずどれくらいの期間のデータを算出するのかを明確にします。

仮に、2021年の1年間のデータを評価したいときには、その前年の2020年の値が必要となります。
YoYの計算をするにあたって、使用する際には以下の数式に当てはめてみましょう。

YoY成長率 = (現在の年の値 – 前年の値)÷ 前年の値 × 100

前年の値に対する現在の年の変化率をパーセントで表します。
算出した結果の数値が「正(+)」であれば前年よりも成長していることを示していて、反対に「負(-)」の値であれば前年よりも減少しているという意味です。

このように、YOY成長率を計算することで、特定の期間における成長や変化を数値化して比較することができます。

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YoYの関連語をご紹介

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ここからは、「MoM」「QoQ」「Ytd」「Mtd」「Qtd」といった5つのYoYの関連語についてご紹介します。
それぞれのどのような意味を持つのか、以下から理解を深めていきましょう。

MoM

MoMは、「Month Over Month(前月比)」の略語です。YoYと同様に、MoMも特定の指標やデータポイントを比較しますが、前月と比較してどれだけ成長・減少したかを示すのがMoMの特徴です。

特定の期間内での成長や変化を追跡することで、短期的なトレンドや季節性の影響を分析できるのがYoYとの主な違いです。

HoH

HoHは、「Half Over Half」(前半期)のことです。売り上げや収益といった特定の指標やデータポイントが、前の半期と比較してどのような変化があったかを示す際に使用します。

HoHは、主に特定の半期内での成長や変化を評価するために用いられるもので、業績のトレンドや季節性の影響を分析することが可能です。

また、四半期ごとの分析(QoQ)と年間の分析(YoY)の間で、中間の視点にあたります。

QoQ

QoQは、「Quarter Over Quarter(前四半期比)」を略した言葉です。YoYやMoMに似ていますが、QoQは特定の売上や収益が前の四半期と比較した結果、どれだけ成長があったか、もしくは減少してしまったかなどを示す際に使用します。

企業の業績や経済指標などに関する傾向をチェックし、四半期ごとの変動や季節性の影響を分析するための手段として活用できます。

Ytd

Ytdは、「Year to Date」の略語です。これは、計測する年の年初から計測日までの期間における成長や変化を示す際のデータです。

主に、年度の進捗状況を把握するために使用されることが多く、企業の業績や投資ポートフォリオの評価など、年間の成長や変化をモニタリングする際に特に便利です。

また、年度の進行状況と特定の期間(MoM、QoQ、HoHなど)とを比較することで、トレンドやパフォーマンスの評価もできます。

Mtd

Mtdは、「month to date」の頭文字からくるデータのことです。現在の月初から現在の日付までの期間における成長や変化を示すために使用される指標です。特定の月の進捗状況を把握するために使用されます。

具体的には、月次の業績評価をする際や、目標を追跡したいときなどに使われることが多いです。年間の進行状況(Ytd)と比較することで、月次のトレンドや成果の把握につながります。

Qtd

Qtdは、「Quarter to Date」を略した言葉です。特定の四半期の開始から計算日までの期間における成長や変化を示すために使われます。

四半期ごとの業績評価や目標の追跡に役立つとされていますが、日常的にはあまり使われていないデータです。

企業がYoYを用いる目的

yoyのイメージ

企業がYoYを使用する理由は主に4つです。
どのような理由で、企業がYoYを活用しているのか、以下から見ていきましょう。

パフォーマンスの比較

企業がYoYを用いる目的として、まず挙げられるのが「パフォーマンスの比較」です。

YoYは、特定の年度の同じ期間を比較するためのデータ手法であり、企業は過去の年度と比較することで、業績の成長や変化を把握することができます。これにより、企業は過去のパフォーマンスとの対比から、現在の成果やトレンドを評価することができます。

季節性の影響の除外

季節性は多くの業界や企業に影響を与える要素です。
例えば、小売業では休日シーズンや季節的な需要の変動があります。YoYを使用することで、季節性の影響を取り除いてパフォーマンスを評価することができます。

これにより、企業は季節要因を考慮せずに実際の成長や変化を把握することが可能です。

長期的なトレンドの把握

YoYを使用することで、長期的なトレンドを把握することができます。
1年以上の期間を比較することで、企業は成長や変化の持続性を評価できるようになるのです。

これにより、一時的な変動や短期的な影響を考慮せずに、長期的な業績の方向性の把握につながります。

投資家や株主への報告

YoYは、企業が投資家や株主に対して業績を報告する際に一般的に使用される指標です。

投資家や株主は企業の成長や安定性を評価するために、過去の業績との比較を求めることがあります。YOYを使用することで、企業は適切なコンテキストでパフォーマンスを示せるでしょう。

まとめ

yoyのイメージ

本ページでは、企業向けに「YoY」について解説しました。

YoYは、前年比や昨年比など、今年と同条件で比較する際に用いるマーケティング用語の一つです。関連語が多いので、ややこしさを感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、YoYは、企業の売れ行きや顧客の消費行動などを正しく把握するうえで大きなヒントとなるので、正しく理解を深めたうえで、企業に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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