ゲートウェイとは?
ゲートウェイとは、データのやり取りを通信プロトコルが異なるネットワーク同士で行う際に、中継するための機能が備わった機器・ソフトウェアです。
ネットワーク端末が異なっている場合は、通信プロトコルデータのやり取りをせず、相互通信の円滑化を実現します。
ちなみにブロードバンドルーターや無線LANルーターもゲートウェイの一種であり、障害検出・通信速度変換といった機能が備わっています。
もともとは異なるプロトコルのネットワークをつなぐコンピューターを指していたのですが、現在はルーターとしての役割を担っている点も覚えておきましょう。
こちらの記事では、無線LANの概要やパソコン・スマートフォンで利用する方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ゲートウェイとルーターの違い
ゲートウェイとルーターの違いは、下記の通りです。
- ゲートウェイ:それぞれのネットワークを中継する仕組みの総称
- ルーター:ゲートウェイのなかにある、IPアドレスを判別してネットワークを中継するための機器
ちなみに、ゲートウェイが中継の役割を果たしているのであれば、ルーターは必要ありません。
例として、実体のないコンピュータープログラムは、ゲートウェイになり得ます。
ゲートウェイの種類は?
ここまで、ゲートウェイの概要やルーターとの違いをお伝えしました。
続いて、ゲートウェイの種類を4つ紹介します。
- ホームゲートウェイ
- VoIPゲートウェイ
- デフォルトゲートウェイ
- インターネットゲートウェイ
ひとつずつ紹介していきます。
ホームゲートウェイ
ホームゲートウェイとは、インターネットを接続するために宅内に設置するネットワーク関連機器全般です。
主な役割として、下記の3つが挙げられます。
- LAN環境の構築
- ひかり電話ルーター機能
- 光信号をデジタル信号へ変換
またゲートウェイを区別するために、光回線を使用する際に必要であるルーターとONU機能が備わった機器は「ホームゲートウェイ」と呼ばれています。
さらに認証機能やIP電話が搭載されたホームゲートウェイもあり、利用する際は回線事業者からのレンタルも可能です。
VoIPゲートウェイ
VoIPゲートウェイとは、インターネット回線と電話回線を中継して、どちらの回線でも通話を可能にする機器です。
主な役割として、下記の3つが挙げられます。
- 既存電話システムのIP化
- 従来の通話コストの削減
- IP網に一元化して運用・管理を効率化
VoIPゲートウェイはIP電話機やパソコン、スマートフォンといった「端末」に該当します。
またサーバーに当てはまるものは、IP-PBXやソフト・スイッチなどです。
そのためどういった構成にするべきかは、企業のネット環境で異なるので覚えておきましゅ。
デフォルトゲートウェイ
デフォルトゲートウェイとは、外部ネットワークと内部ネットワークをつなぐための機器です。
一般的に、ルーターがデフォルトゲートウェイの役割を果たしています。
また、デフォルトゲートウェイといった名称の機器が存在しておらず、設定時にルーターのIPアドレスを入力します。
インターネットゲートウェイ
インターネットゲートウェイとは、内部ネットワークから外部のインターネットへ接続する際のゲートウェイの総称です。
ルートテーブルにインターネットゲートウェイへのルートがある場合、「パブリックサブネット」と呼ばれており、インターネットと相互に接続できます。
一方ルートテーブルにインターネットゲートウェイへのルートがない場合、「プライベートサブネット」と呼ばれており、インターネットへ接続できません。
またUTM機能が搭載されたインターネットゲートウェイには、フィルタリングや認証、暗号化といった機能があります。
まとめ
今回は、ゲートウェイの概要やルーターとの違い、種類を解説しました。
データのやり取りを異なる通信プロトコルでネットワーク同士が行う際に、中継するための機能が備わった機器・ソフトウェアとしたゲートウェイを解説しました。
また種類には、下記の4つが挙げられます。
- ホームゲートウェイ
- VoIPゲートウェイ
- デフォルトゲートウェイ
- インターネットゲートウェイ
ゲートウェイとルーターの違いも参考にしながら、ゲートウェイへの知識を深めてください。
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