アフィリエイト広告とは?
アフィリエイト広告は、ウェブサイトやブログなどのオンラインメディア上で行われる広告の一つです。アフィリエイト広告では、広告主(商品やサービスを提供する企業)が広告を掲載する代わりに、広告掲載媒体に成果報酬を支払います。
アフィリエイト広告では、広告掲載媒体側は自身のウェブサイトやブログに特定のリンクや広告バナーを掲載します。これにより、ウェブサイトの訪問者がそのリンクをクリックし、広告主のウェブサイトに移動し、商品やサービスを購入またはアクションを起こした場合に、掲載媒体は成果報酬を受け取ることができるのです。
とはいえ、成果報酬の形態はさまざまで、商品の購入に対する報酬やリード(見込み顧客)の獲得に対する報酬、クリック数に応じた報酬などがあります。アフィリエイト広告は、インターネット上での広告効果を最大化する手段の一つとして利用され、広告主にとっては成果に応じた費用対効果が期待できます。
アフィリエイト広告の仕組み
アフィリエイト広告を出稿し、どのような過程で成功報酬を支払う必要があるのでしょうか。
アフィリエイト広告の全体のイメージを掴むためにも、以下の仕組みを参考にしてみてください。
広告を出稿する
広告主が「掲載媒体」「成果地点」などの成果条件を決定したうえで広告を出稿します。
なお、広告主は代理店を挟んで出稿する場合もあります。
広告を配信する
広告主による設定が完了したら、広告が配信されます。広告の配信者は「ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)」となります。
広告を掲載する
掲載媒体が決定したら、広告主の広告が掲載されます。
成果発生
媒体にアクセスしたユーザーが広告をクリックする、もしくは広告先の商品・サービスを購入するなど、あらかじめ設定しておいた成果地点のアクションがあれば成果発生です。
広告料金・報酬の発生
成果が発生すれば、それに伴い広告料金や報酬も発生します。主に、広告主が1ヶ月ごとに成果発生分の料金を支払うことが一般的です。
アフィリエイト広告の種類
一口に「アフィリエイト広告」と言っても、いくつか種類が存在します。
ここからは、具体的なアフィリエイト広告の種類とそれぞれの特徴について解説します。
成果報酬型
アフィリエイト広告の種類の一つである「成果報酬型」は、掲載媒体側が広告主の商品やサービスを紹介し、その結果で成果が生まれた場合に報酬が発生するといった仕組みです。
成果報酬型のアフィリエイト広告では、「広告先の商品が購入されたら」「広告先のサービスの利用があったら」などのアクションで成果発生となることが多いです。
クリック型
アフィリエイト広告における「クリック型」は、掲載媒体が広告主の提供する広告をクリックした回数に応じて報酬発生となるのが特徴です。
クリック型のアフィリエイト広告では、掲載媒体側が自身のウェブサイトやブログ上に広告を掲載します。広告先の商品購入やサービス利用の有無に関わらず、この広告に興味を持った訪問者が広告をクリックした時点で、掲載媒体は報酬を受け取ることができます。
無料型
アフィリエイト広告の「無料型」とは、掲載媒体が広告主の広告を自身の媒体に掲載し、ユーザーがその広告をクリックやアクションを起こした際に報酬を受け取るとき、訪問者に費用負担をさせないといったスタイルの広告です。
具体的には、以下のような広告が挙げられます。
会員登録・お試し関連
広告主が提供するサービスやプラットフォームへの無料新規登録やお試し利用を促す広告を掲載します。訪問者が特定のアクションを行った時点で、掲載媒体への報酬が発生します。
資料請求
掲載媒体に訪れたユーザーが、広告主の商品やサービスに関する資料の請求をすると成果報酬が発生します。資料請求そのものは無料であることがほとんどで、その後に商品やサービスを購入するか否かは成果報酬には反映されません。
オブトイン
掲載媒体のサイトもしくは配信しているメールマガジンを経由して、メールアドレスを登録した場合に成果報酬が発生する広告です。
【企業向け】アフィリエイト広告のメリット・デメリット
企業がアフィリエイト広告を始めるにあたり、事前に知っておくべきメリット・デメリットが存在します。
アフィリエイト広告を始めたものの、想定外の事態に陥って失敗しないためにも、以下の内容を把握したうえで実施を検討してください。
アフィリエイト広告のメリット
まずは、アフィリエイト広告のメリットをご紹介します。
企業はアフィリエイトの実施で、どのような恩恵を得られるのか見ていきましょう。
費用対効果が高い
企業がアフィリエイト広告を行うメリットとして、まず挙げられるのが費用対効果の高さです。
広告の特性上、成果報酬型の仕組みとなっているので、仮にユーザーからのアクションが発生しなかった場合、広告費用は発生しません。
また、成果地点を「購入」「お問い合わせ」「利用」などにすることで、広告をクリックしただけでは広告費用がかからないので、広告費用だけが膨らんでしまうといった心配がありません。
ちなみに、アフィリエイト広告では、複数の媒体を通じて広告を掲載することもできます。結果的に、広告主はリスクを分散させることができるので、一つの媒体に依存せずにさまざまな媒体で掲載したいと考えている企業にとって大きなメリットでしょう。
予算管理が容易
アフィリエイト広告は、予算の管理がしやすいので、企業としては前向きに実施を検討しやすい広告形態です。
アフィリエイト広告を行う際に予算管理が容易となる理由は、広告主が成果地点や広告費用を自由に設定できるからです。 アフィリエイト広告では、広告主が自身の予算に応じて報酬の金額や条件を設定することができます。広告主は自身の予算や目標に合わせて報酬を設定し、掲載媒体との提携を図ります。限られた予算の中で広告を出稿しやすいことから、予算管理が容易であると言えます。
露出方法が様々
アフィリエイト広告は露出の方法が多岐に渡ることから、より効果的な訴求方法を選べれば広告効果の向上が期待できます。
具体的には、以下のような露出方法があります。
- ウェブサイトやブログへの掲載
- メールマーケティング
- ソーシャルメディアの活用
- クーポンサイトや比較サイトへの掲載
また、あまり多い事例ではないものの、ニュースレター広告や、オンラインコミュニティの活用などもあり、アイデア次第でさまざまな露出の仕方が可能です。
アフィリエイト広告のデメリット
アフィリエイト広告を始めるにあたって、いくつかデメリットも存在します。
具体的に、どのようなデメリットが存在するのか、以下から見ていきましょう。
理想の媒体に掲載されるとは限らない
アフィリエイト広告は、掲載先を自分で選ぶことができません。そのため、どのような媒体に掲載されたいかといった理想があっても、その媒体に掲載されるとは限らないのが現状です。
なかでも、掲載媒体に対する成果地点の条件が高かったり、成果単価が相場よりも低いなど、掲載媒体側から見て魅力的に感じてもらえないような案件では、広告を掲載してもらいにくい傾向にあります。
どのような媒体に掲載されるかは決められないものの、少しでもチャンスを高めるために広告配信について丁寧に設計してみることが重要です。
固定費が発生することがある
アフィリエイト広告は、固定費が発生することがほとんどです。具体的な費用項目は、主に「ASPごとの月額固定費」「初期費用」です。固定費に関しては、広告掲載媒体が成果地点に到達したか否かに関係がなく、定期的もしくは導入段階で発生します。
仮に、アフィリエイト広告で成果が挙げられなかった場合、固定費で予算が圧迫されてしまうリスクもあります。
また、もし別のASPで実施したいと判断しても、「最低契約期間」が設けられている場合は、契約期間中は別のASPに変更することは現実的ではありません。
アフィリエイト広告を実施する際には、どこのASPで行うかを慎重に見極める必要があるでしょう。
悪質なアフィリエイターが一定数いる
アフィリエイト広告を実施するにあたって、大きなデメリットとなるのが悪質なアフィリエイターの存在です。
悪質なアフィリエイターは、意図的に誤解を招く情報を提供することがあります。製品やサービスについての誇大な宣伝や虚偽の情報を掲載し、消費者を誤った判断に導くことがあるのです。場合によっては、薬機法違反や著作権の侵害などを行うアフィリエイターの媒体に広告が掲載されてしまうリスクがあります。
広告主の商品やサービスの信頼性が失われてしまったり、企業全体のブランドイメージが下がったりする可能性があるでしょう。場合によっては、広告の掲載の仕方について、広告主が責任を負う必要性が生じることもあります。
とはいえ、近年は悪質なアフィリエイター対策の一貫として、監視システムを取り入れているASPも増えています。
ASPを選ぶ際には、悪質なアフィリエイターによるリスクも視野に入れて、企業の思わぬ損害を回避することが大切です。
まとめ
本ページでは、アフィリエイト広告の仕組みや種類、メリット・デメリットなど、幅広くご紹介しました。
これからアフィリエイトを始めたいと考えている方は、今回ご紹介した内容を正しく理解したうえで実施の検討や、手法を模索する必要があるでしょう。
アフィリエイトへのチャレンジを目指している方は、ぜひ上記でご紹介した内容を参考にしながら、自分の納得のできる運用について考えてみてください。