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パイオニアCXOの挑戦!BtoB領域におけるマーケティングの概念整理やウェルビーイングについて語る

投稿日:2023年8月19日 /

更新日:2023年10月30日

パイオニアCXOの挑戦!BtoB領域におけるマーケティングの概念整理やウェルビーイングについて語る
● マーケティング● マーケティング戦略● 対談

働き方改革サミット2022 社員が生き生きと働ける環境改革 Day2 アーカイブ
セッション開催日時:2022年10月4日

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目次

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登壇者プロフィール

石戸 亮(いしど りょう) 氏
パイオニア株式会社 チーフ・デジタル・オフィサー

2006年 株式会社サイバーエージェント入社
2010年 同社100%子会社(当時) 株式会社CAテクノロジー 取締役
2011年 同社100%子会社 株式会社CyberZ 取締役
2013年 グーグル合同会社 インダストリーマネージャー
(メディア&エンターテイメント業界担当)
2016年 Datorama Japan株式会社 営業責任者 兼 事業開発責任者
2018年 株式会社セールスフォース・ジャパン Regional Sales Director
2019年 株式会社ゴッドバレー設立 代表取締役社長(現任)
2020年 パイオニア株式会社 モビリティサービスカンパニー
チーフ・デジタル・オフィサー(CDO)
2021年 同社 モビリティサービスカンパニー
チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)兼 チーフ・カスタマー・オフィサー(CCO)
※ 2022年よりエグゼクティブ・ディレクター
2021年 石戸商事合同会社設立 CEO(現任)
2022年 パイオニア株式会社 経営戦略本部 チーフ・デジタル・オフィサー(CDO)(現任)

 

鈴木 章裕(すずき あきひろ) 氏
株式会社コミクス 代表取締役

1969年、大阪府生まれ。甲南大学法学部を卒業後、広告代理店の営業部長を経て、2000年にインターネット広告を手掛けるアイブリッジ株式会社へ入社。
2007年9月、アイブリッジ株式会社、アドデジタル株式会社、アカラ株式会社、ブランド総合研究所という4つの会社を束ねるグループ会社へと成長した同社の社長を辞し、株式会社コミクスを設立し、代表取締役社長に就任。

パイオニア入社直後にコロナが拡大

パイオニアモビリティサービスカンパニーエグゼクティブディレクターCMOの石戸さんに、今日お越しいただきました。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
よろしくお願いします。
まず、働き方改革というところのテーマで4つほど質問を用意しているんですけど、自己紹介を簡単にお願いできますか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸

はじめまして、パイオニアの石戸と申します。今はパイオニアで先ほど鈴木さんからご紹介ありましたけれども、今「コトからモノへ」ということで、データとかクラウドをビジネス化していくっていうところで事業を推進しております。

ただですね、それまで私は製造業というよりも、ずっとベンチャーとかIT企業とか外資にいきまして、新卒ではサイバーエージェント社、その後Google社、ご存知の方はいないと思いますが、イスラエルのスタートアップのDatorama社という会社に入りました。

そちらがSalesforce社に買収されるまで、一貫してITをやってまいりました。今本当にはじめて、製造業を老舗企業というところで働いております。

すごいそうそうたる経歴で、いつも「惚れ惚れするな」と思って聞いてます。支援側も、事業主側も両方経験されてるという。本当に経験豊富な経歴で素晴らしいなと。

パイオニアに変えられた時に「そこか」と、ちょっと驚いたんですよね。大企業で組織変革しながら、自分のポジショニングをちゃんと存在価値上げていくって難しそうじゃないですか。「なかなか変わらなくて」みたいな人が多い中で、もうコロナ禍の前ぐらいからもうパイオニアなんですかね。

鈴木
鈴木
石戸
石戸
ど真ん中でして、確か2020年の4月6日に安倍首相が緊急事態宣言を出したじゃないですか、僕は4月1日に入社なので2日か3日したら完全にステイホームという。日本中が外に出なくなったのでもう、ど真ん中に入社しました。
いろんな人に会いたいとか思っても、急に会えなくなったみたいなところがスタートで始まった感じですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。ただ一方で入社しても、オフィスに行くとみんなマスクしてるんで顔わからないんですよ。

一方で全部Web会議になったので、逆にいうとうちって川越に工場があったりとか、あとはシンガポールとかアメリカの人たちにWeb会議ですぐに1on1できたので。逆に出社してたら文京本社だけだったかもしれないので、最初は「案外良かったのかな」なんていうのを、後々は楽観的に思ってました。

なるほど、逆にコロナが起こって出社がなくなったことにより、普段会えなかった人と会える機会が増えたって感じなんですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうかもしれないですね。

コロナ禍の2年で60人もの外部人材を採用

ズバリ、ちょっとお伺いするんですけど。直近2年半コロナ禍で大企業であるパイオニアっていう組織で、どういう変革を推進されてきたのか。変革を推進する中でうまくいったこととか、失敗したこととかお伺いしたいんですけど。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
もちろん私だけで変革推進するっていうわけではないんですけれども、自分自身が「パイオニアでチャレンジしたいな」と思ったきっかけが大きく2つあって。

まず、ずっとデジタルとかベンチャーの仕事をしてたので、その人材の逆の流動性を作りたいなと思ったのが1つだったのですね。だいたいみなさん老舗企業に行くと、中堅とか若手は「ベンチャー行きたいな」とか「GAFAに行きたいな」とか、それはそれで応援するんですけど逆がないんですよね。

例えば「GAFAとかベンチャーから大手に行きたい」ってほとんど聞かなくて、一方で私がSalesforce社とかGoogle社の時に大手の企業と仕事すると、みんなデジタル人材がいないって同じこと言うんですよ。その支援側にいるのに相手側のデジタル人材がどんどん減っていく違和感があったので、1つはそこをやりたいなと思ってました。

もう1つは、老舗には本当はすごい魅力があると思っているんですよね。実はパイオニアにも、ベンチャーがやってるような同じビジネスモデルっていうのがあって「これベンチャーだったらめちゃくちゃすごいよ」っていうのがあるんですよ。

だけどパイオニア全体の中にあると埋もれちゃうので、実は大手でやってるけれどベンチャーと同じような魅力があるものを、外に伝えたり磨いていくってことをやりたかったのです。なので本当に1年目は特に、パイオニアの良さを外のデジタル人材とかデータ人材に伝えて、採用広報とか採用っていうのを積極化してまして。

2年目は、ある程度一定のメンバーも揃ってきましたし、中にもやる気があって優秀なメンバーたくさんいますので、私はマーケティングとかカスタマーサクセスとか、これまでパイオニアがやってきてないような領域のビジネスの実行のところをやってるといったことをしてきました。私だけの力じゃないですが、この2年で外部からのデジタル人材が50〜60人ぐらい入ってきたりもしました。

60人?多いですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
パイオニアの中では、今までこんな人数増えてなかったんじゃないかなと。リファラルでも10人ぐらい入っていただいたりとかで、まずは会社のことを外に伝えて、新しい人に入っていただくということはすごい活動してました。
その50〜60人って、最近よく聞く例えば一般的なプロパーの社員じゃなくて、業務委託契約の人とか、いろんな働き方で雇用されてる会社が増えてるんですけど、その50〜60人って雇用形態はみんな正社員なんですか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
全員正社員ではないです。比率は僕も詳しくわからないですけど、嘱託契約っていう方が中には何人かいて。
そうなんですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
正社員だとやっぱりいろんな制度とか、給与形態とか合わないケースがあります。ただし、そういった専門性が高い方っていうのを採用したいので、そういう場合には嘱託契約で契約期間があったりとか。

ただ、保険もありますし、他は全て正社員とほぼ同じなんですけど、契約期間があったり退職金が出ないとかくらいの違いですが、そういった方が何名かはいます。ジョブ型雇用みたいな感じですかね。

なるほど。やっぱりそこは使い分けてやられているんですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。

採用の凍結期間で会社理解を深めてから活動できた

その最初の1年、人を増やしていく中で「結構これ苦労したな」ということとか「これうまくいったな」ということってなにかありますか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
初年度は最初からフルスロットルでギアを入れる予定だったんですが、コロナ禍突入で採用凍結になり、コストを見直しみたいな形だったので、最初半年ぐらい動けなかったんですよ。

あと、クラウドとかデータのビジネスを強化するといった時に、ソフトウェア中心のエンジニアっていうのが、組み込み型のエンジニアはいたんですけど、ソフトウェア中心のエンジニアがいなくて。これを今からどういう風に増やしていこうかと。

なので、やっぱりCTOとかですね。組織作りもできてハンズオンできる、よくあるベンチャーにいるようなCTOがやっぱり必要なんじゃないかみたいなところは、やっぱり最初よく経営陣に話しながら採用に動いてたっていうのは記憶してます。

それでも半年は凍結してたから、ずっとやりたいけど悶々としながら「こう動こう」みたいなことで練ってた期間があるって感じですか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。ただそうは言っても、経営計画をより磨いたりとか、あとはもちろん社員の方々と関係値を深めたりとか、あと並行して動くこともあったので特に悶々とはなかったです。

人を強化したりするってこと自体は、もう8カ月ぐらい動けなかったので、そこは少し二の足を踏んだ感はありますが、結果的に自分もその間に会社を理解できたのでよかったかなと思ってます。

そういうことですか。その8ヶ月後からの採用活動をするときとかに、理解をしっかりできている状態の石戸さんで挑めたっていうのは良かったのかもしれないですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。やっぱり文化とか、うちの働いてる人に合うような人の方がいいっていうのもちゃんと理解深めてからの方がいいと思ったので、結果的にはその半年間っていうのはそんな短くは感じなかったですね。
そこから8カ月目から、具体的にはどういう感じで採用強化されていったのですか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
まず自分が入社する前に「30、60、90デイズプラン」って、3カ月何するかっていうプランを面接の時に提案してたのですね。
そうなんですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
こんなことしますとか、その中にいろいろ僕が提案していて全部もちろんいきなり言うわけじゃなかったのですけど。少なくとも月に1本は、外部のメディアとか登壇をお金をかけずにやって、パイオニアが出てないところに知ってもらって、今までお付き合い無いエージェントさんとかにお会いしたりとか、リファラルっていうのしますよっていう風な形で、概ね伝えていたので。

初年度で結果的に30本ぐらいのメディアとか登壇をすることもあって、やっぱり「あれパイオニアな変わったな」とか、今までこっちを見なかった人たちが「なんか興味あるな」とか、あとは採用プロセスの中で、記事化されているアーカイブがあると「なるほどこういうことやってるのか」と伝わって。実は私が入った時って、パイオニアのデータとかクラウドって何やってるか全然わからなかったんですよ。

音響の中に入っていたイメージしかなかったですからね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですよね。ナビと、やっぱり音の会社で、それはそれで素晴らしいブランディングなんですけど。

じゃあ「データって何がすごいの、クラウド何がすごいの」っていうのが、そっち側にいた人間が中に入ることによって、それを外にまたデジタル人材に伝えると、またそこが伝わりやすかったりするので。そういうことをとにかく1年目やって、あとは人に会ったりとかそんなことしましたね。

人に会ったり、登壇しまくるっていうことを企業の幹部人材の人とか取締役の人もどんどんやっていった方がいいってことですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
採用はそうですね。やっぱり思った以上にやっぱり会社の事って知られてないですし。多分ベンチャーとかIT系って、みんな必死でそういうことやってるので。
そうですね。やらないともう自分たちのブランドが危ないので必死にやってますけど。逆に大企業ってブランドがあるから、そこの動きが鈍くなりがちだっていうところを意識して露出を増やしていたっていうところと、人と会うってところを増やしていったんですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。
その8カ月目から例えば半年ぐらい経って、1年半ぐらいになった段階で採用に関しての目鼻立ちみたいなのがある程度立ってきたのですか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。それこそCTOが入ってくれたりとか、CTOはやっぱり組織作りもできますし。グッとソフトエンジニアやデータの人材も増えました。

あとBtoBとBtoCがあるんですけど、BtoCの方にはデジタルマーケティングとか、色々とデータが得意な人も入ってきたりしてくれたので。そこからはどちらかと自分は、BtoBのビジネスの再強化みたいなところのより現場に入るような動きにシフトして、その広報みたいなものも人事とうちの広報が徐々に立ち上げてくれたので。自分としてはどちらかというと実行側に移っていったのが2年目とかですかね。

人で一番最初に変わったのって、そのCTOが入ったことですか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
CTOが入ったのは大きかったですね。CTOと、あとBtoCのすごい重要なビジネスのマーケティングの責任者が入ったこと。この2つが結構大きかったかなって気がしますね。

急ピッチで増員していく際の予算管理のポイントは?

人って増やしていく中で、当然予算とかがあって、例えば採用予算とか販管費とかがある中で事業部の目標みたいなものが、当然設定されるわけですよね。それって急ピッチに人が増えていくときに、予算達成するってすごい難しいと思うんですけど、予算管理上は何を気をつけてそこをやられてたのですか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
ここも一言では難しいんですけど。我々のカンパニー性があって、モビリティサービスカンパニーというのは新規事業に近くて、クラウドとかデータのビジネスとか5年前ぐらいからあるんですけど、Jカーブを掘るような感じなんですよね。

5年、10年後の計画を見立てながら、今ってどちらかというと「J」の掘ってる最中なので、すごい目標高いので目標もヒリヒリしますけれども。結構今、投資フェーズっていう風な形で計画を経営陣とかステークホルダーと、ある程度合意を取れてますね。

一般的なベンチャーと比べものにならないような、大きな規模のJカーブなんだろうなって勝手に想像してます。

中長期でちゃんと見ながら、経営陣もそこに対してコミットメントしてくれてるので、ちゃんとJカーブを描きながら3年後とか5年後の目指すところに向けて、しっかり足腰鍛えているみたいな状況なんですかね。

鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。

「自由な働き方」をつくるまでの経緯

質問変えるんですけど、ソーシャル上で見ていたらすごい発信いっぱいしていて、アクティブに動いていて。かつ週末はキャンプ行ったりとか、いわゆるお店のオーナーであったりとか、なんか自由な生き方、それこそ人生を謳歌しているなと思ってるんですけど。自らの働き方のリアルな実情っていうところをちょっとお伺いしたくて。

これって例えば、会社の経営幹部が社員のウェルビーイングと業績の向上を実現するのに対して、どういうことから手をつけていったらいいのかというところのヒントにもなるのかなと思っているので、そのあたりでちょっとお聞かせいただけますか。

鈴木
鈴木
石戸
石戸
周囲からも「なんか自由な感じで生きてるね」なんてこと結構言われること多いんですけど、きっかけは1人目の子供が生まれたタイミングぐらいかなと思ってまして。

今12歳なんですけど、それまでって新卒でサイバーエージェントで土日も働いて、すごい遅くまで働いてる時代があって。子供産まれたぐらいって、ちょうど子会社の役員になった年だったんですよ。そのマネジメントのやり方が変わった時に「ただ単にがむしゃらに働く人だけの下に自分もいたくないな」と思いましたし、子供が生まれる社員も少なかったので、まず自分自身が多様性持たなきゃなとか。

あと、自分自身が「多様性のある人についていきたいな」っていうのをすごい感じて。当時だとなかったんですけど、サイバーエージェント社で初めての育児休暇を男性で取ったりとか、水曜日は「今日早上がりさせてください」とか「今日17時半に帰らせてください」なんていう人は当時1人もいなかったんですけど、僕はそうしたりとか。

そうすると結構社員の方から「自分そういう風な働き方したかったです」とか「子供産まれた時には育児休暇を取りたいです」とか。「なるほど。がむしゃらに働く人だけじゃないな」っていうのが当時の自分としての思いと、あとは「こういう会社だったらいいな」ってことで。

ただすごい葛藤があったんですよね。誰も育児休暇取ってないですし、毎週水曜日に帰ろうなんて人いないので、絶対当時は結果を出さないとダメだってことで。育児休暇を取った月も、どうにか事前に準備して営業の人に絶対渡していましたし。

あと、水曜日に早く帰るって言った時にも、当時はSlackなんてなかったのでYammerっていうのが出はじめた頃だったんですよ。それでYammerを駆使して数字の読みなんかはもうExcel廃止にして、僕のチームはもう全部「チャットとオンラインで報告していいよ」ってことで、水曜日帰ってもいつでも読みができるように。なので、結果を出しながらやらないとみんな認めてくれない。当時そんな雰囲気だったので、今はだいぶいろんな許容されましたけど。

今はできないですもんね、そういうこと。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうなんですよ。そこら辺がきっかけで、その後はやっぱりできる限りやっぱりいろんな幅とか趣味とか楽しんでる人の方が自分も楽しいですし、あとそういう人と自分も働きたいなとか。

あとそういう組織の方がいろんな人が働けるなと思ったので、結果的に3年前からなんとなくやりたかったレストランやったりとか、あとはキャンプに3ヶ月に1回は会社休んで行ったりとか、それもあえてソーシャルに上げちゃったりとかですね。

キャンプ用品を作ってませんでしたか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
キャンプ用品もなんか趣味が高じまして、ちょうど今月発売するんですけど。

自分が欲しいなと思って。地元の家具職人の隙間時間を一緒に、僕はプロデュースして、彼が作って、キャンプ用のテーブルを今月発売するとかってよく分かんないんですよね。

めちゃくちゃ楽しんでますね。なんかそれこそ飲食店とかコロナの打撃受けるんで、そういう飲食店も事業でやりながら会社の大企業の要職もやりながら「大丈夫?石戸さん」って僕個人的にはすごい心配してたんですよね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
結構あの時は一瞬不安でしたけど、飲食店もやってみると本当に幸いで救われたのが、協力金というのが出ますので。実は小さい店だと純粗利が出るので。ただ怖かったのはコロナが落ち着いた時にお客さんがいないと来ないんですよね、結局。純粗利がその後、絆創膏になっても。

その間、結構いろんなお客さんに来てもらうために食事を良くしたりとか、あと僕が好きなナチュラルラインを出して、結構好きな人多かったので、キーとなる目玉商品をコロナ禍中に仕込んで。今おかげさまでお客様も結構来てくださるようになったって感じで生き延びてます。

デジマ業界の人たちのたまり場みたいな感じにもなってますよね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
結構おかげさまでそうですね。いろんな方が本当に来てくださって、支えられてるっていうのはありますね。
今は本業であるパイオニアのモビリティサービスカンパニーエグゼクティブディレクターCMOの役職をしながら、飲食店も経営し、かつキャンプ系の家具も今月販売開始するみたいな、そんな感じのマルチタスクな働き方をされてるっていう認識で合ってますか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。あと法人を3社、アドバイザーっていう形で支援させてもらっていて。3社月に1回、2回とかで基本的にパイオニアの業務支障ない範囲でっていう、ちゃんと約束してですけれども、させてもらってるっていうのがあります。
目指すべき理想のなんか働き方の1つのロールモデルですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
日々、四苦八苦しながらです。

経営幹部がウェルビーイングと業績の向上を実現するためには

話を全体論の方に持っていくんですけど、経営幹部の人が社員のウェルビーイングと業績の向上を同時に実現することで、何から手つけていったらいいかとか、どうすれば効果的かとか、そういう石戸さんなりの見解ってございますか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
これは本当に会社でさまざまで、人によって価値観が違うと思うんですよ。

よくウェルビーイングとかSDGsのやり方ってPERMAとかって言われるじゃ無いですか、ポジティブな感情とか、何かに没頭するとか、いい人との人間関係とか、そういうのがいろいろあると思っていて。あと仕事に限らず「自分で選択したキャリアの幸せ」とかっていうのが結構大事だと思うんですよね。

経営幹部自らが結構やってる方が多いと思うんですけど、よく釣りが好きな経営幹部もいたりとか、いろいろ皆さんいると思うんですよね。そういうなんか仕事以外で没頭していて、ポジティブな感情があって、仕事以外に何か選択された人生の幅がある人っていうのは「そういう人と働きたいな」っていうのが自然と滲み出てきたりすると、社員に「なんか副業いいよ」とか「ポジティブに働きなよ」っていう感じで言うよりも、自らがそういう風にやって。

それでかつ、仕事でもある一定のちゃんと結果を出すみたいな。そういうのが自然とやられてる方も多いと思いますが、よく外資とかだと「子供がいてね」みたいな自己紹介をすると思うんですけど、日本の大手の会社さんって仕事だけの話が多いので、そういう自然体が出てくることが個人的には大事なのかなと思ってるところですね。確立したやり方かはわからないですが。

全くアグリーで、多分僕走ってばっかりだから「走ってるのか仕事してるのかどっちなんですか」とか逆によく言われちゃって。やりすぎもよくないのかなと思うんですけど、没頭できるものがあるっていいですよね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですよね。盆栽でもいいですし、子供でもいいですし、釣りでもいいし、ランニングでもいいと思うんですけど、何かにそういうのがある人っていうのは魅力的ですよね。
石戸さんはその何かがいっぱいあるじゃないですか、そこが1つのブランドにもなってるっていう感じなんですよね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
かもしれないですね。それこそ、2012年に子供産まれた時のことを今日掘り出してきたんですけど。当時は先10年で自分が何やりたいかっていうのを、7つの軸で毎年更新していたんですよ。
僕もやってます。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
人脈とか蓄財とか健康とか趣味とか。今は自分ってまだキャパシティも限られてるし経験も少ないけれども、1年後、2年後は例えばこういうところへ旅行に行きたいとか、仕事の幅広げたいとか、蓄財こうしたいっていうのを毎年更新していってですね。
素晴らしい。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
で、2017年からあえてやめたんですよ。
なんでやめたんですか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
よく「キャリアの山登り筏(いかだ)下り」みたいな話ってあると思うんですけど、当時は山登りするために一生懸命こういうのを書いて、自分を鼓舞しながらやってたのですけど、ちょっと「自分自身が縛られてるんじゃないかな」なんて思ってることもあって。「これをせねばならぬ」みたいな計画表を毎朝見てたんですよね。

たしかにそれで自分の経験とか、知見とかいろんなものが広がっていったんですけど、2017年で僕がGoogle社を辞める時ですね。その時になんとなく「もうちょっと自分らしい生き方しようかな」と思って、ただ5年間それやってきたのでそういう風に考えるやり方は染み付いてたので、そこからはなんとなくぼんやり考えながら、少し1つ1つの出会いとかを自然体にしようかなと思って、あえて紙に書くのはやめたんですね。

それ同じことを僕も30代ずっと毎年やってて、40代でやめたんですよね。なんか心が苦しくなってきたんですよ、やることに対して。なんか「こいつに縛られてる俺の人生ってなんなんだろう」と思って。そんな感じですか。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。一方で20代から30代前半は、やっぱり今と違う悩みがあったと思うんですよね。「自分どうなりたいのか」とか「どんなスキルつければいいのか」っていうのが見えなかったので、逆に例えば先輩とかにアドバイスもらって、自分の道しるべになったので若い頃はそれがすごいよかったんですけど。

なんかある一定の視点が付いた時には、おっしゃる通りで縛られるというか、そういうのがなくても自分らしさっぽい感じになりました。そのタイミングが2017年ぐらいだったかなって感じかもしれないですね。

すごい今大事なことをおっしゃっていただきまして、20代は確かに何者でもないし、先輩とか上司とか外部の人と話すきっかけにもなるから、書くのはまるってことですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。結構大きかったのが「自分がこういう事したいんです、3年後、5年後」っていうとやっぱり先輩とか上司ってやっぱり協力してくれるんですよね。

「ならこの本読めよ」とか「こういう仕事しろよ」っていう風にすごいアドバイスくれるので、可視化しておくと周囲がすごいアドバイスとか協力してくれたのは、その当時は良かったなと思います。

早いですもんね、そうなってくると。ある程度それが歴をやってくると、バッファじゃないですけど、そこに縛られないことで逆に深く掘れてくるものとか、より際立ってくるものとかも出てくるのかもしれないですね。
鈴木
鈴木
石戸
石戸
そうですね。なんかそんな感じはしてますね自分は。
ありがとうございます。
鈴木
鈴木

日本の産業とベンチャー・IT融合の重要性

今の学びで言うと、経営幹部は自分の仕事以外の何か楽しんでいることを最低1つ見つけて、そこでどんどん発信していきましょう。自らがよりキラキラした存在になってくるように努力していきましょう。というところがまず1点ですかね。

で、もう1点は12年前とかにちゃんと書いてたっていうのは、若手の自分がまだ何者でもないっていう時は、周りの協力が得られるから有効だけど、ある時に窮屈に感じたらそれはやめてもいいよっていうそういう話ですかね。せっかくなのでパイオニアはこういうサービスでやってますとか、今こうなんですよとか一言ありますか。

鈴木
鈴木
石戸
石戸
自分自身はITとベンチャーというのやってきてすごい恩恵を受けて、どちらかというと日本の産業を作ってきて、今もなお支えている製造業とか、自治体とか、金融業界っていうのは、日本でやっぱり大きいと思うんですよね。

そういう中にいる方々ってのは本当に自分も尊敬しますし、一方でITとかベンチャーやってきた人間がその業界にどう貢献して日本をもっと元気にするかとか、社会を元気にするかって思いで今自分が働いてたりするので。

生え抜きでやられてきた方々がもし多いようでしたら、そういう中のことをベンチャーとかIT企業にもっとうまく発信してですね、融合できるといいと思いますし、自分自身もそういうパイオニアの2年、3年前ぐらいの同じようなフェーズだとしたら、ぜひ意見交換とか、自分ができることっていうのは支援したいなと思ってますので。まだまだパイオニアのデータとかクラウドのビジネス、すごい今加速してる最中ですけれども、引き続きご期待いただけるとありがたいなと思ってます。

今日はありがとうございました。
鈴木
鈴木

まとめ

今後もSaaSについてのお役立ち情報とかを配信していきますので、チャンネル登録と高評価をよろしくお願いします。ご視聴いただきありがとうございました。
kyozon編集部
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