マーケティング戦略本の選び方の5つのコツ
マーケティング戦略の解説本を選ぶ際のコツとして、知っておきたいのは以下の5つです。
- 基礎系は目次が体系的かどうかで選ぶ
- 応用系は取り組む分野に合わせて選ぶ
- 図表やイラストが豊富なものを選ぶ
- 著者の経歴を考慮して選ぶ
- 重版や改訂版を確認して選ぶ
ここからは、それぞれのコツを見ていきましょう。
なお、マーケティング自体の意味については、以下の記事を参考にご覧ください。
基礎系は目次が体系的かどうかで選ぶ
初心者がこれから学ぶ場合は、当然ながらわからないことばかりです。多くの人たちが「何がわからないかがわからない」という状態から、マーケティング戦略の勉強に踏み入ります。そのため、最初の段階で読む基礎系の本は、できるかぎり体系的に学べる構成になっているものがおすすめです。
「しかし、どうやって体系的かどうかがわかるの?」と思われるかもしれませんが、心配ありません。まずは「目次」を確認しましょう。目次を見れば、体系的な流れで著述されているかが感覚的にわかるはずです。
例えば以下のような構成の流れになっていると、わかりやすく読み進められるでしょう。
- 総論>各論>事例>まとめ
- 結論>理由>裏付け>まとめ
書店で買うなら冒頭の目次を確認してください。ネットで買う場合はおおむね「試し読み」で目次が確認できます。内容紹介欄に、目次を掲載している本も多いです。
実践系は取り組む分野に合わせて選ぶ
基礎系をすでに読んで実践系に進む場合は、自身が現在取り組んでいる分野、あるいは今後取り組むであろう分野に合わせて選びましょう。いくら面白そうでも、他分野のものを読むよりか関係している分野のほうが、しっかりと身につきやすいもので
なお、「マーケティングとは何か」について、総合的に解説している以下の特集記事も、ぜひ参考にご一読ください。
図表やイラストが豊富なものを選ぶ
マーケティング戦略は概念の要素が多い分野です。そのため、ともすれば抽象的な感じになって、いまひとつ何を言わんとするかがわからない本もあります。
ビジュアルから感覚的にも理解を助けるように、図表やイラスト、画像を豊富に使っている本なら概念も理解しやすいので、おすすめです。また、マーケティング戦略に重要な「フレームワーク」を理解するためにも図表やイラストが効果的といえるでしょう。
フレームワークについては、以下の記事で詳しく取り上げています。
著者の略歴を考慮して選ぶ
深淵で高度な理論を展開していても、著者がどこの誰かよくわからない場合は信憑性に疑問が出てきます。著者の略歴を確認して、どういうプロセスを経てきた人物なのかを考慮して選びましょう。
重版や改訂版を確認して選ぶ
マーケティングの分野は時代とともに変化します。特にデジタルの要素が入ってきて以来、刻々と変化して、手法や考え方もどんどん更新されていくのが現状です。
「良さげな本だと思って早速買ってみたら、後から改訂版が出ていることを知った……」
そのようなケースもたまにあることでしょう。ことマーケティングの本に関しては、少し残念な気分になるかもしれません。
書籍は初版の後に重版・改訂版があります。増刷にあたって大抵は一部の改定や加筆を加えますが、それが重版です。そして、ある程度新しい内容を加えるか、大きな変更があるものが改訂版になります。
いずれにせよ初版よりも内容が更新されているので、新しい版があるか確認し、最新版を選びましょう。
なお、マーケティングの実践における成功事例については、以下の記事で特集しています。ぜひ、参考にご覧ください。
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マーケティング戦略の基礎を学ぶ教科書的な本5選
マーケティング戦略で力を発揮するためには、基礎をきちんと押さえていることが肝心です。基礎を身につけてこそ、実践において柔軟な判断や対応が可能となるでしょう。
ここでは初心者の方に向けて、基礎を学ぶ教科書的な本を5冊ご紹介します。
- コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント
- マーケティング部へようこそ! 3Cも4Pも知らない新入部員が3週間で身につけた最新市場戦略
- 超図解・新しいマーケティング入門~“生活者”の価値を創り出す「博報堂の流儀」
- 課題解決につながる「実践マーケティング」入門
- 弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント
本は現代マーケティングの第一人者として名高いアメリカの経営学者、フィリップ・コトラーが、戦略的ブランド・マネジメントの研究で知られるケヴィン・レーン・ケラーとともに著した世界的名著の邦訳版です。
1968年に初版が刊行されて以来、MBAのマーケティングの教科書として、全世界で使用されています。歴史上はじめてマーケティングを体系化した書籍として有名です。これまで12回も版を重ねましたが、その都度内容は深みを増し、折々の時代のニーズを満たすものになっていると評価されてきました。
日本においても、マーケティングのバイブル的書籍として、多くの事業家に影響を与えてきた一書です。
マーケティング分野での活躍を志す、すべての方におすすめできます。
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメントPhilip Kotler(著)Kevin Lane Keller(著)恩藏 直人(監修)月谷 真紀(翻訳)
マーケティング部へようこそ! 3Cも4Pも知らない新入部員が3週間で身につけた最新市場戦略
この本は基本的なマーケティングメソッドから最新のマーケティング手法までを、ストーリー仕立てでわかりやすく解説しています。
とある総合電機メーカーのマーケティング部を舞台に、マーケティング初心者の新人君の目線でマーケティングの世界に踏み入り、基礎やトレンドのトピックを学べる仕組みです。
リアルなビジネス現場の動きを追う中で、実践的に市場環境の分析(PEST・3C・SWOT等)や顧客ターゲットの特定(STP)、マーケティングのトレンドであるオムニチャネルやデータドリブンなどの概念が理解できます。
いわば読者はまったくの白紙状態から入っても、読了後にはマーケティング活動のためになすべきことのインデックスが頭の中に作成されているでしょう。
初心者でもマーケティングに強い興味を抱いて、仕事に早く活かしたい方におすすめです。
マーケティング部へようこそ! 3Cも4Pも知らない新入部員が3週間で身につけた最新市場戦略|五味 一成
超図解・新しいマーケティング入門~“生活者”の価値を創り出す「博報堂の流儀」
この本は初心者にもマーケティングの概念が理解しやすいように、図解やイラストが豊富に用いられています。マーケティングの王道フレームワークであるSWOTや4Pなども、抵抗感なく学ぶことができるでしょう。
ベーシックなマーケティング理論から、現代的なデジタルマーケティングやデータ分析などの最新のマーケティングメソッドまで、わかりやすく解説されています。
博報堂の現役マーケター軍団が、マーケティング初心者に向けて手ほどきをしているような内容なので、現場の仕事にも早い段階で役立てることができるでしょう。
マーケティングに興味はあるが、難解そうで抵抗を感じている方などにおすすめです。
超図解・新しいマーケティング入門~“生活者”の価値を創り出す「博報堂の流儀」|博報堂マーケティングスクール
課題解決につながる「実践マーケティング」入門
この本はいくつもの有名企業にて、マーケティングのディレクションを務めてきた著者が、マーケティングの本質である「商品が自然に売れる仕組み」を、原理原則に沿って解説しています。
ターゲット設定、プロダクト開発、ユーザーとのコミュニケーションまで、わかりやすい流れで説明されており、マーケティング初心者でも理解しやすい内容です。頻出するタイプの課題に対する対応策の見つけ方も、多くのビジネスパーソンにとって参考になるでしょう。
課題から考え方、それをフレームワークに落とし込む流れが、事例を交えて解説されています。課題に直面した際に、最適解を見出すヒントが豊富に散りばめられているので、マーケティングの手引として手元に置いておきたくなるでしょう。
初心者の方のみならず、すでにマーケティングに従事している方や経営者のみなさんにもおすすめです。
課題解決につながる「実践マーケティング」入門 | 理央 周 |本 | 通販 | Amazon
弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門
この本は入門書でありながら、実践応用するヒントが豊富に含まれています。かつて星野リゾートのマーケティング部で活躍した著者の、人生の元手が感じられる濃厚な入門書といえるでしょう。
いくつかのストーリーを通じて、マーケティングへの取り組み方が理解できる構成になっています。
また、著者の主張は「マーケティングとは難解な知識ではなく、子どもでも理解できるシンプルなもの」です。それを体現するように、専門用語や複雑な理論はほとんど語られず、すぐに実践で使えそうなものにフォーカスされています。
「弱者が強者に打ち勝つマーケティング」という強いポリシーに裏打ちされているのも特徴です。SWOTのクロス分析なども、「弱点を強みにかえる手法」としてリアルに説明されています。
初心者はもちろん、将来の起業を虎視眈々と目指しているビジネスパーソンにもおすすめです。
弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門|上杉惠理子
【当サイト「kyozon」とは?】
当サイト「kyozon」とは、読者のみなさんの日々の業務に役立つ情報群を発信し、ユーザーとベンダーのコミュニケーションを大いに活性化させるWebサービスです。また、読者のみなさんは関心があるサービスの資料を、無料でダウンロードでき、お役立ち資料としてご活用いただけます。
マーケティング戦略で使うフレームワーク解説の本5選
マーケティング戦略を効率よく、理論的に進めるのに役立つのがフレームワークです。マーケティング活動における市場分析や戦略立案の作業に、フレームワークは欠かせないツールといえるでしょう。
ここではフレームワークを解説した本を5冊ご紹介します。
- ひらめきとアイデアがあふれ出す ビジネスフレームワーク実践ブック
- フレームワークを使いこなすための50問
- 60分でわかる! ビジネスフレームワーク
- ビジネスフレームワーク図鑑
- ビジネスフレームワーク見るだけノート
ひらめきとアイデアがあふれ出す ビジネスフレームワーク実践ブック
この本はビジネスの現場で実際によく用いられている、40個以上のフレームワークが解説されています。見開き単位でポイントが簡潔に示されており、個々のフレームワークの用途や役割、強みがわかりやすいです。
また、フレームワークを複数組み合わせて活用する方法も紹介されています。本書によって、基礎の理解に加えて型にはまらない柔軟なフレームワークの使い方を学べば、折々の直面する状況に対応して最適解を見出す力が養えるでしょう。
変化の激しいビジネス環境で、真摯にマーケティングに取り組んでいるみなさんにおすすめです。
ひらめきとアイデアがあふれ出す ビジネスフレームワーク実践ブック | 栄前田 勝太郎, 竹田 哲也, 宮木 俊明
フレームワークを使いこなすための50問
この本は論述式の問題50問によって、企業が向き合う課題に対してフレームワークを活用した解の出し方をトレーニングできる内容です。戦略の解説書で理屈は理解できても、実践しなければ身につきにくいものですが、本書はひと味違います。
厳選された50問に挑戦してから解説を読み込むと、自身の考え方に何が欠けていたのかや理論と実践のギャップを理解して、勘所がつかめるようになるでしょう。自身の仕事で業務を効率化し、生産性を向上させることができます。
マーケティング担当者として、経営者目線でマーケティング戦略に向き合っているみなさんにおすすめです。
60分でわかる! ビジネスフレームワーク
この本はリソースの配分、事業提案、商品開発ほか、さまざまな経営上の課題を解決するツールとして、フレームワークを解説しています。テンポがよく、誰もが読み進めやすい構成です。
本書では膨大な数にのぼるフレームワークから、有効なものをピックアップし、それぞれを見開きで説明しています。フレームワークを複数組み合わせたクロス分析など、高度な分析の仕方が学べる内容です。実際に課題に直面した際に、適切なフレームワークを速やかに選べるようになります。
マーケティングの世界にどっぷりと浸かりながら、現状を打破したいと考えているみなさんにおすすめです。
60分でわかる! ビジネスフレームワークク|ビジネスフレームワーク研究会(著)松江 英夫 (監修)
ビジネスフレームワーク図鑑
この本はビジネスで直面するあらゆる課題に適用するための、70種類のフレームワークが紹介されています。PowerPoint形式の使い勝手がよいテンプレートが用意されていて、ダウンロードが可能です。
テンプレートをプリントアウトして、打ち合わせやブレインストーミングの際などに書き込むのにも便利でしょう。アイデアが出せなく苦しんでいるときや、会議でなかなか結論が出ないときにも、役立ちます。
現役バリバリのマーケターのみなさんにおすすめです。
ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール|株式会社アンド
ビジネスフレームワーク見るだけノート
この本には、2つの特徴があります。
ひとつは、知っているだけで差がつく重要なフレームワークがピックアップされていることです。若い人はもちろんとして経験豊富なベテランであっても、立ち返るべき原点にもなります。
もうひとつは、イラストが充実していることです。文章だけだと覚えにくい深い内容も、イラスト解説による視覚情報が後押しして記憶に定着しやすくなります。
多忙な日々の中で、フレームワークを深く理解したいみなさんにおすすめです。
なお、フレームワークについては以下の記事で特集しているので、ぜひ参考にご覧ください。
マーケティング戦略に有効なフレームワーク9選!分析・立案フェーズ別に使い方も解説 | SaaSの比較・資料請求サイト | kyozon
デジタルマーケティングに関する本5選
現代のマーケティング戦略は、デジタル抜きには語れなくなってきています。多くの業界・分野のマーケティングに、デジタルマーケティングの要素が関係しているのは間違いありません。
ここでは、デジタルマーケティングに関する本を5冊ご紹介します。
- デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
- Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル
- データ・ドリブン・マーケティング 最低限知っておくべき15の指標
- 最新マーケティングの教科書2022
- デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法
デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
この本はマーケティングのあり方を見直し、デジタルマーケティングの有用性を訴えています。著者は、さまざまな媒体や講演会でデジタルマーケティングの知見を発信し、幅広い層から支持を集める人物です。
多くの企業がデジタルマーケティングの「定石」を知らないがために、「成果の出ない施策」を繰り返すという「リソースの無駄づかい」を著者は指摘し、デジタル活用の正解と不正解を説明しています。
現状のマーケティング手法に疑問や閉塞感を感じている、マーケティング担当者のみなさんにおすすめです。
デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか? | 垣内 勇威
データ・ドリブン・マーケティング 最低限知っておくべき15の指標
この本は洋書の邦訳版で、アメリカ・マーケティング協会から最優秀マーケティング・ブックに選ばれた名著です。世界レベルのリーダー企業Amazonの社員にとって、教科書とされています。データ・ドリブン・マーケティングはデジタルマーケティングを後押しする手法です。
顧客満足度はもちろん、マーケティング投資効果まで含めた、マーケティングの意思決定のためのあらゆるデータを最大限に活かす方法が説明されています。データにもとづいた戦略上の意思決定によって業績を伸ばすために、必要なことが詰まった一書です。
経営者、もしくはそれに近い立場にある責任職のみなさんにおすすめです。
データ・ドリブン・マーケティング―最低限知っておくべき15の指標 | マーク・ジェフリー, 佐藤 純, 矢倉 純之介, 内田 彩香
最新マーケティングの教科書2022
この本は最新のデジタルマーケティング事情がわかるムック本です。デジタルマーケティングの基礎から最新トレンドトピックまで網羅して、詳しく解説しています。
ケーススタディで先進企業の事例や米国の最新事情のリポートも含まれており、デジタルマーケティングの世界を知る良い入口となるでしょう。スターバックスコーヒージャパンの森井CMOや電通デジタルの川上社長などの、話題の人物へのインタビューも掲載されています。
デジタルマーケティングの動向に、興味を持つビジネスパーソンにおすすめです。
Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル
この本は世代研究のエキスパートが、Z世代の消費傾向をつまびらかに総括した、名著の誉れ高い洋書の邦訳版です。Z世代にフォーカスし、マーケティングのあり方を解説しています。
生まれながらにしてデジタルデバイスに親しみ、コロナ禍を多感な時期に経験しているのがZ世代です。彼らの心をつかむことは、今後主流になっていくデジタルマーケティングやWebマーケティングを制することにつながると著者は主張します。
数年後にはマーケットの主役となるZ世代の行動様式を理解するための、最前線のマーケティング本です。これからの消費が、どのように変化していくかを考えるヒントを与えてくれるでしょう。
Z世代をターゲットとする、マーケティングに取り組むみなさんにおすすめです。
Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル| ジェイソン・ドーシー アンド デニス・ヴィラ(著)門脇 弘典(翻訳)
デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法
この本はデジタルマーケティング上のデジタルコミュニケーションをテーマに、新規顧客獲得や継続顧客の育て方などについて解説しています。
現代を「消費者が企業の売りたい気持ちを見透かす時代」であると看破する著者が、そんな時代のマーケターの指針を説いた内容です。マーケターにとって自分たちの売りたい気持ちを、どのように消費者の買いたい気持ちに変えていくべきかが解説されています。
新規とリピートを時代に即した形にバージョンアップして、デジタルの接点を通じていかにして顧客をロイヤルカスタマーに育てるかが、数字の扱いも交えて学べるのが特徴といえるでしょう。
自社の顧客の拡大に、責任感を持って向き合っているみなさんにおすすめです。
デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法(MarkeZine BOOKS)| 西井 敏恭
マーケティング戦略の実践を事例で学ぶ本5選
マーケティング戦略の理論はわかっても、実際のビジネス現場でどういう結果をもたらすものなのかが気になる方も多いでしょう。
ここではマーケティング戦略を、事例から学べる本を5冊ご紹介します。
- 成功事例に学ぶマーケティング戦略の教科書
- 事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践
- The Art of Marketingマーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説
- 全史×成功事例で読む 「マーケティング」大全
- 米中先進事例に学ぶ マーケティングDX
成功事例に学ぶマーケティング戦略の教科書
この本は43社の成功事例から、マーケティング戦略立案のプロセス、実行の流れをリアルに紹介しています。マーケティングの視点と発想方法を具体的に学べる内容です。
事例で挙げられている企業に関しては、メーカーなら消費財から生産財まで、サービス業もさまざまな業種を網羅し、多岐にわたる業態から好サンプルを選りすぐっています。
しかも、認知度が高い企業だけではありません。これまでマーケティング事例としてあまり取り上げられてこなかった生産財関連企業などの、知られざる優れた事例にも光を当てています。
マーケティングを理論的には理解して、これから実践に臨んでいくみなさんにおすすめです。
成功事例に学ぶマーケティング戦略の教科書 | 酒井 光雄, 武田 雅之
事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践
この本はBtoBマーケティングにフォーカスし、事例に即して専門的なノウハウを解説しています。
かつては展示会への出店や、電話営業などを主要な新規顧客獲得の手段としてきたBtoBビジネスも、現在はWebを活用したインバウンドマーケティングへのシフトが盛んです。
しかしながら、これまでWeb系のノウハウがなかった多くのBtoB企業では、そう簡単には成果に結びつきません。そういう方たちのために、実際のマーケティング戦略の事例を参考にした、ケーススタディがメインで解説されています。
Webマーケティングに取り組み始めた、BtoB企業のみなさんにおすすめです。
事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践 | 栗原 康太
The Art of Marketingマーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説
この本は著者がブランドマネジャーとして経験した、「アリエール」の市場再創造の事例や「ファブリーズ」の市場導入の事例などを、当事者だからこそ語れるディテールも含めて紹介している、興味深い内容です。
現代のマーケターが理解すべき、戦略やブランドなどの基本概念についても解説しています。経済のデジタル化が進むに伴い、マーケティング戦略の多様化が進んでいます。単体の施策で戦略を成功に導くことは、非常に困難な時代です。
厳しくなる環境下で的を射た意思決定に必要なのは、マーケティング全体を俯瞰した「全体最適」の実現であると、著者は本書で主張しています。
経営者と同じ覚悟でマーケティングに携わる、マネージャークラスのみなさんにおすすめです。
【ダウンロード特典付き】The Art of Marketingマーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説 | 音部大輔
全史×成功事例で読む 「マーケティング」大全
この本は21社の成功事例にフォーカスし、125名の賢人と90の理論や手法を挙げて、マーケティングの奥深さを伝えています。マーケティングの歴史と現場の実務という2つの視点を意識して読み進めることで、マーケティングの知識と活用の仕方が同時に身につくでしょう。
著者は数多くの有名企業のコンサルティング実績がある、マーケティング戦略およびブランド戦略の第一人者です。マーケティングに関するトップコンサルタントの、長年にわたる研鑽と実践の集大成ともいえるでしょう。
さまざまな分野の、マーケティング事例を学びたいみなさんにおすすめです。
全史×成功事例で読む 「マーケティング」大全 | 酒井 光雄, 武田 雅之
米中先進事例に学ぶ マーケティングDX
この本はマーケティング分野のDX(Digital Transformation)について、マーケティング担当者や経営者が知っておくべき要点をわかりやすく解説しています。DXの重要性が叫ばれる中で、マーケティングはDXの対象として取り組むべき重要分野のひとつです。
著者は本書で、従来のマーケティングの仕組みを大幅に変化させる「マーケティングDX」のポイントを、わかりやすく解説しています。
DX先進国であるアメリカと中国の、瞠目すべき事例を紹介しながら、マーケティングのデジタル化が消費の現場に与えている影響を浮き彫りにする内容です。
中国経済回復の立役者「ライブコマース」や「OMO」などの、注目されるトピックにも触れ、その仕組みとビジネスに与えるインパクトの詳細も語られています。
グローバルなスタンスの企業で、マーケティングに携わるみなさんにおすすめです。
マーケティング戦略本で学んだ後の取るべきアクションとは?
知識は実践してはじめて、生きた智慧となって身につきます。そのためには現在の立場がどのようなものであれ、身近な課題を設定して、積極的にトライ&エラーを繰り返しましょう。
例えば、あなたが仕事で関わっている自社製品・サービスについて、本で学んだやり方で支市場環境や競合状態の分析を行い、ターゲットの再定義やポジショニングなどを試みて「自分なり」のマーケティング戦略を組み立てます。
それを「自分の裁量が及ぶ範疇」で業務に反映させ、仮説と検証を何度も試してみましょう。そういうパフォーマンス向上を目指すトライ&エラーの中で、経験でわかってくるマーケティング戦略のコツやポイントがあるはずです。
そういう小さいチャレンジの繰り返しを通して、学んだ理論や手法が意味のある行動原理となって自然と身についてきます。それはいつか、より大きな舞台で仕事に取り組む際に、あなたのマーケティングスキルを際立たせることでしょう。
まとめ
マーケティング戦略とひと口にいってもさまざまな概念があり、すべてを理解することは至難の業です。しかし、現実に向き合っている仕事に関係するマーケティング戦略なら、適切な解説本を選んで熟読し、実践すれば体得は不可能ではありません。
今回さまざまな立場でマーケティングに真剣に取り組むみなさんや、これからマーケティングの世界に入ってゆくみなさんの参考になるように、20冊の本を厳選しました。ご紹介した情報を参考に、ご自身にとって最適な本を選び、ぜひともマーケティング戦略の実践に役立ててください。
また、当メディア「kyozon」ではマーケティングに役立つ、さまざまなサービスの資料が無料でダウンロードできます。ぜひご利用ください。
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