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クラウドとオンプレミスの違いを比較!ハイブリッドクラウドについても解説

2020年2月21日
● アフターセールス

従来ではITシステムを構築する際、管理を誰が行うかは別として、自社の建物の中にサーバやネットワーク機器を設置することが一般的でした。これが「オンプレミス」型のITシステムです。現在では、外部にあるインターネット上のスペースを活用して、同様のITシステムを構築することが可能な「クラウド」を導入する企業が増えています。 クラウド・オンプレミスともに異なるメリットやデメリットがあるため、システム導入を検討する際は、自社を取り囲む状況を考え、適切な選択をする必要があります。

クラウドとは

「クラウド」とは、簡単にいえば、インターネットを経由して外部にあるサーバにアクセスすることで、さまざまなサービスが使えるコンピュータの利用形態のことです。

現在、クラウドを利用したさまざまなサービスが展開されています。たとえばOSやアプリケーション、システムリソースなどを、インターネットを経由して利用することが可能です。メジャーな例でいえば、Googleの「Gmail」やMicrosoftの「Outlook.com」などのウェブメールサービスは、クラウドを利用しています。 クラウドの使い方は、人によって異なります。メールやカレンダーとして使う人や、画像データなどを保存するストレージとして使う人、システム開発に利用する人もいます。それゆえ、人それぞれ概念の捉え方が異なるため、「実態」が判然としないように思われがちです。 しかし、クラウドにももちろん実態はあり、実際のビジネスシーンでクラウドサービスについて話をする場合、大きく3種類に分けて考えます。

クラウドには主に3つの仕組みがある

クラウドには主に、「SaaS」「PaaS」「IaaS」と呼ばれる3つの仕組みがあります。これらはサービスを構成する要素によって分けられています。ここからは、これらの仕組みについて詳しくご説明します。

SaaS(Software as a Service)

「SaaS(サース)」は、「Software as a Service」の頭文字を取ったもので、「サービスとしてのソフトウェア」を意味します。

これはクラウド上で提供されるソフトウェアサービスのことで、業者が提供するソフトウェアをインターネット経由で操作することにより、ユーザーがその機能を利用することができます。平たくいえば、従来コンピュータにインストールしていたソフトウェアを、インストールなしにインターネット経由で使えるようにしたものです。 SaaSはクラウドの中でも最も身近なサービスで、先述のGmailやOutlook.comなどのウェブメールサービスのほか、一般的なブログサービスやSNSなど、ブラウザを使用してアクセスするサービスの多くがこれに含まれます。

PaaS(Platform as a Service)

「PaaS(パース)」は、「Platform as a Service」の頭文字を取ったもので、「サービスとしてのプラットフォーム」を意味します。

クラウド上にあるデータベース・プログラム実行環境のことで、システム開発や運用管理をしている方にはお馴染みの環境です。 システム開発に特化したサービスなので、あまり一般の方の目に触れることはありませんが、プログラミング言語やデータベース管理システム、WebサーバOSなどがセットで提供されるほか、システム開発に必要とされるアプリケーションとOSを介するミドルウェアも提供されます。「Google App Engine」「Azure App Service」「Cloud Foundry」などがPaaSに該当するサービスです。

IaaS(Infrastructure as a Service)

「IaaS(イアース)」は、「Infrastructure as a Service」の頭文字を取ったもので、「サービスとしてのインフラ」を意味します。

サーバ・ネットワーク・ストレージからハードウェア・アプリケーションを操作するための環境まで、インフラを含めたすべてが提供されます。これらは事業者のデータセンターに設置されていて、インターネット経由での操作が可能。レンタルサーバやホスティングといった従来型のサービスと似た部分もありますが、IaaSの場合はさらにフレキシブルで総合的なサービスです。

IaaSは現在、海外の巨大IT企業のほぼ独壇場となっていて、GoogleがGoogle Cloud Platformの中で提供している「Google Compute Engine(GCE)」や、MicrosoftがMicrosoft Azureの中で提供している「Azure IaaS」、AmazonがAmazon Web Serviceの中で提供している「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」などが該当します。

クラウドにまつわる派生用語もチェック!「XaaS」という考え方

近年では、上記3つのサービスとはまた別の派生型サービスが登場しています。 クラウド上の仮想デスクトップをどこからでも操作できる「DaaS(Desktop as a Service)」や、PaaSとSaaSの間に位置するような「FaaS(Framework as a Service)」など、さまざまな「利用思想」を表すサービスが続々と誕生しています。これらは一般に「XaaS(X as a Service)」と呼ばれ、日本でも普及しつつあります。カーシェアリングなどの「MaaS(Mobility as a Service)」や、位置特定サービスなどの「LaaS(Location as a Service)」も、XaaSの考え方から生まれたサービスです。

オンプレミスとは

「オンプレミス」とは、サーバやネットワーク機器の導入・運用形態の一つです。ITシステムを導入する際に、クラウドのようにインターネットを介してサービスを利用するのではなく、自社の建物内に購入、もしくはリースしたサーバなどの機器を設置し、クライアントサーバシステムとして運用します。

クラウドの登場以前はこのオンプレミス型が主流で、自社スタッフで運用することも多かったことから「自社運用型」と呼ばれることもあります。クラウドの登場により、システムをオンプレミスからクラウドへと移行する企業も増えていますが、どちらがより優れているとは一概にはいえません。オンプレミスにはオンプレミスならではのメリットがありますので、両者について比較してみましょう。

ポイントごとに比較!クラウドとオンプレミスの違い

ここからは、導入時に重視すべきポイントの観点から、クラウドとオンプレミスを比較していきます。ITシステムの導入を考えるうえで大切なのは、自社のビジネスにフィットするスタイルを選択することです。両者の違いをしっかりと把握し、自社に合ったシステムを検討しましょう。

費用

結論からいえば、システムの導入費用はクラウドのほうがオンプレミスよりも安価です。クラウドは多くの場合、初期費用がかかりません。サーバを必要に応じて増減することが可能なので、無駄なコストを効果的に省くことができるでしょう。 一方のオンプレミスですが、ハードウェア・ソフトウェアを購入することになるため、初期費用がかさみます。またクラウドのように様子を見ながらアップグレード・ダウングレードすることができないため、ビジネスの成長性を見据えてシステムを導入する必要があるのです。 つまるところクラウドが経費であるのに対し、オンプレミスは資産になります。この違いは両者を隔てる大きなギャップといえるでしょう。

開始までの準備

システムを導入してから使用開始までの時間については、クラウドに軍配が上がります。クラウドは、すでに業者が持っているシステムを使うため、アカウントさえ取得すればすぐにシステムを利用できます。コストの項でもご説明したように、使い始めてからのアップグレードやダウングレードの自由度が高いため、最初から無理をしてハイスペックのシステムを導入する必要がないのです。 一方、オンプレミスではそうはいきません。将来を見据えてシステムを導入する必要があること、そして使用する機器はすべて自社で調達しなければならないことから、必然的に時間がかかります。

カスタマイズ

カスタマイズ性はオンプレミスに分があります。自社にシステムを設置するので、カスタマイズを望む場合はかなりフレキシブルに対応可能です。 クラウドは外部にシステムがあるので、オンプレミスのように柔軟にカスタマイズすることはできません。新しい機能を使いたくても、すぐに導入できるわけではないからです。もっとも、クラウドでもIaaSであれば比較的柔軟に対応できます。

セキュリティ

セキュリティ面では、自社にサーバを置くオンプレミスのほうが有利といえそうですが、一概にそうともいえません。オンプレミスはクローズドネットワークの中にシステムが置かれているので、基本的にセキュリティは強固です。 一方、クラウドのセキュリティに関しては、サービスを提供している業者によります。ほかのユーザーと環境をシェアしているわけではありませんし、暗号化などのテクノロジーも利用可能です。セキュリティに関しては、自社が求めるレベルのサービスを提供している業者を選ぶとよいでしょう。

障害への対応

システムに障害が発生した場合の対応については、クラウドに軍配が上がります。クラウドではシステムに障害が発生すると、サービスを提供している業者がその対応に当たります。比較的レスポンスがよいので、復旧までのスピードもオンプレミスより速めです。地震や洪水などの自然災害を考慮すると、耐震性や電源供給などの面で対策されたデータセンターに設置のクラウドのほうが安心できるでしょう。 オンプレミスの場合は、システム障害や災害対策は自社で検討する必要があります。

システムの連携

既存システムとの連携については、クラウドよりもオンプレミスのほうがフレキシブルに対応可能です。同じ社内ネットワーク上にあるほかのシステムとの連携・統合は、オンプレミスならかなり自由に行えます。 一方のクラウドですが、インターネット経由での利用という条件下では連携できないこともあります。こうした場合は、閉域網接続(VPN接続など)を使用するハイブリッド型システムが有効です。

ハイブリッドクラウドとは?プライベートクラウドとの違いと合わせて解説

時間や場所を選ばずにサービスを利用できるクラウド。カスタマイズ性やシステム連携のしやすさが魅力のオンプレミス。どちらにもこのように長所がありますが、それらを兼ね備えたシステムも存在します。それが「ハイブリッドクラウド」です。

クラウド ビジネス

ハイブリッドクラウド=「クラウド環境と他環境との組み合わせ」!

ハイブリッドクラウドは、「クラウドとオンプレミス」「プライベートクラウドとパブリッククラウド」のように、種類の違う環境を、双方の利点を加味して組み合わせたものです。これにより、作業の用途に応じた使い分けが可能になります。 ハイブリッドクラウドには2種類あり、クラウドとオンプレミスを掛け合わせたものは「オンプレミス型プライベートクラウド」、プライベートクラウドとパブリッククラウドを掛け合わせたものは「ホスティング型プライベートクラウド」と呼ばれています。

ハイブリッドクラウドとプライベートクラウド・パブリッククラウドの違いは?

ハイブリッドクラウドは上述の通り、クラウドとオンプレミス、そしてパブリッククラウドとプライベートクラウドのハイブリッドです。

プライベートクラウドとパブリッククラウドの違いについて簡単に説明すると、プライベートクラウドは自社で独占使用するクラウド環境のことをいい、柔軟なカスタマイズ性と堅牢なセキュリティが特徴です。一方のパブリッククラウドは、サービスを提供する業者の環境を数多くのユーザーと共有するクラウド環境のことです。導入にかかるコストとスピード、そして運用負荷の低さが特徴です。ハイブリッドクラウドとして一般的なのは、これらを組み合わせたホスティング型プライベートクラウドだといわれています。

ハイブリッドクラウドにもメリットとデメリットがある

カスタマイズ性やセキュリティ、導入のしやすさや運用面など、プライベートクラウドとオンプレミス・パブリッククラウドのメリットが凝縮されているのが、ハイブリッドクラウドです。柔軟性があり、機能を自社業務に合わせて選択することでコスト削減につながる可能性もあります。 一方で、ハイブリッドクラウドにもデメリットはあります。たとえば構成が複雑になりがちな点です。担当者はその複雑なシステムを理解する必要があるため、理解度によっては無駄なコストがかかってしまう可能性もあります。コストの最適化、そして複雑なコスト計算がハイブリッドクラウドにおける課題といえます。

 

まとめ

クラウドにもオンプレミスにも、それぞれメリットやデメリットがあります。導入コストを抑えて、障害発生時や自然災害への備えを考えるのであればクラウドがおすすめです。

カスタマイズの柔軟性やシステムの連携を考えるのであればオンプレミスに分がありますが、ハイブリッドクラウドという選択肢もあります。
いずれにしても、ITシステムは日々進化を続けています。まずはクラウドとオンプレミスの特徴をそれぞれ理解し、マーケティングに活かせるシステム作りを行うことが大切です。

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