FORCASとは
FORCAS(フォーカス)とは、株式会社ユーザベースが提供するABMツールです。
企業が保有する顧客リストを分析して、成約角度の高い顧客を予測・営業効率化を図れます。
FORCASの特徴は、下記の通りです。
- 簡単なステップで顧客の傾向を分析できる
- スコア付きの見込み顧客リストを作成できる
- 条件を絞り込みながら営業先リストを作成できる
そんなFORCASの料金プランは、下記の通りです。
内容 | |
導入費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
料金体系は固定月額制を採用しており、導入を検討する際は公式サイトから問い合わせましょう。
また、無料トライアルは設けていません(2023年7月時点)。
FORCASの主な機能
FORCASの主な機能は、下記の6つです。
- 顧客分析・企業リスト作成機能
- 名寄せ機能
- Salesforce・MA連携機能
- データ入力効率化機能
- 企業リサーチ機能
- 活用支援サービス
それぞれ解説していきます。
顧客分析・企業リスト作成機能
FORCASの顧客分析・企業リスト作成機能については、下記の通りです。
- データアップロード
- 顧客分析機能
- ターゲットリスト作成機能
- 顧客分析ダッシュボード
- ABMダッシュボード
それぞれ解説していきます。
データアップロード
FORCASでは、過去の受注企業・商談中企業の企業名やドメイン、メールアドレスといった情報だけで顧客の傾向を分析できます。
分析を始める方法は、Excelに入力してアップロードするだけです。
またSalesforceを利用している企業は、レポートから2クリックで取り込みを開始できます。
顧客分析機能
FORCASの顧客分析機能では、取引先企業リストをアップロードしたあと、簡単な操作だけで顧客分析が自動的に完了します。
「特徴」と「重要度」を確認することで、企業ごとの成約確度を確認できるでしょう。
ターゲットリスト作成機能
FORCASでは、受注確度の高い企業を集めた「注力企業リスト(Tier)」を作成できます。
さらにCRMやSFA、MAを活用することで、注力企業に特化した施策実施も行えます。
顧客分析ダッシュボード
FORCASの顧客分析ダッシュボードでは、契約先や商談、リードといった取引先データをアップロードすることで、受注率やカバレッジを確認できます。
データを確認しながら施策効果を見直したり、新規ターゲット開拓の意思決定を迅速に行なったりできます。
ABMダッシュボード
FORCASのABMダッシュボードとは、Salesforce上でターゲットごとの成果を可視化できる機能です。
主要なKPIを俯瞰できるので、ターゲット企業群ごとで活動進捗を把握できます。
名寄せ機能
FORCASの名寄せ機能については、下記の通りです。
- データインポート
- 名寄せU
- 名寄せ・企業属性付与機能
それぞれ解説していきます。
データインポート
FORCASでは、Excelに手持ちの顧客リストをアップロードするだけで、企業名と法人番号を特定して、表記揺れも自動修正します。
またSalesforceを利用している場合、レポートから2クリックでデータを取り込めます。
名寄せUI
FORCASの名寄せUIでは、企業名を特定できなかった場合に候補が表示されて、選択するだけで名寄せを完結できます。
アップロードしたリストの表記揺れを修正して、正確な企業名で名寄せしたあとは、どういった共通点が企業群にあるか分析しましょう。
名寄せ・企業属性付与機能
FORCASの名寄せ・企業属性付与機能は、CRMやSFA、MAツールを登録できます。
例えば後述するSaleceforceと連携することで、リードや取引先データの精度を高めて、営業の生産性を向上できるでしょう。
Salesforce・MA連携機能
FORCASのSalesforce・MA連携機能の詳細は、下記の通りです。
- Salesforce連携
- リサーチリンク
- レポート
- MAツール連携
それぞれ解説していきます。
Salesforce連携
FORCASとSalesforceの連携によって、リードや取引先画面に企業属性や経営課題、特色などの情報が集約されます。
またFORCASにログインしていない場合でも、ターゲットの顧客情報を得られます。
こちらの記事では、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するCRM・SFAツール「Salesforce Sales Cloud」の主な機能やメリットなどを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
リサーチリンク
FORCASのリサーチリンクは、「FORCAS Sales URL」をワンクリックするだけで顧客リサーチ機能の画面を開けます。
そのため短時間で企業概要や経営課題、ニュースを把握できる点がメリットです。
レポート
FORCASのレポートでは、抽出条件に「業界」「シナリオ」「ターゲット(Tierフラグ)」を指定できます。
レポートを活用することで、さらに幅広いデータの分析・抽出が可能です。
MAツール連携
FORCASとMAツールの連携によって、企業属性をさまざまなメール配信セグメントとして活用できます。
業界や規模、宛先に合わせたメッセージを組み立てられれば、反応率や開封率の改善につながるでしょう。
データ入力効率化機能
FORCASのデータ入力効率化機能の詳細は、下記の通りです。
- 入力画面
- データ正規化
それぞれ解説していきます。
入力画面
FORCASの入力画面では、企業名の一部を入力するだけで正確な企業名をサジェストとして表示します。
仮に同じ企業名が複数ある場合は、業界分類や住所を確認してから特定します。
データ正規化
FORCAS Formを経由して入力した取引先企業データは、ひとつのIDとして法人番号が紐づけられます。
法人番号を基に社内のさまざまシステムとデータ連携することで、部門を横断した共通企業情報マスタを活用できるでしょう。
企業リサーチ機能
FORCASの企業リサーチ機能の詳細は、下記の通りです。
- アカウントインサイト
- 業界レポート
- 人物情報
- 同業界プレイヤー
- ニュースフィード
それぞれ解説していきます。
アカウントインサイト
FORCASでは、Webサイト内外に分散している情報や競合情報、業界レポートなどが共通フォーマット画面に集約されています。
画面上部から見ていくだけで、顧客理解を効率的に進められるでしょう。
業界レポート
FORCASは独自に分類している560業界に対して、オリジナルレポートを詳細に提供しています。
そのため、業界内の主要プレイヤーやサプライチェーンといった踏み込んだ情報も入手可能です。
人物情報
FORCASでは取締役や執行役員、社外取締役、監査役といった役員の公開プロフィールが集約されています。
最適な提案アプローチに向けた、キーパーソンとなる人物の調査が可能です。
同業界プレイヤー
FORCASでは、各業界に属する主要な企業が一覧化されています。
売上高や財務指標を一目で確認できるので、提案先企業の競合を把握できるでしょう。
ニュースフィード
FORCASのニュースフィードでは、FORCAS側が抽出したターゲット企業と関連する情報だけを集約しています。
毎朝チェックするだけで、アプローチの機会を掴めるでしょう。
活用支援サービス
FORCASの活用支援サービスは、下記の2つです。
- オンボーディング
- コミュニティ
それぞれ解説していきます。
オンボーディング
FORCASでは、カスタマーサクセスと打ち合わせする際に、約3ヶ月間の導入支援プログラムを設けています。
「ターゲット企業の可視化」と「施策実行と効果測定」のサイクルを回しながら、効率的にセグメントにアプローチする仕組みを学べます。
コミュニティ
FORCASは、ユーザー同士の交流を深めるユーザー会や勉強会を開催しています。
それぞれの取り組みや活用方法を共有することで、自社の営業・マーケティングに活用できるでしょう。
FORCASを導入するメリット
ここまで、FORCASの主な機能をお伝えしました。
続いて、FORCASを導入するメリットを解説します。
- 戦略的な営業体制へと変革できる
- 詳細分析が簡単になる
- 他サービスと連携できる
ひとつずつ解説していきます。
戦略的な営業体制へと変革できる
FORCASを導入するメリットは、戦略的な営業体制へと変革できる点です。
多くの企業は、メルマガ登録や資料請求を通してリードを保有していますが、有効活用できていないケースがあります。
FORCASの導入によって、リード・顧客情報を分析したうえで最適なターゲットに営業をかけられます。
そのため戦略的にターゲットを絞り込み、営業を効率的に行える点が、FORCASを導入するメリットです。
詳細分析が簡単になる
FORCASの導入によって、詳細な分析を簡単に行える点がメリットです。
具体的な例として、下記が挙げられます。
- 企業ごとに独自アルゴリズムである分析機能を活用することで、企業の特徴を把握できる
- 保有する顧客情報リストをアップロードするだけで、ターゲットとなる企業の分析・選別ができる
FORCASの分析機能は自社の顧客も分析できるので、類似する傾向を持った企業も調査・分析できます。
他サービスと連携できる
FORCASを導入するメリットは、APIを活用して他サービスと連携できる点です。
他サービスとの連携で得られるメリットには、下記の3つがあります。
- 保有している顧客管理システムから作成した企業リストを分析できる
- 抽出した見込み顧客に対して、MAツールを活用してアプローチできる
- 営業担当者が登録した企業データを名寄せして、顧客管理システムに追加できる
各サービスと連携できれば、新しい切り口で施策を実行できるでしょう。
ABMツールを選ぶときのポイント
ここまで、FORCASを導入するメリットをお伝えしました。
続いて、ABMツールを選ぶときのポイントを解説します。
- データベースの件数と精度は問題ないか
- 同業界での導入実績は豊富か
- 操作性は優れているか
それぞれ解説していきます。
データベースの件数と精度は問題ないか
ABMツールを選ぶ際は、データベースの件数と精度が問題ないか確認しましょう。
多くのABMツールはアカウンティングが行われるのですが、精度の高さが企業の実績に直結していると言っても過言ではありません。
実際にABMツールを比較する際に重要な点は、下記の2つです。
- 一定の取得経路を把握できているか
- 多くのデータベースを保有しているか
企業ごとでデータ取得方法は異なりますが、どのような方法を活用しているか事前に確認しておきましょう。
同業界での導入実績は豊富か
同業界での導入実績の豊富さも、ABMツールを比較する際のポイントです。
例えば、検討しているツールの公式サイトなどで公表している情報があると、確かな実績といえるでしょう。
自社が解決すべき課題・問題点を解決した事例があれば、導入を前向きに進められるはずです。
操作性は優れているか
ABMツールを選ぶ際は、優れた操作性であるかどうかも確認しましょう。
一度導入すると長期間にわたって利用するため、「抽出データを簡単に確認できるか」「ほかの業務との連携をストレスなく実行できるか」といった点は、押さえておくべきポイントです。
仮に高機能であっても操作が難しければ意味がないので、導入前に無料トライアルを活用できるABMツールも検討しましょう。
【kyozon編集部おすすめ】あわせて活用したいマーケティング戦略サービス
ここまで、ABMツールを選ぶときのポイントをお伝えしました。
続いて、kyozon編集部がおすすめするマーケティング戦略サービスを2つ紹介します。
- 診断クラウド「ヨミトル」 | 診断マーケティング
- スケッターズ | マーケティング・セールス領域全般をカバーするソリューション
それぞれ紹介していきます。
診断クラウド「ヨミトル」 | 診断マーケティング
内容 | |
導入費用 | 要問い合わせ |
企画コンサル&レクチャー | 200,000円〜 |
API連携 | 500,000円〜 |
監修者(専門家)アサインサービス | 800,000円〜 |
機能 |
|
診断クラウド「ヨミトル」とは、株式会社ピクルスが提供する診断コンテンツを作成したり、データを管理したりできるツールです。
ヨミクルの特徴として、下記が挙げられます。
- ノウハウがない場合でも、作成から公開、修正まで一括で行える
- 自社サイト内に設置できるので、外部に離脱されるリスクがない
- 従来の診断コンテンツ制作費300万円〜500万円を年間で50%〜80%削減する
さらに取得したいリード情報項目を設問内に設置できるので、管理画面から管理レポートを確認できます。
回答に応じて分析に必要な離脱率やシェア数などのアクセスレポートの閲覧が可能です。
また、BtoCやBtoB、採用・人事、教育・研修事業など、多岐に渡る範囲で活用できます。
スケッターズ | マーケティング・セールス領域全般をカバーするソリューション
内容 | |
初期費用 | 100,000円〜 |
料金プラン(月額) | 400,000円〜 |
無料トライアル | 要問い合わせ |
- 業種:金融/保険系
- 会社名:東京海上ホールディングス株式会社
- 従業員規模:301〜1,000人
- 部署:営業・販売部門
- 役職:係長・主任クラス
スケッターズとは、LIFE STYLE株式会社が提供する、BtoBやSaaS事業に特化したオンラインセールスのアウトソーシングサービスです。
2020年に立ち上げたSaaSビジネスの支援実績は、20社30サービスにのぼります。
またオンラインセールスのノウハウも豊富で、実績は下記の通りです。
- 商談数:100,000回以上
- 開拓代理店数:500社以上
- 獲得契約数:20,000回以上
- コール数:1,000,000回以上
デジタルマーケティングだけで獲得できなかったリードを、ノウハウを駆使したオンラインセールスで獲得できるでしょう。
こちらの記事では、マーケティングツールの正しい選び方や手順、おすすめのマーケティングツールを9つ紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は、FORCASの主な機能やメリット、ABMツールの選び方を解説しました。
FORCASとは、株式会社ユーザベースが提供するABMツールです。
主な機能は、下記の6つです。
- 顧客分析・企業リスト作成機能
- 名寄せ機能
- Salesforce・MA連携機能
- データ入力効率化機能
- 企業リサーチ機能
- 活用支援サービス
また、「戦略的な営業体制へと変革できる」「詳細分析が簡単になる」などのメリットもあります。
本記事でお伝えしたABMツールを選ぶときのポイントも参考にして、FORCASの導入を検討してください。
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ちなみにこちらの記事では、ABMツールを導入する際の選び方や手順、おすすめのABMツールを6つ紹介しているので、ぜひ参考にしてください。